科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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生き続ける意味

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「競う人って、もう古いのさ」と、ジョナサンは
言う。

加藤も頷き「元々、動物だったからね。
でも、人間はもう争わなくていい。
日本人は特に島国だったから、昔から
いい加減だった。
仏教が入ってきても、キリスト教が
入ってきても、適当に付き合っていく。
島国だっからね。

争うのが好きな人って、元々日本人じゃないのさ。日本人は和、を貴ぶ国民。
それはやっぱり島国だったから、追い出す
訳にもいかないって事だよね。

嫌いな人には意地悪して、なんてのは
日本海から北の考え方だね。」


うんうん、とジョナサン。

「合衆国にもそういう考え方はないね。
意地悪、するよりはっきり主張するな。
怒るんじゃなくて意見を平等に言う」
科学の子供らしい発想だ。




「そう、学歴の高い人でも二通りあってね。
それまで、自己主張の為に学問を武器にしてきた人。まあ、日本海の北の考え方だな。
でもね、日本海の北にどうして居られないかって言うと、そっちは差別主義だから。
絶対に、権力者階級にはなれない人が
こっちに来て、差別をしたがっているのさ。
経済格差もそうだね。日本人に化けて
政治を利用して日本を侵略している。
だから、経済を壊した。」加藤は平然と言った。



「そんな事して、怖くないんですか」ななは言う。



「べつに。僕はもう生きていても仕方ない
からさ。生きる喜びって
本当は自然に感じるものなのに。
僕が知っている1960年代に、戻したい。
そう思って経済を無くしたから。
侵略者たちも祖国に帰って行くね。
日本にいても何もできないし
祖国に戻ればもう、征服者はいない。
平和になったんだよ」加藤は微笑む。




「争うなんて愚かな事さ。生きていく時間って
短いんだから。楽しんで、いい思い出を
残す方がいいさ。

どっちもね、脳の中で記憶が残るだけだし。
それなら、楽しい事ばかり考えた方がいい。


それは、最近の研究だと生まれてからの
経験で決まる、んだけどね。」と、加藤は
言った。

よく使う回路は強化される。

だから、生まれてから楽しい事、穏やかな時間を
過ごして来た人は、考え方が穏やかになる。



意地悪な育てられかたをすると、意地悪く
考える癖がつく(笑)。





なので、美しい人類と、そうでない人類が
別れてしまう。



自然にそうなるので、それは仕方ない。


天使さんに近い人たちと、そうでない
人達。


同じように見えていても、それも
並列世界であったりもする。


もう、人類は争う必要がないのだから
淘汰されるのは、争いたい人達の
方なのだけれども
それに、自ら気づかないだけ。だ。
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