バス・ドライバー日記

深町珠

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デンワでんわ

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電話してみよっと、と、友里絵は
バッグのケータイを取り出して。
ストラップがいっぱい。

「えーと、日光仮面は・・・。」

・・・「日光仮面」で登録したのか(?)^^;


「あ、出た出た、もしもーし。真由美ちゃーん。着いた?」



真由美ちゃんは、家に着いて。
恵を、お父さんとふたりで、なんとか降ろして・・・。

お父さんが、恵を運ぶときに・・・体を触れるので、にやにや。

掌を眺めていて。

「お父さん!」と、怖い顔の真由美ちゃん。

お父さんは、にかっ、と笑って。

「いや、事故事故」(^^;

真由美ちゃんは「事故報告書!」(^^;


お父さんも「ははは!」と、笑った。



・・・どう書くの(?)(^^;



恵を、客間のお布団に寝かせて

廊下に出てきたところで、バッグのケータイが鳴っているのに気づいて。

「あ、デンワデンワ」とととと・・・と。走って。

「あ、もしもしー。ああ、友里絵さん。すみません、連絡すれば良かった」



友里絵は「いやいや、無事ついてて良かった。楽しかった。お休みの日、使っちゃってゴメン




真由美ちゃんは「ううん、いいんですー。」


友里絵は「お兄ちゃんは、どーしてる?」


真由美ちゃんは、髪の毛が気になるのか、よけながら
「まだ、乗務です」

友里絵は「えー、じゃ、ひとりで帰ってきたの?」


真由美ちゃんは、右手で電話を持ち替えて「いいえ、恵さんが一緒に来てくれて」

友里絵は「そー、それは良かった、ひとりじゃ退屈だもんね」


真由美ちゃんは「はい。ちょっと心細かったので。」と。


・・・・確かに、退屈はしなかった酔っ払いの相手(笑)。


友里絵は「ねね、お兄ちゃんあたしたちのこと、なんか言ってた?」

真由美ちゃんは「あ・・・いえ、何も。あとで聞いてみます」


友里絵は「そーね。暇な時にでも。んじゃ、ありがとー。」


真由美ちゃんは「ありがとうございまーす。」と、明るく。


電話を切った。






友里絵は電話を切って「着いたみたいよ」

由香は「そう、良かった」


酔っ払い車掌(笑)事件は隠蔽された(^^;




愛紗たちは、先に206に入ってたから・・・・。
友里絵も。

バッグは、愛紗が持って行ってくれた。


ここは、指宿と構造が同じなので・・・エレベータ・ホールの横に
コインランドリーがある。

由香は「わかりやすいけどさーぁ、下着ドロが出やすいじゃんねぇ」

友里絵は「由香のフンドシなんか取らないよ」

由香は「最近流行ってんだよー、しらねーな?」

友里絵「うそぉ」

由香「ホントだってば、蔵前国技館純正!」

友里絵「どすこーい!」


菜由は「なにやってんの?」


友里絵は「あ、洗濯洗濯。菜由も入れる、臭いパンツ」

菜由「そりゃ臭いけどさ」と、笑う。


友里絵は「そーいうのが好きなマニアが盗まないうちに」

由香は「まあ、パンツだけ見てもわかんないもんなぁ。誰がはいてるか」

友里絵は「ふんどしって、そういうメリットもあるね」

由香は「律子さん♪律子さん♪」

友里絵は「それはフェザーだってば」

由香「そうだっけ?」

友里絵「メリットは、ほれ、♪ちゃん、りん、しゃん♪」

由香「それ違うじゃん。ちゃんりんしゃんだもん」

友里絵は「あ、そっかー。」
愛紗が出てきたので「愛紗も洗うー?パンツ」


由香は「でっかい声で言うなって。女子寮じゃないんだから!」と、張り扇ちょっぷ!。


愛紗は「・・・・・。」誰も居なかった、幸い。

でも・・・階段の下の1階ロビーに筒抜けだ(笑)。




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