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愛は想い出の中に
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ななだけでなく、ゆりや
ゆかが加藤の事を好んだのは
なんとなく、優しくて
尖ったところがない、
ゆりは、ドラえもんが好きだったり(笑)
ななは、トトロが好きだったり。
そういう感じの、守り神みたいな
イメージ。
そういう加藤が稀有だった、そういう事。
加藤は、科学や法律のような
世界の原理を学ぶのが好きだったから
ゆりや、ななに何かを尋ねられても
基準を示して、結果を話すところ。
そんなところが、乱世のなか
安心感につながったのだろう。
元々、1970年代あたりから
暴力排除の傾向が世の中に強まった。
古い映画「イージー・ライダー」では
奔放な若者を老人が撃ち殺す、と言うラストで
それを描写していたりするし
自由は、統制したい側にとって
目障りなものなので
JOHN LENNONも撃ち殺された。
その為、暴力を排除する動きが高まって
日本でも、喧嘩もしない人間が増えた。
殴り合うと痛い。
そういうリアリティなく、証拠が
残らなければ良いと
人を傷つける事が悪い、と
教わらない子供たちが増えてきたのが
1990年代でもあった。
殴られると痛いから、言葉や態度で
攻撃したり、と言う事が
野放しになったけれど
別に、仲間にならなくても
正しい事をしていれば
攻撃されても気にならない。
そういう人種が、その環境に
適応する。
加藤で言えば、科学や法律が好きなので
別に集団に埋もれたいとは思わないタイプだったし
幼い頃から六法全書を愛読(笑)していたから殴らなくても暴行罪になる事を知っていたので
罪になってはいけない。
そういう思いもあった。
そういうところが、特に女の子集団が
嫌だったゆりやななには
安心できる人、と映ったのだろう。
他の男の子は、烏合の集団に気を使って
おどおどしているか、暴力的に爆発するか
そのどちらかだったからだ。
加藤が、小学校に入った頃だろうか。
同級生に柴田、と言うサラリーマンの子供が居て
加藤に、イビリっぽく接したが
加藤は何も感じなかった。
加藤は鉄道が好きだったので
列車を見ると興奮した。
それを、柴田は
「興奮するんだよ」なんて嫌らしく言うのだが
加藤は何とも思わない。
「興奮して何が悪いのだ?」と
思っていた(笑)
変な柴田とは、家が近いので
しばらく、仲間で居たけれども
差別感覚は、加藤に理解できなかった。
学校でも、教師が
テストの成績を廊下に張り出したりした時代だったし
あまり、頭の良くない生徒は
それで親や教師から差別された。
だから、芝田は
加藤を妬んだのだろう。
親や教師、社会がそういう時代だったのだ。
子供の心を傷つける差別を暴力とは思わないし、教師や集団への服従を教え込んだから
芝田のように、隠れて腹いせに成績のいい子を
イジメる、なんて事もあった。
別に、加藤はそんなものを気にしなかったし
それよりも、音楽が好きだった。
芝田も音楽好きだったので、その点
話は合った。
ラジカセを買ったり、ステレオを買ったり。
そういう時代で、いい音楽が周りにあった。
例えば、暴走族の少年が
ポールマッカートニーのファンだったり
そういう時代である。
モノを買う時も芝田は
例えばステレオでも、ランクを気にして
高級なモノを安く買おうとした。
音そのものより、贅沢感。
それも、その時代だけれども
加藤は、自作が好きで
スピーカーからアンプまで自作した。
音が良くなるのが楽しかった。
そういう平和な時代を過ぎ、恋の季節。
加藤は、放っておいても女の子が側に居たから
別に恋したい、なんて思いもしなかった。
特定のひとりと付き合うのは息苦しかった。
その中のひとり、ふみは
加藤を独占しようとした。
加藤は、あまり気が乗らないで放置していると
芝田が、ふみを落としたと
満足そうに加藤に言った。
加藤は興味ない(笑)
誰だっけ、それ?みたいな感じだったので
芝田は敗北感に苛まされ、ふみを捨てる。
加藤を負かしたかったのだ。
そういう劣等感は、芝田が子供の頃に
傷つけられた結果だろう。
攻撃したい気持ちは、劣等感から起こるらしい。
加藤は、優越感も劣等感もない(笑)ので
何とも思わない。
優劣そのものがくだらないと思うだけだ。
所詮凡人、大差ない(笑)。
芝田は、その後
好きな相手が出来たが、親が認めずに
破談。
それからは自暴自棄になって。
加藤が弁護士試験を受けると聞くと
毎日遊びに来て邪魔したり
別の友人が、無縁免許を取ると言うと
毎晩遊びに言って邪魔したり
そういう下らない人物になってしまう。
それなので、加藤は絶交した。
変な人間と付き合う時間はない。
そういう冷徹さも持つ加藤である。
芝田が
悪いと言うよりは、当時の教育が悪いのだ。
今も変わっておらず、優劣を差別の道具にするから
差別された子供が、誰かを差別したがるだけだ。
それも損得が根底にあるので
損得を無くしてしまえばいい、と加藤は考えてエネルギーの無料化を行ったのである。
ゆかが加藤の事を好んだのは
なんとなく、優しくて
尖ったところがない、
ゆりは、ドラえもんが好きだったり(笑)
ななは、トトロが好きだったり。
そういう感じの、守り神みたいな
イメージ。
そういう加藤が稀有だった、そういう事。
加藤は、科学や法律のような
世界の原理を学ぶのが好きだったから
ゆりや、ななに何かを尋ねられても
基準を示して、結果を話すところ。
そんなところが、乱世のなか
安心感につながったのだろう。
元々、1970年代あたりから
暴力排除の傾向が世の中に強まった。
古い映画「イージー・ライダー」では
奔放な若者を老人が撃ち殺す、と言うラストで
それを描写していたりするし
自由は、統制したい側にとって
目障りなものなので
JOHN LENNONも撃ち殺された。
その為、暴力を排除する動きが高まって
日本でも、喧嘩もしない人間が増えた。
殴り合うと痛い。
そういうリアリティなく、証拠が
残らなければ良いと
人を傷つける事が悪い、と
教わらない子供たちが増えてきたのが
1990年代でもあった。
殴られると痛いから、言葉や態度で
攻撃したり、と言う事が
野放しになったけれど
別に、仲間にならなくても
正しい事をしていれば
攻撃されても気にならない。
そういう人種が、その環境に
適応する。
加藤で言えば、科学や法律が好きなので
別に集団に埋もれたいとは思わないタイプだったし
幼い頃から六法全書を愛読(笑)していたから殴らなくても暴行罪になる事を知っていたので
罪になってはいけない。
そういう思いもあった。
そういうところが、特に女の子集団が
嫌だったゆりやななには
安心できる人、と映ったのだろう。
他の男の子は、烏合の集団に気を使って
おどおどしているか、暴力的に爆発するか
そのどちらかだったからだ。
加藤が、小学校に入った頃だろうか。
同級生に柴田、と言うサラリーマンの子供が居て
加藤に、イビリっぽく接したが
加藤は何も感じなかった。
加藤は鉄道が好きだったので
列車を見ると興奮した。
それを、柴田は
「興奮するんだよ」なんて嫌らしく言うのだが
加藤は何とも思わない。
「興奮して何が悪いのだ?」と
思っていた(笑)
変な柴田とは、家が近いので
しばらく、仲間で居たけれども
差別感覚は、加藤に理解できなかった。
学校でも、教師が
テストの成績を廊下に張り出したりした時代だったし
あまり、頭の良くない生徒は
それで親や教師から差別された。
だから、芝田は
加藤を妬んだのだろう。
親や教師、社会がそういう時代だったのだ。
子供の心を傷つける差別を暴力とは思わないし、教師や集団への服従を教え込んだから
芝田のように、隠れて腹いせに成績のいい子を
イジメる、なんて事もあった。
別に、加藤はそんなものを気にしなかったし
それよりも、音楽が好きだった。
芝田も音楽好きだったので、その点
話は合った。
ラジカセを買ったり、ステレオを買ったり。
そういう時代で、いい音楽が周りにあった。
例えば、暴走族の少年が
ポールマッカートニーのファンだったり
そういう時代である。
モノを買う時も芝田は
例えばステレオでも、ランクを気にして
高級なモノを安く買おうとした。
音そのものより、贅沢感。
それも、その時代だけれども
加藤は、自作が好きで
スピーカーからアンプまで自作した。
音が良くなるのが楽しかった。
そういう平和な時代を過ぎ、恋の季節。
加藤は、放っておいても女の子が側に居たから
別に恋したい、なんて思いもしなかった。
特定のひとりと付き合うのは息苦しかった。
その中のひとり、ふみは
加藤を独占しようとした。
加藤は、あまり気が乗らないで放置していると
芝田が、ふみを落としたと
満足そうに加藤に言った。
加藤は興味ない(笑)
誰だっけ、それ?みたいな感じだったので
芝田は敗北感に苛まされ、ふみを捨てる。
加藤を負かしたかったのだ。
そういう劣等感は、芝田が子供の頃に
傷つけられた結果だろう。
攻撃したい気持ちは、劣等感から起こるらしい。
加藤は、優越感も劣等感もない(笑)ので
何とも思わない。
優劣そのものがくだらないと思うだけだ。
所詮凡人、大差ない(笑)。
芝田は、その後
好きな相手が出来たが、親が認めずに
破談。
それからは自暴自棄になって。
加藤が弁護士試験を受けると聞くと
毎日遊びに来て邪魔したり
別の友人が、無縁免許を取ると言うと
毎晩遊びに言って邪魔したり
そういう下らない人物になってしまう。
それなので、加藤は絶交した。
変な人間と付き合う時間はない。
そういう冷徹さも持つ加藤である。
芝田が
悪いと言うよりは、当時の教育が悪いのだ。
今も変わっておらず、優劣を差別の道具にするから
差別された子供が、誰かを差別したがるだけだ。
それも損得が根底にあるので
損得を無くしてしまえばいい、と加藤は考えてエネルギーの無料化を行ったのである。
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