91 / 93
どんでん
しおりを挟む
杏は、そのことを珠子に話してしまう・・・・。
珠子は、神流の借りている大きな農家で
のんびり、神流の帰りを待っていた。
ナーヴもいっしょ。
電話を切って。珠子は・・・・・。
訳が判らない(^^)。
そばにいるナーヴに
「ねえ、ナーヴちゃん?神隠しって信じる?」
ナーヴは、のーんびりと。伸びをしながら。
「科学的には、よく解明できないことですね。人が消えたりするのは」
珠子は「誰かと、私が入れ替わるって事が決まってるとか。」
ナーヴは「それは解明不能ですね。SF小説だと
並列している時空間に似て非なる人が居る、とは言われていますが。」
珠子は、よく判らない。
ナーヴは「あの・・・忍者屋敷のどんでん返しみたいな」
珠子は、笑って「それならわかるよー。」
じゃあ・・・碧ちゃんは私の代わりになって、別の世界に行こうとしたの?
と、思う。
「そんなことしちゃ・・・いけない!」
と、思わずつぶやく。
ナーヴは「何がです?」立ち上がって。
珠子「あたし・・・・帰らないと。誰かが巻き添えになっちゃう」
ナーヴは「そうとは限りません。偶然、そうなったのかもしれません」
実際、わからないのだ。
偶々、時空間の歪みが起きたところに居たから、別時空に飛ばされる
とは考えられるが。
重力波理論でも、そう仮定可能だ。
地上の人物は、地球が重力波を受け止めるので
地球に押し付けれている。
それを重力、と呼んでいるとする理論である。
従って、ある人の隣に空間の歪みがあれば・・・・
そこは、重力が0になるので
全周囲から重力波が押し寄せる。
ブラック・ホールのような状態である。
それが、偶々、人のそばに発生すると・・・・・
歪み|人|<=重力波
と言う事で、歪みに吸い込まれてしまうわけだ。
ただし波なので、波長によって反射も共鳴もあるだろう。
現象は複雑になる。
その時、玄関の引き戸がからから・・・と、開いて。
「ただいま」と、神流が帰ってきた。
ナーヴが、出迎えに来て。
「珠子さんが、お帰りになると言っています。」
神流は、事情を大体掴めた。
「そのうち、伝わるとは思っていましたが・・・・。」
玄関で靴を脱いで、スリッパを履いて
居間に向かう。
珠子は、神流を見て「神流ちゃん、わたし、帰らないと。」
神流は、かぶりを振って「珠ちゃんが帰っても同じです。
誰でも飛ばされる。それを碧ちゃんは立証したことになります。」
珠子は「そう・・・・なの?」
神流は頷き「碧ちゃんが居なくなって、誰かが此方の世界に来る筈ですが
それが、珠ちゃんのお母さんだとは限らないです」
珠子は、はっ、と気づく。
すこしなみだ目になっている。
「お母さん・・・帰ってこれるの?」
神流は、しまった、と思った。
それを知っていると思ったのだった。
「いえ・・・ですから、そうとは限りません。別の誰かかもしれません。
理論的には、お母さんが居なくなるまで、珠ちゃんと一緒に居た訳ですから
別の誰かだと言う可能性の方が高いです」
と、論理的帰結を話した。
珠子は、神流の借りている大きな農家で
のんびり、神流の帰りを待っていた。
ナーヴもいっしょ。
電話を切って。珠子は・・・・・。
訳が判らない(^^)。
そばにいるナーヴに
「ねえ、ナーヴちゃん?神隠しって信じる?」
ナーヴは、のーんびりと。伸びをしながら。
「科学的には、よく解明できないことですね。人が消えたりするのは」
珠子は「誰かと、私が入れ替わるって事が決まってるとか。」
ナーヴは「それは解明不能ですね。SF小説だと
並列している時空間に似て非なる人が居る、とは言われていますが。」
珠子は、よく判らない。
ナーヴは「あの・・・忍者屋敷のどんでん返しみたいな」
珠子は、笑って「それならわかるよー。」
じゃあ・・・碧ちゃんは私の代わりになって、別の世界に行こうとしたの?
と、思う。
「そんなことしちゃ・・・いけない!」
と、思わずつぶやく。
ナーヴは「何がです?」立ち上がって。
珠子「あたし・・・・帰らないと。誰かが巻き添えになっちゃう」
ナーヴは「そうとは限りません。偶然、そうなったのかもしれません」
実際、わからないのだ。
偶々、時空間の歪みが起きたところに居たから、別時空に飛ばされる
とは考えられるが。
重力波理論でも、そう仮定可能だ。
地上の人物は、地球が重力波を受け止めるので
地球に押し付けれている。
それを重力、と呼んでいるとする理論である。
従って、ある人の隣に空間の歪みがあれば・・・・
そこは、重力が0になるので
全周囲から重力波が押し寄せる。
ブラック・ホールのような状態である。
それが、偶々、人のそばに発生すると・・・・・
歪み|人|<=重力波
と言う事で、歪みに吸い込まれてしまうわけだ。
ただし波なので、波長によって反射も共鳴もあるだろう。
現象は複雑になる。
その時、玄関の引き戸がからから・・・と、開いて。
「ただいま」と、神流が帰ってきた。
ナーヴが、出迎えに来て。
「珠子さんが、お帰りになると言っています。」
神流は、事情を大体掴めた。
「そのうち、伝わるとは思っていましたが・・・・。」
玄関で靴を脱いで、スリッパを履いて
居間に向かう。
珠子は、神流を見て「神流ちゃん、わたし、帰らないと。」
神流は、かぶりを振って「珠ちゃんが帰っても同じです。
誰でも飛ばされる。それを碧ちゃんは立証したことになります。」
珠子は「そう・・・・なの?」
神流は頷き「碧ちゃんが居なくなって、誰かが此方の世界に来る筈ですが
それが、珠ちゃんのお母さんだとは限らないです」
珠子は、はっ、と気づく。
すこしなみだ目になっている。
「お母さん・・・帰ってこれるの?」
神流は、しまった、と思った。
それを知っていると思ったのだった。
「いえ・・・ですから、そうとは限りません。別の誰かかもしれません。
理論的には、お母さんが居なくなるまで、珠ちゃんと一緒に居た訳ですから
別の誰かだと言う可能性の方が高いです」
と、論理的帰結を話した。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる