47 / 57
アイオール皇国〜ニエの村
第45話 陰腹
しおりを挟む
「……で、こっちがジャックとローズだ」
「よろしくお願いします。私はクーリアと申します。ぺこり」
朝食のために集まった食堂で、新しく馬車に乗ることになった猫耳メイドさんをみんなに紹介した。
どうやらクーリアというらしいそのメイドさんは、緊張しているのか頭の上についている薄茶の猫耳をピクピク動かしている。
「なんでぇ、また女の子が増えたのかぁ? 全くお前さんは女好きだなぁ……」
「ちょ、ちょっとゴンザさんっ! そんなんじゃないですって……」
からかってくるゴンザさんの言葉を慌てて否定しようとしたけど、否定しきれない自分がいて、つい手をバタつかせて挙動不審な動きをしてしまった。
そんな俺をみてクーリアがクスッと笑うと、それにつられてみんなが笑って、食堂にはなんともいえない柔らかな空気が流れた。
「おほん。俺が女好きかどうかはおいておいて、クーリアには馬車で掃除や配膳などをやってもらおうと思っているんだけど……いいかな?」
「馬車で、ですか?」
クーリアは何を言っているのかわからないと言った顔で小首を傾げる。
「ああ。ウチの馬車は特別製なんだ。あとで見ればわかるよ。仕事の内容自体はそれでいいか?」
「は、はい。それはいつもやっているのでだいじょぶ、です。でもでも本当に獣人の私でいいんですか?」
クーリアの不安そうな顔を見るだけで、今まで彼女がどんな思いをしてきたのかがなんとなく伝わってきてしまって……少し悲しい気持ちになった。
「ウチの馬車は訳ありな奴ばっかりだからそんな小さなことを気にする必要なんてないからな!」
だから俺はそんな彼女を不安にさせないように小さなこと、という部分を殊更強調しながらそういった。
彼女にとってはとても大きなことだという事は分かっている。
けれど俺たちのそばにいる時くらいは、人種の違いなんてのは小さな事だって思ってもらえたらいい。
「そうね! だってガーゴイルにドワーフに幻獣だってい……く、苦しいっ!」
食堂には他のメイドさん達もいるというのに、とんでもないことを言い出したフィズの口を慌てて塞ぐ。
全部言っちゃっていた気もするけど……まぁ聞こえてないと信じるしかない。
「ま、まぁそういう事だからあとは君、クーリアの気持ち次第なんだ」
安心してほしい、もう人種の違いなんかで傷ついてほしくない。
そう口でいうのは簡単だけど、それだけじゃなんの意味もない。
だから実際に乗ってもらって、一緒に働いて、それで実感してもらいたい。
ここに君を傷つける人はいないんだ。
そんな俺の気持ちが少しは伝わったのか、クーリアはふぅとひとつ息をついて、それからかわいらしくお辞儀をした。
「それなら……喜んで務めさせていただきますっ! ぺこりっ」
みんなに紹介もしたし、これで正式にウチのメイドになったということだ。
となると……次はやっぱり制服が欲しくなってくるな。
俺は部屋の隅に控えているメイドさんをちらり見やりながらそう考えた。
メイドといえばやっぱりメイド服じゃないとダメだ。
これだけは譲れない。
「それじゃ午後になったらフィズとセフィーはルシアンとクーリアを連れて服を買いに行ってくれるか? ルシアンは好きな服を本人に決めさせていいけど、クーリアのはメイド服で頼む」
「あれ、ご主人さまは一緒に行かないの?」
「ああ。今日はミルカが来るからここで待つ予定だけど……もしかしたらフィズは俺がいないと寂しいのかな?」
「そ、そんなんじゃないっ……わよ」
強がりながらもフィズは顔を真っ赤にしている。
そんなフィズが見たくていつもついつい意地悪を言ってしまうんだよな。
「じゃあ、ついでに行商で売る予定の商品を見てきてもいいですか?」
「その辺はセフィーに任せるよ。金は馬車から取っていっていいぞ」
「わかりましたっ!」
やっぱり俺と一緒に行きたかったのか、それとも意地悪を言ったからか食事の後もフィズは少しむくれていた。
ミルカが来る時間次第で合流してあげてもいいかもしれないな。
俺はそう考えながら買い物に出かけるみんなを見送った。
* * * * * *
その日の昼過ぎ、予定通りミルカがやってきた。
その顔は青白く、覇気がないように見える。
「どうした? 死相が出ているぞ」
俺がそんな軽口を叩いても、返ってくるのはため息ばかりだ。
しばらくそんな息苦しい時間が続いたかと思うと、ミルカは突然ぽつりと溢した。
「やはり生贄の役目を勤め上げるそうだ」
「そうか……」
誰が、どうして、など聞く必要はない。
リリアが再度役目を全うしに向かうということだろう。
「……王は姫さまの帰還を大変喜んでおられた」
「それは良かった」
「良くないっ! その喜びの意味はな、娘が帰ってきたからじゃないんだ。生贄が無事に帰ってきたからなんだ!」
俺はミルカのあまりの剣幕に息を呑んだ。
「私は……姫様がまだ小さい頃に新米として配属されたんだ。それから姫様の世話役兼護衛として側でずっと……成長を見守っていたのだ。姫様が他国へ嫁いでいくその日までしっかり勤めよう、そう……誓っていた」
ミルカは時折苦しそうな顔をしながら言葉を紡いだ。
ふと見ると、握りしめたその拳は小刻みに震えている。
それは怒りからくるものか、悲しみからくるものか。
あるいはその両方かもしれない。
「だというのに……姫様との別れが悲しみで終わっていいはずがないだろう? 私と姫様の別れは祝福で終わらなければならないんだッ!」
そう言い切るとミルカは握った拳を振り上げ、机に叩きつけようとして——その腕をだらりと落とした。
「おい、どうした!?」
慌てて机の向かい側に座っていたミルカのそばに掛け寄ると、その顔色は死相が見えていると揶揄した先程よりもなお悪くなっていた。
手の震えに加えて脚も震えはじめていて、およそ怒りや悲しみからくるものとは到底考えられない。
「今日の……藍の刻……に、城の裏側、の門から馬車……が出る、から……」
「おい、それ以上喋らないほうがいいぞ! 一体どうしたっていうんだ!?」
「こんな情報……漏らしたら……どうせ……。だから……」
「だから?」
「ど、毒を……飲んだ。これは……ケジメ、だ」
そういうと机に突っ伏したままのミルカは咳き込み、盛大に血を吐き出した。
「お、おいっ! このままじゃ……くそっ、フィズは買い物に行ってるし……」
狼狽する俺のそんな腕をミルカががしりと掴む。
小刻みな震えと同時に、確固たる意志がしっかりと伝わってくる。
「いい……んだ。彼女らが街にいる事を……確認してから来た……からな。私の事、よりも……」
ミルカは喉の奥から溢れてきているのであろう血に溺れて苦しそうにしながら、命を振り絞るかのようにか細い声を出した。
「姫様を……ごほっ、ごほっ」
ミルカが咳込むと、ほとんど色を失ってしまった唇を濡らすようにどろりと赤い液体が溢れ出てくる。
取り込んだ毒物が体の中を蹂躙し始めているのだろう。
もはや一刻の猶予もない。
焦って立ち上がろうとした俺の腕に爪を立ててミルカは声を絞り出した。
弱々しい口調で、それでいて瞳の奥に強い光をたたえながら言った。
「姫様をさらって……逃げて、くれ」
「よろしくお願いします。私はクーリアと申します。ぺこり」
朝食のために集まった食堂で、新しく馬車に乗ることになった猫耳メイドさんをみんなに紹介した。
どうやらクーリアというらしいそのメイドさんは、緊張しているのか頭の上についている薄茶の猫耳をピクピク動かしている。
「なんでぇ、また女の子が増えたのかぁ? 全くお前さんは女好きだなぁ……」
「ちょ、ちょっとゴンザさんっ! そんなんじゃないですって……」
からかってくるゴンザさんの言葉を慌てて否定しようとしたけど、否定しきれない自分がいて、つい手をバタつかせて挙動不審な動きをしてしまった。
そんな俺をみてクーリアがクスッと笑うと、それにつられてみんなが笑って、食堂にはなんともいえない柔らかな空気が流れた。
「おほん。俺が女好きかどうかはおいておいて、クーリアには馬車で掃除や配膳などをやってもらおうと思っているんだけど……いいかな?」
「馬車で、ですか?」
クーリアは何を言っているのかわからないと言った顔で小首を傾げる。
「ああ。ウチの馬車は特別製なんだ。あとで見ればわかるよ。仕事の内容自体はそれでいいか?」
「は、はい。それはいつもやっているのでだいじょぶ、です。でもでも本当に獣人の私でいいんですか?」
クーリアの不安そうな顔を見るだけで、今まで彼女がどんな思いをしてきたのかがなんとなく伝わってきてしまって……少し悲しい気持ちになった。
「ウチの馬車は訳ありな奴ばっかりだからそんな小さなことを気にする必要なんてないからな!」
だから俺はそんな彼女を不安にさせないように小さなこと、という部分を殊更強調しながらそういった。
彼女にとってはとても大きなことだという事は分かっている。
けれど俺たちのそばにいる時くらいは、人種の違いなんてのは小さな事だって思ってもらえたらいい。
「そうね! だってガーゴイルにドワーフに幻獣だってい……く、苦しいっ!」
食堂には他のメイドさん達もいるというのに、とんでもないことを言い出したフィズの口を慌てて塞ぐ。
全部言っちゃっていた気もするけど……まぁ聞こえてないと信じるしかない。
「ま、まぁそういう事だからあとは君、クーリアの気持ち次第なんだ」
安心してほしい、もう人種の違いなんかで傷ついてほしくない。
そう口でいうのは簡単だけど、それだけじゃなんの意味もない。
だから実際に乗ってもらって、一緒に働いて、それで実感してもらいたい。
ここに君を傷つける人はいないんだ。
そんな俺の気持ちが少しは伝わったのか、クーリアはふぅとひとつ息をついて、それからかわいらしくお辞儀をした。
「それなら……喜んで務めさせていただきますっ! ぺこりっ」
みんなに紹介もしたし、これで正式にウチのメイドになったということだ。
となると……次はやっぱり制服が欲しくなってくるな。
俺は部屋の隅に控えているメイドさんをちらり見やりながらそう考えた。
メイドといえばやっぱりメイド服じゃないとダメだ。
これだけは譲れない。
「それじゃ午後になったらフィズとセフィーはルシアンとクーリアを連れて服を買いに行ってくれるか? ルシアンは好きな服を本人に決めさせていいけど、クーリアのはメイド服で頼む」
「あれ、ご主人さまは一緒に行かないの?」
「ああ。今日はミルカが来るからここで待つ予定だけど……もしかしたらフィズは俺がいないと寂しいのかな?」
「そ、そんなんじゃないっ……わよ」
強がりながらもフィズは顔を真っ赤にしている。
そんなフィズが見たくていつもついつい意地悪を言ってしまうんだよな。
「じゃあ、ついでに行商で売る予定の商品を見てきてもいいですか?」
「その辺はセフィーに任せるよ。金は馬車から取っていっていいぞ」
「わかりましたっ!」
やっぱり俺と一緒に行きたかったのか、それとも意地悪を言ったからか食事の後もフィズは少しむくれていた。
ミルカが来る時間次第で合流してあげてもいいかもしれないな。
俺はそう考えながら買い物に出かけるみんなを見送った。
* * * * * *
その日の昼過ぎ、予定通りミルカがやってきた。
その顔は青白く、覇気がないように見える。
「どうした? 死相が出ているぞ」
俺がそんな軽口を叩いても、返ってくるのはため息ばかりだ。
しばらくそんな息苦しい時間が続いたかと思うと、ミルカは突然ぽつりと溢した。
「やはり生贄の役目を勤め上げるそうだ」
「そうか……」
誰が、どうして、など聞く必要はない。
リリアが再度役目を全うしに向かうということだろう。
「……王は姫さまの帰還を大変喜んでおられた」
「それは良かった」
「良くないっ! その喜びの意味はな、娘が帰ってきたからじゃないんだ。生贄が無事に帰ってきたからなんだ!」
俺はミルカのあまりの剣幕に息を呑んだ。
「私は……姫様がまだ小さい頃に新米として配属されたんだ。それから姫様の世話役兼護衛として側でずっと……成長を見守っていたのだ。姫様が他国へ嫁いでいくその日までしっかり勤めよう、そう……誓っていた」
ミルカは時折苦しそうな顔をしながら言葉を紡いだ。
ふと見ると、握りしめたその拳は小刻みに震えている。
それは怒りからくるものか、悲しみからくるものか。
あるいはその両方かもしれない。
「だというのに……姫様との別れが悲しみで終わっていいはずがないだろう? 私と姫様の別れは祝福で終わらなければならないんだッ!」
そう言い切るとミルカは握った拳を振り上げ、机に叩きつけようとして——その腕をだらりと落とした。
「おい、どうした!?」
慌てて机の向かい側に座っていたミルカのそばに掛け寄ると、その顔色は死相が見えていると揶揄した先程よりもなお悪くなっていた。
手の震えに加えて脚も震えはじめていて、およそ怒りや悲しみからくるものとは到底考えられない。
「今日の……藍の刻……に、城の裏側、の門から馬車……が出る、から……」
「おい、それ以上喋らないほうがいいぞ! 一体どうしたっていうんだ!?」
「こんな情報……漏らしたら……どうせ……。だから……」
「だから?」
「ど、毒を……飲んだ。これは……ケジメ、だ」
そういうと机に突っ伏したままのミルカは咳き込み、盛大に血を吐き出した。
「お、おいっ! このままじゃ……くそっ、フィズは買い物に行ってるし……」
狼狽する俺のそんな腕をミルカががしりと掴む。
小刻みな震えと同時に、確固たる意志がしっかりと伝わってくる。
「いい……んだ。彼女らが街にいる事を……確認してから来た……からな。私の事、よりも……」
ミルカは喉の奥から溢れてきているのであろう血に溺れて苦しそうにしながら、命を振り絞るかのようにか細い声を出した。
「姫様を……ごほっ、ごほっ」
ミルカが咳込むと、ほとんど色を失ってしまった唇を濡らすようにどろりと赤い液体が溢れ出てくる。
取り込んだ毒物が体の中を蹂躙し始めているのだろう。
もはや一刻の猶予もない。
焦って立ち上がろうとした俺の腕に爪を立ててミルカは声を絞り出した。
弱々しい口調で、それでいて瞳の奥に強い光をたたえながら言った。
「姫様をさらって……逃げて、くれ」
0
お気に入りに追加
619
あなたにおすすめの小説
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
織田信長の妹姫お市は、異世界でも姫になる
猫パンダ
恋愛
戦国一の美女と言われた、織田信長の妹姫、お市。歴史通りであれば、浅井長政の元へ嫁ぎ、乱世の渦に巻き込まれていく運命であるはずだったーー。しかし、ある日突然、異世界に召喚されてしまう。同じく召喚されてしまった、女子高生と若返ったらしいオバサン。三人揃って、王子達の花嫁候補だなんて、冗談じゃない!
「君は、まるで白百合のように美しい」
「気色の悪い世辞などいりませぬ!」
お市は、元の世界へ帰ることが出来るのだろうか!?
せっかく双子で恋愛ゲームの主人公に転生したのに兄は男に妹は女にモテすぎる。
風和ふわ
恋愛
「なんでお前(貴女)が俺(私)に告白してくるんだ(のよ)!?」
二卵生の双子である山田蓮と山田桜がドハマりしている主人公性別選択可能な恋愛ゲーム「ときめき☆ファンタスティック」。
双子は通り魔に刺されて死亡後、そんな恋愛ゲームの主人公に転生し、エボルシオン魔法学園に入学する。
双子の兄、蓮は自分の推しである悪役令嬢リリスと結ばれる為、
対して妹、桜は同じく推しである俺様王子レックスと結ばれる為にそれぞれ奮闘した。
──が。
何故か肝心のリリス断罪イベントでレックスが蓮に、リリスが桜に告白するというややこしい展開になってしまう!?
さらには他の攻略対象男性キャラ達までも蓮に愛を囁き、攻略対象女性キャラ達は皆桜に頬を赤らめるという混沌オブ混沌へと双子は引きずり込まれるのだった──。
要約すると、「深く考えては負け」。
***
※桜sideは百合注意。蓮sideはBL注意。お好きな方だけ読む方もいらっしゃるかもしれないので、タイトルの横にどちらサイドなのかつけることにしました※
BL、GLなど地雷がある人は回れ右でお願いします。
書き溜めとかしていないので、ゆっくり更新します。
小説家になろう、アルファポリス、エブリスタ、カクヨム、pixivで連載中。
表紙はへる様(@shin69_)に描いて頂きました!自作ではないです!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる