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深町珠

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tme tlaveller

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「ちょうど、10年くらいの周期だとすると・・・。」と
神流の推論は続く。

珠子の母が「この時空」から去ったのが
おそらくその位だろう・・・。とすれば。

「今の、珠ちゃんの年齢がだいたいそのくらい・・・だから。

お母さんの幻を珠ちゃんが見たり。
珠ちゃんの足もとが揺らぐ。


「・・・・と言う事になりますね。」


時空間の歪みであれば、その瞬間が過ぎれば
とりあえずは安全だと言う事になるだろう。



「・・・ただ、それが分かっても、対策が出来るか否かは・・・。」
分からない。
現在の科学では。


「これは、突飛な空想ですけど・・・。」

珠ちゃんー祖母|お母さんー曾祖母

が、入れ替わっている同位体のようなものだとすると

「屋号が「珠乃家」だとしても不自然はないですね。」


「珠ちゃんは、お祖母ちゃんの・・・同位体。」

古風なところ、きちんと筋を通すところ。
現代の女の子にしては、とっても純粋なとこ。

時々、時代劇みたいな江戸言葉が出るところ。

「・・・おもしろいSFですね。」と。神流は
自嘲気味に笑った。


根拠はなにもないのだから。


「何れにせよ、対策はできないことになりますね。現代科学では。」
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