科学は、如何にしてヒトを幸せにするか～ななの例～

郵便課広域集荷センター

なので、郵便局の同じアルバイトの男
金指くんが「１００人切り」とか言っても
それのどこが楽しいのだろう、と
思っていた加藤だった。


１００人と愛し合って別れるのなら
それは凄い体験だろうけれども

心なく、犬猫のように関係を誇っても
犬猫レベルだろう、と思う。


犬猫ですら発情期があるのに、年中では
それ以下である、とも（笑）思ったりもした。







郵便局は、働き易い職場で
公共の仕事と言う事もあって
加藤は、ここに就職してもいいと思っていたけれど

一日５時間勤務で、社会保険もないので
そうも行かなかった。



友梨絵や由香、加藤が
働く理由はお金が足りないせいだし

ここでも、法律逃れで
勤務時間が５時間にされているのだった。



６時間を超えれば、郵便局が
社会保険を半分払わないといけない。


この当時は公務員共済だったので
その掛金がとても、郵便局側に不利な内容だったから

つまり、お金のない加藤たちを
法律が苦しめていたのだった。

（後に改善されるのだが）。





でも、金などなくても加藤は幸せだった。


友梨絵に出会えて、なんとなく
毎日が楽しかった。



愛らしい者のそばにいられると
それだけで満足だった。