科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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ゆきなの母

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ゆきなは、部屋に加藤を迎え入れると


「あなたが初めてなの、お部屋に入れたの」

と、少し変わった雰囲気になって





....おそらく、そういう事を言って見たかった
のだろう。


そんな風に加藤は思ったりしたが


擦り寄るゆきなに少し、困って
しまったが


それも治療だろう。



心が疲れてしまっている
ゆきなを拒絶すれば

更に、傷が深まる事になる。



恋人のいないらしい、ゆきなは
その淋しさを、接触で代償しようと
しているらしい。



ただ、誰でもいいと言う訳でもなくて

ゆきなにとって、加藤が適任なのだろう。



僧侶には、そういう側面もある。

ロシアの僧侶、らすぷーちんの例もある(笑)。




ゆきなは、古い言葉で言うと柳腰、と
言うようなスレンダーな体型であるが


どことなく、ゆりと似ている。





同じく、団地に育ち

多分、生まれから都市で

管理された環境に育ち。



そのストレスが、女の子の心を痛める。



生まれついて、母親の中で
水に浮いて育つ。


その水が、最初から


1960年代と大きく違っている。


特に、川の水を浄化して

飲用している地域では
微細な物質が、内分泌を撹乱すると

観察されている。


例えば、団地の水道タンクからの配管に
ビニール管を使うと

ビニールの成型時、離型材に
それが含まれていたり


水道タンクの内装、錆止め塗料にもそれが
含まれていて



運の悪い事に、女性ホルモンだけを

撹乱するのは

それが、ベンゼン環を持っているための
偶然である。
「ひとりで、お部屋にいると
怖い事を想像してしまうのです」と、ゆきなは
加藤に支えられながら、話す。

言ってしまえば楽になる。

心の中の怖いイメージを、何かで表現してしまえば
人間の脳は社会的なので、それで出力されてOK,となる。

ひとり暮らしだと、そういう事ができないので困るし

誰かに聞いてもらって、支えてもらえばそれでいいのだろう。



でも、昔からいじめられた人とかは多かったけれど

例えば、加藤の友達にも多かった。

ゆり、も
そういうひとりだけれども

眠れないほど怖い、と言う事も無かったらしい。

ひとりで暮らしていないのもあるし
兄や父が、優しかったので
安心できたのもあるだろう。


そういうゆりは、今はひとり暮しをしているので
怖がっていないかな、なんて
加藤は思ったりもする。



生まれて直ぐに、淋しい思いをすると
割と、その記憶で
怖がりになったりするのは、よくある事だけれども。



加藤は思いながら、ゆきなを支えてあげていた。


「どこかへ旅にでも行ったら?」と、加藤は言う。


ゆきなは「ひとりでは怖いです」


そうだろうな、と加藤も納得。

いつの世も、そういうものだけれども。



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