関東電力殺人事件

その境界

つまり、古くから争いはあったが
かりそめにもルールがあり、従っていれば
安穏に暮らしていけた人たちのドメインと

そうでない人たちが居た。


その境界を崩してしまったから
安穏に居られなくなったので、殺伐として
争いが増えた。


その渦中で生まれ育った人は
安穏など知らない、と

そういう事で

それぞれに、棲み分けて行くしかないのだろうと
輝彦は思う。


母親から生まれてくるのは
動物、哺乳類でも同様だが
その母親を見て、生き方を覚えて行くのであるが

人間の場合、父親もいるので
社会性をそこで学ぶ訳である。

母親が、ともすると間違った事をしたら
父親が、そうではないと別の意見を述べ
話し合う。

そういう姿勢を見聞きする事で、物事の多様性、立場と
言うものを知る訳である。


しかし、近年は父親が不在がちであったり
母親が社会性を持たなかったりして

近視眼的な人が増えているのも事実で

例えば、小林薫も、宮崎勤も
遠隔ＰＣ事件の犯人も、
秋葉原無差別殺人の犯人も。

皆父親の陰が薄く、母親が強要的なあたりに
共通項が見られるところが特徴であり


つまり、心が軋んだ子供は
些細な事でも爆発してしまうと言う事である。

これは、分類では
境界型障害、などと呼ばれているように
病的なのである。

が。

それを含めて、今の社会がある。