168 / 328
littleちゃん
しおりを挟む
研究者である深町は、今では、なぜ危険なバスの仕事に使命感を感じたかが
よく判る。
それは、動物だから。
その一言に尽きるのだけれども。
群れ、のような社会を持って、かつては生きてきた人間。
それが希薄になり、損得の為、利己の為。
そういう考え方が面倒な(笑)だけだ。
相場師のように、常に損得を伺いながら生きるのが。
「それよりも、大事なものがあるさ」
なので「群れ」として、友里絵や由香たちのような
弱い立場の者を擁護しなくてはならないと思い、親切にした。
それだけだ。
バス・ドライバーも、運転している間は乗客を守る使命がある。
そういうドライバーでないと、長くは続かない。
なにせ、満足に睡眠も取れず、食事の時間も不規則。
走り出せば緊張の連続。事故を起こせば責任。
ヘタをすれば交通刑務所であるーーーー。
深町は、東京メトロ丸の内線を東京駅で降り、地上に出た。
地上の空気もそれほど綺麗ではないが、地下よりはマシだ。
新幹線に乗るために、そのまま線路に沿って歩く。
研究の仕事は、バスに比べると遥かに楽だけれど
なんとなく・・・・不正を働く連中が目障りに思えた。
「バスの時もそうだったけどな」と、思いながら
新幹線に乗るために改札を通る。
北通路、と呼ばれる
観光客があまり通らない、狭い通路を通って新幹線ホームに向かう。
元は貨物用トンネルだったというその場所が、深町は好きだった。
一方、指宿の愛紗たちは・・・・・。
愛紗と菜由は、305号室で海を眺めながらのんびり。
友里絵が、ぱたぱた、と歩いてきて。
ドアはオートロックではないので、ぱた、と開いて。
「ただいまーぁ。あー、楽しかった。」と、にこにこ。「ここ、砂湯があるんだねー。」
由香も後ろから、バッグを持って「友里絵が、リトル、あ、あの犬ね。と、仲良くなって」
と、楽しそうだ。
菜由は「ほんと、犬好きだもんね友里絵ちゃん。タマちゃんもそうだけど。」
愛紗は「そうなの?」
菜由は「うん、ほら、原田駅の前にね、焼きそば屋さんがあって。あそこでね・・・
いつも、ブルドックが寝てるの。大きい。」
友里絵は「あ!それ知ってる!。100円バスの乗務の間に、駅待ちしてて。
いつもタマちゃんは、ブルちゃんに声掛けるんだって。
「ブールちゃん?」って(^^)。」
愛紗は「そうなんだ。かわいい犬?」
友里絵が「うん、愛嬌があってね。大きくて。いつも道路で寝てるんだけど
みんな避けて歩いて。
でもタマちゃんはしゃがんで。
お手手持って「おはよー。」ってするんだけど。
ブルちゃんは舌だしたまま、寝てるの」
菜由は「おもしろいね」
由香が「それを佐藤さんが見てて、『面白いなあ、あいつ』って。」
佐藤は、古参のドライバーで、ふそうの中型の旧タイプが担当である。
このふそう車は、力があるのでドライバーに好まれる。
「さすがは戦車を作っていた会社」だとか。
確かに故障も少なく、いいバスだ。
「待たせてごめんね、じゃ、お風呂行こうか?ご飯?」と、友里絵。
由香は「新婚さんみたいだな」
友里絵は「あなた、お風呂にする、ごはん?」と、メイドさんみたいな口調で。
由香は「いや、寝る」
友里絵とふたりできゃーきゃー(^^)。
・・・JKかいな(笑)。
菜由も笑いながら「ごはん6時からだから、お風呂行ってこよ。砂湯も入るかな」
愛紗は「そうだね。砂湯。別府にもあったね」
よく判る。
それは、動物だから。
その一言に尽きるのだけれども。
群れ、のような社会を持って、かつては生きてきた人間。
それが希薄になり、損得の為、利己の為。
そういう考え方が面倒な(笑)だけだ。
相場師のように、常に損得を伺いながら生きるのが。
「それよりも、大事なものがあるさ」
なので「群れ」として、友里絵や由香たちのような
弱い立場の者を擁護しなくてはならないと思い、親切にした。
それだけだ。
バス・ドライバーも、運転している間は乗客を守る使命がある。
そういうドライバーでないと、長くは続かない。
なにせ、満足に睡眠も取れず、食事の時間も不規則。
走り出せば緊張の連続。事故を起こせば責任。
ヘタをすれば交通刑務所であるーーーー。
深町は、東京メトロ丸の内線を東京駅で降り、地上に出た。
地上の空気もそれほど綺麗ではないが、地下よりはマシだ。
新幹線に乗るために、そのまま線路に沿って歩く。
研究の仕事は、バスに比べると遥かに楽だけれど
なんとなく・・・・不正を働く連中が目障りに思えた。
「バスの時もそうだったけどな」と、思いながら
新幹線に乗るために改札を通る。
北通路、と呼ばれる
観光客があまり通らない、狭い通路を通って新幹線ホームに向かう。
元は貨物用トンネルだったというその場所が、深町は好きだった。
一方、指宿の愛紗たちは・・・・・。
愛紗と菜由は、305号室で海を眺めながらのんびり。
友里絵が、ぱたぱた、と歩いてきて。
ドアはオートロックではないので、ぱた、と開いて。
「ただいまーぁ。あー、楽しかった。」と、にこにこ。「ここ、砂湯があるんだねー。」
由香も後ろから、バッグを持って「友里絵が、リトル、あ、あの犬ね。と、仲良くなって」
と、楽しそうだ。
菜由は「ほんと、犬好きだもんね友里絵ちゃん。タマちゃんもそうだけど。」
愛紗は「そうなの?」
菜由は「うん、ほら、原田駅の前にね、焼きそば屋さんがあって。あそこでね・・・
いつも、ブルドックが寝てるの。大きい。」
友里絵は「あ!それ知ってる!。100円バスの乗務の間に、駅待ちしてて。
いつもタマちゃんは、ブルちゃんに声掛けるんだって。
「ブールちゃん?」って(^^)。」
愛紗は「そうなんだ。かわいい犬?」
友里絵が「うん、愛嬌があってね。大きくて。いつも道路で寝てるんだけど
みんな避けて歩いて。
でもタマちゃんはしゃがんで。
お手手持って「おはよー。」ってするんだけど。
ブルちゃんは舌だしたまま、寝てるの」
菜由は「おもしろいね」
由香が「それを佐藤さんが見てて、『面白いなあ、あいつ』って。」
佐藤は、古参のドライバーで、ふそうの中型の旧タイプが担当である。
このふそう車は、力があるのでドライバーに好まれる。
「さすがは戦車を作っていた会社」だとか。
確かに故障も少なく、いいバスだ。
「待たせてごめんね、じゃ、お風呂行こうか?ご飯?」と、友里絵。
由香は「新婚さんみたいだな」
友里絵は「あなた、お風呂にする、ごはん?」と、メイドさんみたいな口調で。
由香は「いや、寝る」
友里絵とふたりできゃーきゃー(^^)。
・・・JKかいな(笑)。
菜由も笑いながら「ごはん6時からだから、お風呂行ってこよ。砂湯も入るかな」
愛紗は「そうだね。砂湯。別府にもあったね」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
タビスルムスメ
深町珠
青春
乗務員の手記を元にした、楽しい作品です。
現在、九州の旅をしています。現地取材を元にしている、ドキュメントふうのところもあります。
旅先で、いろんな人と出会います。
職業柄、鉄道乗務員ともお友達になります。
出会って、別れます。旅ですね。
日生愛紗:21歳。飫肥出身。バスガイド=>運転士。
石川菜由:21歳。鹿児島出身。元バスガイド。
青島由香:20歳。神奈川出身。バスガイド。
藤野友里恵:20歳。神奈川出身。バスガイド。
日光真由美:19歳。人吉在住。国鉄人吉車掌区、車掌補。
荻恵:21歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
坂倉真由美:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
三芳らら:15歳。立野在住。熊本高校の学生、猫が好き。
鈴木朋恵:19歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌補。
板倉裕子:20歳。熊本在住。国鉄熊本車掌区、車掌。
日高パトリシアかずみ:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区、客室乗務員。
坂倉奈緒美:16歳。熊本在住。熊本高校の学生、三芳ららの友達・坂倉真由美の妹。
橋本理沙:25歳。大分在住。国鉄大分機関区、機関士。
三井洋子:21歳。大分在住。国鉄大分車掌区。車掌。
松井文子:18歳。大分在住。国鉄大分車掌区。客室乗務員。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる