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第三十一話 「すべて、うまくいきます」
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それから数日後、アンニーナは一人市場まで買い物に出掛けていた。あれから、頭痛はすっかり治っていた。通りを向かいから歩いてくる人物に気がつき、慌てて脇道に反逸れる。
その人は貴族なのに供を連れず、たいてい一人で出歩いている。アンニーナは壁に張り付いて、相手が通りすぎていくのを伺った。美麗な姿はすれ違う人たちを振り返らせ、その色気に当てられた女性たちがうっとり後ろ姿を見送る。アンニーナも横目で見送り、ふぅ……と肩を撫で下ろしたときだった。
「アン! 数日振りですね」
「きゃ……っ」
エサイアスが勢い良く戻って来て、彼女の前に立ちはだかったのだ。会えて嬉しいのか、その声は弾んでいる。アンニーナは満面の笑みと共に、あるはずのない尻尾が左右に大きく振られている幻覚を見た。慌てて自分の顔の前に鞄を持ち上げる。
「伯爵様、こ……こんにちは」
「僕のこと、避けてます? 傷つくなぁ、あんなに求めあった仲なのに」
アンニーナは言い終わるまえにエサイアスの口を鞄で遮り、囁き声で詰め寄った。
「お願いですから、それ以上はやめてください。誰かに聞かれでもしたら……っ、わたし生きていけません」
そうは言いながら、アンニーナは火を噴きそうなほど顔が熱くてたまらない。エサイアスの天上の美貌に当てられた挙句、その下に隠れた白い肌と男らしく割れた腹筋を思い出したからだ。
彼は身を屈めて、鞄ごしに唇を押し付けてくる。
「せっかくなら、鞄じゃなくてアンニーナさんにキスしてもらいたいです」
「だめです。お断りします」
そのとたん、透明の尻尾がしゅんっと垂れて柳眉が下がった。『可哀そう可愛い』の発現にアンニーナの胸がキュンッとしてしまう。エサイアスは口先を尖らせ、恨みがましく言った。
「僕の童貞をバリバリ噛み砕いておいて、用済みになったからさよならですか? アンはひどいですね……」
「用済みってそんな……っ、人聞きの悪いこと言わないでください」
しかし、言われてみるとその通りなので、アンニーナはおおいに罪悪感にさいなまれた。あれ以来、なんとなくだけどラウリとはうまくいっている。何故アンニーナを冷遇し浮気を重ねたのか、それはまだ聞けていないが、おそらく聞いても教えてもらえないだろう。そもそも、浮気性の人間に何故浮気をするか聞いてどうするというのだ。目を瞑ること、耳をふさぐことで手に入る平安があるなら、アンニーナはむしろそれを選びたい。
「アン。僕を前にして考え事とは、なかなかの余裕ですね」
警戒心の失せた彼女の隙を逃すようなエサイアスではなかった。壁際に追い詰めるや、上から覗き込んでくる。
「だめです。伯爵様には、もうお会いできません」
「名前で呼んでください、とお願いしましたよね? アン」
絶世の美貌を誇るエサイアスに迫られて、アンニーナは高鳴る心臓を抑えきれない。触れ合った肌、絡み合う脚、秘所を行き来した彼の分身。せっかく彼女が苦労して土に埋めたあの晩の記憶をエサイアスはたった一言で掘り返し、熱と空気と快楽を一気に彼女のなかで再現させるのだ。そう、まるで悪魔のように。
――本当にダメなのに……っ!
「エサイアス様、お願いですから。もう、きゃ……っ!」
エサイアスが指先でアンニーナのマフラーをずらしたのだ。白く細い首筋。彼はそこにつけられた赤い吸い痕を見て、愉快そうに口角をあげる。
「これはパヤソン補佐官の仕業ですね。ほら、僕が言ったとおりになったでしょう?」
アンニーナはあわてて、マフラーを巻き直した。
「も……っ、もちろん感謝はしていますけど……!」
正直、どうしてアンニーナの浮気が夫婦仲の改善につながったのか、ラウリの精神構造は理解しがたい。アンニーナは彼に浮気されて毎晩のように泣いたのに。分からないと言えば、エサイアスの心のなかも分からない。アンニーナに愛を語りラウリへの復讐をけしかける一方、まるで夫婦を取り持つような話し方をするのだ。
「あっ! エサイアス様……っ」
混乱しているうちに、腰と肩を抱えられキスされた。人気のない路地とはいえ、こんなことをしていいはずがない。離れようにも、エサイアスは彼女の頭の後ろを左手で抑えているので難しい。唇を軽く食まれアッと思った隙に、咥内に舌を入れられた。
「ん……あ……っ、あふ……っ」
「アン」
「ふ、は……っ」
口の中を掻きまわしてくる激しい接吻の合間に、エサイアスは息を乱して狂おしく吐露する。
「僕はあの夜のことが忘れられません」
「だめです、エサイアス様……っ」
アンニーナだって忘れられない。エサイアスと二人っきりにならないと決めていたのに、キスまでしてしまった。彼がゆっくり唇を離すと、アンニーナの乱れた口紅を指先で拭う。赤く染まった指の腹を、エサイアスは愛おしげにもう片方の手で包んだ。それを見せられた彼女は、心がかき乱されるようだ。
「すべて、うまくいきます」
「え……?」
「アンは心配しないで待っていてください」
エサイアスはそう告げると、背を向けて城の方角に歩いて行った。相変わらず、後姿まで美しい。アンニーナは言われた言葉を反芻した。
――すべて、うまくいく? エサイアス様は何のことをおっしゃっているのかしら?
アンニーナは、ラウリとうまくいった。それが結末のはずなのに。
――これにまだ続きがあるの?
*
「買い物か?」
家へ戻ったら、ラウリも丁度帰ってきたところだった。黒いコートをコート掛けにかけている。迫りくる本格的な冬の準備にここのところ家を空けていたが、ひとまず落ち着いたのだろうか。市場で教えてもらったけれど、ラウリは器用で闊達として面倒見が良いので、どこでも重宝されているらしい。それを聞いて、アンニーナは自分まで誇らしくなった。
彼女もコートを脱ぐと、早速エプロンをした。
「おかえりなさい、今日は早かったですね。お茶いれましょうか……あっ」
ラウリは彼女を正面から抱き締めると、くんくんと鼻をひくつかせる。
「おまえ、閣下に会ったのか?」
その途端、アンニーナの全身が固まった。
――ワンコなの? ワンコ並みの嗅覚なの?
どぎまぎする彼女のうえで、ラウリは続ける。
「閣下からはいつも微量の薬草とアルコールの匂いがするんだよ。匂いが移るほど傍に寄られたのか? 何されたんだ?」
こんなに鼻の利く夫に嘘を着いたところで、事態が好転するわけもない。しかし、知られれば必ず怒ると分かっているのに、どうして話せよう?
「あの……そのぅ……っ!」
明後日の方角を向いて言い淀むと、身体を離され唇をなぞられる。何かに気が付いたのか、ラウリの柳眉が上がった。
「あの野郎……っ」
「あ、あの……」
「いいか? これから消毒するぞ」
ラウリが屈みこんできた気配にアンニーナはハッとなって、必死に彼の唇の前に両手を重ねる。
「夜まで待ってください」
「なんでだ? ひっかき傷でもほっとくと化膿するんだぞ」
その言い草。エサイアスは猫ではないのに。
「それは、その……っ」
彼女の顔が、ぼわっと熱くなる。夫のキスは濃厚で、なにしろ一回が長い。腰が立たなくなるから、日の高いうちは勘弁してほしい。しかし、アンニーナは恥ずかしがり屋でそれが言えなかった。
ラウリは妻のもじもじで察したのか、吊り気味の眉を和らげる。
「仕方ない、応急処置だ」
「は、はい……?」
「夜にちゃんと消毒するからな」
彼は妻の茶色い前髪を指先でかきわけると、額へキスを落とした。柔らかい唇の感触、軍服越しに触れる硬い筋肉の感触。アンニーナは眩暈がしそうな充足感のなか、目を閉じる。
その人は貴族なのに供を連れず、たいてい一人で出歩いている。アンニーナは壁に張り付いて、相手が通りすぎていくのを伺った。美麗な姿はすれ違う人たちを振り返らせ、その色気に当てられた女性たちがうっとり後ろ姿を見送る。アンニーナも横目で見送り、ふぅ……と肩を撫で下ろしたときだった。
「アン! 数日振りですね」
「きゃ……っ」
エサイアスが勢い良く戻って来て、彼女の前に立ちはだかったのだ。会えて嬉しいのか、その声は弾んでいる。アンニーナは満面の笑みと共に、あるはずのない尻尾が左右に大きく振られている幻覚を見た。慌てて自分の顔の前に鞄を持ち上げる。
「伯爵様、こ……こんにちは」
「僕のこと、避けてます? 傷つくなぁ、あんなに求めあった仲なのに」
アンニーナは言い終わるまえにエサイアスの口を鞄で遮り、囁き声で詰め寄った。
「お願いですから、それ以上はやめてください。誰かに聞かれでもしたら……っ、わたし生きていけません」
そうは言いながら、アンニーナは火を噴きそうなほど顔が熱くてたまらない。エサイアスの天上の美貌に当てられた挙句、その下に隠れた白い肌と男らしく割れた腹筋を思い出したからだ。
彼は身を屈めて、鞄ごしに唇を押し付けてくる。
「せっかくなら、鞄じゃなくてアンニーナさんにキスしてもらいたいです」
「だめです。お断りします」
そのとたん、透明の尻尾がしゅんっと垂れて柳眉が下がった。『可哀そう可愛い』の発現にアンニーナの胸がキュンッとしてしまう。エサイアスは口先を尖らせ、恨みがましく言った。
「僕の童貞をバリバリ噛み砕いておいて、用済みになったからさよならですか? アンはひどいですね……」
「用済みってそんな……っ、人聞きの悪いこと言わないでください」
しかし、言われてみるとその通りなので、アンニーナはおおいに罪悪感にさいなまれた。あれ以来、なんとなくだけどラウリとはうまくいっている。何故アンニーナを冷遇し浮気を重ねたのか、それはまだ聞けていないが、おそらく聞いても教えてもらえないだろう。そもそも、浮気性の人間に何故浮気をするか聞いてどうするというのだ。目を瞑ること、耳をふさぐことで手に入る平安があるなら、アンニーナはむしろそれを選びたい。
「アン。僕を前にして考え事とは、なかなかの余裕ですね」
警戒心の失せた彼女の隙を逃すようなエサイアスではなかった。壁際に追い詰めるや、上から覗き込んでくる。
「だめです。伯爵様には、もうお会いできません」
「名前で呼んでください、とお願いしましたよね? アン」
絶世の美貌を誇るエサイアスに迫られて、アンニーナは高鳴る心臓を抑えきれない。触れ合った肌、絡み合う脚、秘所を行き来した彼の分身。せっかく彼女が苦労して土に埋めたあの晩の記憶をエサイアスはたった一言で掘り返し、熱と空気と快楽を一気に彼女のなかで再現させるのだ。そう、まるで悪魔のように。
――本当にダメなのに……っ!
「エサイアス様、お願いですから。もう、きゃ……っ!」
エサイアスが指先でアンニーナのマフラーをずらしたのだ。白く細い首筋。彼はそこにつけられた赤い吸い痕を見て、愉快そうに口角をあげる。
「これはパヤソン補佐官の仕業ですね。ほら、僕が言ったとおりになったでしょう?」
アンニーナはあわてて、マフラーを巻き直した。
「も……っ、もちろん感謝はしていますけど……!」
正直、どうしてアンニーナの浮気が夫婦仲の改善につながったのか、ラウリの精神構造は理解しがたい。アンニーナは彼に浮気されて毎晩のように泣いたのに。分からないと言えば、エサイアスの心のなかも分からない。アンニーナに愛を語りラウリへの復讐をけしかける一方、まるで夫婦を取り持つような話し方をするのだ。
「あっ! エサイアス様……っ」
混乱しているうちに、腰と肩を抱えられキスされた。人気のない路地とはいえ、こんなことをしていいはずがない。離れようにも、エサイアスは彼女の頭の後ろを左手で抑えているので難しい。唇を軽く食まれアッと思った隙に、咥内に舌を入れられた。
「ん……あ……っ、あふ……っ」
「アン」
「ふ、は……っ」
口の中を掻きまわしてくる激しい接吻の合間に、エサイアスは息を乱して狂おしく吐露する。
「僕はあの夜のことが忘れられません」
「だめです、エサイアス様……っ」
アンニーナだって忘れられない。エサイアスと二人っきりにならないと決めていたのに、キスまでしてしまった。彼がゆっくり唇を離すと、アンニーナの乱れた口紅を指先で拭う。赤く染まった指の腹を、エサイアスは愛おしげにもう片方の手で包んだ。それを見せられた彼女は、心がかき乱されるようだ。
「すべて、うまくいきます」
「え……?」
「アンは心配しないで待っていてください」
エサイアスはそう告げると、背を向けて城の方角に歩いて行った。相変わらず、後姿まで美しい。アンニーナは言われた言葉を反芻した。
――すべて、うまくいく? エサイアス様は何のことをおっしゃっているのかしら?
アンニーナは、ラウリとうまくいった。それが結末のはずなのに。
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「買い物か?」
家へ戻ったら、ラウリも丁度帰ってきたところだった。黒いコートをコート掛けにかけている。迫りくる本格的な冬の準備にここのところ家を空けていたが、ひとまず落ち着いたのだろうか。市場で教えてもらったけれど、ラウリは器用で闊達として面倒見が良いので、どこでも重宝されているらしい。それを聞いて、アンニーナは自分まで誇らしくなった。
彼女もコートを脱ぐと、早速エプロンをした。
「おかえりなさい、今日は早かったですね。お茶いれましょうか……あっ」
ラウリは彼女を正面から抱き締めると、くんくんと鼻をひくつかせる。
「おまえ、閣下に会ったのか?」
その途端、アンニーナの全身が固まった。
――ワンコなの? ワンコ並みの嗅覚なの?
どぎまぎする彼女のうえで、ラウリは続ける。
「閣下からはいつも微量の薬草とアルコールの匂いがするんだよ。匂いが移るほど傍に寄られたのか? 何されたんだ?」
こんなに鼻の利く夫に嘘を着いたところで、事態が好転するわけもない。しかし、知られれば必ず怒ると分かっているのに、どうして話せよう?
「あの……そのぅ……っ!」
明後日の方角を向いて言い淀むと、身体を離され唇をなぞられる。何かに気が付いたのか、ラウリの柳眉が上がった。
「あの野郎……っ」
「あ、あの……」
「いいか? これから消毒するぞ」
ラウリが屈みこんできた気配にアンニーナはハッとなって、必死に彼の唇の前に両手を重ねる。
「夜まで待ってください」
「なんでだ? ひっかき傷でもほっとくと化膿するんだぞ」
その言い草。エサイアスは猫ではないのに。
「それは、その……っ」
彼女の顔が、ぼわっと熱くなる。夫のキスは濃厚で、なにしろ一回が長い。腰が立たなくなるから、日の高いうちは勘弁してほしい。しかし、アンニーナは恥ずかしがり屋でそれが言えなかった。
ラウリは妻のもじもじで察したのか、吊り気味の眉を和らげる。
「仕方ない、応急処置だ」
「は、はい……?」
「夜にちゃんと消毒するからな」
彼は妻の茶色い前髪を指先でかきわけると、額へキスを落とした。柔らかい唇の感触、軍服越しに触れる硬い筋肉の感触。アンニーナは眩暈がしそうな充足感のなか、目を閉じる。
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