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第一章
7.春嵐(1)
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春風が舞えば、什刹海の水面がさざなみを立てる。しだれ柳は花弁のない花をほころばせ、樹木全体がうっすらと黄色みを帯びていた。ポカポカとした陽気にさそわれてか、子供らが無邪気に走りまわり、ご老人たちは卓子をならべて象棋に興じている。
柵に手をついてそれを眺めていた彼女だが、声をかけられ振りかえった。
「どうぞ、溪蓀さん」
彼女の顔がにわかにほころぶ。さしだされたのは赤い実が七、八個刺さった竹串で、屋台でよく売られている果物飴だった。
「サンザシ! ありがとう、浩海さん」
「どういたしまして」
彼女は首をかしげる。
「わたしがこれを食べたいって、どうしてわかったの?」
「屋台を通りすぎるとき、ずっと気にしていたでしょ? 溪蓀さんの目は、口ほどに物を言うから分かりやすいんだ」
揶揄われ、もぉっと頬をふくらませた。
「屋台のまえを通ったのは、だいぶまえのことよ。ずっと見ていたの? いじわるな人」
「北都に春がきて嬉しそうな溪蓀さんに、思わず見惚れてしまったんだよ。――そしたら、僕の心にも花がさいた」
浩海がふわりと口許をゆるませる。男性相手に使うのも如何なものだが、確かに竜胆の花のように綺麗な笑顔だった。一方、臆面もなく言われた溪蓀は、顔を真っ赤にしてサンザシ飴をほおばるしかない。果物の酸っぱさと飴の甘さが絡み合った丁度いいあんばいのはずだが、シャリシャリとした咀嚼音を自分が出していないように感じた。まるで味がしないのだ。
――この人、どういうつもりなのかしら。
相手の魂胆は分かっている。彼は自分を振りむかせたくて口説いているのだ。甘い言葉と紳士的な態度で惚れさせ夢中にさせたところで、あっさり振る。大人の遊びにはそういった趣味の悪いものがあるらしく、溪蓀の両親もそれを一番心配している。会うなとは言わないが、やっぱり茶館におもむく許しを与えるのではなかったと二人で話しているのを聞いたのだ。
確かに浩海は、この界隈で有名な遊び人だ。だが、彼に泣かされたという女の子のうわさは聞かないし、溪蓀が知る範囲では彼はどんな相手にも丁寧で愛想がいい。おまけにお金に糸目もつけず趣味の良いものを求めるから、彼にひいきにされている店はそれだけでよい宣伝になっているという始末だ。
――くどくのは、わたしと結婚したいから?
しかし、難点は後にも先にも彼が無職ということだ。これを解消されないことには話にならない。そもそも、彼の言うことを鵜呑みにしてはいけない。悪い男にだまされて身持ちをくずした娘の話は、両親から痛いほど聞かされている。
「ほら」
彼女の気持ちを知ってか知らずか、浩海が手をさしだした。彼女はいつもの習慣で自分の風呂敷包みをわたす。
茶館ですごして以来、二人はときおり会っては什刹海の周りを散歩するのが習慣になっていた。主人と使用人のような組み合わせなのに、身なりのよい浩海が荷物を持ち、少し後ろを歩く。もっとも、各々が有名すぎて二人を主従だと思う者はいないだろうが。
二人が歩いていると、石畳の上で象棋を指しているお爺さんたちが声をかけてきた。まだ肌寒いせいか、小振りの酒甕をかかえ、昼間からできあがっている。
「溪蓀ちゃんのあとを追いかけて、若様は青春だねぇ」
「そろそろ手ぐらいにぎらせてもらったんですか」
ご隠居たちは黄酒と思しきものをちびちび飲みながら、まるで孫をからかうような口調をしていた。酒杯が象棋の駒にあたって盤上からすべりおちたが、誰もそのことに注意を払わない。
「いやいや、溪蓀さんがつれなくて、僕はいまだに影を踏む許しも得ていないんですよ。人が思う以上に、僕たちはきよい間柄なんですよ」
浩海は、大げさに肩を落として悄然として見せる。
「溪蓀ちゃん、それはいかんなぁ。若様の手ぐらいにぎっておやりよ」
「働かない男はいやです」
にべもなく言い捨てる溪蓀に、周囲の者たちがどっとわく。
「こりゃ、色男もざまないね」
「溪蓀ちゃんは高嶺の花だからね。若様が駄目なら、あとは天子様ぐらいしか思いつかないよ」
天子様とはもちろん梓禁城におわす皇帝のことで、雲の上の縁のない方だ。その理屈では溪蓀は誰とも結婚できず、独身のまま一生を終えることになる。何気ない言葉だけに、彼女は傷付いた。
――わたしだって、夢ぐらい見るもの。
結婚して幸せな家庭を築きたいというのは、贅沢な夢だろうか。
溪蓀のような、家に借金のある娘を娶りたがる人間は少ない。彼女の家に多少の資産があれば、とっくに貴族の子弟に嫁がされているだろうし、いっそ屋敷を売って完全に庶民になりきっていれば、これもまた商人や職人なりの妻におさまったことだろう。こう見えて、黄溪蓀、どんな相手でも嫁いだ以上は真心こめて尽くしあげる覚悟があった。
とはいえ、李浩海だけはありえなかったが。本当にありえない。
銀錠橋をわたれば二人の散歩は終わり。彼女は自分の決めた決まりにケチをつけたい気分で、後ろをふりかえった。ならんで歩けないこともすでに面倒に感じる。
「浩海さんっていくつなの?」
「溪蓀さんより四つ上かな」
溪蓀は十八歳だから、彼は二十二歳だ。妻や子をもつには充分な年齢だった。もっとも、職もない彼に嫁いでくるような相手はいないだろうが。
「わたし、女遊びをする男の人はきらいなの」
「じゃあ、色街には二度と近づかない」
「働かない男もきらい」
「働くよ。君が僕に夢中になるのを見届けてからね」
ふふんっと、彼女は鼻で笑ってみせた。貴族の娘なら品がないと問題になるが、下町の針子ならどうってことのない仕草だ。
「じゃあ、あなたは一生無職ね。かわいそう」
浩海は灰茶色のアーモンドアイを大きくさせ、感心したように口をひらく。
「溪蓀さんのそういうところ好きだな」
けなされているのに飄々としている浩海に、彼女はイライラした。葦のように風や水になびいているのに、決して自分を変えようとはしない。他人に腹を立てるとか、自らを恥じるとか真っ当な感情はないものだろうか。彼女は竹串をにぎる指に力を込めた。
「働く姿を見せて、惚れさせようという気にはならないわけ?」
思ったまでを言ったのみだが、彼はピクリと反応して突然その場で立ち止まった。
「どうしたの?」
すると、浩海は溪蓀のにぎる竹串を指先で摘まみ、実を咥え抜いて食べてしまった。雅な青年貴族に不似合いな仕草、ひやりとするようなあっという間の出来事だった。驚いた彼女はまなじりを決する。
「ちょっと」
「甘酸っぱい。子供の頃に食べた味と変わらないね。……最高の気分だね」
その顔ときたら。象棋で逆転大勝利を納めたとき、人はこんな表情を浮かべるに違いない。
――しまった!
これではまるで、自分が彼のことを好きだと認めたようなものではないか。
「そうだね。じゃあ、僕も仕事を探そうかな」
彼の顔は終始くずれっぱなしだった。
溪蓀は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になり、その場に座り込みたい衝動にかられた。黄溪蓀、齢は十八。幼い頃より家政を考え、そんじょそこらの若者よりしっかりしているのが売りだった。懸命に働いて、年頃のおしゃれも遊びにも見向きもせず、慎ましくも堅実な一生を送ることを信条としていたのに!
顔が火照ってたまらない。なのに、竹串を持っているので両手で顔を隠せないのだ。
――目を覚まして、溪蓀。よりにもよって、『ゴミ』に惚れてどうするのよ!?
柵に手をついてそれを眺めていた彼女だが、声をかけられ振りかえった。
「どうぞ、溪蓀さん」
彼女の顔がにわかにほころぶ。さしだされたのは赤い実が七、八個刺さった竹串で、屋台でよく売られている果物飴だった。
「サンザシ! ありがとう、浩海さん」
「どういたしまして」
彼女は首をかしげる。
「わたしがこれを食べたいって、どうしてわかったの?」
「屋台を通りすぎるとき、ずっと気にしていたでしょ? 溪蓀さんの目は、口ほどに物を言うから分かりやすいんだ」
揶揄われ、もぉっと頬をふくらませた。
「屋台のまえを通ったのは、だいぶまえのことよ。ずっと見ていたの? いじわるな人」
「北都に春がきて嬉しそうな溪蓀さんに、思わず見惚れてしまったんだよ。――そしたら、僕の心にも花がさいた」
浩海がふわりと口許をゆるませる。男性相手に使うのも如何なものだが、確かに竜胆の花のように綺麗な笑顔だった。一方、臆面もなく言われた溪蓀は、顔を真っ赤にしてサンザシ飴をほおばるしかない。果物の酸っぱさと飴の甘さが絡み合った丁度いいあんばいのはずだが、シャリシャリとした咀嚼音を自分が出していないように感じた。まるで味がしないのだ。
――この人、どういうつもりなのかしら。
相手の魂胆は分かっている。彼は自分を振りむかせたくて口説いているのだ。甘い言葉と紳士的な態度で惚れさせ夢中にさせたところで、あっさり振る。大人の遊びにはそういった趣味の悪いものがあるらしく、溪蓀の両親もそれを一番心配している。会うなとは言わないが、やっぱり茶館におもむく許しを与えるのではなかったと二人で話しているのを聞いたのだ。
確かに浩海は、この界隈で有名な遊び人だ。だが、彼に泣かされたという女の子のうわさは聞かないし、溪蓀が知る範囲では彼はどんな相手にも丁寧で愛想がいい。おまけにお金に糸目もつけず趣味の良いものを求めるから、彼にひいきにされている店はそれだけでよい宣伝になっているという始末だ。
――くどくのは、わたしと結婚したいから?
しかし、難点は後にも先にも彼が無職ということだ。これを解消されないことには話にならない。そもそも、彼の言うことを鵜呑みにしてはいけない。悪い男にだまされて身持ちをくずした娘の話は、両親から痛いほど聞かされている。
「ほら」
彼女の気持ちを知ってか知らずか、浩海が手をさしだした。彼女はいつもの習慣で自分の風呂敷包みをわたす。
茶館ですごして以来、二人はときおり会っては什刹海の周りを散歩するのが習慣になっていた。主人と使用人のような組み合わせなのに、身なりのよい浩海が荷物を持ち、少し後ろを歩く。もっとも、各々が有名すぎて二人を主従だと思う者はいないだろうが。
二人が歩いていると、石畳の上で象棋を指しているお爺さんたちが声をかけてきた。まだ肌寒いせいか、小振りの酒甕をかかえ、昼間からできあがっている。
「溪蓀ちゃんのあとを追いかけて、若様は青春だねぇ」
「そろそろ手ぐらいにぎらせてもらったんですか」
ご隠居たちは黄酒と思しきものをちびちび飲みながら、まるで孫をからかうような口調をしていた。酒杯が象棋の駒にあたって盤上からすべりおちたが、誰もそのことに注意を払わない。
「いやいや、溪蓀さんがつれなくて、僕はいまだに影を踏む許しも得ていないんですよ。人が思う以上に、僕たちはきよい間柄なんですよ」
浩海は、大げさに肩を落として悄然として見せる。
「溪蓀ちゃん、それはいかんなぁ。若様の手ぐらいにぎっておやりよ」
「働かない男はいやです」
にべもなく言い捨てる溪蓀に、周囲の者たちがどっとわく。
「こりゃ、色男もざまないね」
「溪蓀ちゃんは高嶺の花だからね。若様が駄目なら、あとは天子様ぐらいしか思いつかないよ」
天子様とはもちろん梓禁城におわす皇帝のことで、雲の上の縁のない方だ。その理屈では溪蓀は誰とも結婚できず、独身のまま一生を終えることになる。何気ない言葉だけに、彼女は傷付いた。
――わたしだって、夢ぐらい見るもの。
結婚して幸せな家庭を築きたいというのは、贅沢な夢だろうか。
溪蓀のような、家に借金のある娘を娶りたがる人間は少ない。彼女の家に多少の資産があれば、とっくに貴族の子弟に嫁がされているだろうし、いっそ屋敷を売って完全に庶民になりきっていれば、これもまた商人や職人なりの妻におさまったことだろう。こう見えて、黄溪蓀、どんな相手でも嫁いだ以上は真心こめて尽くしあげる覚悟があった。
とはいえ、李浩海だけはありえなかったが。本当にありえない。
銀錠橋をわたれば二人の散歩は終わり。彼女は自分の決めた決まりにケチをつけたい気分で、後ろをふりかえった。ならんで歩けないこともすでに面倒に感じる。
「浩海さんっていくつなの?」
「溪蓀さんより四つ上かな」
溪蓀は十八歳だから、彼は二十二歳だ。妻や子をもつには充分な年齢だった。もっとも、職もない彼に嫁いでくるような相手はいないだろうが。
「わたし、女遊びをする男の人はきらいなの」
「じゃあ、色街には二度と近づかない」
「働かない男もきらい」
「働くよ。君が僕に夢中になるのを見届けてからね」
ふふんっと、彼女は鼻で笑ってみせた。貴族の娘なら品がないと問題になるが、下町の針子ならどうってことのない仕草だ。
「じゃあ、あなたは一生無職ね。かわいそう」
浩海は灰茶色のアーモンドアイを大きくさせ、感心したように口をひらく。
「溪蓀さんのそういうところ好きだな」
けなされているのに飄々としている浩海に、彼女はイライラした。葦のように風や水になびいているのに、決して自分を変えようとはしない。他人に腹を立てるとか、自らを恥じるとか真っ当な感情はないものだろうか。彼女は竹串をにぎる指に力を込めた。
「働く姿を見せて、惚れさせようという気にはならないわけ?」
思ったまでを言ったのみだが、彼はピクリと反応して突然その場で立ち止まった。
「どうしたの?」
すると、浩海は溪蓀のにぎる竹串を指先で摘まみ、実を咥え抜いて食べてしまった。雅な青年貴族に不似合いな仕草、ひやりとするようなあっという間の出来事だった。驚いた彼女はまなじりを決する。
「ちょっと」
「甘酸っぱい。子供の頃に食べた味と変わらないね。……最高の気分だね」
その顔ときたら。象棋で逆転大勝利を納めたとき、人はこんな表情を浮かべるに違いない。
――しまった!
これではまるで、自分が彼のことを好きだと認めたようなものではないか。
「そうだね。じゃあ、僕も仕事を探そうかな」
彼の顔は終始くずれっぱなしだった。
溪蓀は恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になり、その場に座り込みたい衝動にかられた。黄溪蓀、齢は十八。幼い頃より家政を考え、そんじょそこらの若者よりしっかりしているのが売りだった。懸命に働いて、年頃のおしゃれも遊びにも見向きもせず、慎ましくも堅実な一生を送ることを信条としていたのに!
顔が火照ってたまらない。なのに、竹串を持っているので両手で顔を隠せないのだ。
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