2 / 418
奈々
しおりを挟む
「おじさま、日本語がお上手なのですね」と
ななは、楽しそう。
ずっと、個室寝台車でひとりだったから
おしゃべりをしたいのかもしれない。
285系電車、サンライズは
回送表示で、静かに東京駅を出発。
「あーあ、終わっちゃった」と、
ななは、ちょっと名残惜しそうに
ベージュの電車を見送った。
朝の風が、ふたりの間を吹き抜ける。
小さなレザーの、茶色いリュックサックだけの
ななは、なんとなく遠足の小学生みたいだ。
カーブを曲がって、見えなくなるまで
電車を見送った、ななのお腹が鳴って(笑)
ななは、お腹をおさえて笑った。
「さ、じゃあ、ななちゃんかのぉ、
モーニングでも」と、神様は言って
「はい。あたし、夕べから何も」と言って
にこにこ。
10番ホームにはなぜか付いている、銀の鈴へのエレベーター。
最後の寝台列車のホーム、だからか。
そこに、神様は
ななとふたりで乗った。
「ご旅行ですか?日本に」と、ななは
もちろん日本人ふうではない、背の高い
神様を見上げながら。
「わしか?出雲にな。神様の会議」と
神様は本当の事を言った。
ななは、楽しそうに笑い「神無月、って。
それじゃ、おじさまは神様なのね」と
ユーモアだと思って、言葉を返す。
機転の効く子じゃ、と
「ななちゃんは、お話が上手じゃの」と
神様は返答した。
エレベーターが地下、銀の鈴に着いた。
「はい、あたし。話すお仕事だったから」
ななは、にこにこしながら
エレベーターを下りた。
銀の鈴の前に、コーヒースタンドはあるけれど
朝は、オフィス街みたいで
ちょっとせわしい。
神様は、ななと
ゆっくり話がしてみたかったから
地下道の先にあるエスカレーターで
地上に上がり、来る時に寄った
日本食堂に向かった。
「話す仕事?アナウンサーとか?」と
神様は、可愛らしいななの様子を見て
レポーターかな、旅番組の、とか
思ったり(笑)。
ななは、にこにこしながら「いいえ、コールセンターの、電話かかりだったの」と
すこし、口調が砕けて。
それから、すこし、笑顔が曇り空。
神様は、何か思い出があるのかな、と
伺いながら、こじんまりとした
ノースコートの、日本食堂の扉を押した。
7時から営業していることは、意外に
知られていない。
いらっしゃいませ、と
朝でも格調高い洋食のお店で
ななは、それでも気後れする事なく。
「素敵なお店」と
笑顔に戻って。
神様に続いて、お店に入る。
「電話のお仕事じゃな。わしの国には
無いが」と、神様は笑顔になって。
小さな、向かい合わせのテーブルに、ななと
一緒。
「天国にお電話って、無いのかしら」と
ななは冗談の続きのつもりだ(笑)。
本当に、電話はないが
携帯電話はあったりして(笑)
めぐと、メールしたりはする(笑)。
早朝とあって、人影まばらな
お店の奥で、ふたりはモーニング。
なんとなく不釣り合いな神様と
かわいらしいなな、とのカップル(笑)
でも、格調高いこの店では
それを気にする事もない。
「電話のお仕事も、大変じゃろうな」と
神様が言う。
なーんとなく、深夜テレビの通販みたいな
そういうぼんやりとしてイメージで。
「大変!そう。大変だったの。
声だけでお仕事しないとならないし。
最初の頃は、辛くて辛くて。
厳しいお客様もいらしたし」と、ななは
それでも笑顔で。
神様は思う。
それは、人々が
まだ、優しさを忘れていた頃の話じゃろな、と。
「そこのお店で、今年の春だったかしら。
とっても優しい笑顔の、人に出会って。
あれ、あたし、なんでこんな事。
言うつもりなかったのに。ごめんなさい」と
ななは、ちょっと思い出しちゃったらしい。
神様は、「うんうん、そうか。」と
微笑んだまま。
「なんとなく、おじさまに似てる」と
ななは恥ずかしそうに笑う。
「なぜかしら。すっ、って
話せるのって」と、
めがねの奥で笑った。
「そうか。わしは
神様だから」と、神様は
本当の事を言うのだけれど
「おもしろいおじさま。あの人も
ユーモアがあって、ふんわりしてて。
会ったその時から、古いお友達みたいだったの。
誰にでも優しくて。神父さんみたいに静かで」と、ななは思い出を誰かに話したかったのだろう。
でも、偶然神様に出会えて。
話し相手が見つかって、幸せそうだ(笑)。
テーブルには、きちんとクロスが敷かれて
朝だとしても、格調の高いレストランらしい。
サラダとスープを、ウェイターが
颯爽と持ってくる。
見たところ、日本ふうの洋食なので
和風に作られている。
そこが、長年の人気の秘密で
食べ物の好みは、ひとそれぞれだけど
日本で取れる食物をおいしい、と思う
気持ちは日本ふう、の感覚である。
「いただきます」って、ななはにこにこ。
スープを味わうと「おいしいです、とっても。やさしい味。」
ふつうに、食べ物の旨味を煮出したものが
スープだけれども
しっかり作るのは、手間も掛かるので
工場で煮たものを使ったりするのが、流行。
ここのお店は、ずっと昔から東京駅にあった。
改札を抜けて、広い駅の廊下を東に向かう
学校の体育館くらいの、大きな食堂だった事を
もちろん、ななは知らないけれど
伝統のスープは、そういう歴史を伝えてくれて。
やさしい御味で、ななの心に
過ぎた時間の蓄積を伝える。
神様は、ななの愛らしいしぐさを
微笑んで眺める。
それで、クリスタさんやめぐの
姉妹のような可愛らしさを思い出したりする。
「旅の終わり、じゃね。」と、神様はつぶやく。
「はい、おじさまはまだ途中ですね」と
ななは、神様の時間を気にするけれど
もともと神様だから、時間も空間も飛び越えて行けばいいのだ(笑)。
神様は、時間に沿って存在していないから
ななの感じる、想い出を
懐かしむ気持ちも
遠い記憶に残るだけ、である。
「では、これから飛行機で帰られるのですか?」ななは、焼きたてのパンの香ばしさを
喜びつつ、神様の時間を損なっていないか、気遣う。
気のいい子だ、と神様は思う。
そうそう、電話でお仕事をしていたんだっけ。
辞めた理由はいろいろあるだろうけれど、
折角の旅の一日、そういう事を
聞かない方がいいかな、と
神様は思った。
それで「いつ、帰ってもいいんじゃな。わしは、神様だから」と、本当の事を言った。
「いいですね、自由で」と、ななは言い
「あたし、シスターになろうかな、と思ったりもして、それで、お仕事を辞めたんです」と
神様は、キリスト教じゃないから(笑、その神様はイエス様だもの)
ちょっとびっくり。
「かわいらしい、ななちゃんがシスター。
似合うね、きっと、修道服。」と、神様が言うを
ななは、楽しそうに笑い「あの人も、そんなふうに
かわいらしい、って言ってくれて。」
ななは、楽しそう。
ずっと、個室寝台車でひとりだったから
おしゃべりをしたいのかもしれない。
285系電車、サンライズは
回送表示で、静かに東京駅を出発。
「あーあ、終わっちゃった」と、
ななは、ちょっと名残惜しそうに
ベージュの電車を見送った。
朝の風が、ふたりの間を吹き抜ける。
小さなレザーの、茶色いリュックサックだけの
ななは、なんとなく遠足の小学生みたいだ。
カーブを曲がって、見えなくなるまで
電車を見送った、ななのお腹が鳴って(笑)
ななは、お腹をおさえて笑った。
「さ、じゃあ、ななちゃんかのぉ、
モーニングでも」と、神様は言って
「はい。あたし、夕べから何も」と言って
にこにこ。
10番ホームにはなぜか付いている、銀の鈴へのエレベーター。
最後の寝台列車のホーム、だからか。
そこに、神様は
ななとふたりで乗った。
「ご旅行ですか?日本に」と、ななは
もちろん日本人ふうではない、背の高い
神様を見上げながら。
「わしか?出雲にな。神様の会議」と
神様は本当の事を言った。
ななは、楽しそうに笑い「神無月、って。
それじゃ、おじさまは神様なのね」と
ユーモアだと思って、言葉を返す。
機転の効く子じゃ、と
「ななちゃんは、お話が上手じゃの」と
神様は返答した。
エレベーターが地下、銀の鈴に着いた。
「はい、あたし。話すお仕事だったから」
ななは、にこにこしながら
エレベーターを下りた。
銀の鈴の前に、コーヒースタンドはあるけれど
朝は、オフィス街みたいで
ちょっとせわしい。
神様は、ななと
ゆっくり話がしてみたかったから
地下道の先にあるエスカレーターで
地上に上がり、来る時に寄った
日本食堂に向かった。
「話す仕事?アナウンサーとか?」と
神様は、可愛らしいななの様子を見て
レポーターかな、旅番組の、とか
思ったり(笑)。
ななは、にこにこしながら「いいえ、コールセンターの、電話かかりだったの」と
すこし、口調が砕けて。
それから、すこし、笑顔が曇り空。
神様は、何か思い出があるのかな、と
伺いながら、こじんまりとした
ノースコートの、日本食堂の扉を押した。
7時から営業していることは、意外に
知られていない。
いらっしゃいませ、と
朝でも格調高い洋食のお店で
ななは、それでも気後れする事なく。
「素敵なお店」と
笑顔に戻って。
神様に続いて、お店に入る。
「電話のお仕事じゃな。わしの国には
無いが」と、神様は笑顔になって。
小さな、向かい合わせのテーブルに、ななと
一緒。
「天国にお電話って、無いのかしら」と
ななは冗談の続きのつもりだ(笑)。
本当に、電話はないが
携帯電話はあったりして(笑)
めぐと、メールしたりはする(笑)。
早朝とあって、人影まばらな
お店の奥で、ふたりはモーニング。
なんとなく不釣り合いな神様と
かわいらしいなな、とのカップル(笑)
でも、格調高いこの店では
それを気にする事もない。
「電話のお仕事も、大変じゃろうな」と
神様が言う。
なーんとなく、深夜テレビの通販みたいな
そういうぼんやりとしてイメージで。
「大変!そう。大変だったの。
声だけでお仕事しないとならないし。
最初の頃は、辛くて辛くて。
厳しいお客様もいらしたし」と、ななは
それでも笑顔で。
神様は思う。
それは、人々が
まだ、優しさを忘れていた頃の話じゃろな、と。
「そこのお店で、今年の春だったかしら。
とっても優しい笑顔の、人に出会って。
あれ、あたし、なんでこんな事。
言うつもりなかったのに。ごめんなさい」と
ななは、ちょっと思い出しちゃったらしい。
神様は、「うんうん、そうか。」と
微笑んだまま。
「なんとなく、おじさまに似てる」と
ななは恥ずかしそうに笑う。
「なぜかしら。すっ、って
話せるのって」と、
めがねの奥で笑った。
「そうか。わしは
神様だから」と、神様は
本当の事を言うのだけれど
「おもしろいおじさま。あの人も
ユーモアがあって、ふんわりしてて。
会ったその時から、古いお友達みたいだったの。
誰にでも優しくて。神父さんみたいに静かで」と、ななは思い出を誰かに話したかったのだろう。
でも、偶然神様に出会えて。
話し相手が見つかって、幸せそうだ(笑)。
テーブルには、きちんとクロスが敷かれて
朝だとしても、格調の高いレストランらしい。
サラダとスープを、ウェイターが
颯爽と持ってくる。
見たところ、日本ふうの洋食なので
和風に作られている。
そこが、長年の人気の秘密で
食べ物の好みは、ひとそれぞれだけど
日本で取れる食物をおいしい、と思う
気持ちは日本ふう、の感覚である。
「いただきます」って、ななはにこにこ。
スープを味わうと「おいしいです、とっても。やさしい味。」
ふつうに、食べ物の旨味を煮出したものが
スープだけれども
しっかり作るのは、手間も掛かるので
工場で煮たものを使ったりするのが、流行。
ここのお店は、ずっと昔から東京駅にあった。
改札を抜けて、広い駅の廊下を東に向かう
学校の体育館くらいの、大きな食堂だった事を
もちろん、ななは知らないけれど
伝統のスープは、そういう歴史を伝えてくれて。
やさしい御味で、ななの心に
過ぎた時間の蓄積を伝える。
神様は、ななの愛らしいしぐさを
微笑んで眺める。
それで、クリスタさんやめぐの
姉妹のような可愛らしさを思い出したりする。
「旅の終わり、じゃね。」と、神様はつぶやく。
「はい、おじさまはまだ途中ですね」と
ななは、神様の時間を気にするけれど
もともと神様だから、時間も空間も飛び越えて行けばいいのだ(笑)。
神様は、時間に沿って存在していないから
ななの感じる、想い出を
懐かしむ気持ちも
遠い記憶に残るだけ、である。
「では、これから飛行機で帰られるのですか?」ななは、焼きたてのパンの香ばしさを
喜びつつ、神様の時間を損なっていないか、気遣う。
気のいい子だ、と神様は思う。
そうそう、電話でお仕事をしていたんだっけ。
辞めた理由はいろいろあるだろうけれど、
折角の旅の一日、そういう事を
聞かない方がいいかな、と
神様は思った。
それで「いつ、帰ってもいいんじゃな。わしは、神様だから」と、本当の事を言った。
「いいですね、自由で」と、ななは言い
「あたし、シスターになろうかな、と思ったりもして、それで、お仕事を辞めたんです」と
神様は、キリスト教じゃないから(笑、その神様はイエス様だもの)
ちょっとびっくり。
「かわいらしい、ななちゃんがシスター。
似合うね、きっと、修道服。」と、神様が言うを
ななは、楽しそうに笑い「あの人も、そんなふうに
かわいらしい、って言ってくれて。」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
前世は冷酷皇帝、今世は幼女
まさキチ
ファンタジー
2、3日ごとに更新します!
コミカライズ連載中!
――ひれ伏せ、クズ共よ。
銀髪に青翡翠の瞳、人形のような愛らしい幼女の体で、ユリウス帝は目覚めた。数え切れぬほどの屍を積み上げ、冷酷皇帝として畏れられながら大陸の覇者となったユリウス。だが気が付けば、病弱な貴族令嬢に転生していたのだ。ユーリと名を変え外の世界に飛び出すと、なんとそこは自身が統治していた時代から数百年後の帝国であった。争いのない平和な日常がある一方、貧困や疫病、それらを利用する悪党共は絶えない。「臭いぞ。ゴミの臭いがプンプンする」皇帝の力と威厳をその身に宿す幼女が、帝国を汚す悪を打ち払う――!
GREATEST BOONS+
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)を生みだし、規格外のインベントリ&ものづくりスキルを使いこなす! ユニークスキルのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅する、ほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能、「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です!

私のことを嫌っている婚約者に別れを告げたら、何だか様子がおかしいのですが
雪丸
恋愛
エミリアの婚約者、クロードはいつも彼女に冷たい。
それでもクロードを慕って尽くしていたエミリアだが、クロードが男爵令嬢のミアと親しくなり始めたことで、気持ちが離れていく。
エミリアはクロードとの婚約を解消して、新しい人生を歩みたいと考える。しかし、クロードに別れを告げた途端、彼は今までと打って変わってエミリアに構うようになり……
◆エール、ブクマ等ありがとうございます!
◆小説家になろうにも投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる