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たーま、たまたま?
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ゆっくりゆっくり、高森線ディーゼル・カーは走る。
♪おてもやーん♪の、オルゴールが、なんか、和める。
「おてもやんってさ、この辺りの歌だっけ?」と、由香。
「さあ」と、友里絵。
由香は「友里絵には聞いてないって」と、にこにこ。(^^)。
友里絵は「あーサベツだー。悪いヤツだー。帰れ!帰れ!かーえーれ!」
菜由は「帰ってるじゃん、あたしら。みんなで」と、にこにこ。
友里絵「そーなんだよね。それ考えると悲しくなるなぁ」と、ちょっとしょんぼり。
愛紗が「おてもやんって、かわいい女の子のことでしょ?ほっぺが赤くて、にこにこの」
友里絵は「あたしのこと?」と、ほっぺたに両指、にっこにこ。
由香が「女の子って年かいな。ちっちゃい子だよ。3つか4つか。」
菜由は「かわいいよねー、そのくらいって。」
と、思い浮かべるのは・・・。
友里絵が描いた、石川の顔に菜由の髪の女の子だった。
菜由は「・・・・なんか、思い出したら気分悪くなってきた」(^^;
友里絵「なんか、酸っぱいもの食べたいとか?」
由香「アホ」
愛紗は「まあ・・・ありえなくはないけど」
友里絵は、とととと・・・と、歩いて、さっきのニャンコのところへ。
トラトラのニャンコ。
けっこう太ってて、まんまる。
友里絵が撫でても、平気。「なーご」と。頭をすりすり。
さっきの「らら」ちゃんが、とことこと。。。と来て。
白い夏服。ブラウスみたいなものに縁取りが、紺色の。
中学校の制服みたいな感じ。
「たま、たまー」と、ノラちゃんの名前を呼んで。
たま、は、ららちゃんの方を見て。起き上がった。
伸びをして、「なーご・・・。」
友里絵は「ららちゃんの猫?」
ららは、「ううん、ノラちゃん」と、にこにこ。たまを撫でている。
友里絵も「たーま、たまたま?」
ららちゃんは口をおさえて「うふ。たまたまじゃないよ」と、笑った。
白いソックス。紺のスカート。
さっぱりした短い髪。
友里絵は「一年生?」
ららは「はい。この春から」と、にこにこ。制服もそういえば、新しい。
ららは「ゆりえさんは何年生ですか?」
友里絵は「えー、あたし?と、自分の顔に指をさして。」
ららは、首をこっくり。「はい。あたし」
友里絵は「もう卒業したの。20才」と、にこにこ。
ららは「びっくりだー。3年生かと思った」
友里絵は「高校生にみえたか」と、にこにこ。
由香は遠くから「まあ、頭の中身は・・・そんなもんかな。」と。右手で髪を。
菜由は「ははは。そうかも」と、ひとさし指で頬をかりかり。
愛紗は「かわいいもんね。私達は、高校生には見えないでしょうね」と、にこにこ。
由香は「愛紗はさー、体は高校生で通るよね」と、にっこり。
菜由「なんかいやらしいなぁ、その言い方」と、訝しげな顔。
愛紗は「心が、アレね」と、にっか。
由香「そんなことないって。体が綺麗だって言っただけ。」と、マジメに。
菜由は「あたしは汚れてるわよ、どーせ」と、ふざけて。
愛紗は「それも考えすぎ」
菜由は「そっか」と、笑う。
単行ディーゼル・カーは、白川鉄橋を渡る。
昼間だったら峡谷が見えるけど、今は夕方なので薄暗くて何も見えない。
がこーん、がこーん・・・と、鉄橋を渡るディーゼルカーの音が響くだけ。
「昼間見たいね」と由香。
菜由は「明日、下ってくるから」
愛紗は、ふと思う。
・・・・何しに来たんだっけ?(笑)。
今日、水曜日。
運転席の隣では、ららちゃんとゆりえちゃん(^^)が
楽しくお話をしながら。
にゃんこと遊んでいる。
ららちゃんは「お家にも、にゃんこが居るの」と、にこにこ。「まだ子猫なの」と。
にっこり。
友里絵は「子猫、かわいーよねー。」と、にこにこ。
ららちゃん「うん!」と、にこにこ。
駅を、いくつか過ぎて。
ららちゃんは、友達ふたりと降りていった。
「ばいばーい」。
友里絵も「ばいばーい」と、手を振って。
由香が「可愛い子だったね」
友里絵は「うん。熊本の方の高校に通ってるんだって」
由香は「ふーん。大変だなぁ」と、ちょっと気にして。
菜由は「そーかぁ、そういう事も考えないと・・・。」と、マジメな顔。
愛紗は「子育ての話?」と、聞く。
菜由は「そう。」と、当たり前な顔で。
友里絵は「まあ、石川さんが九州に来るって言えばの話よね」
由香は「鋭い」と、はた、と。
菜由は「そうなんだけど、石川は整備士だし。東山のコッチの工場だって転勤出来るでし
ょ?」
愛紗は「結構現実的に考えてたんだ」と、ちょっとびっくり。
単行ディーゼル・カーは、かたこん、かたこん・・・と、駅に着く毎に人を降ろして行って。
阿蘇下田あたりまで来ると、愛紗たちのほかには数人、位になった。
にゃんこは、まだ乗っている。運転士さん、通路、その隣の窓で
寝んころりん。
足を舐めて、毛づくろい。
由香が「あれ、逆立てると怒るんだよね」(^^)。
友里絵が「そうそう、でもかわいそうだからやらない」
菜由は「優しいなあ」
友里絵が「あの猫ね、たまちゃんなんだって」
愛紗は、もう、その名前を聞いてもドッキリしなくなった。
そのことに、愛紗自身が少し、変化を感じていた。
ひとりでいると、ヘンなことばかり考えるのかな。
・
・
・
一方の熊本駅3番線。急行「球磨川7号」湯前行きが
出発時刻。
夕方、平日。なので、人吉方面に行く人はほとんど居ない。
熊本まで通勤する人は、この辺りには居ない。
熊本付近、例えば豊肥本線沿線とかに引っ越してしまった方が楽だから。
そんな理由で、空いている。
♪おてもやーん♪の、オルゴールが、なんか、和める。
「おてもやんってさ、この辺りの歌だっけ?」と、由香。
「さあ」と、友里絵。
由香は「友里絵には聞いてないって」と、にこにこ。(^^)。
友里絵は「あーサベツだー。悪いヤツだー。帰れ!帰れ!かーえーれ!」
菜由は「帰ってるじゃん、あたしら。みんなで」と、にこにこ。
友里絵「そーなんだよね。それ考えると悲しくなるなぁ」と、ちょっとしょんぼり。
愛紗が「おてもやんって、かわいい女の子のことでしょ?ほっぺが赤くて、にこにこの」
友里絵は「あたしのこと?」と、ほっぺたに両指、にっこにこ。
由香が「女の子って年かいな。ちっちゃい子だよ。3つか4つか。」
菜由は「かわいいよねー、そのくらいって。」
と、思い浮かべるのは・・・。
友里絵が描いた、石川の顔に菜由の髪の女の子だった。
菜由は「・・・・なんか、思い出したら気分悪くなってきた」(^^;
友里絵「なんか、酸っぱいもの食べたいとか?」
由香「アホ」
愛紗は「まあ・・・ありえなくはないけど」
友里絵は、とととと・・・と、歩いて、さっきのニャンコのところへ。
トラトラのニャンコ。
けっこう太ってて、まんまる。
友里絵が撫でても、平気。「なーご」と。頭をすりすり。
さっきの「らら」ちゃんが、とことこと。。。と来て。
白い夏服。ブラウスみたいなものに縁取りが、紺色の。
中学校の制服みたいな感じ。
「たま、たまー」と、ノラちゃんの名前を呼んで。
たま、は、ららちゃんの方を見て。起き上がった。
伸びをして、「なーご・・・。」
友里絵は「ららちゃんの猫?」
ららは、「ううん、ノラちゃん」と、にこにこ。たまを撫でている。
友里絵も「たーま、たまたま?」
ららちゃんは口をおさえて「うふ。たまたまじゃないよ」と、笑った。
白いソックス。紺のスカート。
さっぱりした短い髪。
友里絵は「一年生?」
ららは「はい。この春から」と、にこにこ。制服もそういえば、新しい。
ららは「ゆりえさんは何年生ですか?」
友里絵は「えー、あたし?と、自分の顔に指をさして。」
ららは、首をこっくり。「はい。あたし」
友里絵は「もう卒業したの。20才」と、にこにこ。
ららは「びっくりだー。3年生かと思った」
友里絵は「高校生にみえたか」と、にこにこ。
由香は遠くから「まあ、頭の中身は・・・そんなもんかな。」と。右手で髪を。
菜由は「ははは。そうかも」と、ひとさし指で頬をかりかり。
愛紗は「かわいいもんね。私達は、高校生には見えないでしょうね」と、にこにこ。
由香は「愛紗はさー、体は高校生で通るよね」と、にっこり。
菜由「なんかいやらしいなぁ、その言い方」と、訝しげな顔。
愛紗は「心が、アレね」と、にっか。
由香「そんなことないって。体が綺麗だって言っただけ。」と、マジメに。
菜由は「あたしは汚れてるわよ、どーせ」と、ふざけて。
愛紗は「それも考えすぎ」
菜由は「そっか」と、笑う。
単行ディーゼル・カーは、白川鉄橋を渡る。
昼間だったら峡谷が見えるけど、今は夕方なので薄暗くて何も見えない。
がこーん、がこーん・・・と、鉄橋を渡るディーゼルカーの音が響くだけ。
「昼間見たいね」と由香。
菜由は「明日、下ってくるから」
愛紗は、ふと思う。
・・・・何しに来たんだっけ?(笑)。
今日、水曜日。
運転席の隣では、ららちゃんとゆりえちゃん(^^)が
楽しくお話をしながら。
にゃんこと遊んでいる。
ららちゃんは「お家にも、にゃんこが居るの」と、にこにこ。「まだ子猫なの」と。
にっこり。
友里絵は「子猫、かわいーよねー。」と、にこにこ。
ららちゃん「うん!」と、にこにこ。
駅を、いくつか過ぎて。
ららちゃんは、友達ふたりと降りていった。
「ばいばーい」。
友里絵も「ばいばーい」と、手を振って。
由香が「可愛い子だったね」
友里絵は「うん。熊本の方の高校に通ってるんだって」
由香は「ふーん。大変だなぁ」と、ちょっと気にして。
菜由は「そーかぁ、そういう事も考えないと・・・。」と、マジメな顔。
愛紗は「子育ての話?」と、聞く。
菜由は「そう。」と、当たり前な顔で。
友里絵は「まあ、石川さんが九州に来るって言えばの話よね」
由香は「鋭い」と、はた、と。
菜由は「そうなんだけど、石川は整備士だし。東山のコッチの工場だって転勤出来るでし
ょ?」
愛紗は「結構現実的に考えてたんだ」と、ちょっとびっくり。
単行ディーゼル・カーは、かたこん、かたこん・・・と、駅に着く毎に人を降ろして行って。
阿蘇下田あたりまで来ると、愛紗たちのほかには数人、位になった。
にゃんこは、まだ乗っている。運転士さん、通路、その隣の窓で
寝んころりん。
足を舐めて、毛づくろい。
由香が「あれ、逆立てると怒るんだよね」(^^)。
友里絵が「そうそう、でもかわいそうだからやらない」
菜由は「優しいなあ」
友里絵が「あの猫ね、たまちゃんなんだって」
愛紗は、もう、その名前を聞いてもドッキリしなくなった。
そのことに、愛紗自身が少し、変化を感じていた。
ひとりでいると、ヘンなことばかり考えるのかな。
・
・
・
一方の熊本駅3番線。急行「球磨川7号」湯前行きが
出発時刻。
夕方、平日。なので、人吉方面に行く人はほとんど居ない。
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