科学は、如何にしてヒトを幸せにするか~ななの例~

深町珠

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でも、恋ってそんなものだし
誰だって、無垢な気持で好きになってしまう。

それでいいのである。


そのあと、家庭を営むのが大変なのは
国家や都市生活が良くないので

なので、親類縁者で寄り添って生きていたのは
類人猿と同じ。

会社、なんてもののせいで
それができない都市が悪いのだ。


その会社ってのは、つまり資本を出す人の都合なので

そういう資本主義を、加藤はエネルギー資源の自由化で
破壊した、と言う訳だ。




都市なんて、物の怪のようだ(笑)。





好きな人の子供がほしい、って言う気持を
叶えられない国家なら、そんなものはいらないと
加藤は、その遠い日の幼い恋の思い出を回想して思う。

生活なんて面倒なものがなくて、心だけで恋して
しあわせだった頃に戻りたいと思っても、もうできない。

なので、ファンタジーに浸ったりする。



ファンタジー、幻想だけど

ひとそれぞれだ。


小説でもいいし、絵画でも映画でもいい。


心が楽しめるもの、つまい

機械っぽく言えば、快い状態に保てるもの。


過去に快かった時を思い出せるものでもいい。


ソフトウェアで快い状況を作れるなら
ドラッグは要らない。


お坊さんは瞑想でそうなるし
シスターはお祈りでそうなる。


加藤は、そこまで修業ができてないから(笑)


音楽を聴いたりする。



楽器を演奏する彼だから、器楽もいいし


歌も官能的である。


加藤は、たまたまミスター・メロディーと
言う歌を聞いた。

直接的ではないが、R&B歌手の
ナタリー・コールが、偉大な歌手の
お父さんを偲んで歌ったようだ曲。



ダイナミックな歌を聴いていると、それこそ
人生だと言う気持ちになってくる。


娘にそう慕われて、お父さんは幸せだろうと
思うし、それなら艱難辛苦を乗り越えても
娘を育てたいと思ったりするが

それもファンタジーだ。


リアルに、例えば自分の娘が
短いスカートはいて下着見せて歩いてたら
衝動的に殺意を抱くかもしれない、と
加藤は自分の危険性を思う。



彼は、国営の大企業を転覆させる程の
危ういところを持つ事を自覚しているのだ。


元々、男は誰しもファイターである。


彼もそうだ。
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