133 / 187
恋愛
しおりを挟む輝彦の優しさを、恋愛と捉えてしまった
少女は、恋愛に墜ちてしまったらしい。
それまでの少女の人生で、出会った事のないタイプ
だったのかもしれないし
それは、恋愛に憧れる少女らしい感情だったのかもしれない。
それで、自分を汚れてしまっている、と考え
輝彦にそれを告白したのだった。
もし、そうだとすると
それも少女らしい潔さである。
駆け引きになれた女なら、過去を隠して
初々しさを演出するだろう。
そういう事をせず、正直に過去を告げる少女を
輝彦は、愛おしいと思った。
それは、しかし恋愛ではなく
寵愛の類であると、輝彦自身は思っていた。
だが、それは本心を、分別が抑止していたのだ。
サンライズ瀬戸のシャワー室で、熱い湯を浴びながら
輝彦は回想を続ける。
ある早朝、冬の日だったが
友里恵と輝彦は、ふたりで店番をしていた。
まだ深夜と呼べるような、真っ暗な町並みの中の
コンビニ。
誰も客は来ない。
店からは見えないキッチンで輝彦が掃除をしていると
友里恵は、風邪ひいたかな、と
輝彦を見上げた。
いつも、誰もいない時は
ぴったりと寄り添うので、時折
他のJKたちからは誤解を受けていた。
愛し合っているカップルだと。
そうかもしれなかったのだが。
友里恵が熱っぽい瞳でそういうので
輝彦は、子供にそうするように
友里恵の額に手を当てた。
微熱があるようだ。
少し、友里恵は体を硬直させた。
案外、遊び慣れていないのかもしれない。
薬を、と輝彦が言おうとすると
そのまま、友里恵は輝彦の懐に飛び込んできた。
鈍い衝撃がある程の勢いが、少女らしい無鉄砲さを
思わせる。
陶然としていたが、優しく抱いてあげると
友里恵は、和らいだ。
痩せぎすに思えた体は、案外に女らしく柔らかだった。
愛おしい、と
胸の中の小鳥のような彼女を抱くと
意外な事に、輝彦の本能は反応した。
それに友里恵は気づいたが
拒む事もなく、そのままふたりは抱き合っていた。
シャワーを浴びながら、回想すると
輝彦の男根は反応してしまった(笑)。
愛故の事、である。
愛おしい者を愛したいと言う人間の性、である。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる