289 / 328
高森駅のたまちゃん
しおりを挟む
友里絵、にこにこ「うん!かわいいもん、ねー、たまちゃん」と、にゃんこをなでなで。
たまは、目を閉じて、「にゃ」
指で、あごをこちょこちょすると
気持良さそう。
友里絵は「よーしよし。あたしのたまちゃん」と、だっこしたら
たまちゃんは、ぴょん、と。
由香は「あはは、たまちゃんに振られた」
友里絵は「うー・・・ゆりえです・・・ゆりえです・・・・ねこにもふられたです・・・
おいは塩漬け女です・・・スルメ女です・・・。」
運転士さんが、運転しながら笑う「あんまり、面白いこと言わんといて。
運転できん」
友里絵は「すんませーん」
由香も「すいません」
たまは、床から見上げて「にゃ?」
友里絵はしゃがんで「よーしよし。いいこいいこ」と、なでなで。
かんかんかん・・・と、ベル式の踏み切り警報機が鳴っている。
かたん、かたん・・・と、軽快に
単行ディーゼル・カーはカーブを曲がって。
高森駅構内に進む。
突き当たりは大きなスレート葺きの、高さのある工場のような
車庫。
「大きいね」と、由香。
菜由は「昔は、蒸気機関車がいたからかな」
かなり大きな工場だ。
運転士さんは「さっきのカーブのところがね。真っ直ぐトンネルになっておって。
向こうにつながるはずだったが、大水が出てな、中止になったんだ」と。
愛紗は「そうなんですね。」
運転士さんは、既に排気ブレーキを掛けて。
速度は20くらい。
ゆっくりゆっくり、停止位置に近づく。
機械ブレーキを掛けて。
車輪式なので、軋む音が聞こえる。
き・・きききき・・・・。
少し緩めて。停止。
ブレーキハンドルを非常位置に持っていき、固定。
ドアスイッチを上げる。
ぷしゅ、と。
バスそのままのような折り戸が開いた。
たまは、ぴょん、と列車から降りて、どこかへ行ってしまった。
友里絵は「あー。ネコ運賃ってないのかな」
運転士さんは「ないね」と、にこにこ。
愛紗たちは周遊券を出して。
運転士さんはちら、と見て「大旅行だねー。ははは」と、にこにこ。
なにせ、愛紗のは東京発になっている。(^^)。
たまは、高森駅によく居るようで・・・駅の脇に、「たま」と書かれた
ごはんのお皿があったりする。
友里絵は「トイレはどこだろ」
由香は「また出るのか」
友里絵は「ちがうよ、たまちゃんの」
菜由は「そこらでするんじゃない?ノラだし」
友里絵は「あたしさー、さっき、一杯出すぎて。トイレが流れなかった」
由香「きたねーなぁホント。わはは」と、笑う。
友里絵は「それでさー、下みたらご本尊様がまだ居るじゃん」
菜由は「ご本尊様って」と、笑う。
由香は「ケツについてんだろ」
愛紗も、笑う。誰も居ないし。
と・・・思ったら。駅にまだ人が居た(笑)。
駅はログハウスっぽい木造で、天井が高く
教会みたいなカテドラルに見える。
「お洒落な駅だね」と、友里絵。
「うん」と、由香。
愛紗は、駅前に出て・・・バス停を探した。
駅の出入り口の横にバス停があり・・・・
色見環状線、とある。
役場先回りは、まだあるようだ。17:10.とある。
駅の大時計を見上げると、17時少し過ぎたところ。
「遠回りだけど、これで行こうかな」と、愛紗。
駅前には、C12 66と書かれた蒸気機関車が保存されている。
ちゃんと、屋根がついていて、綺麗に磨かれて。
友里絵はそれを見て「いいねぇ、なんとなく」
と、見上げて、にこにこ。
由香は「人吉で見たね、昨日」
と、煙をたなびかせている蒸気機関車を思い出している。
駅前は広く、前はバスロータリーで
タクシーも停められる。
奥の方は駐車場になっていて・・・・・・この辺りの人が
車で来て、列車に乗るらしい。
高台にあって、田んぼがよく見え
阿蘇山らしき山が見える。
友里絵は、駅の中に戻って
一杯あるお菓子を見ていたりする。
黒糖が掛かった、麩菓子のようなお菓子。
しょうゆのおせんべい。
あられ、豆。
由香は「和風ー」
友里絵も「ほんと。遠くへ来たなって感じ。」
菜由は「記念乗車券があるね」
一日券、回数券。などなど。
記念シートがセットになっていて。
なーんとなく、バスガイドに戻っていたり(^^)。
愛紗は、外でバスを待っていた。
たまは、目を閉じて、「にゃ」
指で、あごをこちょこちょすると
気持良さそう。
友里絵は「よーしよし。あたしのたまちゃん」と、だっこしたら
たまちゃんは、ぴょん、と。
由香は「あはは、たまちゃんに振られた」
友里絵は「うー・・・ゆりえです・・・ゆりえです・・・・ねこにもふられたです・・・
おいは塩漬け女です・・・スルメ女です・・・。」
運転士さんが、運転しながら笑う「あんまり、面白いこと言わんといて。
運転できん」
友里絵は「すんませーん」
由香も「すいません」
たまは、床から見上げて「にゃ?」
友里絵はしゃがんで「よーしよし。いいこいいこ」と、なでなで。
かんかんかん・・・と、ベル式の踏み切り警報機が鳴っている。
かたん、かたん・・・と、軽快に
単行ディーゼル・カーはカーブを曲がって。
高森駅構内に進む。
突き当たりは大きなスレート葺きの、高さのある工場のような
車庫。
「大きいね」と、由香。
菜由は「昔は、蒸気機関車がいたからかな」
かなり大きな工場だ。
運転士さんは「さっきのカーブのところがね。真っ直ぐトンネルになっておって。
向こうにつながるはずだったが、大水が出てな、中止になったんだ」と。
愛紗は「そうなんですね。」
運転士さんは、既に排気ブレーキを掛けて。
速度は20くらい。
ゆっくりゆっくり、停止位置に近づく。
機械ブレーキを掛けて。
車輪式なので、軋む音が聞こえる。
き・・きききき・・・・。
少し緩めて。停止。
ブレーキハンドルを非常位置に持っていき、固定。
ドアスイッチを上げる。
ぷしゅ、と。
バスそのままのような折り戸が開いた。
たまは、ぴょん、と列車から降りて、どこかへ行ってしまった。
友里絵は「あー。ネコ運賃ってないのかな」
運転士さんは「ないね」と、にこにこ。
愛紗たちは周遊券を出して。
運転士さんはちら、と見て「大旅行だねー。ははは」と、にこにこ。
なにせ、愛紗のは東京発になっている。(^^)。
たまは、高森駅によく居るようで・・・駅の脇に、「たま」と書かれた
ごはんのお皿があったりする。
友里絵は「トイレはどこだろ」
由香は「また出るのか」
友里絵は「ちがうよ、たまちゃんの」
菜由は「そこらでするんじゃない?ノラだし」
友里絵は「あたしさー、さっき、一杯出すぎて。トイレが流れなかった」
由香「きたねーなぁホント。わはは」と、笑う。
友里絵は「それでさー、下みたらご本尊様がまだ居るじゃん」
菜由は「ご本尊様って」と、笑う。
由香は「ケツについてんだろ」
愛紗も、笑う。誰も居ないし。
と・・・思ったら。駅にまだ人が居た(笑)。
駅はログハウスっぽい木造で、天井が高く
教会みたいなカテドラルに見える。
「お洒落な駅だね」と、友里絵。
「うん」と、由香。
愛紗は、駅前に出て・・・バス停を探した。
駅の出入り口の横にバス停があり・・・・
色見環状線、とある。
役場先回りは、まだあるようだ。17:10.とある。
駅の大時計を見上げると、17時少し過ぎたところ。
「遠回りだけど、これで行こうかな」と、愛紗。
駅前には、C12 66と書かれた蒸気機関車が保存されている。
ちゃんと、屋根がついていて、綺麗に磨かれて。
友里絵はそれを見て「いいねぇ、なんとなく」
と、見上げて、にこにこ。
由香は「人吉で見たね、昨日」
と、煙をたなびかせている蒸気機関車を思い出している。
駅前は広く、前はバスロータリーで
タクシーも停められる。
奥の方は駐車場になっていて・・・・・・この辺りの人が
車で来て、列車に乗るらしい。
高台にあって、田んぼがよく見え
阿蘇山らしき山が見える。
友里絵は、駅の中に戻って
一杯あるお菓子を見ていたりする。
黒糖が掛かった、麩菓子のようなお菓子。
しょうゆのおせんべい。
あられ、豆。
由香は「和風ー」
友里絵も「ほんと。遠くへ来たなって感じ。」
菜由は「記念乗車券があるね」
一日券、回数券。などなど。
記念シートがセットになっていて。
なーんとなく、バスガイドに戻っていたり(^^)。
愛紗は、外でバスを待っていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
例えば、こんな学校生活。
ARuTo/あると
青春
※学校が一回変わります。
※底辺学校から成り上がります。
東京の地、『豊洲』を舞台に繰り広げられる斜め上の青春群像劇。
自意識過剰な高校一年生、夜崎辰巳(やざきたつみ)は底辺学校で退屈な青春を迎えようとしていた。
しかし、入学式に出会った男子生徒、壱琉(いちる)に誘われた『妙なテスト』により、彼の運命は180度変わる事となる。
ひょんな出来事で第二の高校生活を始める事になった主人公。『特別候補生』という一般生徒とは違う肩書きを付けられながらも、新たな地で次第に馴染んでいく。
目先の問題に対して反論する主人公。青春格差目次録が始まる。
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
スカートなんて履きたくない
もちっぱち
青春
齋藤咲夜(さいとうさや)は、坂本翼(さかもとつばさ)と一緒に
高校の文化祭を楽しんでいた。
イケメン男子っぽい女子の同級生の悠(はるか)との関係が友達よりさらにどんどん近づくハラハラドキドキのストーリーになっています。
女友達との関係が主として描いてます。
百合小説です
ガールズラブが苦手な方は
ご遠慮ください
表紙イラスト:ノノメ様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる