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習慣
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「さ、寝ないと。朝起きられないよ。」と、
リサは鉄道職員の孫(笑)。
家に、誰か鉄道職員が居ると
自然に早寝になったりする。
朝も早いし、夜遅くなる。
そういう家族を気づかう習慣になってしまうけど
それも環境だ。
たまたま、そうなっただけ。
なので、ななが
たまたま、変な環境にいたせいで
贅沢、我が儘が身についたとしても
それも、ななのせいでもない。
でも。「髪が冷えちゃって、風邪引きそう」
なんて、誰かに助けてもらおうと甘えるのは
ななのせいである(笑)。
「タオルで拭いとくしなないわね」と、シスター・クラーレ。
じゃ、ほんとに寝ないと、と
ドアの向こうへ。
静かな夜に、足音だけが消えていく。
「あたしたちも寝ようか」と、Naomi。
そだね、と、れーみぃも。
まだ9時だけど、とは言いながら。
電気を付けて夜起きていると言うのは
エネルギーがない時代にはとても贅沢。
キャンプだったら、灯油のランプとか
見えるエネルギー源だから、減っていく、
もったいない、なんて実感しやすいけれど
電気は、見えないから
使っているのが、実感しにくい。
なので、ドライヤー貸して、なんて
気軽に言うけれど
そのエネルギーも結構なものだ。
そういう暮らしが、これまで。
加藤がエネルギー革命を起こしたので
これからは、電気はほとんど
自給自足できる。
それなので、豊かな
電気の使い方も出来るようになった。
とは言っても、そのエネルギー取引で
収入を得るならば、あまり
使いすぎると、買わないとならないので
エネルギー収支を満たすには、やっぱり
なにか仕事をする事になってしまう。
報酬として、エネルギー換算で
仕事量をKwhで得ると
それが、自分の割り当て口座に
満たされる仕組みだ。
手段は自由なので、工作が得意な人は
自分で風力発電やソーラーパネルを作って
口座の電力を使わない、なんて事も出来た。
それは自由である。
めぐは「ごめんね、置いてきぼりにして。ひとり残ればよかった」と、ななに言う。
でもまあ、いくらかイライラしてたけど(笑)。
わがままな事、と
めぐたちからは見えるけど
日本は、そんな振る舞いをする人が増えている。
「ごめんね、わがまま言って」と、ななも言う。
「さ、本当に寝ないと」と、めぐ。
「そだね」と、れーみぃ。
割と広いお部屋なんだけど、5人だと
ちょっと狭く感じる。
二段のベッドが両はじに。
突き当たりが窓で。
ほんとは6人で使うお部屋らしい。
「なんで5人なんだろ」と、リサ。
「ひとりはユーレイとか」 と、Naomiは
笑いながら。
「やめてよ、そういうの」と、めぐ(笑)。
ななは、遠い日本から来てるけど
なぜか、帰りたい気があまりしなかった。
帰っても、なにかいい事がある訳でもないし。
仕事は辞めてしまったし、何か宛てがある
訳でもなかった。
日本の修道院に行くつもりだったけど
この国の方が、居心地がいいような
気もしていた。
そして、めぐたちと一緒に居ると
なな自身、加藤に好かれなかった理由が
わかるような気がしていた。
わたしって、勝手。
それは、日本にいたら
わからない事だった。
日本の人って、この国の人から
見ると、みんな勝手だもの。
それに、最初は腹を立てていた
少女だった、ななは
いつの間にか、同じように
勝手な大人になっていた。
その事が、腹立たしい
なな自身だった。
神様は、おそらの上で
「ほうほう、ななも
わかってきたのかの」と、にこにこ。
時間を早まわしして、日本の行く末を
観察した。
加藤のエネルギーから、しばらくして
不要になった原子力発電所が、しかし
解体するにしても費用が掛かると言う事で
世界中で邪魔者になっていた。
大量の無駄な熱を排出するので。
それで、世界中で気候の変動が起きていたりした。
何せ、1950年代の古い技術である。
熱効率が20%、つまり80%は
海や空気に捨てているのだから(笑)
しかも24時間営業である。
元々、核反応を起こさなければ
出ない熱である。
止めるのも一苦労である。
リサは鉄道職員の孫(笑)。
家に、誰か鉄道職員が居ると
自然に早寝になったりする。
朝も早いし、夜遅くなる。
そういう家族を気づかう習慣になってしまうけど
それも環境だ。
たまたま、そうなっただけ。
なので、ななが
たまたま、変な環境にいたせいで
贅沢、我が儘が身についたとしても
それも、ななのせいでもない。
でも。「髪が冷えちゃって、風邪引きそう」
なんて、誰かに助けてもらおうと甘えるのは
ななのせいである(笑)。
「タオルで拭いとくしなないわね」と、シスター・クラーレ。
じゃ、ほんとに寝ないと、と
ドアの向こうへ。
静かな夜に、足音だけが消えていく。
「あたしたちも寝ようか」と、Naomi。
そだね、と、れーみぃも。
まだ9時だけど、とは言いながら。
電気を付けて夜起きていると言うのは
エネルギーがない時代にはとても贅沢。
キャンプだったら、灯油のランプとか
見えるエネルギー源だから、減っていく、
もったいない、なんて実感しやすいけれど
電気は、見えないから
使っているのが、実感しにくい。
なので、ドライヤー貸して、なんて
気軽に言うけれど
そのエネルギーも結構なものだ。
そういう暮らしが、これまで。
加藤がエネルギー革命を起こしたので
これからは、電気はほとんど
自給自足できる。
それなので、豊かな
電気の使い方も出来るようになった。
とは言っても、そのエネルギー取引で
収入を得るならば、あまり
使いすぎると、買わないとならないので
エネルギー収支を満たすには、やっぱり
なにか仕事をする事になってしまう。
報酬として、エネルギー換算で
仕事量をKwhで得ると
それが、自分の割り当て口座に
満たされる仕組みだ。
手段は自由なので、工作が得意な人は
自分で風力発電やソーラーパネルを作って
口座の電力を使わない、なんて事も出来た。
それは自由である。
めぐは「ごめんね、置いてきぼりにして。ひとり残ればよかった」と、ななに言う。
でもまあ、いくらかイライラしてたけど(笑)。
わがままな事、と
めぐたちからは見えるけど
日本は、そんな振る舞いをする人が増えている。
「ごめんね、わがまま言って」と、ななも言う。
「さ、本当に寝ないと」と、めぐ。
「そだね」と、れーみぃ。
割と広いお部屋なんだけど、5人だと
ちょっと狭く感じる。
二段のベッドが両はじに。
突き当たりが窓で。
ほんとは6人で使うお部屋らしい。
「なんで5人なんだろ」と、リサ。
「ひとりはユーレイとか」 と、Naomiは
笑いながら。
「やめてよ、そういうの」と、めぐ(笑)。
ななは、遠い日本から来てるけど
なぜか、帰りたい気があまりしなかった。
帰っても、なにかいい事がある訳でもないし。
仕事は辞めてしまったし、何か宛てがある
訳でもなかった。
日本の修道院に行くつもりだったけど
この国の方が、居心地がいいような
気もしていた。
そして、めぐたちと一緒に居ると
なな自身、加藤に好かれなかった理由が
わかるような気がしていた。
わたしって、勝手。
それは、日本にいたら
わからない事だった。
日本の人って、この国の人から
見ると、みんな勝手だもの。
それに、最初は腹を立てていた
少女だった、ななは
いつの間にか、同じように
勝手な大人になっていた。
その事が、腹立たしい
なな自身だった。
神様は、おそらの上で
「ほうほう、ななも
わかってきたのかの」と、にこにこ。
時間を早まわしして、日本の行く末を
観察した。
加藤のエネルギーから、しばらくして
不要になった原子力発電所が、しかし
解体するにしても費用が掛かると言う事で
世界中で邪魔者になっていた。
大量の無駄な熱を排出するので。
それで、世界中で気候の変動が起きていたりした。
何せ、1950年代の古い技術である。
熱効率が20%、つまり80%は
海や空気に捨てているのだから(笑)
しかも24時間営業である。
元々、核反応を起こさなければ
出ない熱である。
止めるのも一苦労である。
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