関東電力殺人事件

日本人、の。

取調べは、意外なほど早く進んだ。

三浦玲子、大津典大は脱法ドラッグを使用していたらしく
それが、精神科医の診断で「境界」とされた理由。

三浦が拘留され、様子がヘンだったため判明。

青木崇弘は、妻が使用歴があり・・・。

その、薬物を販売していた人物が
それをネタに、脅していたとのこと・・・・だが。

その手法が巧妙で、彼らの居住地の自治会や・・・・
勤務先の互助、奥様会のような任意団体の中に
そういう、反社会勢力の関連者が必ず居るので
それを、インターネットで探し

脅しを、嫌がらせで行った。

と言うことらしい。


本人たちは、負い目があるので従わざるを得ない。


輝彦は「自治会が、どうして悪の巣窟になってしまうのだ」と・・・・。
友里恵の兄の件も、自治会が犯罪者集団（？）になってしまっている。


本来は任意である自治会の加盟を「全員参加」と偽り
氏名を書かせる。

命令する、支配する事が好きな連中が、それをネタにして
強要を行う。


関わらない、参加しないものに嫌がらせを行う。


それと同じ手法で、三浦たちを脅していたと言うワケで
ただ、指示を行うわけではなく
態度や、言葉つかい、仲間はずれにするなどの方法で

三浦・青木・大津で言えば、ターゲットの人物についての研究費決済を邪魔するとか、
その研究に就く派遣社員を、ゴミ掃除、などの嫌がらせで
研究の妨害をする、果ては、その派遣契約を打ち切る･･･などの。



「呆れた連中だ」と、輝彦は思った。


その研究が進まない事で、会社・国家について不利益があるかもしれないのに。


実際、そのせいで原発事故が起きたかもしれないのだった。


その背後関係は、未だ不明だが・・・・。


背後関係と言うよりは「妬み」が根底で
そのような感情を持つ人は、今まで虐げられていた
大陸からの渡来人に多い、と言う事のようだ。


そういう人たちが、差別が無くなった事で
大企業や、研究施設などに入ってきた。

が。

根底にある精神性が日本人と違うので
秀でた者、美しい者を抹殺しようと・・・・考える。


そう、奄美の島歌にあるように、美しい娘を崖から突き落とすとか。

ワーグナーが、メンデルスゾーンを差別的に評価したとか。

ニュートンが、ライバルの研究を中傷したとか。

大陸には当たり前の感情らしい。




輝彦はルポライターだが、範囲外なので
匿名で、この記事を雑誌に載せた。

別に報酬を得たかったワケではなく、正義を世間に問いたかったのだ。

日本人、の。