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おひるごはん
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「ほれ」縁側に腰掛けたおばあちゃん。
包みのなかは、おにぎりとか、煮物とか。
「お昼のな、わしの弁当だー。珠子ちゃんの分も作ってきたぞ」
と。四角い顔でにこにこ。手ぬぐいを頭にかぶって。
「どうぞ、上がってください」と、珠子が薦めると
おばあちゃんは「あー、いや、ほれ、泥がついとるから。縁側だ、いつも。
脱ぐのもヘンだしな。はは」と。
田んぼだと畦道で食べてたりするとか。
それも、自然でいいなぁと珠子は思う。
ナーヴは、部屋に引っ込んでいる。
会話が出来る猫はヘンだし、ロボットだと判って
見物人が来ても困る。
そんな理由も、神流がナーヴの人間化を進める理由だったりもする。
「それじゃ」と、珠子はお茶をいれてくる事に。
台所に行ったら、ナーヴが「お茶の葉は、左手の棚の上です。お湯は沸いてますね。
私が人間型なら淹れてあげるのですけれど」と。
「ありがと、ナーヴちゃん。」と、珠子はにこにこ。
お話し相手が居るだけでも、楽しいし。
大きな土瓶は、紺色に白抜きの水玉模様で
籐のつるが付いていて。懐かしい。
「これ、神流ちゃんが買ったのかな?」と。
ナーヴは「それは、ここにあったものみたいです。」
珠子は「じゃ、ここに住んでた人は、引っ越したのではないのかな」
ナーヴは「そこまでは知りませんけれど・・・・神流の大学の頃の知り合いの
家、だそうですね」
珠子は、気にせず、おばあちゃんにお茶を持っていこうと
大きな湯のみをふたつ。
そういえば、不ぞろいで
住んでいたままの感じだ。
お盆は、四角いちょっと洋風のもので
これも、なんとなく生活していた感じがある。
それに、土瓶と湯のみを乗せて。縁側へ
「お待たせしました」と、にこにこ。
おばあちゃんは「いやー、ありがとね。わだしも、ひとりで畑で食うよっか
楽しいし、日陰もあっぺな」と。
日焼けの四角い顔で、笑う。
「いつも、おひとりで畑をなさってるんですか?」と、珠子。
「んー、まあな。ここんとこずっとだ。」と。
包みのなかは、おにぎりとか、煮物とか。
「お昼のな、わしの弁当だー。珠子ちゃんの分も作ってきたぞ」
と。四角い顔でにこにこ。手ぬぐいを頭にかぶって。
「どうぞ、上がってください」と、珠子が薦めると
おばあちゃんは「あー、いや、ほれ、泥がついとるから。縁側だ、いつも。
脱ぐのもヘンだしな。はは」と。
田んぼだと畦道で食べてたりするとか。
それも、自然でいいなぁと珠子は思う。
ナーヴは、部屋に引っ込んでいる。
会話が出来る猫はヘンだし、ロボットだと判って
見物人が来ても困る。
そんな理由も、神流がナーヴの人間化を進める理由だったりもする。
「それじゃ」と、珠子はお茶をいれてくる事に。
台所に行ったら、ナーヴが「お茶の葉は、左手の棚の上です。お湯は沸いてますね。
私が人間型なら淹れてあげるのですけれど」と。
「ありがと、ナーヴちゃん。」と、珠子はにこにこ。
お話し相手が居るだけでも、楽しいし。
大きな土瓶は、紺色に白抜きの水玉模様で
籐のつるが付いていて。懐かしい。
「これ、神流ちゃんが買ったのかな?」と。
ナーヴは「それは、ここにあったものみたいです。」
珠子は「じゃ、ここに住んでた人は、引っ越したのではないのかな」
ナーヴは「そこまでは知りませんけれど・・・・神流の大学の頃の知り合いの
家、だそうですね」
珠子は、気にせず、おばあちゃんにお茶を持っていこうと
大きな湯のみをふたつ。
そういえば、不ぞろいで
住んでいたままの感じだ。
お盆は、四角いちょっと洋風のもので
これも、なんとなく生活していた感じがある。
それに、土瓶と湯のみを乗せて。縁側へ
「お待たせしました」と、にこにこ。
おばあちゃんは「いやー、ありがとね。わだしも、ひとりで畑で食うよっか
楽しいし、日陰もあっぺな」と。
日焼けの四角い顔で、笑う。
「いつも、おひとりで畑をなさってるんですか?」と、珠子。
「んー、まあな。ここんとこずっとだ。」と。
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