関東電力殺人事件

名探偵、友里恵の推理

その後、輝彦は
ライター仲間のツテと、新聞社のデータベースで
その、電力幹部ＯＬの父、反原発の闘士であったと言う人物について調べた。

すると・・・・意外にも。その
「反原発」と言うレッテルはただの噂だと言う事が判った。


「なるほどな・・・・。」
ただのパワハラ事件を、面白おかしく報道するニュース風バラエティ番組が
脚色したのだった。


そして、殺される側にも非がある、と言うような風評を作るのは
そのＴＶ局に、原発関係の会社があるからだったりする。

よく聞く話だ。


中国･韓国が出資しているＴＶ局は
ドラマの中の中国・韓国人を美化したり。

報道でも、排他的には表現しなかったり。
それが、放送法上問題だと指摘される事もあった。

外資の資本比率があまり高くなって、そのような偏向が起こる事が
もともと違法だから、だ。



「・・・とすると。」



関東電力幹部ＯＬ＝＞反原発の思想の持ち主×

である。

単なるパワハラ殺人であった可能性も否めない。


「それが、勝又の部下・・・か。」



捜査では現場遺留品にあったと、書かれたが
要するに、そのＯＬを勝又･志水がなぶりものにした、と言う事だろう。



「その事実で、脅された・・・とも考えられるが、そんなに簡単にそのＯＬも
密室に素直に入るものだろうか？」



複数人で連れ込むか、何かで眠らせたか。


だろうと思う。




翌日。

その、被害者ＯＬの、事件当時の所属部署を調べた。

同僚、上司・・・・。

かなり前の事だったが、名簿が刑事局のデータベースに残っており

それを見た。


友里絵の推理に沿って・・・・。

その人物たちの「奥様」を、住民基本台帳データベースに
警視庁データベースから接続した。

すると・・・・。



その奥様たちの多くは・・・姓で解るが。

日本への渡来人が先祖であった。


「なるほどな・・・・。」
そんなカタチで、日本の電力は利権とされて
合法的に、資産は海外流出する訳か。

親類なのだから。


以前、信仰として日本人と、その日本海の向こうの人を
婚姻させると言うものがあったが

それに似た印象だ。




動機としては十分だ。



勝又の仕事を妨害することは、部下なら十分可能だ。


国策なのだから、遂行できなければ
勝又の責任問題になる。


志水も同様だ。


「そうすると・・・そのふたりの妻も同類なのだろうか。」



と言う疑問が浮かんでくる。