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金曜日の午後
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午後、早い時間の保養地と言うのは、どこかしら
のどかで、心地よく
そこを、輝彦は気に入っていた。
金曜日の午後、そろそろ余裕のある人々は
温泉保養に、この地を訪れる時間帯である。
心のゆとりがある人は、本当に楽しめる時間を
持っている、そんな人達だし
そういう人々は、ひっそりとした温泉場などを
好むもので、
この由布院も、休日などは
そろそろ保養地と言うよりは、リゾート、等という
西洋のおじやのような(笑)名が似合うようになってしまって
保養には向かない、と思われているかのようだ。
そのリゾートも、リゾート法、などと言う
保守党政権時代に作られた、利権作成の法律で
土建屋と、悪い官僚に金銭を吸い上げられて
環境破壊が各地で行われた。
この由布院にも、開発の魔手が伸びる所だった。
だが、本当にこの地を保養の場にしたいと言う
地域の声が首長を動かした。
自治体にも、訳の分かる人も居る。
官僚にも、良い人も居ると言う例である。
だが、この地にも何故か自衛隊の基地があったりして
自衛隊関連の会社、例えば沖電気工業であるとか
そうした会社と自治体との汚職事件などは過去に存在した。
そういう、汚職体制を正すのは、保守党や民主では
無理である。
既存の労働団体や、財界が支援をしているからである。
背景を知っても尚、正義を貫きたいと思う心は大切だが
しかし、飯の種をどこから得るか?と問われれば
輝彦のようにフリーで食っていける人間は別として
大抵は、どこかの会社に属する事になり
そこは、大抵なにがしかの圧力団体の配下にある。
それが、巨悪である。
例えば、関東電力の女性幹部殺害事件についても
そうした圧力の源にあって、逆らおうとしても
無意味だし、無駄である。
それで起こってしまった事件であるとも言える。
無論、違法であるが
戦前よりこの国の人は全体主義が好きであり
個人の自由を標榜すると、潰して良いなどと
おかしな考えを持つ者が多い。
人は、元々動物であるから
行動し、狩猟をし、採集をして生きてきた。
それらの多くが、社会生活ではあまり行われなくなったので
余った行動力が、不満となる。
どこかにそれを捨てないと暴発してしまうので
島国である日本では、それを外に向けると言う癖がある
と言うだけの事である。
陸続きの国では、例えば宗教に
排他性の捌け口を求めたりしたから
ほとんど全ての戦争は宗教戦争である。
根拠の無い物は全て信仰であるから
言い得て妙であるが、そうなってしまう。
勿論、文化的先進国では
共存と共和を得る国もあるが
そこに至るまでに多くの戦いを行った結果である。
輝彦は、民主主義、自由主義であるが
それは一応、この国の標榜する憲法を根拠とする。
誰しもそうだと思っていたが
この事件に面し、そうでない変な人も多いと実感した。
それが、関東電力の志水、勝又のような面々であるが
実は、彼らも自由に生きたかったのかもしれない、などと
今では思ったりもする。
海外に逃亡したりしている所を見ると。
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sent from W-ZERO3
のどかで、心地よく
そこを、輝彦は気に入っていた。
金曜日の午後、そろそろ余裕のある人々は
温泉保養に、この地を訪れる時間帯である。
心のゆとりがある人は、本当に楽しめる時間を
持っている、そんな人達だし
そういう人々は、ひっそりとした温泉場などを
好むもので、
この由布院も、休日などは
そろそろ保養地と言うよりは、リゾート、等という
西洋のおじやのような(笑)名が似合うようになってしまって
保養には向かない、と思われているかのようだ。
そのリゾートも、リゾート法、などと言う
保守党政権時代に作られた、利権作成の法律で
土建屋と、悪い官僚に金銭を吸い上げられて
環境破壊が各地で行われた。
この由布院にも、開発の魔手が伸びる所だった。
だが、本当にこの地を保養の場にしたいと言う
地域の声が首長を動かした。
自治体にも、訳の分かる人も居る。
官僚にも、良い人も居ると言う例である。
だが、この地にも何故か自衛隊の基地があったりして
自衛隊関連の会社、例えば沖電気工業であるとか
そうした会社と自治体との汚職事件などは過去に存在した。
そういう、汚職体制を正すのは、保守党や民主では
無理である。
既存の労働団体や、財界が支援をしているからである。
背景を知っても尚、正義を貫きたいと思う心は大切だが
しかし、飯の種をどこから得るか?と問われれば
輝彦のようにフリーで食っていける人間は別として
大抵は、どこかの会社に属する事になり
そこは、大抵なにがしかの圧力団体の配下にある。
それが、巨悪である。
例えば、関東電力の女性幹部殺害事件についても
そうした圧力の源にあって、逆らおうとしても
無意味だし、無駄である。
それで起こってしまった事件であるとも言える。
無論、違法であるが
戦前よりこの国の人は全体主義が好きであり
個人の自由を標榜すると、潰して良いなどと
おかしな考えを持つ者が多い。
人は、元々動物であるから
行動し、狩猟をし、採集をして生きてきた。
それらの多くが、社会生活ではあまり行われなくなったので
余った行動力が、不満となる。
どこかにそれを捨てないと暴発してしまうので
島国である日本では、それを外に向けると言う癖がある
と言うだけの事である。
陸続きの国では、例えば宗教に
排他性の捌け口を求めたりしたから
ほとんど全ての戦争は宗教戦争である。
根拠の無い物は全て信仰であるから
言い得て妙であるが、そうなってしまう。
勿論、文化的先進国では
共存と共和を得る国もあるが
そこに至るまでに多くの戦いを行った結果である。
輝彦は、民主主義、自由主義であるが
それは一応、この国の標榜する憲法を根拠とする。
誰しもそうだと思っていたが
この事件に面し、そうでない変な人も多いと実感した。
それが、関東電力の志水、勝又のような面々であるが
実は、彼らも自由に生きたかったのかもしれない、などと
今では思ったりもする。
海外に逃亡したりしている所を見ると。
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