科学は、如何にしてヒトを幸せにするか～ななの例～

通い夫

断られた彼は、それからも
ミニストップに通い続けたので

麻美も、友梨絵も閉口（笑）


でも、お店に来るだけだから
悪い訳でもない。



諦めの悪い男の子もいるのだけど
加藤には、そういう気持ちは
実感できない。

から、わからない（笑）。


少し、加藤が変わっているのだ。



そういえば、友梨絵も少し変わっている。


モテれば、嬉しくて自慢してもいいのに

きっぱり断るあたりは潔いし

少し、相手がかわいそうなくらい。



「でも、アタシは鬱陶しいのは嫌い」と

そういうけれども
少しだけ、かわいそうにも思っていたのだろう。




「何か、いい手ない？」麻美が加藤に尋ねる。



「指輪、左手の薬指にすれば」と
加藤がまた古風な事を言った（笑）。




「そんなの見るかなぁ」と、友梨絵も
笑うけど



「じゃ、買ってあげて」麻美が加藤に
恐ろしい事を言う（笑）。


加藤も、軽妙に「玩具でいい？（笑）」


友梨絵も軽快だ「うん、形はなんでも。
気持ちだもの」（笑）。





その、おもちゃ指輪を
友梨絵は買ってきて



加藤に「指にして」（笑）



加藤も、軽快に（笑）。






麻美の話だと、それを見た彼は


店のカウンターを叩いて、喚いたとか。



おもちゃの指輪で、冗談だとは
思えなかったらしいし


もし、友梨絵が好きなら

友梨絵の幸せを願えなかったのだろうか。


などと思っても、それは
理性が勝っている加藤の気持ちだ。


恋ってそんなものかもしれない。