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KKR人吉
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その、小川の畔に道があって・・・。
バス停がある。
小さな信号機がある。
愛紗は「かわいい街並み」と、にこにこ。
真由美ちゃんは「以前は、バスが走っていましたけど、今は乗り合いタクシーになっていま
す。」
友里絵は、とてとて・・・と、歩いていってバス停の時刻表を見て「ほんとだ。時刻表に
紙が
貼ってある」
電話番号が書いてある。その前は、朝夕に1本くらいだったようだ。
タクシーと言っても、ワゴン車であるらしい。10人位しか乗らないのだろう。
真由美ちゃんは「町が小さいですし、湯前線があるあたりにだいたい・・・人が住んでいま
すから」
菜由は「なるほど・・・。」
見たところ、球磨川を渡った向こう岸に繁華街はないように見える。
こちら岸でも、川が曲がっているあたりに鉄橋があり、そこまでしか市街地は無さそうだ。
「じゃ、歩いていこっか」と、友里絵。
由香は「なんだ、バスで行くつもりだったのか?」と、由香。
友里絵「まーいっか。ハラ減らさないとなー。」と。
由香は「あれだけ食って、なぜ背が伸びないのか」と、?顔(^^)。
友里絵は歩きながら「脂肪になってんの」
菜由「そりゃわかるけど」
友里絵は、空手の真似をして「あちょー!」
由香は「脂肪遊戯か」
友里絵「オマエはもう死んでいる」突きのポーズ。
由香「アンタの頭も死んでいる」
わはは・・・と、みんな、楽しい。
「友里絵って名前も、北斗の拳だし」と、友里絵。
真由美ちゃんは「あ、ユリアですか?」
友里絵は頷き「でも、親戚一同に大反対されたから」
真由美ちゃんは「今はそういう事もないですね。」
由香は「でもさ、運転手さんがきららちゃんだったらさ・・・なんか怖いかも」
真由美ちゃん、くすっ、と笑って「それは・・・聞いた事ないです。」
それから、小さな街並みを見ながら歩いた。
線路に近づいているようにも見える。線路のそばには、図書館とか、公会堂とか
役場とか。
近代的な公共施設が綺麗に建っている。
「割と新しいのね」と、愛紗が言うと。
真由美ちゃんは「はい。川が氾濫すると、よく水に浸かるので。
建て替えられます」
と、平然と言う。
愛紗や菜由にも、別段不思議ではないが
由香は「怖くない?」
友里絵は「おぼれちゃうよ」
真由美ちゃんは「はい、住宅はだいたい・・・水が来ないあたりに建てるので。
大丈夫ですね。盆地なので、風はそんなに来ないです」
友里絵は「そーなんですよー川崎さん」
由香は「そーなんですかー・・・。」
友里絵「えー地点からっ♪」
菜由「ザ・ぼんちな」
真由美ちゃん「ふふふ。ほんとのコントみたい」
菜由「それで、指宿でスカウトされた」
真由美ちゃん「えー、ホントですかー!」
と、びっくりマーク。
愛紗「いえいえ、ちょっと会っただけ。」
真由美ちゃんはにこにこ「なれそう。ホント。面白いもの」
菜由は「カタギの暮らしは無理だなぁ、キミら」
友里絵は「ふっふっふ・・・才能と美貌が、わたしをダメにする」
由香「だれが美貌だよ、ビンボーだろっ!」
友里絵「びーんぼびんぼ、びびんぼびんぼ♪」と、ヘンな歌を歌う。
由香「堪えんやっちゃなぁ」
そのうちに、道は少し右に曲がって、駅前から来る大通りと接続した。
その角を左に曲がり、川の方へ向かう角に、木の看板で「KKR」とあった。
「あ、こっちね」と、愛紗。
はい、と、真由美ちゃん。
すこし、住宅地のようなところを歩くと
懐かしいようなゲートがあって、そこにKKR、と書かれていた。
友里絵は「古いモーテルみたい」
由香「下品な連想はよせ」
真由美ちゃんは、平気です、と。にこにこ。
菜由は「でもさーぁ、「きゃっ、はずかしーい」って
真っ赤になっちゃう方が、かわいいかも」
真由美ちゃんは「モーテルって恥ずかしいんですか?」
愛紗「そうね。ただの宿泊施設だし」
友里絵「ゆりえ、わかんなーい」
由香「ワザトラマン」
友里絵「シュワッチ!きーん」と、両手を広げて飛ぶ。
真由美ちゃんは「アラレちゃん!みてましたー。」
友里絵「ウンチウンチ」
由香「きたねーなぁ」
「アラレちゃんのギャグだって」と、友里絵。
菜由「そーだっけ?」
友里絵「真由美ちゃんさー」
真由美ちゃん「なんですか?」
「両手をナイナイして、手を握って。首を15度傾けて。」と、友里絵。
真由美ちゃん、その通りに「こうですか?」
友里絵「まゆみ、わかんなーい」
真由美ちゃん「まゆみ、わかんなーい」
友里絵「かわいー」。って、真由美ちゃんに抱きつく。
真由美ちゃん「きゃ」
びっくり。
由香「人をおもちゃにすんなって!」と、友里絵の頭をひっぱたく。
友里絵「だーって、かわいーんだもん」
真由美ちゃん「かわいーですか?」
愛紗も「うんうん、かわいい」
真由美ちゃん「そーかなぁ」と、ハテナ顔。
KKR人吉の玄関は、がらっと広い。
よく磨かれた硝子戸は、引き戸タイプで
開かれていて。
石を組み合わせた玄関の土間、木づくりの上がりかまち。
カウンターも、合板ではなく普通の材木で。
使い込まれて光っている。
「いらっしゃいませ」と、精悍そうな短髪のフロントさん。
旅館、と言うムードで・・・寅さんが泊まりそう。
愛紗も、ちょっとびっくり。「あ、あの・・・国鉄の日野です」
お待ちいたしておりました、と、フロントさんは
笑顔で。
重厚そうな玄関へと迎えた。
バス停がある。
小さな信号機がある。
愛紗は「かわいい街並み」と、にこにこ。
真由美ちゃんは「以前は、バスが走っていましたけど、今は乗り合いタクシーになっていま
す。」
友里絵は、とてとて・・・と、歩いていってバス停の時刻表を見て「ほんとだ。時刻表に
紙が
貼ってある」
電話番号が書いてある。その前は、朝夕に1本くらいだったようだ。
タクシーと言っても、ワゴン車であるらしい。10人位しか乗らないのだろう。
真由美ちゃんは「町が小さいですし、湯前線があるあたりにだいたい・・・人が住んでいま
すから」
菜由は「なるほど・・・。」
見たところ、球磨川を渡った向こう岸に繁華街はないように見える。
こちら岸でも、川が曲がっているあたりに鉄橋があり、そこまでしか市街地は無さそうだ。
「じゃ、歩いていこっか」と、友里絵。
由香は「なんだ、バスで行くつもりだったのか?」と、由香。
友里絵「まーいっか。ハラ減らさないとなー。」と。
由香は「あれだけ食って、なぜ背が伸びないのか」と、?顔(^^)。
友里絵は歩きながら「脂肪になってんの」
菜由「そりゃわかるけど」
友里絵は、空手の真似をして「あちょー!」
由香は「脂肪遊戯か」
友里絵「オマエはもう死んでいる」突きのポーズ。
由香「アンタの頭も死んでいる」
わはは・・・と、みんな、楽しい。
「友里絵って名前も、北斗の拳だし」と、友里絵。
真由美ちゃんは「あ、ユリアですか?」
友里絵は頷き「でも、親戚一同に大反対されたから」
真由美ちゃんは「今はそういう事もないですね。」
由香は「でもさ、運転手さんがきららちゃんだったらさ・・・なんか怖いかも」
真由美ちゃん、くすっ、と笑って「それは・・・聞いた事ないです。」
それから、小さな街並みを見ながら歩いた。
線路に近づいているようにも見える。線路のそばには、図書館とか、公会堂とか
役場とか。
近代的な公共施設が綺麗に建っている。
「割と新しいのね」と、愛紗が言うと。
真由美ちゃんは「はい。川が氾濫すると、よく水に浸かるので。
建て替えられます」
と、平然と言う。
愛紗や菜由にも、別段不思議ではないが
由香は「怖くない?」
友里絵は「おぼれちゃうよ」
真由美ちゃんは「はい、住宅はだいたい・・・水が来ないあたりに建てるので。
大丈夫ですね。盆地なので、風はそんなに来ないです」
友里絵は「そーなんですよー川崎さん」
由香は「そーなんですかー・・・。」
友里絵「えー地点からっ♪」
菜由「ザ・ぼんちな」
真由美ちゃん「ふふふ。ほんとのコントみたい」
菜由「それで、指宿でスカウトされた」
真由美ちゃん「えー、ホントですかー!」
と、びっくりマーク。
愛紗「いえいえ、ちょっと会っただけ。」
真由美ちゃんはにこにこ「なれそう。ホント。面白いもの」
菜由は「カタギの暮らしは無理だなぁ、キミら」
友里絵は「ふっふっふ・・・才能と美貌が、わたしをダメにする」
由香「だれが美貌だよ、ビンボーだろっ!」
友里絵「びーんぼびんぼ、びびんぼびんぼ♪」と、ヘンな歌を歌う。
由香「堪えんやっちゃなぁ」
そのうちに、道は少し右に曲がって、駅前から来る大通りと接続した。
その角を左に曲がり、川の方へ向かう角に、木の看板で「KKR」とあった。
「あ、こっちね」と、愛紗。
はい、と、真由美ちゃん。
すこし、住宅地のようなところを歩くと
懐かしいようなゲートがあって、そこにKKR、と書かれていた。
友里絵は「古いモーテルみたい」
由香「下品な連想はよせ」
真由美ちゃんは、平気です、と。にこにこ。
菜由は「でもさーぁ、「きゃっ、はずかしーい」って
真っ赤になっちゃう方が、かわいいかも」
真由美ちゃんは「モーテルって恥ずかしいんですか?」
愛紗「そうね。ただの宿泊施設だし」
友里絵「ゆりえ、わかんなーい」
由香「ワザトラマン」
友里絵「シュワッチ!きーん」と、両手を広げて飛ぶ。
真由美ちゃんは「アラレちゃん!みてましたー。」
友里絵「ウンチウンチ」
由香「きたねーなぁ」
「アラレちゃんのギャグだって」と、友里絵。
菜由「そーだっけ?」
友里絵「真由美ちゃんさー」
真由美ちゃん「なんですか?」
「両手をナイナイして、手を握って。首を15度傾けて。」と、友里絵。
真由美ちゃん、その通りに「こうですか?」
友里絵「まゆみ、わかんなーい」
真由美ちゃん「まゆみ、わかんなーい」
友里絵「かわいー」。って、真由美ちゃんに抱きつく。
真由美ちゃん「きゃ」
びっくり。
由香「人をおもちゃにすんなって!」と、友里絵の頭をひっぱたく。
友里絵「だーって、かわいーんだもん」
真由美ちゃん「かわいーですか?」
愛紗も「うんうん、かわいい」
真由美ちゃん「そーかなぁ」と、ハテナ顔。
KKR人吉の玄関は、がらっと広い。
よく磨かれた硝子戸は、引き戸タイプで
開かれていて。
石を組み合わせた玄関の土間、木づくりの上がりかまち。
カウンターも、合板ではなく普通の材木で。
使い込まれて光っている。
「いらっしゃいませ」と、精悍そうな短髪のフロントさん。
旅館、と言うムードで・・・寅さんが泊まりそう。
愛紗も、ちょっとびっくり。「あ、あの・・・国鉄の日野です」
お待ちいたしておりました、と、フロントさんは
笑顔で。
重厚そうな玄関へと迎えた。
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