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自然豊かな指宿
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旅行として、また訪れたい。
そんな思いに駆られるのは、自然豊かな指宿が
とても印象的だったからだと輝彦は感じた。
取材や事件に関係なく、旅を楽しめたら
良かっただろうな。
プラグドアの特急ソニックのデッキを降りると
見慣れた感のある小倉駅のホーム。
フリータイムを少し取ってあったので
一旦外に出よう。
小倉駅は案外に都会であり
階上に上り、改札を抜けると
東京にいるようなビルディングの中だった。
バレーボールが出来そうな広い空間、だが
そこに催事場が広がっているあたりは
ゆとりのある地方都市らしい。
東京あたりなら、人の流れに埋め尽くされてしまうところだ。
旅立ちの夜、東京駅のコンコースをふと、回想。
あの時は、のどかな楽しい気分だった。
ふと、見上げるニュース掲示板には経済ニュース。
「消費税上げの為に・政治決断・物価上昇・・・
富裕層増税45%」
それを見越しての海外逃亡か、と勘ぐりたくもなった
タイミングだ。
消費税を上げる条件にあるのは、経済成長。
だが、本当に成長するだろうかは疑問である。
元々、経済が衰退した理由は
雇用不安にあり、その原因になったのは
金持ち優先の政治であったのだから。
元々は、所得税にしても
累進課税の最高税率は75%だった。
それを下げ、また上げると言う節操のない保守党政権。
もちろん、下げたのは
それで利益を得る人達の意志であり
多くの国民の声ではない。
圧倒的に多数である所得の少ない人々の
雇用を不安定にさせたのも、かつての保守党政権が
労働者の派遣、などというピンハネ合法化を薦めたからである。
元来、労働法で禁止されている
賃金の中間搾取に「法律で認めた場合を除く」と
改悪したのである。
それが、昭和の終わり頃の話である。
その後、持ち株会社等という変な物を認めたのが
21世紀になってからで
つまり、働かないでも株を持っているだけで
食えると言う変な会社が出来る訳で
そういう、ヒモのような者を食わす為に
余計なコストが掛かるのは当然で
その分、大多数の労働者が得る金銭が減るので
モノが売れなくなるのは当然である。
結果として、富裕層の懐も寒くなるのだが
こんな事が分からない政治家はバカである(笑)。
そうした構造を変えずに、金融緩和しても
日本円の信用が低下するだけである。
などと輝彦は思ったが、そうしてみると
今追っている事件と同質の歪みを持っている事に気づく。
そう、昭和の終わり頃から変になっていった政策と。
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sent from W-ZERO3
そんな思いに駆られるのは、自然豊かな指宿が
とても印象的だったからだと輝彦は感じた。
取材や事件に関係なく、旅を楽しめたら
良かっただろうな。
プラグドアの特急ソニックのデッキを降りると
見慣れた感のある小倉駅のホーム。
フリータイムを少し取ってあったので
一旦外に出よう。
小倉駅は案外に都会であり
階上に上り、改札を抜けると
東京にいるようなビルディングの中だった。
バレーボールが出来そうな広い空間、だが
そこに催事場が広がっているあたりは
ゆとりのある地方都市らしい。
東京あたりなら、人の流れに埋め尽くされてしまうところだ。
旅立ちの夜、東京駅のコンコースをふと、回想。
あの時は、のどかな楽しい気分だった。
ふと、見上げるニュース掲示板には経済ニュース。
「消費税上げの為に・政治決断・物価上昇・・・
富裕層増税45%」
それを見越しての海外逃亡か、と勘ぐりたくもなった
タイミングだ。
消費税を上げる条件にあるのは、経済成長。
だが、本当に成長するだろうかは疑問である。
元々、経済が衰退した理由は
雇用不安にあり、その原因になったのは
金持ち優先の政治であったのだから。
元々は、所得税にしても
累進課税の最高税率は75%だった。
それを下げ、また上げると言う節操のない保守党政権。
もちろん、下げたのは
それで利益を得る人達の意志であり
多くの国民の声ではない。
圧倒的に多数である所得の少ない人々の
雇用を不安定にさせたのも、かつての保守党政権が
労働者の派遣、などというピンハネ合法化を薦めたからである。
元来、労働法で禁止されている
賃金の中間搾取に「法律で認めた場合を除く」と
改悪したのである。
それが、昭和の終わり頃の話である。
その後、持ち株会社等という変な物を認めたのが
21世紀になってからで
つまり、働かないでも株を持っているだけで
食えると言う変な会社が出来る訳で
そういう、ヒモのような者を食わす為に
余計なコストが掛かるのは当然で
その分、大多数の労働者が得る金銭が減るので
モノが売れなくなるのは当然である。
結果として、富裕層の懐も寒くなるのだが
こんな事が分からない政治家はバカである(笑)。
そうした構造を変えずに、金融緩和しても
日本円の信用が低下するだけである。
などと輝彦は思ったが、そうしてみると
今追っている事件と同質の歪みを持っている事に気づく。
そう、昭和の終わり頃から変になっていった政策と。
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