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番外編(下) 「来年の冬は、四人で」
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「兄さんは本当に支配欲が強いですね。見てるこちらまで息が詰まってしますよ。ほら、僕が支えますから掴まってください、アン」
「おいこら」
エサイアスは難なく湖に下りると、アンニーナを手招きした。そろそろと氷上に足を付ける彼女の両手を満面の笑顔でとる。
「エサイアス様、絶対手を離さないでくださいよ」
一方、アンニーナはエサイアスの両手首にしがみついて、生まれたての小鹿のように脚をガクガクさせていた。
ラウリも行かざるを得なくなり、妻がいつ転んでも支えられるように後ろで待機する。彼女は引きずられるまま足を滑らせるのが楽しいらしく、満面の笑みを浮かべていた。久しぶりに見る楽しそうな姿だ。
しばらくして氷に慣れてきた妻は落としていた膝を伸ばし、エサイアスに身を任せ始める。まるで二人でチークを踊っているようだ。ラウリは当然面白くなくて、灰色の曇り空を見上げる。
「エサイアス様、楽しいです……っ!」
「アンに喜んでもらって嬉しいです」
「クルマラ領に、こんなに美しいところがあるなんて知りませんでした」
興奮するアンニーナの声に、エサイアスにしては低く擦れた声音が被った。
「アン、その……あんまり顔を、近づけないでください」
「え……っ」
「人目もはばからずキスしたくなってしまいました」
傍で聞いていたラウリは、は? と耳を疑う。妻のしどろもどろした声が聞こえてきた。
「エサイアス様、あの……」
「しばらく、アンに触れてなくて……下がその」
赤い顔を向かい合わせる二人。エサイアスの手が一瞬、アンニーナのそれから離れた。
「あ」
「おわっ!」
支えを失ったアンニーナの脚が宙に浮き、ラウリの身体が反射的に動く。身体を捻って氷の上に身を投げ出したのだ。硬い氷が全身を打つと同時に、背中にドンッと重みを感じる。
――痛てぇ……っ!
「あなた、大丈夫ですか!?」
ラウリは自分の尻のうえの妻を確認して、大きく息を吐いた。
「あれ、パヤソンさん。大丈夫かね」
「あのおじさん、お姉ちゃんのソリになってるよ。僕も乗りたい」
「これ、失礼なこと言うのやめなさい。あのおじさんはお姉さんの下敷きになっているのよ」
傍で遊んでいた人々も、気が付いて駆け寄って来るではないか。
――頼むから俺を見ないでくれっ!
「うわ! アンニーナさん、大丈夫っすか? ……補佐官のお陰で無事みたいっすね!」
ついにはハイネスまで寄ってきて、ラウリは羞恥のあまり卒倒したくなった。突っ伏した顔に、冷たい氷が当たる。
「アン、陸地に戻りましょう」
「でも、主人が」
「兄さんなら一人で立ち上がれますよ。手を貸すとかえってプライドを傷つけます」
――そういうことは分かっていても、口に出すな!
ラウリは苦心の末身体を起こしたが、滑り込んだときに脚を捻った気がする。歩いてみると的中で、左足首がびりびりと痛みを訴えてきた。
「アンニーナ、どこも怪我はないか?」
「わたしは大丈夫です」
皆が散ったことを確認して雪の上に腰を下ろすと、額に浮いた汗を拭う。
「おいこら……く……っ!」
無表情のエサイアスが、ラウリの足首を掴んできたのだ。無造作な掴み方に、彼は声をかみ殺さねばならなかった。
――この野郎!
「捻挫ですね。帰ってから一度病院に行ってください。アンは僕が先に家まで送っていきましょう。兄さんはここで待っていてください」
「この程度なら馬に乗れる」
「無理しなくてもいいんですよ」
ラウリは文字通りやせ我慢して、心の中で悲鳴を上げながら騎乗した。さすがにこの状態では、アンニーナを同乗させるわけにはいかない。しかし、前を走る異父弟はアンニーナの背中にピッタリと上半身をひっつけていた。他人が見たら、二人が夫婦だと考えるだろう。
――あいつ、もしかしてこれが狙いだったのか?
ラウリはエサイアスの人間性に対して一切の期待をしていない。アンニーナと相乗りするため、ラウリに怪我させたとしても特に驚きはなかった。
帰り道、病院に寄るとエサイアスが言った通り捻挫の診断を受ける。家に帰ると、涙目のアンニーナが早速マメ粉で湿布を作り、ラウリの左足首に押し当ててきた。
「あなた、ごめんなさい。わたしがわがまま言ったせいでこんなことになって……っ」
「気にすんなよ。それより久しぶりの外出でリフレッシュできたか?」
「はい、ありがとうございます。楽しかったです……っ」
『良かった』の台詞の代わりに、ラウリが抱き寄せれば花のような芳香が漂った。無意識なのか上目遣いに見てくるアンニーナの唇を、目を開けたまま奪う。チュッと吸うと妻の口がわずかに開き、ラウリはすかさず舌を入れた。細い肩を抱き締め、唇を深くこすり合わせる。舌で歯裏をなぞると、彼女のそれを誘い出し、想いのまま絡め合った。くちゅ、くちゅっとソファに濡れた音が反響する。
ラウリもエサイアス同様妊娠初期のアンニーナに手を出すわけにもいかず、最近は身体の接触を控えていた。どこかで止めないとと思いつつ、上に乗りあげた妻の襟元に手を掛けてしまう。
「あなた……」
その瞳に浮かぶのは、拒絶ではなく甘い誘いに他ならなかった。妻に飢えている自分を感じて、ゴクリとラウリの喉が上下する。そのときだった。
「すみません! 僕がアンの手を離したからいけなかったんです。今回のことは反省しています!」
勢いよく居間の扉を開けたのは、エサイアスだ。
「アンはもちろん、お腹の子に何かあったらと考えたら、僕は手が震えて……居ても立っても居られず来てしまいました!」
エサイアスは嘘を言っているわけではないらしい。思い悩んでいたのか、普段は小憎らしい顔に苦悶の表情が浮かんでいた。
ラウリは自分が誤解していたことに、多少の罪悪感を覚える。エサイアスは芯では他人などどうでもいいと考えているが、アンニーナだけは特別なのだ。本当に、彼女を危険にさらすつもりはなかった。妻を膝の上からおろしたラウリは、挑発的に言ってみる。
「おまえも気にすんなよ。俺が自分の子を守るのは当然だろ?」
「それはまだわかりませんよ。僕の子の確率が半分はありますから」
エサイアスはいつもの調子を取り戻し、腹黒天使の笑顔でラウリを見下ろした。アンニーナの髪はブラウンだから、銀髪や金髪の子どもはまず生まれてこない。どちらの子かなど分かりはしないのだ。ラウリは父親として大切にし、生まれてくる子供に素晴らしい人生が開けていることを教えてあげたい。
「アンニーナの子は、すべて俺の子だ」
ラウリが言い切ると、それまで様子をうかがっていた妻が二人の腕をとった。
「今日は、三人で寝ましょう」
「おい、勝手に」
ラウリが止める間もなく、エサイアスはいそいそとコートを脱ぎ始める。
「アン、嬉しいです。僕、誰かと一緒の布団で寝るの、生まれて初めてなんですよ。まるで家族みたいですね」
アンニーナは夕飯の支度にとりかかろうと、エプロンを被った。それを手伝おうと、エサイアスが上着を脱ぐ。厨房からは、妻の声が響いた。
「わたしたち、とっくに家族ですよ。来年の冬は、四人で雪の巨人を見に行きましょうね」
次の年は今日以上に、きれいに見えることだろう。不思議なことに、ラウリの気分はそれほど悪くなかった。
「おいこら」
エサイアスは難なく湖に下りると、アンニーナを手招きした。そろそろと氷上に足を付ける彼女の両手を満面の笑顔でとる。
「エサイアス様、絶対手を離さないでくださいよ」
一方、アンニーナはエサイアスの両手首にしがみついて、生まれたての小鹿のように脚をガクガクさせていた。
ラウリも行かざるを得なくなり、妻がいつ転んでも支えられるように後ろで待機する。彼女は引きずられるまま足を滑らせるのが楽しいらしく、満面の笑みを浮かべていた。久しぶりに見る楽しそうな姿だ。
しばらくして氷に慣れてきた妻は落としていた膝を伸ばし、エサイアスに身を任せ始める。まるで二人でチークを踊っているようだ。ラウリは当然面白くなくて、灰色の曇り空を見上げる。
「エサイアス様、楽しいです……っ!」
「アンに喜んでもらって嬉しいです」
「クルマラ領に、こんなに美しいところがあるなんて知りませんでした」
興奮するアンニーナの声に、エサイアスにしては低く擦れた声音が被った。
「アン、その……あんまり顔を、近づけないでください」
「え……っ」
「人目もはばからずキスしたくなってしまいました」
傍で聞いていたラウリは、は? と耳を疑う。妻のしどろもどろした声が聞こえてきた。
「エサイアス様、あの……」
「しばらく、アンに触れてなくて……下がその」
赤い顔を向かい合わせる二人。エサイアスの手が一瞬、アンニーナのそれから離れた。
「あ」
「おわっ!」
支えを失ったアンニーナの脚が宙に浮き、ラウリの身体が反射的に動く。身体を捻って氷の上に身を投げ出したのだ。硬い氷が全身を打つと同時に、背中にドンッと重みを感じる。
――痛てぇ……っ!
「あなた、大丈夫ですか!?」
ラウリは自分の尻のうえの妻を確認して、大きく息を吐いた。
「あれ、パヤソンさん。大丈夫かね」
「あのおじさん、お姉ちゃんのソリになってるよ。僕も乗りたい」
「これ、失礼なこと言うのやめなさい。あのおじさんはお姉さんの下敷きになっているのよ」
傍で遊んでいた人々も、気が付いて駆け寄って来るではないか。
――頼むから俺を見ないでくれっ!
「うわ! アンニーナさん、大丈夫っすか? ……補佐官のお陰で無事みたいっすね!」
ついにはハイネスまで寄ってきて、ラウリは羞恥のあまり卒倒したくなった。突っ伏した顔に、冷たい氷が当たる。
「アン、陸地に戻りましょう」
「でも、主人が」
「兄さんなら一人で立ち上がれますよ。手を貸すとかえってプライドを傷つけます」
――そういうことは分かっていても、口に出すな!
ラウリは苦心の末身体を起こしたが、滑り込んだときに脚を捻った気がする。歩いてみると的中で、左足首がびりびりと痛みを訴えてきた。
「アンニーナ、どこも怪我はないか?」
「わたしは大丈夫です」
皆が散ったことを確認して雪の上に腰を下ろすと、額に浮いた汗を拭う。
「おいこら……く……っ!」
無表情のエサイアスが、ラウリの足首を掴んできたのだ。無造作な掴み方に、彼は声をかみ殺さねばならなかった。
――この野郎!
「捻挫ですね。帰ってから一度病院に行ってください。アンは僕が先に家まで送っていきましょう。兄さんはここで待っていてください」
「この程度なら馬に乗れる」
「無理しなくてもいいんですよ」
ラウリは文字通りやせ我慢して、心の中で悲鳴を上げながら騎乗した。さすがにこの状態では、アンニーナを同乗させるわけにはいかない。しかし、前を走る異父弟はアンニーナの背中にピッタリと上半身をひっつけていた。他人が見たら、二人が夫婦だと考えるだろう。
――あいつ、もしかしてこれが狙いだったのか?
ラウリはエサイアスの人間性に対して一切の期待をしていない。アンニーナと相乗りするため、ラウリに怪我させたとしても特に驚きはなかった。
帰り道、病院に寄るとエサイアスが言った通り捻挫の診断を受ける。家に帰ると、涙目のアンニーナが早速マメ粉で湿布を作り、ラウリの左足首に押し当ててきた。
「あなた、ごめんなさい。わたしがわがまま言ったせいでこんなことになって……っ」
「気にすんなよ。それより久しぶりの外出でリフレッシュできたか?」
「はい、ありがとうございます。楽しかったです……っ」
『良かった』の台詞の代わりに、ラウリが抱き寄せれば花のような芳香が漂った。無意識なのか上目遣いに見てくるアンニーナの唇を、目を開けたまま奪う。チュッと吸うと妻の口がわずかに開き、ラウリはすかさず舌を入れた。細い肩を抱き締め、唇を深くこすり合わせる。舌で歯裏をなぞると、彼女のそれを誘い出し、想いのまま絡め合った。くちゅ、くちゅっとソファに濡れた音が反響する。
ラウリもエサイアス同様妊娠初期のアンニーナに手を出すわけにもいかず、最近は身体の接触を控えていた。どこかで止めないとと思いつつ、上に乗りあげた妻の襟元に手を掛けてしまう。
「あなた……」
その瞳に浮かぶのは、拒絶ではなく甘い誘いに他ならなかった。妻に飢えている自分を感じて、ゴクリとラウリの喉が上下する。そのときだった。
「すみません! 僕がアンの手を離したからいけなかったんです。今回のことは反省しています!」
勢いよく居間の扉を開けたのは、エサイアスだ。
「アンはもちろん、お腹の子に何かあったらと考えたら、僕は手が震えて……居ても立っても居られず来てしまいました!」
エサイアスは嘘を言っているわけではないらしい。思い悩んでいたのか、普段は小憎らしい顔に苦悶の表情が浮かんでいた。
ラウリは自分が誤解していたことに、多少の罪悪感を覚える。エサイアスは芯では他人などどうでもいいと考えているが、アンニーナだけは特別なのだ。本当に、彼女を危険にさらすつもりはなかった。妻を膝の上からおろしたラウリは、挑発的に言ってみる。
「おまえも気にすんなよ。俺が自分の子を守るのは当然だろ?」
「それはまだわかりませんよ。僕の子の確率が半分はありますから」
エサイアスはいつもの調子を取り戻し、腹黒天使の笑顔でラウリを見下ろした。アンニーナの髪はブラウンだから、銀髪や金髪の子どもはまず生まれてこない。どちらの子かなど分かりはしないのだ。ラウリは父親として大切にし、生まれてくる子供に素晴らしい人生が開けていることを教えてあげたい。
「アンニーナの子は、すべて俺の子だ」
ラウリが言い切ると、それまで様子をうかがっていた妻が二人の腕をとった。
「今日は、三人で寝ましょう」
「おい、勝手に」
ラウリが止める間もなく、エサイアスはいそいそとコートを脱ぎ始める。
「アン、嬉しいです。僕、誰かと一緒の布団で寝るの、生まれて初めてなんですよ。まるで家族みたいですね」
アンニーナは夕飯の支度にとりかかろうと、エプロンを被った。それを手伝おうと、エサイアスが上着を脱ぐ。厨房からは、妻の声が響いた。
「わたしたち、とっくに家族ですよ。来年の冬は、四人で雪の巨人を見に行きましょうね」
次の年は今日以上に、きれいに見えることだろう。不思議なことに、ラウリの気分はそれほど悪くなかった。
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孫を連れて樹氷を見に行くのも楽しそうですよね!
ありがとうございました!!
世界のボボ誤字王さん、ご感想ありがとうございます!
エサイアス、気に入ってくださってありがとうございます!!
エサイアス、顔がいいだけの引きこもり童貞だからwww
頂いた感想から推測するに、エサイアスとラウリで好きが分かれるみたいです('ω')ノ
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3P、すごく時間かかったけれどかきあげました!!(´;ω;`)ウゥゥ 頑張ったよ!!!
複数良いですよね。複数愛のボボ先輩の背中を追いかけます('ω')ノ
ありがとうございました!!!
tyakiさん、ご感想ありがとうございます!
ほんとにアンは超幸せですね('ω')ノ 普通は夫一人で充分なのですがアンニーナの愛情欠乏症がこんな終わり方を引き寄せてしまいました。わたしなどは通い夫までいてご飯の準備も大変だなーとか考えてしまうのですが、アンニーナは家事や人の世話が好きなのでイケメン二人との生活は毎日楽しいはずです。
エサイアスはサイコパスで世間に疎いですが頭がいいし他人の考えを読むことが出来るので、世情に明るく行動力に溢れたラウリと組むとよい領地経営が出来る予定です。
面白いとのお言葉、大変光栄です!!! 番外編もちょっと頭にあるので、諸々が終わったらまた書きたいと思います。いつの日か……
ありがとうございました!!