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三章 魔女と騎士
第53話 告白
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僕は今日も夢を見た。
最近いつも同じ夢を見ている気がする。
ぐるぐると縛られているリオナ先輩が目の前にいる。
僕はそんな先輩と何か話をして……そして直後、その胸を槍で貫いた。
先輩の血を体全体に浴びて、そして僕は高らかに笑うんだ。
口に入った血は鉄臭くてそれでいて甘く——。
「ッ……はぁ……夢かぁ」
「おいおい、大丈夫かぁ?」
僕の目の前でハルトが笑った。
「カイは昔から悪夢をしょっちゅう見てたよな」
「変わってない、って言いたいの?」
「見た目は……なんていうか……可愛くなったけどよ。中身はやっぱりカイだなって」
「ちょっと、聞かれたらまずいから街ではちゃんとイニスって呼んでよ?」
「ああ、大丈夫だって。今は誰もいないんだからいいだろう」
「こういう時も徹底してないとハルトはいざという時にポロリしちゃいそうだよ。村にいた時だって——」
僕は、リッカが攫われてからすぐにハルトへ連絡を取った。
もう僕の性別がハルトにバレないように、なんて言っている場合じゃなかったから。
——リッカのことで話がある。
そう冒険者ギルドに伝言を残しておくと、すぐにハルトから魔女学園へアポイントがあった。
僕はハルトを連れてリッカに告白されたあの公園へ行った。
そして今度は僕からハルトへ告白したんだ。
「ハルト……実はね……僕……」
「お、おいおい。なんだっ!?」
「……カイなんだ」
「………………はぁ?」
何故か顔を真っ赤にしていたハルトは状況が飲み込めていないのか十分な時間をかけてたった一言、それだけを絞り出した。
「どういう事だ? 君はイニスだろう。カイは俺の村の幼馴染だぞ?」
「うん、だからそのカイが僕なんだって」
「…………?」
まだ良くわかっていないハルトに僕はリッカの人形を見せた。
「こ、このスライムみたいな人形は……まさかリッカ!?」
「そうだよ。あの時貰ったリッカの人形だ」
「じゃあお前、本当にカイ……なのか?」
こうして僕はなぜ魔女学園に通っているのかを話した。
そして今まで黙っていた事を謝った。
「なるほどな……そういう理由だったら確かに仕方ねえか。俺も知ってたら誰かに話ちまってたかもしれねぇし、ブロスさんの考えは正解かもな。でも何で急にカミングアウトしたんだ?」
その質問がくるという事は、どうやらまだリッカのことについての情報はハルトまで回っていないようだ。
「えっと……リッカが……攫われたんだ……」
「誰にだっ!? なんですぐに追いかけないんだ!」
「ご、ごめん。実は、相手は……魔女なんだ」
「魔女? お前のお仲間って事か。それならまぁ危険はないか……」
「いや、そうじゃなくて本当の魔女……つまりハルト、君が操られていたあいつだよ」
「ッ!?」
ハルトはそれを聞いた途端、顔が真っ青になった。
「な、なんでリッカが……?」
「それが分からないんだ」
「くそッ、どうにかして助けねぇと……」
「うん、僕もそうしたいと思ってる。ハルト、君は操られていた時ずっと側にいただろう? なんか情報は得られなかったの?」
「そうはいってもずっと頭ん中にモヤが掛かっていたみたいでよ……あっそうだ!」
ハルトは何かを思い出したように手をひとつ打った。
「そういえば誰かが会いに来たことがあったな……ネクなんとかって名前だったような……」
「頑張って思い出して!」
「うーん。ダメだ、これ以上思い出せねぇ。見れば思い出すかもしれねぇが」
「そうか……もちろん前の盗賊のアジトに戻ってくるわけはないし、こっちの線は無理か……」
僕が落胆して顔をうつむかせるとハルトが口を開く。
「なぁ、お前あの時、あいつと戦ったんだろ?」
「うーん、戦ったっていっても二回ともすぐに逃げられたから……」
「まともに戦って勝てる相手なのか?」
「いや、今の実力じゃ無理だと思う。かすらせるので精一杯だよ」
「そうか。じゃあ俺の剣も当たりゃしねえか」
「うん。スキルを使っても無理じゃないかな? でも……」
「でも?」
「僕の魔法を使えばもしかしたら……」
僕はあの日、魔法が進化した。
それと同時に”どう使えばいいのか”を妹に教えて……いや、思い出させてもらった。
その使い方は今までの魔女と騎士の関係を大きく変えるだろう。
だからあまり口外したくはなかったんだけど、ここまできたらハルトには言ってしまおう。
「実は僕の魔法を使えば——」
という事で、その効果を確かめるため、ハルトと二人でモンスター討伐の依頼にやってきていた。
近い依頼は全て請けられてしまっていたため、少し遠い場所になってしまったから泊りがけだ。
冒険者をやっているハルトは野営に慣れているだろうし、僕もこの前の討伐戦で野営は経験したから問題はない。
学園はちょっと無理して休ませて貰っているからやや問題ありってところかな。
「はは、確かにそんな事もあったなぁ……ふぁーあ」
ハルトは笑いながら大きなあくびをした。
明日の主役はハルトだからもう寝てもらった方がいいかもしれない。
万全の体調で臨んで欲しいからね。
「僕はもう眠れそうにないから見張りを代わるよ」
「本当にいいのか? まだ一時間も経ってねえぞ?」
「うん。寝たらまた悪夢を見ちゃいそうでさ」
それも僕の本心だった。
最近はしょっちゅう夢を見るから寝るのがちょっと怖いんだ。
妹の夢だったら毎日見たいくらいなんだけど、あれから一度も見ていない。
「そっか。それなら遠慮なく寝させてもらうぜ」
ハルトはそういうと毛布に包まって横になった。
早々に寝息が聞こえてきたから相当眠かったのかもしれないね。
話し相手がいなくなって静かになると少し寂しくて、少し寒くなった気がした。
ふとみると、焚き火の炎が少し小さくなっていたからこれのせいかもしれないな。
僕はそのへんの枝を拾って火に投げ入れた。
炎は一瞬消えそうになりながら火の粉を舞わせる。
ちょっとした幻想的な光景にも見えて、僕は好きだなぁ。
明日にはモンスターが発見された場所に着くはずだ。
そうしたら僕とハルトでモンスターを倒す。
この新しい魔法の使い方は通用するだろうか?
僕は頭の中でシミュレーションをしながら夜が開けるのをひたすら待った。
何度も火の粉を舞わせながら、待ったんだ。
最近いつも同じ夢を見ている気がする。
ぐるぐると縛られているリオナ先輩が目の前にいる。
僕はそんな先輩と何か話をして……そして直後、その胸を槍で貫いた。
先輩の血を体全体に浴びて、そして僕は高らかに笑うんだ。
口に入った血は鉄臭くてそれでいて甘く——。
「ッ……はぁ……夢かぁ」
「おいおい、大丈夫かぁ?」
僕の目の前でハルトが笑った。
「カイは昔から悪夢をしょっちゅう見てたよな」
「変わってない、って言いたいの?」
「見た目は……なんていうか……可愛くなったけどよ。中身はやっぱりカイだなって」
「ちょっと、聞かれたらまずいから街ではちゃんとイニスって呼んでよ?」
「ああ、大丈夫だって。今は誰もいないんだからいいだろう」
「こういう時も徹底してないとハルトはいざという時にポロリしちゃいそうだよ。村にいた時だって——」
僕は、リッカが攫われてからすぐにハルトへ連絡を取った。
もう僕の性別がハルトにバレないように、なんて言っている場合じゃなかったから。
——リッカのことで話がある。
そう冒険者ギルドに伝言を残しておくと、すぐにハルトから魔女学園へアポイントがあった。
僕はハルトを連れてリッカに告白されたあの公園へ行った。
そして今度は僕からハルトへ告白したんだ。
「ハルト……実はね……僕……」
「お、おいおい。なんだっ!?」
「……カイなんだ」
「………………はぁ?」
何故か顔を真っ赤にしていたハルトは状況が飲み込めていないのか十分な時間をかけてたった一言、それだけを絞り出した。
「どういう事だ? 君はイニスだろう。カイは俺の村の幼馴染だぞ?」
「うん、だからそのカイが僕なんだって」
「…………?」
まだ良くわかっていないハルトに僕はリッカの人形を見せた。
「こ、このスライムみたいな人形は……まさかリッカ!?」
「そうだよ。あの時貰ったリッカの人形だ」
「じゃあお前、本当にカイ……なのか?」
こうして僕はなぜ魔女学園に通っているのかを話した。
そして今まで黙っていた事を謝った。
「なるほどな……そういう理由だったら確かに仕方ねえか。俺も知ってたら誰かに話ちまってたかもしれねぇし、ブロスさんの考えは正解かもな。でも何で急にカミングアウトしたんだ?」
その質問がくるという事は、どうやらまだリッカのことについての情報はハルトまで回っていないようだ。
「えっと……リッカが……攫われたんだ……」
「誰にだっ!? なんですぐに追いかけないんだ!」
「ご、ごめん。実は、相手は……魔女なんだ」
「魔女? お前のお仲間って事か。それならまぁ危険はないか……」
「いや、そうじゃなくて本当の魔女……つまりハルト、君が操られていたあいつだよ」
「ッ!?」
ハルトはそれを聞いた途端、顔が真っ青になった。
「な、なんでリッカが……?」
「それが分からないんだ」
「くそッ、どうにかして助けねぇと……」
「うん、僕もそうしたいと思ってる。ハルト、君は操られていた時ずっと側にいただろう? なんか情報は得られなかったの?」
「そうはいってもずっと頭ん中にモヤが掛かっていたみたいでよ……あっそうだ!」
ハルトは何かを思い出したように手をひとつ打った。
「そういえば誰かが会いに来たことがあったな……ネクなんとかって名前だったような……」
「頑張って思い出して!」
「うーん。ダメだ、これ以上思い出せねぇ。見れば思い出すかもしれねぇが」
「そうか……もちろん前の盗賊のアジトに戻ってくるわけはないし、こっちの線は無理か……」
僕が落胆して顔をうつむかせるとハルトが口を開く。
「なぁ、お前あの時、あいつと戦ったんだろ?」
「うーん、戦ったっていっても二回ともすぐに逃げられたから……」
「まともに戦って勝てる相手なのか?」
「いや、今の実力じゃ無理だと思う。かすらせるので精一杯だよ」
「そうか。じゃあ俺の剣も当たりゃしねえか」
「うん。スキルを使っても無理じゃないかな? でも……」
「でも?」
「僕の魔法を使えばもしかしたら……」
僕はあの日、魔法が進化した。
それと同時に”どう使えばいいのか”を妹に教えて……いや、思い出させてもらった。
その使い方は今までの魔女と騎士の関係を大きく変えるだろう。
だからあまり口外したくはなかったんだけど、ここまできたらハルトには言ってしまおう。
「実は僕の魔法を使えば——」
という事で、その効果を確かめるため、ハルトと二人でモンスター討伐の依頼にやってきていた。
近い依頼は全て請けられてしまっていたため、少し遠い場所になってしまったから泊りがけだ。
冒険者をやっているハルトは野営に慣れているだろうし、僕もこの前の討伐戦で野営は経験したから問題はない。
学園はちょっと無理して休ませて貰っているからやや問題ありってところかな。
「はは、確かにそんな事もあったなぁ……ふぁーあ」
ハルトは笑いながら大きなあくびをした。
明日の主役はハルトだからもう寝てもらった方がいいかもしれない。
万全の体調で臨んで欲しいからね。
「僕はもう眠れそうにないから見張りを代わるよ」
「本当にいいのか? まだ一時間も経ってねえぞ?」
「うん。寝たらまた悪夢を見ちゃいそうでさ」
それも僕の本心だった。
最近はしょっちゅう夢を見るから寝るのがちょっと怖いんだ。
妹の夢だったら毎日見たいくらいなんだけど、あれから一度も見ていない。
「そっか。それなら遠慮なく寝させてもらうぜ」
ハルトはそういうと毛布に包まって横になった。
早々に寝息が聞こえてきたから相当眠かったのかもしれないね。
話し相手がいなくなって静かになると少し寂しくて、少し寒くなった気がした。
ふとみると、焚き火の炎が少し小さくなっていたからこれのせいかもしれないな。
僕はそのへんの枝を拾って火に投げ入れた。
炎は一瞬消えそうになりながら火の粉を舞わせる。
ちょっとした幻想的な光景にも見えて、僕は好きだなぁ。
明日にはモンスターが発見された場所に着くはずだ。
そうしたら僕とハルトでモンスターを倒す。
この新しい魔法の使い方は通用するだろうか?
僕は頭の中でシミュレーションをしながら夜が開けるのをひたすら待った。
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