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アイオール皇国〜ニエの村
第51話 死闘のあと
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ドラゴンが放った火球をまともにくらった俺は、胸に灼熱を抱いていた。
受け止めた両腕の水分はすぐに蒸発しはじめ、肉が焼ける匂いが漂ってくる。
「ぐ…………ぐぐっ……」
「くははッ、自ら飛び込んでくるとは愚かな…………。まさか、その程度で黒焦げになってしまうのか?」
炎の向こう側で、ドラゴンが嘲笑している。
最後に落胆したようなため息すらついていやがった。
「う、うおぉぉぉぉぉぉっ!」
負けられるかッ!
あまりの熱量で、無意識に縮こまりかけていた筋肉を、叫び、歯を食いしばり、無理矢理引き伸ばす。
「俺が……負けたら……ッ! 誰が……リリアを……救うんだぁぁッ!」
そんな俺の意思に呼応するかのように、”火龍の外套”から光が迸った。
そういえばルシアンの氷を溶かした時にも同じような光を見た気がする。
光が収まると、突如として全身を焼いていた熱が遠くに引いていく。
「ぬうぅぅりゃあぁぁぁぁぁッ!」
俺はここ一番の叫びをあげながら、先程まで身を焦がしていた灼熱を空へ放り投げた。
標的を失った火球は、空で爆発四散し、まるでしだれ柳のように火の粉を降らせていく。
「あの程度で焼け焦げたなんて勘違い……させたかよ? これからが……本番、だぜ?」
「な……なんで生きている!? あれを放り投げるとは貴様本当に人間か!?」
「当たり前だ。どっからどう見ても……俺はただの御者だろうがぁぁぁ!!」
地面を乱暴に蹴りつけるとドラゴンに駆け寄り、その勢いのままに渾身のアッパーをお見舞いする。
「ぐ、ぐあぁっ!」
地面に伏せるような格好をしていたドラゴンは、その勢いで顎を跳ね上げた。
効いたか!?そう思った瞬間、反撃とばかりに灼熱の吐息を吐き出してくる。
吐息は広場の地面に触れると、激しい炎を上げ始めた。
そのままドラゴンはくるりと首を回し……俺とドラゴンの周囲には炎の檻が出来上がった。
これで騎士やフィズたちと、俺は完全に分断されてしまった。
つまり……俺とお前だけの決闘というわけだな。
「ご、ご主人さまっ!」
「カケルッ!」
「くっ、この炎では空から行くのも難しそうです!」
「俺の試作品ゴーレムじゃこれを突っ切るのはまだ無理だぜ……」
炎の向こう側ではフィズが、ルシアンが、ジャックが、ゴンザさんが俺の心配をしてくれているようだった。
リリアの声が聞こえないが、大丈夫だろうか。
そういえば、さっき戦闘のどさくさに紛れて降ろしてしまったんだったな。
「こっちは大丈夫だ! リリアは無事か!?」
「はい! カケルさんのおかげで無事ですっ!」
本人の元気そうな声を聞けて安心して、ふぅと安堵の息を吐いた。
「よし、それじゃあお前らはリリアを馬車まで連れて行って、そのまま馬車を守っていてくれ!」
「で、でもっ!」
フィズが駄々をこねる時にいつもいう「でも」が聞こえてくる。
こうなると結局最後は俺が折れるんだよな。
でも、今回ばかりはいうことを聞いてもらわないと困る。
「俺を信じていないのか? 俺はこんなトカゲごときには負けないぞ!?」
「う……うん……。そう……そうね。分かったわっ!」
どうやら今回はちゃんということを聞いてくれるらしい。
この分はあとできっちりワガママを要求されるかもしれないが、フィズの可愛らしいワガママくらい、いくらでもきいてやろう。
よし、これで——全力で戦えそうだ。
「……もう別れはすんだか?」
「ああ、待っていてくれるなんてずいぶんと優しいんだな。それともさっきのパンチが効いて動けなかったか?」
「ふんっ、笑わせるなぁっ!」
俺の安い挑発に乗ってくれたか、ドラゴンは再び攻撃を仕掛けてくる。
さっきの戦闘時から思っていたのだが、やはりこのドラゴンは……。
「なっ!?」
俺はドラゴンの繰り出してくる攻撃を見切り、かわしながら首の下、その胸元まで潜り込んだ。
「おい、お前……戦闘経験が不足しすぎだろ。巨大過ぎて相手がいなかったか? 攻撃が単調なんだよぉッ!」
「ぐぅっ……!!」
俺はその手に握った鞭……いや、剣をドラゴンのその心臓目掛けて突き刺す。
しかし、剣はドラゴンの厚い筋肉に阻まれて、半分ほど刺さったところでぴたりと止まった。
「それならっ……! 剣よ、伸びろッ!!」
俺の意思に従って、剣はその長さを伸ばしていく。
「グヲォォォォォォッ!!」
「大人しく串刺しに……なりやがれぇぇぇぇぇ!!」
伸びる剣に押されて地面を滑らないよう力いっぱい踏ん張ると、剣はドラゴンの身体の中にすぶりずぶりと吸い込まれていく。
もう少しで心臓を貫ける——そう思った時、不意にガツンという衝撃を感じて俺はよろめいた。
ドラゴンは激痛に身を捩り動けなかったはず……一体何が起こった!?
「うぉっ!?」
突然何かが空から降ってきたので避けてみると、それは岩だった。
見れば、炎で作られた壁の向こう側から次々にバカでかい岩が飛んできていたのだ。
これは……そうか、あの騎士たちが飛ばしているのか。
炎の壁に阻まれ、俺の細かい位置こそわからないだろうが、ドラゴンはあの巨体だ。
よく見えるのだろう。
なら相対する俺がどこにいるのかは大体分かってしまう。
そしてドラゴンが苦しんでいるのを見てとると、岩を飛ばし始めたんだろう。
「ちっ、くそッ!」
一瞬ではあるが、一度手放してしまった剣は元の鞭へと戻ってしまっていた。
ドラゴンを殺す千載一遇の機会を不意にしてしまった俺は舌打ちをする。
「肝心な時に邪魔しやがって!!」
「グウゥゥゥ……オオオオオオッ!!」
獣は手負いの時こそ危険——どこかで聞いたようなこんな言葉は、ドラゴンにも当てはまるのかもしれない。
死の淵でリミッターが外れたのか、はたまたこれが真の実力なのか。
手負いのドラゴンは、先程とは比べ物にならない速度で腕を振るい、足で踏みつけ、尻尾を叩きつけてくる。
素人じみている動きでもその質量をその速度で振るわれるのはまずい。
かするだけで大ダメージを貰ってしまいそうだ。
そんな四肢と尻尾による無茶苦茶な連続攻撃をかわしつづけていると、さらに火球までもを吐き出しはじめた。
こうも隙間なく攻撃をされると、なかなかこちらからは打って出る事ができない。
「右……かがんで左。ジャンプして伏せ、そのまま転がる……よし、大分速度にも慣れてきたぞ……」
嵐のような攻撃も、目が慣れてしまえば避ける事は造作もない。
問題はなかなか攻撃に移れないことだが、幸い暴れまわるドラゴンに岩が当たるのを危惧してか、騎士たちの投石もやんでいる。
なら根比べか?せめて一瞬の隙さえあれば……そう願っていた俺の眼前で、なぜかドラゴンがぴたりと動きを止める。
いや、よく見ると鼻先だけはピクピクと動かしているようだった。
何をしているのかはわからないが、これはチャンスだ。
俺はドラゴンへと駆け、そのまま頭に向かって跳躍をした。
「モードチェンジッ!! トールハンマーァァッ!!」
振り上げたのは、俺の背丈の倍ほどもある巨大なハンマー。
硬い敵に対して攻撃力不足を補うために考えた俺の回答、それがこれだ。
「喰ぅらえぇぇぇぇっ!」
————ゴキンッ!
ハンマーは完璧にドラゴンの頭部を捉えた。
それと同時に鈍い音が響き、ドラゴンは大地へと——堕ちた。
ズン、と巨体が大地を震わせた後にカランという音を立てならが牙が地面に転がった。
どうやらハンマーによる攻撃の衝撃でヤツの牙が折れたようだ。
「モードチェンジ——ソード!」
大地へ叩きつけたからといってドラゴンは死んでいないだろう。
だからこの剣を突き刺して息の根を止めてやる!
そう思って足を踏み出すと……。
「ま、参った……降参じゃ……」
ドラゴンは弱々しくそう呟くと、地面で丸くなり、小さくなった。
これは表現ではなく物理的に小さくなったのだ。
しゅるしゅるという音がしそうな程の勢いでドラゴンは急激にそのサイズを縮めていく。
そして人間ほどの大きさになると……そこには少女がいた。
真っ黒な髪に黒い瞳……どこか既視感のある、そんな少女がそこにいた。
そして少女は、一糸まとわぬ姿で——泣いていた。
受け止めた両腕の水分はすぐに蒸発しはじめ、肉が焼ける匂いが漂ってくる。
「ぐ…………ぐぐっ……」
「くははッ、自ら飛び込んでくるとは愚かな…………。まさか、その程度で黒焦げになってしまうのか?」
炎の向こう側で、ドラゴンが嘲笑している。
最後に落胆したようなため息すらついていやがった。
「う、うおぉぉぉぉぉぉっ!」
負けられるかッ!
あまりの熱量で、無意識に縮こまりかけていた筋肉を、叫び、歯を食いしばり、無理矢理引き伸ばす。
「俺が……負けたら……ッ! 誰が……リリアを……救うんだぁぁッ!」
そんな俺の意思に呼応するかのように、”火龍の外套”から光が迸った。
そういえばルシアンの氷を溶かした時にも同じような光を見た気がする。
光が収まると、突如として全身を焼いていた熱が遠くに引いていく。
「ぬうぅぅりゃあぁぁぁぁぁッ!」
俺はここ一番の叫びをあげながら、先程まで身を焦がしていた灼熱を空へ放り投げた。
標的を失った火球は、空で爆発四散し、まるでしだれ柳のように火の粉を降らせていく。
「あの程度で焼け焦げたなんて勘違い……させたかよ? これからが……本番、だぜ?」
「な……なんで生きている!? あれを放り投げるとは貴様本当に人間か!?」
「当たり前だ。どっからどう見ても……俺はただの御者だろうがぁぁぁ!!」
地面を乱暴に蹴りつけるとドラゴンに駆け寄り、その勢いのままに渾身のアッパーをお見舞いする。
「ぐ、ぐあぁっ!」
地面に伏せるような格好をしていたドラゴンは、その勢いで顎を跳ね上げた。
効いたか!?そう思った瞬間、反撃とばかりに灼熱の吐息を吐き出してくる。
吐息は広場の地面に触れると、激しい炎を上げ始めた。
そのままドラゴンはくるりと首を回し……俺とドラゴンの周囲には炎の檻が出来上がった。
これで騎士やフィズたちと、俺は完全に分断されてしまった。
つまり……俺とお前だけの決闘というわけだな。
「ご、ご主人さまっ!」
「カケルッ!」
「くっ、この炎では空から行くのも難しそうです!」
「俺の試作品ゴーレムじゃこれを突っ切るのはまだ無理だぜ……」
炎の向こう側ではフィズが、ルシアンが、ジャックが、ゴンザさんが俺の心配をしてくれているようだった。
リリアの声が聞こえないが、大丈夫だろうか。
そういえば、さっき戦闘のどさくさに紛れて降ろしてしまったんだったな。
「こっちは大丈夫だ! リリアは無事か!?」
「はい! カケルさんのおかげで無事ですっ!」
本人の元気そうな声を聞けて安心して、ふぅと安堵の息を吐いた。
「よし、それじゃあお前らはリリアを馬車まで連れて行って、そのまま馬車を守っていてくれ!」
「で、でもっ!」
フィズが駄々をこねる時にいつもいう「でも」が聞こえてくる。
こうなると結局最後は俺が折れるんだよな。
でも、今回ばかりはいうことを聞いてもらわないと困る。
「俺を信じていないのか? 俺はこんなトカゲごときには負けないぞ!?」
「う……うん……。そう……そうね。分かったわっ!」
どうやら今回はちゃんということを聞いてくれるらしい。
この分はあとできっちりワガママを要求されるかもしれないが、フィズの可愛らしいワガママくらい、いくらでもきいてやろう。
よし、これで——全力で戦えそうだ。
「……もう別れはすんだか?」
「ああ、待っていてくれるなんてずいぶんと優しいんだな。それともさっきのパンチが効いて動けなかったか?」
「ふんっ、笑わせるなぁっ!」
俺の安い挑発に乗ってくれたか、ドラゴンは再び攻撃を仕掛けてくる。
さっきの戦闘時から思っていたのだが、やはりこのドラゴンは……。
「なっ!?」
俺はドラゴンの繰り出してくる攻撃を見切り、かわしながら首の下、その胸元まで潜り込んだ。
「おい、お前……戦闘経験が不足しすぎだろ。巨大過ぎて相手がいなかったか? 攻撃が単調なんだよぉッ!」
「ぐぅっ……!!」
俺はその手に握った鞭……いや、剣をドラゴンのその心臓目掛けて突き刺す。
しかし、剣はドラゴンの厚い筋肉に阻まれて、半分ほど刺さったところでぴたりと止まった。
「それならっ……! 剣よ、伸びろッ!!」
俺の意思に従って、剣はその長さを伸ばしていく。
「グヲォォォォォォッ!!」
「大人しく串刺しに……なりやがれぇぇぇぇぇ!!」
伸びる剣に押されて地面を滑らないよう力いっぱい踏ん張ると、剣はドラゴンの身体の中にすぶりずぶりと吸い込まれていく。
もう少しで心臓を貫ける——そう思った時、不意にガツンという衝撃を感じて俺はよろめいた。
ドラゴンは激痛に身を捩り動けなかったはず……一体何が起こった!?
「うぉっ!?」
突然何かが空から降ってきたので避けてみると、それは岩だった。
見れば、炎で作られた壁の向こう側から次々にバカでかい岩が飛んできていたのだ。
これは……そうか、あの騎士たちが飛ばしているのか。
炎の壁に阻まれ、俺の細かい位置こそわからないだろうが、ドラゴンはあの巨体だ。
よく見えるのだろう。
なら相対する俺がどこにいるのかは大体分かってしまう。
そしてドラゴンが苦しんでいるのを見てとると、岩を飛ばし始めたんだろう。
「ちっ、くそッ!」
一瞬ではあるが、一度手放してしまった剣は元の鞭へと戻ってしまっていた。
ドラゴンを殺す千載一遇の機会を不意にしてしまった俺は舌打ちをする。
「肝心な時に邪魔しやがって!!」
「グウゥゥゥ……オオオオオオッ!!」
獣は手負いの時こそ危険——どこかで聞いたようなこんな言葉は、ドラゴンにも当てはまるのかもしれない。
死の淵でリミッターが外れたのか、はたまたこれが真の実力なのか。
手負いのドラゴンは、先程とは比べ物にならない速度で腕を振るい、足で踏みつけ、尻尾を叩きつけてくる。
素人じみている動きでもその質量をその速度で振るわれるのはまずい。
かするだけで大ダメージを貰ってしまいそうだ。
そんな四肢と尻尾による無茶苦茶な連続攻撃をかわしつづけていると、さらに火球までもを吐き出しはじめた。
こうも隙間なく攻撃をされると、なかなかこちらからは打って出る事ができない。
「右……かがんで左。ジャンプして伏せ、そのまま転がる……よし、大分速度にも慣れてきたぞ……」
嵐のような攻撃も、目が慣れてしまえば避ける事は造作もない。
問題はなかなか攻撃に移れないことだが、幸い暴れまわるドラゴンに岩が当たるのを危惧してか、騎士たちの投石もやんでいる。
なら根比べか?せめて一瞬の隙さえあれば……そう願っていた俺の眼前で、なぜかドラゴンがぴたりと動きを止める。
いや、よく見ると鼻先だけはピクピクと動かしているようだった。
何をしているのかはわからないが、これはチャンスだ。
俺はドラゴンへと駆け、そのまま頭に向かって跳躍をした。
「モードチェンジッ!! トールハンマーァァッ!!」
振り上げたのは、俺の背丈の倍ほどもある巨大なハンマー。
硬い敵に対して攻撃力不足を補うために考えた俺の回答、それがこれだ。
「喰ぅらえぇぇぇぇっ!」
————ゴキンッ!
ハンマーは完璧にドラゴンの頭部を捉えた。
それと同時に鈍い音が響き、ドラゴンは大地へと——堕ちた。
ズン、と巨体が大地を震わせた後にカランという音を立てならが牙が地面に転がった。
どうやらハンマーによる攻撃の衝撃でヤツの牙が折れたようだ。
「モードチェンジ——ソード!」
大地へ叩きつけたからといってドラゴンは死んでいないだろう。
だからこの剣を突き刺して息の根を止めてやる!
そう思って足を踏み出すと……。
「ま、参った……降参じゃ……」
ドラゴンは弱々しくそう呟くと、地面で丸くなり、小さくなった。
これは表現ではなく物理的に小さくなったのだ。
しゅるしゅるという音がしそうな程の勢いでドラゴンは急激にそのサイズを縮めていく。
そして人間ほどの大きさになると……そこには少女がいた。
真っ黒な髪に黒い瞳……どこか既視感のある、そんな少女がそこにいた。
そして少女は、一糸まとわぬ姿で——泣いていた。
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