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駅弁
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さて、汽車の旅の楽しみのひとつに駅弁がありますね。
最近ではデパートなどで各地の駅弁とかを出張?販売していて
いろいろ楽しめることもしばし。
今日は、そんな汽車と、駅売りの食べ物のお話でもつれづれと。
(583系のお話は、次回にさせて下さいネ^^;)
<食べ物の記憶>
さて、汽車の旅、というと駅弁とか、駅そばとか。
駅の売店とかで売っているお土産もの、とかは妙に記憶に残ってしまいます。
どこかに旅行に行ったりすると、駅弁の包み紙とかを記念に持ち帰ったり。
* 品川駅の肉まん。
いつの間にかなくなってしまいましたが、昭和40年代には
品川駅の東海道線ホーム東京方外れにあった売店。
(崎陽軒だったか、精養軒だったか..○×軒だった事は覚えてます)
ここでよく、深夜に下り列車を待つ間、この肉まんを食べたりしたもので。
味は本格的な中華まんじゅうでして、こう、プラスチックのお皿に載せて。
で、醤油をちょっと垂らして。
なんだか、とても美味しかったように記憶しています。
これも、「駅」という場所のため、でしょうか?
確か最初は20円だったと思います。
何故か、深夜までやっていたようで、通過する80系やEH10なんかの
モーターのうなり(あの、都電みたいなギアノイズ。)を聞きながら。
..それにしても、なんで横浜じゃなくて品川だったのだろう。
横浜にも似たような売店があったのですが、味はちょっと違っていた
ようでした。
肉まん専門店だったのかな。
消息をご存知の方、教えてくだされば幸いです。
* 南部せんべい。
今でも青森駅で売ってます。現在は300円程のようですが、
昭和40年当時はたしか100円くらいだったはずで、一回りくらい
大きいもの、でした。
南部、というのは青森県でも太平洋側の方のこと、だったように覚えてますが
何故か、弘前あたりでも売られていました。
小麦粉を練った生地に、黒胡麻を混ぜたものを、型に流して焼いたもの
のようで、表面は白っぽく、ながはさっくりと。
型からはみでた部分が塩味が効いた“縁側”状になっていて、
とても美味く。
これを先にかじってしまい、よく行儀が悪い、と叱られたものでした。
最近では、落花生入り、など多種のヴァリエーションがありますが、
やはり元祖胡麻せんべいが一番、当時の風情があります。
* 青森地方のおむすび。
今夏、青森にまた帰卿しましたが、帰路、八甲田山麓の酸ケ湯温泉に
立ち寄ったところ、売店で手作りのおむすびが売られていて、
その形の懐かしさに、思わず手が出てしまいました。
関東ですと、三角形で、やや小ぶりなものが多いのですが。
(ちょうど、コンビニおにぎりのような。)
青森地方のおにぎりは、何故か丸くて、すこし大きめでした。
野球のボールより、すこし大きいくらいのもので。
120円でした。さて、中身は..というと、鮭とか、梅干。ねぎ味噌。
鮭も東京のもののように塩辛くなく、瑞々しい感じで、如何にも
津軽の海の幸、という感じでした。
味噌も、こちら独特の、赤味噌で、麦っぽい感じのものでして、
旅情を感じさせるものでした。
弘前市内、撫牛子のコンビニで、コンビニおにぎりに混じって売られて
いたのはちょっとびっくりしました。
----------[駅弁あれこれ]-------------
* 帆立釜飯(青森駅)
たしか、¥880だったかな。
今夏、583系臨時“はくつる81号”で帰郷した時に食べました。
プラスチックの赤い釜に、透明のカバーがかかっていて。
だし味の炊き込み御飯、帆立二つ。
ちょっと薄味なのが、東北としては珍しい感じ。
紅ショーガ、きゅうりの漬物。そぼろ、錦糸玉子。
...味は、まあまあ。
でも、583の寝台はモノ食べにくい(笑)
僕は帰りに食べたから25系の寝台でひろびろ。
* じゃこめし(大分駅)
大分駅表口正面の売店で売ってます。
このお弁当、3年ほど前までは曲げワッパよろしく木の丸い容器で、
底も経木で、情緒たっぷりだったのですが、
去年あたりは枠がスチロールになり(底は紙だった。)
今年は、底もプラスチックの板になってしまった。
しかし、味には変わりなく、値段も据え置き(860円)
というところには好感が持てる。
中身は、醤油味のやや甘めに炊いたご飯にちりめんじゃこと、細かな具が
混ぜてある炊き込み飯、おかずにはわさび漬けのトビコ、漬物。
で、この具が小さく切ってあるところ、
優しい味付けなど、細やかな心使いがあって
九州人のもてなし、みたいに感じたりも。
いつも、これを買って、“富士”2レに乗車して帰ってくるのですが、
B個室「ソロ」でこれを食べる頃には関門トンネルを抜けて
本州へ入っていて。
この味が、そこはかとなく旅愁をそそるのです。
* ふくめし(下関駅)
とてもかわいらしい "ふく"を模した容器。
どんぶりのようで、ふたの真中(持つところ)がふくの口の絵で、
上から見ると、魚の顔のように見える。
さて、味は..というと、ちり鍋ふうの味付けで炊き込み御飯。
といった感じ。淡白でしかし深みのある、なんとも不思議なお味。
おかずにふくの天ぷらがついていて、これがまた豪華な。
秋冬だけしか食べられないようですけど、まあ
夏は夏の味覚としてかれいなどを頂くのがよろしいかと。
最近ではデパートなどで各地の駅弁とかを出張?販売していて
いろいろ楽しめることもしばし。
今日は、そんな汽車と、駅売りの食べ物のお話でもつれづれと。
(583系のお話は、次回にさせて下さいネ^^;)
<食べ物の記憶>
さて、汽車の旅、というと駅弁とか、駅そばとか。
駅の売店とかで売っているお土産もの、とかは妙に記憶に残ってしまいます。
どこかに旅行に行ったりすると、駅弁の包み紙とかを記念に持ち帰ったり。
* 品川駅の肉まん。
いつの間にかなくなってしまいましたが、昭和40年代には
品川駅の東海道線ホーム東京方外れにあった売店。
(崎陽軒だったか、精養軒だったか..○×軒だった事は覚えてます)
ここでよく、深夜に下り列車を待つ間、この肉まんを食べたりしたもので。
味は本格的な中華まんじゅうでして、こう、プラスチックのお皿に載せて。
で、醤油をちょっと垂らして。
なんだか、とても美味しかったように記憶しています。
これも、「駅」という場所のため、でしょうか?
確か最初は20円だったと思います。
何故か、深夜までやっていたようで、通過する80系やEH10なんかの
モーターのうなり(あの、都電みたいなギアノイズ。)を聞きながら。
..それにしても、なんで横浜じゃなくて品川だったのだろう。
横浜にも似たような売店があったのですが、味はちょっと違っていた
ようでした。
肉まん専門店だったのかな。
消息をご存知の方、教えてくだされば幸いです。
* 南部せんべい。
今でも青森駅で売ってます。現在は300円程のようですが、
昭和40年当時はたしか100円くらいだったはずで、一回りくらい
大きいもの、でした。
南部、というのは青森県でも太平洋側の方のこと、だったように覚えてますが
何故か、弘前あたりでも売られていました。
小麦粉を練った生地に、黒胡麻を混ぜたものを、型に流して焼いたもの
のようで、表面は白っぽく、ながはさっくりと。
型からはみでた部分が塩味が効いた“縁側”状になっていて、
とても美味く。
これを先にかじってしまい、よく行儀が悪い、と叱られたものでした。
最近では、落花生入り、など多種のヴァリエーションがありますが、
やはり元祖胡麻せんべいが一番、当時の風情があります。
* 青森地方のおむすび。
今夏、青森にまた帰卿しましたが、帰路、八甲田山麓の酸ケ湯温泉に
立ち寄ったところ、売店で手作りのおむすびが売られていて、
その形の懐かしさに、思わず手が出てしまいました。
関東ですと、三角形で、やや小ぶりなものが多いのですが。
(ちょうど、コンビニおにぎりのような。)
青森地方のおにぎりは、何故か丸くて、すこし大きめでした。
野球のボールより、すこし大きいくらいのもので。
120円でした。さて、中身は..というと、鮭とか、梅干。ねぎ味噌。
鮭も東京のもののように塩辛くなく、瑞々しい感じで、如何にも
津軽の海の幸、という感じでした。
味噌も、こちら独特の、赤味噌で、麦っぽい感じのものでして、
旅情を感じさせるものでした。
弘前市内、撫牛子のコンビニで、コンビニおにぎりに混じって売られて
いたのはちょっとびっくりしました。
----------[駅弁あれこれ]-------------
* 帆立釜飯(青森駅)
たしか、¥880だったかな。
今夏、583系臨時“はくつる81号”で帰郷した時に食べました。
プラスチックの赤い釜に、透明のカバーがかかっていて。
だし味の炊き込み御飯、帆立二つ。
ちょっと薄味なのが、東北としては珍しい感じ。
紅ショーガ、きゅうりの漬物。そぼろ、錦糸玉子。
...味は、まあまあ。
でも、583の寝台はモノ食べにくい(笑)
僕は帰りに食べたから25系の寝台でひろびろ。
* じゃこめし(大分駅)
大分駅表口正面の売店で売ってます。
このお弁当、3年ほど前までは曲げワッパよろしく木の丸い容器で、
底も経木で、情緒たっぷりだったのですが、
去年あたりは枠がスチロールになり(底は紙だった。)
今年は、底もプラスチックの板になってしまった。
しかし、味には変わりなく、値段も据え置き(860円)
というところには好感が持てる。
中身は、醤油味のやや甘めに炊いたご飯にちりめんじゃこと、細かな具が
混ぜてある炊き込み飯、おかずにはわさび漬けのトビコ、漬物。
で、この具が小さく切ってあるところ、
優しい味付けなど、細やかな心使いがあって
九州人のもてなし、みたいに感じたりも。
いつも、これを買って、“富士”2レに乗車して帰ってくるのですが、
B個室「ソロ」でこれを食べる頃には関門トンネルを抜けて
本州へ入っていて。
この味が、そこはかとなく旅愁をそそるのです。
* ふくめし(下関駅)
とてもかわいらしい "ふく"を模した容器。
どんぶりのようで、ふたの真中(持つところ)がふくの口の絵で、
上から見ると、魚の顔のように見える。
さて、味は..というと、ちり鍋ふうの味付けで炊き込み御飯。
といった感じ。淡白でしかし深みのある、なんとも不思議なお味。
おかずにふくの天ぷらがついていて、これがまた豪華な。
秋冬だけしか食べられないようですけど、まあ
夏は夏の味覚としてかれいなどを頂くのがよろしいかと。
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