関東電力殺人事件

快速マリンライナー

快速マリンライナーの出発時刻が近づく。
「瀬戸の花嫁」のオルゴールが、愛らしくホームに響くが
夕刻１８時とあって、ビジネスユーザーたちが
自由席を争い、物々しく
やや不釣り合いだ。

旅人としては、争いを疎ましく感じるが
通勤で、長く乗車するのであればやむを得ないかとも
思う。

東京くらいに混雑していると、座る事は
端から諦めるので、争う事は少ないのだけれど。

そこは岡山であるし、瀬戸大橋線である。
座れそうだと思うと、気が急いてしまうのだろう。

指定席を取ればいいのだが。
普通車指定席で、会員ならば僅かに２００円である。

インターネット予約なら、チケットレスで乗れるし
発車６分前までに変更すれば、料金はかからない。

そういう情報を知っていれば、スマートに旅が出来る
とばかりに使ってはみたものの、いざ変更、と言う時に
インターネットがつながりにくいと、ちょっと焦る(笑)

やはり、余裕を持つべきである。


２階のグリーン席に座る。比較的空いている。

やや、横柄な感じの３０代サラリーマンが
輝彦の斜め前に座っていた。

そこに、もう一人。４０代くらいのやはりサラリーマンふうが
指定席券と、座席番号を見比べて、その３０男に
静かに語りかける。

３０男は、座席を間違えたようだ。

別のシートへと移った。

そうかと思うと、車掌の検札が済んだ途端
風通しのいい空席をふたつ占領して
タブレットＰＣをいじり始めた６０男(笑)

指定席、と言う意味が分からないのだろうか(笑)。

ふたつ占領したら、２席分料金を払うのか？

とは思うが、誰も咎めたりはしない。


そんな環境なので、悪い事をしたい人は
平気でするのであろう。

わざわざ、それを当局に報告する人はいない。


日本人、島国の人なので
元々融通無碍なのである。

悪い人とは距離を置いていればいい。
そんな価値観が、悪を蔓延らせたとも言える。

悪いことをしようとすると、比較的容易なので
それで、汚職は多い。
原発利権もそうである。






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