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女
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シトローエンDS21は、変わった車なので
乗っているだけで気分転換になる。
まず、ハンドルが1本のスポークで支えられていて
斜め45度くらいで、直進。
左ハンドルだと、左。アナログ時計の指針で8時くらいの位置。
アクセルペダルはフロアから出ている、レバー式。
ブレーキは、軟式のテニスボールのような球で
それを踏む。
油圧自動制御なのだ。
この車はハイドロシフトと言って、半自動クラッチ。
アクセルを戻してギアを変える。
ギアは、ステアリングコラムから右斜めに生えていて
押して1。
間がニュートラル。
ニュートラル位置で、左に押すとセルモータが回る。
手前で2。
そのまま、右に倒して3、4.
マニュアルタイプもあるのだが、この車はセミATである。
それを、ゆっくり作動させて、ギアを変える。
遠心式なので、クラッチが離れる事を見極めないと
ギアが当たって故障の原因になる。
そんな風に、難しいから
乗っているだけで気分転換になるのだ。
輝彦は、友里絵のバイトしている西の森コンビニに駐車する。
ふわり、柔らかいサスペンションは
歩道にあがるくらいでは、姿勢が変わらない。
前後・左右の姿勢制御を油圧で行っているのだ。
すーっ、と
リバースに入れて、車を止めた。
♪ドアチャイム♪
「いらっしゃーい」と、友里絵がにこにこ。
輝彦も笑顔になり「やあ」
由香も、キッチンの方から「こんにちは」
右手にある、割と広いイートインスペースの
カウンターに座って。
冷たい珈琲を頼んだ。
友里絵が、トレイに入れて持ってくる「どうぞ」
輝彦は「ありがと」と、言って。「ちょっと聞いてもいい?」
友里絵は「なに?」と・・・なにか、緊張の面持ち。
輝彦は不思議に思ったけど・・それは気にせずに「学校でさ、いじめとかある?」
友里絵は、なんかがっかりしたように「なーんだ。うちの学校はないけど・・・
よく聞くね。かわいい子をいじめるとか。」
由香が「友里絵もかわいいもんね。ウチの学校でよかった」
友里絵は「そう!あたしかわいいの」
由香は「自分で言うかなぁ」と、笑っている。
輝彦は微笑みながら「かわいい子をいじめるか・・・伝説にあるくらいだものね。
島の綺麗な娘を、海に沈めちゃって。
それが真珠になったとか・・・。」
友里絵は「かわいそう・・・」と、ホントに淋しそうな顔。
輝彦は「伝説だって」
友里絵は「でも、聞くね。先生を集団でいじめたりとか」
輝彦「そんなのあるの?」
友里絵「うん。うちの学校じゃないけど・・・。授業が出来ないように騒いで邪魔したりとか。
学級委員とかを無視したりとか・・・ウチのお兄ちゃんをいじめてたのもそういう奴らしい」
輝彦は「ふーん、そんな人いるんだね」
友里絵は、鋭い。「で、それが今の事件の原因?」
輝彦は、言うつもりはなかったけど、有名な事件だから知ってるだろうと思って
一連の事件を話した。
友里絵は「女ね、それ。犯人。その・・・最初の幹部OL殺人だってさ・・・・
反原発の闘士さんがさ、どうして死んだかにもよるけど、
その娘が、会社でさ。酷い目に遭わされたんじゃない?
女たちに。
もしかすると・・・その犯人たちが「奥様会」みたいな集団でさ。
旦那に指示して、上司の仕事を妨害したとか。
学校の先生いじめみたいに。」
輝彦は「逆パワハラか」
由香は「うん、面白い推理」
輝彦は「でも、上司に睨まれたら出世はできないから、旦那も
そんなことするかなぁ」
友里絵は「だから。その奥さん同士が結託して。人事とか、そういう人に
手を回す」
輝彦は「うーん・・・」唸った。
それだと、志水も勝又も被害者、と言う事になる。
国は擁護しようと、死んだ事にして出国させた。・・・が。
海外で暗殺された。
その奥さん同士のシンジケートは、北朝鮮や中国そっくりだ。
輝彦の想像もつかない世界だ。
・・・そういえば、古い伝承の
美しい娘を殺すのも集団、である。
秀でたものを引き摺り降ろすのは、如何にも・・・日本以外の発想だ。
日本なら、その秀でたものと仲良くして、お互いに利益を共有しようとするだろう。
縄文時代、青森に逃れた旧日本人が、栗の畑を作ったりして
知恵を共有していったように。
大陸人のように、王だけが儲けて
農民たちは作物を取り上げられる、などと言う事はしないのが日本古来の
風習だ。
輝彦は「友里絵ちゃん、名探偵!」と、拍手。
友里絵は「へっへー、スゴイでしょ」と、得意顔。
由香は、遠くで笑っている。
乗っているだけで気分転換になる。
まず、ハンドルが1本のスポークで支えられていて
斜め45度くらいで、直進。
左ハンドルだと、左。アナログ時計の指針で8時くらいの位置。
アクセルペダルはフロアから出ている、レバー式。
ブレーキは、軟式のテニスボールのような球で
それを踏む。
油圧自動制御なのだ。
この車はハイドロシフトと言って、半自動クラッチ。
アクセルを戻してギアを変える。
ギアは、ステアリングコラムから右斜めに生えていて
押して1。
間がニュートラル。
ニュートラル位置で、左に押すとセルモータが回る。
手前で2。
そのまま、右に倒して3、4.
マニュアルタイプもあるのだが、この車はセミATである。
それを、ゆっくり作動させて、ギアを変える。
遠心式なので、クラッチが離れる事を見極めないと
ギアが当たって故障の原因になる。
そんな風に、難しいから
乗っているだけで気分転換になるのだ。
輝彦は、友里絵のバイトしている西の森コンビニに駐車する。
ふわり、柔らかいサスペンションは
歩道にあがるくらいでは、姿勢が変わらない。
前後・左右の姿勢制御を油圧で行っているのだ。
すーっ、と
リバースに入れて、車を止めた。
♪ドアチャイム♪
「いらっしゃーい」と、友里絵がにこにこ。
輝彦も笑顔になり「やあ」
由香も、キッチンの方から「こんにちは」
右手にある、割と広いイートインスペースの
カウンターに座って。
冷たい珈琲を頼んだ。
友里絵が、トレイに入れて持ってくる「どうぞ」
輝彦は「ありがと」と、言って。「ちょっと聞いてもいい?」
友里絵は「なに?」と・・・なにか、緊張の面持ち。
輝彦は不思議に思ったけど・・それは気にせずに「学校でさ、いじめとかある?」
友里絵は、なんかがっかりしたように「なーんだ。うちの学校はないけど・・・
よく聞くね。かわいい子をいじめるとか。」
由香が「友里絵もかわいいもんね。ウチの学校でよかった」
友里絵は「そう!あたしかわいいの」
由香は「自分で言うかなぁ」と、笑っている。
輝彦は微笑みながら「かわいい子をいじめるか・・・伝説にあるくらいだものね。
島の綺麗な娘を、海に沈めちゃって。
それが真珠になったとか・・・。」
友里絵は「かわいそう・・・」と、ホントに淋しそうな顔。
輝彦は「伝説だって」
友里絵は「でも、聞くね。先生を集団でいじめたりとか」
輝彦「そんなのあるの?」
友里絵「うん。うちの学校じゃないけど・・・。授業が出来ないように騒いで邪魔したりとか。
学級委員とかを無視したりとか・・・ウチのお兄ちゃんをいじめてたのもそういう奴らしい」
輝彦は「ふーん、そんな人いるんだね」
友里絵は、鋭い。「で、それが今の事件の原因?」
輝彦は、言うつもりはなかったけど、有名な事件だから知ってるだろうと思って
一連の事件を話した。
友里絵は「女ね、それ。犯人。その・・・最初の幹部OL殺人だってさ・・・・
反原発の闘士さんがさ、どうして死んだかにもよるけど、
その娘が、会社でさ。酷い目に遭わされたんじゃない?
女たちに。
もしかすると・・・その犯人たちが「奥様会」みたいな集団でさ。
旦那に指示して、上司の仕事を妨害したとか。
学校の先生いじめみたいに。」
輝彦は「逆パワハラか」
由香は「うん、面白い推理」
輝彦は「でも、上司に睨まれたら出世はできないから、旦那も
そんなことするかなぁ」
友里絵は「だから。その奥さん同士が結託して。人事とか、そういう人に
手を回す」
輝彦は「うーん・・・」唸った。
それだと、志水も勝又も被害者、と言う事になる。
国は擁護しようと、死んだ事にして出国させた。・・・が。
海外で暗殺された。
その奥さん同士のシンジケートは、北朝鮮や中国そっくりだ。
輝彦の想像もつかない世界だ。
・・・そういえば、古い伝承の
美しい娘を殺すのも集団、である。
秀でたものを引き摺り降ろすのは、如何にも・・・日本以外の発想だ。
日本なら、その秀でたものと仲良くして、お互いに利益を共有しようとするだろう。
縄文時代、青森に逃れた旧日本人が、栗の畑を作ったりして
知恵を共有していったように。
大陸人のように、王だけが儲けて
農民たちは作物を取り上げられる、などと言う事はしないのが日本古来の
風習だ。
輝彦は「友里絵ちゃん、名探偵!」と、拍手。
友里絵は「へっへー、スゴイでしょ」と、得意顔。
由香は、遠くで笑っている。
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