科学は、如何にしてヒトを幸せにするか～ななの例～

深町珠

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装甲

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由香も、短いスカートをはいて
けばけばメークの、普通のJKだけれども

話せば、愛らしい子だ。

でも、友梨絵を真似て

ピッタリ擦り寄って来るので
ちょっと困る（笑）。

おちんちんが生き生きとしてしまう（笑）。

別に、それを嫌がるでもなく

「元気だねー」と、笑う由香も明るい。

けばけばメークは、なんとなく
原野の狩猟民族のようだけれども（笑）

それを、由香は「可愛い格好すると
変な男が寄って来るから装甲」と言っていた。

自己防衛だ、と言うのだ。

変な男が多いんだな、と加藤は思う。
身の回りには、そんな男はいないと思っていた。

でも、友梨絵も「土屋さんがデートしよう、とか言って来るの」

土屋と言うのは、このコンビニエンスの
経営するデパートをリストラされて

それでも、労働組合のおかげで
とりあえず職場を得た５０男で

風采のあがらない、でも
善良そうな男だ。

「そんな事するんだね、大人なのに」と
加藤が感想を述べると

「お尻触るの」と、友梨絵は困った顔をした。

へぇ、と加藤は意外に思った。

今は、５０男でもそんな事をするのか。

妻子あるんだろうに、自分の娘が
されたら怒らないのか？

リストラされて単身赴任、それで
おちんちんが淋しいんだろうか（笑）。

そういう目的で女の子に手を出すのは
不思議だ。

と、加藤は思ったが
自分と土屋は違うから（笑）。

７時になって、パートの主婦たちが
出勤してくると
コンビニエンスも一気に、空気が淀む（笑）

なんというか、不満が歩いているような感じで
あれでは人生も面白くないだろう。

勝手に、自分たちの仕事を
友梨絵や由香にさせたりして
自分達は、店の期限切れが近い商品を
盗んで自分の車に積んでいたりしている（笑）。

でも、加藤が来て些か困った様子。

一応、男は怖いらしい。

悪い事をしているから怖いのだ（笑）。

冷凍庫にある食品まで盗んで行っているが

生活が、それほど苦しいのだろうと思い
加藤は、黙って見ていた。

賞味期限切れが近い商品を
廃棄、と
処理して
自分の車に積んでいる（笑）。

黙ってそれを見ている加藤が怖いらしい（笑）。

ゴミの片付けは、本来パートの仕事なのだけど
監視されていないと、そういう出鱈目をするのが

こういう人達だ。

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