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いつか、それでも
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「いつか、お店持てるといいね」と
加藤は言う。
友梨絵もにっこりする。
でも、ホントに夢。
お店を買うなんて、時給800円の
アルバイトでは本当に夢だ。
お金なんて、なければいいのにと
加藤は、近未来で
それを破壊して
逃亡してきたのだから(笑)そんな事を言う。
ここは並列時空間だから、それは訪れない。
友梨絵は、でも
夢を見ながら、アルバイトの毎日でも
幸せに思っていた。
加藤も、そうだった。
でも、ふと加藤は思う。
友梨絵は、どうしてそんなに結婚を急ぐのだろう?
赤ちゃんが欲しい、って言っても
育てるのは大変で
やっぱり、アルバイトでは
育てるのも難しい。
そういう現実は、まだ
見なくてもいいのだろうけど。
「編物なんかもするんだよー」友梨絵は
JKには似合わない、そんな事を言う。
ふーん、って加藤がにこにこしてると
「例えばさ、あたしから手編み貰ったら
加藤さんだったら、嬉しい?
」と、友梨絵はにこにこしながら。
「嬉しいと思うよ。どうして?」と
加藤が言うと
友梨絵は、少し真面目な顔で
「好きな人にね、クリスマスにあげたいと
思ってるの。手編み。
でも、重いかなー」と、思案顔。
加藤は加藤で、誰か好きな人がいるのかな(笑)
なんて思っていたので
「いいんじゃない、そういうの。
重いって思わないと思うよ、その人も」と
素直にそう言った。
友梨絵は、手編みってタイプなのかなと
思ったりもして。
1980年代的だなぁ、なんて思ったりもして。
友梨絵も、軽妙に
「あたしから貰えたら、ホントに嬉しい?
ホントに?」と、にこにこして。
加藤は、うんうん、と頷く。
友梨絵は、はじけるような笑顔で
「わかった。ありがと。貰われなかったら
マフラー、可哀相だから!」
とてとて、と駆け出して行った。
恥ずかしかったんだろうか。
お店の裏へ出て行った。
いくら古風って言っても、1980年代だって
手編みは相当、古典的。
もしかしたら、友梨絵は
おばあちゃんが化けてるんじゃなかろうか(笑)
なんて、思ったりする加藤だった。
「うちのおばあちゃんくらいだもんなぁ、編物するなんて」
100円ショップでいくらでも売っているもの。
手作りする、そういうムードが楽しいんだろな、って思って
赤ちゃんの靴下や帽子を編んでいた、おばあちゃんの事を思い出す。
そういうものって、大切にしないと
なんだか、おばあちゃんが可哀相に
思えて。
古くなっても捨てられなくて、ずっと
取っていたような、そんな記憶がある。
優しかったおばあちゃん。
なつかしいな、なんて
加藤も思い出す。
ずっと、一緒にいたかった。
加藤は言う。
友梨絵もにっこりする。
でも、ホントに夢。
お店を買うなんて、時給800円の
アルバイトでは本当に夢だ。
お金なんて、なければいいのにと
加藤は、近未来で
それを破壊して
逃亡してきたのだから(笑)そんな事を言う。
ここは並列時空間だから、それは訪れない。
友梨絵は、でも
夢を見ながら、アルバイトの毎日でも
幸せに思っていた。
加藤も、そうだった。
でも、ふと加藤は思う。
友梨絵は、どうしてそんなに結婚を急ぐのだろう?
赤ちゃんが欲しい、って言っても
育てるのは大変で
やっぱり、アルバイトでは
育てるのも難しい。
そういう現実は、まだ
見なくてもいいのだろうけど。
「編物なんかもするんだよー」友梨絵は
JKには似合わない、そんな事を言う。
ふーん、って加藤がにこにこしてると
「例えばさ、あたしから手編み貰ったら
加藤さんだったら、嬉しい?
」と、友梨絵はにこにこしながら。
「嬉しいと思うよ。どうして?」と
加藤が言うと
友梨絵は、少し真面目な顔で
「好きな人にね、クリスマスにあげたいと
思ってるの。手編み。
でも、重いかなー」と、思案顔。
加藤は加藤で、誰か好きな人がいるのかな(笑)
なんて思っていたので
「いいんじゃない、そういうの。
重いって思わないと思うよ、その人も」と
素直にそう言った。
友梨絵は、手編みってタイプなのかなと
思ったりもして。
1980年代的だなぁ、なんて思ったりもして。
友梨絵も、軽妙に
「あたしから貰えたら、ホントに嬉しい?
ホントに?」と、にこにこして。
加藤は、うんうん、と頷く。
友梨絵は、はじけるような笑顔で
「わかった。ありがと。貰われなかったら
マフラー、可哀相だから!」
とてとて、と駆け出して行った。
恥ずかしかったんだろうか。
お店の裏へ出て行った。
いくら古風って言っても、1980年代だって
手編みは相当、古典的。
もしかしたら、友梨絵は
おばあちゃんが化けてるんじゃなかろうか(笑)
なんて、思ったりする加藤だった。
「うちのおばあちゃんくらいだもんなぁ、編物するなんて」
100円ショップでいくらでも売っているもの。
手作りする、そういうムードが楽しいんだろな、って思って
赤ちゃんの靴下や帽子を編んでいた、おばあちゃんの事を思い出す。
そういうものって、大切にしないと
なんだか、おばあちゃんが可哀相に
思えて。
古くなっても捨てられなくて、ずっと
取っていたような、そんな記憶がある。
優しかったおばあちゃん。
なつかしいな、なんて
加藤も思い出す。
ずっと、一緒にいたかった。
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