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560A、熊本、定着!
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「よく、新幹線乗るんですか?」と、友里絵。
婦人は「はい。時々。九州の中だけね。美味しいものを食べに行ったり。ケーキとか。」
由香は「ケーキ、いいですね。」
友里絵は「似合わねー。」
由香は「わかってるよ。うるさい。」
婦人はにこにこ「ほんとに仲がいいのね。今は?お仕事のお友達に?」
由香は「はい、幼馴染で。ずっと一緒です。」
婦人は「いいわね。そういうの。私も、学生の頃はそうでした。
高校を卒業する時は、泣いたわ、だから。」
友里絵は「あたしらは、今はバスガイドなの。由香とも一緒に。最初は違ってたんだけどね
。」
婦人は「あら、最初は別々のお仕事をしてたの。」
由香は「はい。友里絵は犬の美容師さん、あたしは、まあ、コンビニとかで。」
婦人は「一緒がいいからガイドさんになったの?」
由香は「うん。まあ・・・それもあるんですけど。高校生の頃、コンビニのバイトで
一緒だった人が、バスの運転手さんになって。それで、友里絵が
バス会社に入るっていうから。あたしも、なんとなく。コンビニのバイトよりいいし。」
婦人はにこにこ「それで、みなさん、ガイドさん?かわいいわ、とっても。」
菜由は「わたしは、もう引退して主婦です。」
友里絵は「メカニックのね、かっこいい人と結婚して。」
菜由は「かっこよくないけど」と、ちょっと恥かしそう。
由香は「かっこいいよ、石川さん、男らしくて。」
愛紗も記憶がある。セクハラにあっていた愛紗を、助けてくれたのは
石川だった。
営業の若い男が、愛紗につきまとっている時、石川が
「やめろよ、嫌がってるだろ」と、整備服で。
その男の頬を、オイルのついた手で掴んだりして。
婦人はにこにこ「いいお友達ね。とっても。きょうは、ご旅行なのね。仲良しの。」
友里絵は「はい!もう、最後かもしれないって。九州をずーっと回ろうかな、って。」
婦人は「最後なの。もう?」
由香が「愛紗が、あ、あの、上品な子。あの子がね。会社を辞める事になって。」
愛紗は「まだ、決めてないよ。転勤かもしれないし。」
由香は「そっか、ごめんごめん。」
婦人は「それは淋しいわね。でも、転勤なら、またいつか会えるかもしれないし。
遠いところに暮していても、今は、テレビ電話もあるし。」
そうこう、話しているうちに
つばめ560号は、熊本に着く。
ホームに、くまモンのぬいぐるみが置いてある。
友里絵は「あ!くまモンちゃん。かわいいな。」
由香は「友里絵は、まるっこいの好きだもんね。」
婦人は「一階に、大きいのがいるわ。小さな子が、よく、抱きついてる。」
友里絵は「降りたいなー。」
由香は「帰りにしよう。通るし。熊本。」
友里絵は「うーん、残念じゃ。」
「新幹線口を降りるとね、湧き水があるのよ。」と、婦人。
「そうなんですね。前は、煉瓦の機関車庫があったあたり。湧き水で機関車洗ってたのか
な」と、菜由。
「そうそう、新幹線が出来るとき、ちょっと悲しかったもの。煉瓦のあの建物が
無くなっちゃうの。」と、愛紗。
熊本駅に、定時到着。
結構な人が、乗降する。
婦人は「はい。時々。九州の中だけね。美味しいものを食べに行ったり。ケーキとか。」
由香は「ケーキ、いいですね。」
友里絵は「似合わねー。」
由香は「わかってるよ。うるさい。」
婦人はにこにこ「ほんとに仲がいいのね。今は?お仕事のお友達に?」
由香は「はい、幼馴染で。ずっと一緒です。」
婦人は「いいわね。そういうの。私も、学生の頃はそうでした。
高校を卒業する時は、泣いたわ、だから。」
友里絵は「あたしらは、今はバスガイドなの。由香とも一緒に。最初は違ってたんだけどね
。」
婦人は「あら、最初は別々のお仕事をしてたの。」
由香は「はい。友里絵は犬の美容師さん、あたしは、まあ、コンビニとかで。」
婦人は「一緒がいいからガイドさんになったの?」
由香は「うん。まあ・・・それもあるんですけど。高校生の頃、コンビニのバイトで
一緒だった人が、バスの運転手さんになって。それで、友里絵が
バス会社に入るっていうから。あたしも、なんとなく。コンビニのバイトよりいいし。」
婦人はにこにこ「それで、みなさん、ガイドさん?かわいいわ、とっても。」
菜由は「わたしは、もう引退して主婦です。」
友里絵は「メカニックのね、かっこいい人と結婚して。」
菜由は「かっこよくないけど」と、ちょっと恥かしそう。
由香は「かっこいいよ、石川さん、男らしくて。」
愛紗も記憶がある。セクハラにあっていた愛紗を、助けてくれたのは
石川だった。
営業の若い男が、愛紗につきまとっている時、石川が
「やめろよ、嫌がってるだろ」と、整備服で。
その男の頬を、オイルのついた手で掴んだりして。
婦人はにこにこ「いいお友達ね。とっても。きょうは、ご旅行なのね。仲良しの。」
友里絵は「はい!もう、最後かもしれないって。九州をずーっと回ろうかな、って。」
婦人は「最後なの。もう?」
由香が「愛紗が、あ、あの、上品な子。あの子がね。会社を辞める事になって。」
愛紗は「まだ、決めてないよ。転勤かもしれないし。」
由香は「そっか、ごめんごめん。」
婦人は「それは淋しいわね。でも、転勤なら、またいつか会えるかもしれないし。
遠いところに暮していても、今は、テレビ電話もあるし。」
そうこう、話しているうちに
つばめ560号は、熊本に着く。
ホームに、くまモンのぬいぐるみが置いてある。
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由香は「友里絵は、まるっこいの好きだもんね。」
婦人は「一階に、大きいのがいるわ。小さな子が、よく、抱きついてる。」
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友里絵は「うーん、残念じゃ。」
「新幹線口を降りるとね、湧き水があるのよ。」と、婦人。
「そうなんですね。前は、煉瓦の機関車庫があったあたり。湧き水で機関車洗ってたのか
な」と、菜由。
「そうそう、新幹線が出来るとき、ちょっと悲しかったもの。煉瓦のあの建物が
無くなっちゃうの。」と、愛紗。
熊本駅に、定時到着。
結構な人が、乗降する。
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