60 / 86
第三章
60.卓上のお茶(1)
しおりを挟む
溪蓀はその話を聞き、首をかしげた。
勇景海と文をかわしてから一年以上経っている。ニオイアヤメの薫りは、とっくに消えているはずだ。新たに文を香にくぐらせることだが、知らない人間にそこまでされて、正直嬉しさより気味の悪さを覚えた。
坤寧宮に呼ばれたのは、彼女が謹慎を命じられてから二日後。賢宝は菊花茶を飲んだあと、ふっと息をもらす。万緑の庭に、まぶしいばかりの日光が差していた。
「病人に仕立てて、すまなかったな」
「それはかまいませんが、わたしが泣き伏せていると皆さんが納得されたでしょうか?」
姚内侍少監の興奮した鼻息を思い出すと今でも恐怖に身がすくむが、さすがに人生を儚もうとは思わなかった。
賢宝の隣には亮圭を抱く千花がいて、二人のやり取りを見守っている。
「恵嬪が他人を気にするとは珍しいな。言いたい輩には言わせておけばいい」
「……わたしは、まだ裁きを受けておりません。もしや、宮中から出されること自体が罰なのですか? それなら、何も嫁がなくても」
納得のいかない溪蓀に、賢宝が苦笑いする。
「余も千花も、そなたの幸せを心から願っている。その気持ちに偽りはない。いまはそれで充分ではないか」
「失礼ながら、皇后さまのお兄様にお会いしたことはありませんが」
「そなたが余に嫁いだ時も、そうであった」
そう言われては、返す言葉もない。入内のときと同じ、周囲の思惑に翻弄され、すべてが自分を通りこして決められていく。高官たちの前で繰り広げられたやりとりを当の溪蓀が、白紙に戻す選択肢などないのだ。ここで子供のようにごねても覆らない。
――しかたがない。
「つつしんでお受けいたします」
その場で膝を折って礼を執ると、賢宝は満面の笑みを浮かべた。
「受けてくれて、余は嬉しい。勇景海は実に良い男だ。何よりそなたに惚れこんでいる」
それまで固唾をのんで見守っていた千花が、大きく息を吐いた。そして、賢宝にうながされて、亮圭を夫の腕にゆだねる。
「溪蓀様、よく決心してくださいました。早速、兄に伝えましょう。溪蓀様はわたしのお義姉さまですね。こんなに嬉しいことはありません」
小柄な皇后は、溪蓀に抱き着いてきた。その嬬裙から、甘味とほろ苦さがまざった薫りがふわりと漂う。それが皇帝愛用の伽羅の香だと気づいたとき、溪蓀は千花の存在をとても遠く感じた。勇景海に嫁がせようという二人の心中が、溪蓀には全く分からなかったのだ。
「次は、溪蓀様が幸せになる番です」
花のように晴れやかな笑顔を向けられ、心が痛んだ。
※※※※※
坤寧宮を出てから、毎日がとても忙しかった。
まずは、摂政を辞して肩の荷が下りたとばかりの皇太后に挨拶を済ます。その後は一日に何件も、妃嬪たちの宮を回らなければなかった。石黄の事件のわだかまりも解け、彼女たちは温かく溪蓀の門出を祝ってくれる。なかには、勇景海に嫁ぐ彼女を羨ましいと、冗談を言う嬪までいたのだ。溪蓀は笑って聞き流したが、内心では「だったら、代わってあげましょうか?」と呟いていた。
その日、王貴妃のあとに長福宮の新しい主となった李貴妃が、白牡丹のお茶を振る舞ってくれた。干し草のような優しい香りが気持ちを落ち着かせてくれる。李貴妃が、これは口止めされているのですがと、茶色の横髪を払う。
「勇皇后さまは後宮に戻るなり妃嬪を一人ずつ訪ねて、黄恵嬪様に姦淫の罪などないのだから、後宮が一丸となって擁護するようにと説得されました。恵嬪様が持っていた深衣は、皇后さまが勇景海に送るための依頼品だそうですね」
「皇后さまが、まさか。全く知りませんでした」
だから、溪蓀の罪は無かったことにされたのだ。少しもそんなことを漂わせなかった千花に頭が下がる。溪蓀が知らないうちに、自分の力で後宮をまとめていることに驚きを禁じ得なかった。黙り込んでしまった溪蓀に、李貴妃は茶色い瞳を和ませる。
「黄恵嬪様は、勇皇后さまに愛されていますわね」
はいともいいえとも答えにくい言葉を投げかけたあと、青絵の湯呑を卓子に置いた。
「葉皇貴妃さまは、わたしたちと違って石黄の件とは無関係でした。そのせいか、協力をひどく渋られて、交換条件に陛下のお渡りを所望されたのですよ。それに対して、勇皇后は『あなたが陛下に何を仕掛けられようとも自由です。でも、わたしから陛下を譲ることはありません』と、きっぱりおっしゃいました。葉皇貴妃さまは天竺渡の絹の反物を受け取ることで、最終的に了承されましたが。皇后さまは、見かけによらず強かな方ですね」
「最初は可愛い生徒でしたが、あっという間にわたしを追い抜かしてしまいました」
賞賛はあれど、妬ましくはなかった。自分と千花は植物に例えるなら、苔と大樹ぐらい違っている。当初は自分が教え導かねばと奮起したが、それも遥か昔のように感じた。
「その話を聞いて、わたしも勇皇后さまをお支えしたいと思いました。黄恵嬪様のようにできるかは分かりませんけれど」
「李貴妃様にそう言っていただけるなら、わたしも安心して去ることができます。お三方を宜しくお願いいたします」
溪蓀は頭を下げる。千花は孤独になりがちな皇后の位にあって、強力な理解者も出来た。もう、後宮での自分の役目は終わったのだと、ほろ苦く思う。
ふと気になって、李貴妃の顔に視線を向けた。
「李貴妃さまのご実家は、李尚書の縁続きなのですか?」
すると、彼女は餅のような頬をたゆませ、ころころと笑う。
「いいえ、まさか。わたしの一家は、敗戦地から連れてこられた奴婢でした。この異国の容貌に興味を示した商人が、わたしを養女にしました。実の家族はわたしの禄で自由民の身分を買いましたわ」
「それは存じ上げませんでした」
まだ若く柔和な表情の裏に、そんな過去を隠し持っていたとは気がつかなかった。
「今は豊かな生活がおくれて、感謝しております。一口に妃嬪といっても、わたしたちが入内した理由は様々です。王貴妃様のように栄華を求めた者、黄恵嬪様やわたしのように生活のために入内した者」
李貴妃は、そこでいったん言葉を置いた。窓から入る優しい風が、被帛をなびかせる。
「ですが、この狭い箱に閉じ込められたせいでしょうか。次第に誰も彼も、陛下の寵を得ることばかり考えるようになりました」
「それが妃嬪の役目ですから、仕方がないことです」
言い切った溪蓀に向けられる李貴妃の瞳は、羨望に満ちていた。
「黄恵嬪様は違いました。わたし達が容易に絡み取られてしまった後宮の妬み嫉みも、あなたを素通りするばかり。後見人もおらずお渡りもないのに、他人の陰口を一顧だにしませんでした。わたしたちの目を覚まさせるために、毒をあおったあなたのお姿を一生忘れることがないでしょう。どうしてそんなことができるのか、ずっと不思議に思っておりました。でも、今回のことでやっとわかりましたわ。最初から恵嬪様の一番大切なものは、後宮の外に置いてきたのですね」
「後宮の外……」
そうかもしれない。自分の意志で入内したにもかかわらず、願いはいつも浩海に会うことだった。動じないというより、後宮のなかでの自分の立ち位置に無関心だったのかもしれない。
そんな彼女に、李貴妃は優しい言葉をかけた。
「黄恵嬪様のお幸せを願っております。皇后さまの義姉になられるのでしたら、後宮を訪ねることもありましょう。お会いできる日を楽しみにしております」
「……ありがとうございます」
勇景海に嫁ぐ話は、彼女の心を置きざりにどんどん進んでいる。十二人いる妃嬪の一人ならまだしも、勇景海のたった一人の妻になるのに、夫に無関心を貫くことはどう考えても不可能だ。
溪蓀は息苦しさから逃れるために、窓の外に視線を向けた。
勇景海と文をかわしてから一年以上経っている。ニオイアヤメの薫りは、とっくに消えているはずだ。新たに文を香にくぐらせることだが、知らない人間にそこまでされて、正直嬉しさより気味の悪さを覚えた。
坤寧宮に呼ばれたのは、彼女が謹慎を命じられてから二日後。賢宝は菊花茶を飲んだあと、ふっと息をもらす。万緑の庭に、まぶしいばかりの日光が差していた。
「病人に仕立てて、すまなかったな」
「それはかまいませんが、わたしが泣き伏せていると皆さんが納得されたでしょうか?」
姚内侍少監の興奮した鼻息を思い出すと今でも恐怖に身がすくむが、さすがに人生を儚もうとは思わなかった。
賢宝の隣には亮圭を抱く千花がいて、二人のやり取りを見守っている。
「恵嬪が他人を気にするとは珍しいな。言いたい輩には言わせておけばいい」
「……わたしは、まだ裁きを受けておりません。もしや、宮中から出されること自体が罰なのですか? それなら、何も嫁がなくても」
納得のいかない溪蓀に、賢宝が苦笑いする。
「余も千花も、そなたの幸せを心から願っている。その気持ちに偽りはない。いまはそれで充分ではないか」
「失礼ながら、皇后さまのお兄様にお会いしたことはありませんが」
「そなたが余に嫁いだ時も、そうであった」
そう言われては、返す言葉もない。入内のときと同じ、周囲の思惑に翻弄され、すべてが自分を通りこして決められていく。高官たちの前で繰り広げられたやりとりを当の溪蓀が、白紙に戻す選択肢などないのだ。ここで子供のようにごねても覆らない。
――しかたがない。
「つつしんでお受けいたします」
その場で膝を折って礼を執ると、賢宝は満面の笑みを浮かべた。
「受けてくれて、余は嬉しい。勇景海は実に良い男だ。何よりそなたに惚れこんでいる」
それまで固唾をのんで見守っていた千花が、大きく息を吐いた。そして、賢宝にうながされて、亮圭を夫の腕にゆだねる。
「溪蓀様、よく決心してくださいました。早速、兄に伝えましょう。溪蓀様はわたしのお義姉さまですね。こんなに嬉しいことはありません」
小柄な皇后は、溪蓀に抱き着いてきた。その嬬裙から、甘味とほろ苦さがまざった薫りがふわりと漂う。それが皇帝愛用の伽羅の香だと気づいたとき、溪蓀は千花の存在をとても遠く感じた。勇景海に嫁がせようという二人の心中が、溪蓀には全く分からなかったのだ。
「次は、溪蓀様が幸せになる番です」
花のように晴れやかな笑顔を向けられ、心が痛んだ。
※※※※※
坤寧宮を出てから、毎日がとても忙しかった。
まずは、摂政を辞して肩の荷が下りたとばかりの皇太后に挨拶を済ます。その後は一日に何件も、妃嬪たちの宮を回らなければなかった。石黄の事件のわだかまりも解け、彼女たちは温かく溪蓀の門出を祝ってくれる。なかには、勇景海に嫁ぐ彼女を羨ましいと、冗談を言う嬪までいたのだ。溪蓀は笑って聞き流したが、内心では「だったら、代わってあげましょうか?」と呟いていた。
その日、王貴妃のあとに長福宮の新しい主となった李貴妃が、白牡丹のお茶を振る舞ってくれた。干し草のような優しい香りが気持ちを落ち着かせてくれる。李貴妃が、これは口止めされているのですがと、茶色の横髪を払う。
「勇皇后さまは後宮に戻るなり妃嬪を一人ずつ訪ねて、黄恵嬪様に姦淫の罪などないのだから、後宮が一丸となって擁護するようにと説得されました。恵嬪様が持っていた深衣は、皇后さまが勇景海に送るための依頼品だそうですね」
「皇后さまが、まさか。全く知りませんでした」
だから、溪蓀の罪は無かったことにされたのだ。少しもそんなことを漂わせなかった千花に頭が下がる。溪蓀が知らないうちに、自分の力で後宮をまとめていることに驚きを禁じ得なかった。黙り込んでしまった溪蓀に、李貴妃は茶色い瞳を和ませる。
「黄恵嬪様は、勇皇后さまに愛されていますわね」
はいともいいえとも答えにくい言葉を投げかけたあと、青絵の湯呑を卓子に置いた。
「葉皇貴妃さまは、わたしたちと違って石黄の件とは無関係でした。そのせいか、協力をひどく渋られて、交換条件に陛下のお渡りを所望されたのですよ。それに対して、勇皇后は『あなたが陛下に何を仕掛けられようとも自由です。でも、わたしから陛下を譲ることはありません』と、きっぱりおっしゃいました。葉皇貴妃さまは天竺渡の絹の反物を受け取ることで、最終的に了承されましたが。皇后さまは、見かけによらず強かな方ですね」
「最初は可愛い生徒でしたが、あっという間にわたしを追い抜かしてしまいました」
賞賛はあれど、妬ましくはなかった。自分と千花は植物に例えるなら、苔と大樹ぐらい違っている。当初は自分が教え導かねばと奮起したが、それも遥か昔のように感じた。
「その話を聞いて、わたしも勇皇后さまをお支えしたいと思いました。黄恵嬪様のようにできるかは分かりませんけれど」
「李貴妃様にそう言っていただけるなら、わたしも安心して去ることができます。お三方を宜しくお願いいたします」
溪蓀は頭を下げる。千花は孤独になりがちな皇后の位にあって、強力な理解者も出来た。もう、後宮での自分の役目は終わったのだと、ほろ苦く思う。
ふと気になって、李貴妃の顔に視線を向けた。
「李貴妃さまのご実家は、李尚書の縁続きなのですか?」
すると、彼女は餅のような頬をたゆませ、ころころと笑う。
「いいえ、まさか。わたしの一家は、敗戦地から連れてこられた奴婢でした。この異国の容貌に興味を示した商人が、わたしを養女にしました。実の家族はわたしの禄で自由民の身分を買いましたわ」
「それは存じ上げませんでした」
まだ若く柔和な表情の裏に、そんな過去を隠し持っていたとは気がつかなかった。
「今は豊かな生活がおくれて、感謝しております。一口に妃嬪といっても、わたしたちが入内した理由は様々です。王貴妃様のように栄華を求めた者、黄恵嬪様やわたしのように生活のために入内した者」
李貴妃は、そこでいったん言葉を置いた。窓から入る優しい風が、被帛をなびかせる。
「ですが、この狭い箱に閉じ込められたせいでしょうか。次第に誰も彼も、陛下の寵を得ることばかり考えるようになりました」
「それが妃嬪の役目ですから、仕方がないことです」
言い切った溪蓀に向けられる李貴妃の瞳は、羨望に満ちていた。
「黄恵嬪様は違いました。わたし達が容易に絡み取られてしまった後宮の妬み嫉みも、あなたを素通りするばかり。後見人もおらずお渡りもないのに、他人の陰口を一顧だにしませんでした。わたしたちの目を覚まさせるために、毒をあおったあなたのお姿を一生忘れることがないでしょう。どうしてそんなことができるのか、ずっと不思議に思っておりました。でも、今回のことでやっとわかりましたわ。最初から恵嬪様の一番大切なものは、後宮の外に置いてきたのですね」
「後宮の外……」
そうかもしれない。自分の意志で入内したにもかかわらず、願いはいつも浩海に会うことだった。動じないというより、後宮のなかでの自分の立ち位置に無関心だったのかもしれない。
そんな彼女に、李貴妃は優しい言葉をかけた。
「黄恵嬪様のお幸せを願っております。皇后さまの義姉になられるのでしたら、後宮を訪ねることもありましょう。お会いできる日を楽しみにしております」
「……ありがとうございます」
勇景海に嫁ぐ話は、彼女の心を置きざりにどんどん進んでいる。十二人いる妃嬪の一人ならまだしも、勇景海のたった一人の妻になるのに、夫に無関心を貫くことはどう考えても不可能だ。
溪蓀は息苦しさから逃れるために、窓の外に視線を向けた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
純潔の寵姫と傀儡の騎士
四葉 翠花
恋愛
侯爵家の養女であるステファニアは、国王の寵愛を一身に受ける第一寵姫でありながら、未だ男を知らない乙女のままだった。
世継ぎの王子を授かれば正妃になれると、他の寵姫たちや養家の思惑が絡み合う中、不能の国王にかわってステファニアの寝台に送り込まれたのは、かつて想いを寄せた初恋の相手だった。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる