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その六 魔法の素質
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「しみないですか?」
「ありがとう、コレット」
寮に帰った私たちは、さっさと部屋へ引きこもった。
コレットが急いで赤く腫れたところの手当てをしてくれる。冷やす効果のある野草をすり潰し、ガーゼにしみこませて患部に張ってくれた。
「あ、あれ? ええ⁉」
「?」
彼女が私の手首に包帯を巻いていてなぜか驚いた。
(コレットは何でいまさら驚いているのかしら。腫れた部分はさっき十分見たじゃない)
いまごろ、ほかのメイドは寮の食堂で夕食を食べているころだ。
でもさっきのことがあったから、私たちはやめておく。
私はいいにしても、コレットがジゼル様と顔を合わせるのはかわいそうだと思ったから。
料理はいつも多少残るので、遅れて行って残り物をもらってくればいい。
食事は豪華とは言えないが、美味しくて量も十分に食べることができる。
メイド寮とはいえ、住まうのはほぼ貴族令嬢たちだから、貧しい食事が少量だけ、ということはないのだ。
「マリー様、ごめんなさい」
コレットは私の手当てを終えると、十回目の謝罪を口にした。
「もう平気だって。週末までに治ればいいんだから」
「週末ですか? そうですね。ご家族が心配しますもんね」
私はウィルのことを気にして週末と言ったが、コレットが家族のことだと誤解した。
職場ではウィルのことを秘密にしている。
おかしなひがみを受けても困るからだ。
彼は私の婚約者ではないし、残念ながら別に好きな人もいるらしい。
だから毎週末に会えても、それは友達としてな訳で。
もし彼を振り向かせることができても、家柄の問題が立ちはだかる。
下位貴族出身の私とウィルでは、たぶん爵位に大きな差があるだろう。
もし万が一相愛になれても、将来を誓いあって一緒に暮らすことはできそうにない。
ウィルを想って発展の難しい関係を憂いていると、コレットが心配そうにのぞき込む。
「痛みます? 医者を呼びましょうか?」
「もう痛みはひいたわ。私って子供のころからケガをしても治りが早いの。医者も驚くくらいなのよ」
医者に驚かれたのは幼少のとき。
昼前ごろ、裁縫をしていて布と一緒に指先を切ったけど、昼過ぎに医者へ見せに行ったら、傷が閉じていたので驚かれたっけ。
あのときは私よりウィルが青い顔をして、とても心配してくれた。
「実は私もケガの治りが凄く早いんです。たぶん魔力のお陰です」
「そうなのね。じゃあ、ひょっとしたら私にも魔力があるかもしれないわね」
私はふざけたけど、コレットはさっきよりも真剣な表情になる。
「はい。マリー様は魔力があります」
「またあ。ふふ、コレットまで冗談言って!」
「いえ、冗談ではないです。さっき包帯を巻くとき、肌に触れて魔力を感じたんです。とっても驚きました!」
「え、本当なの⁉ 私にも魔力があるって、それってまさか……私も魔法が使えるようになるの?」
「素質を引き出せれば、たぶん」
「凄いわ! ねえ、コレット! 私の素質を引き出すこと、できる?」
彼女は私を真っすぐ見てうなずいた。
確か彼女は魔法使いの家系で魔法に詳しいらしい。幼いころにおじい様から素質を引き出してもらったらしく、それと同じことを私にもしてくれるそうだ。
「魔法陣の補助を作って、私の魔力で刺激します」
「魔法陣? それって、どうするの?」
コレットは部屋の床にブラシやハサミ、古い本なんかの小物をバラまいた。
いやバラまいたんじゃない。
真剣に床を見て位置を確認しながら、ひとつずつ置いている。
「真ん中に立って、私と両手を握ってください」
「こう? 私、できればコレットみたいに仕事に役立つ魔法がいいな」
置かれた小物の真ん中で私とコレットが向き合うと、互いに手つないで小さな輪を作った。
「発現する魔法特性は、その人の素質で決まるんです。そして素質は先祖の血筋が最も強く影響します。だから私にはどうすることも……」
「言ってみただけだから。その魔法をどう役立てるかは自分次第よね」
コレットは私の目を見てうなずく。
「では、魔力を流します」
「いいわ」
彼女の右手から私の左手へ、水の流れのようなものを感じた。
見えない何かが、左腕を伝ってくるのが分かる。
「平気ですか?」
「気持ち悪いけど、大丈夫」
見えない流れが胸まで来たとき、それが頭や足先へ流れたのが分かった。
その瞬間、急に自分の体が緋色に光った。
床には不思議な模様が浮かび上がり、青白い光を放っている。
今度は胸から右腕へ流れるが、感覚だけでなく緋色の光も流れに合わせて動く。
そのまま右手の先まで流れると、コレットの左手へ伝わって彼女に流れていく。
私は緋色に、コレットはオレンジ色に、床は青色に光り輝く。
自分たちの部屋は、この世とは思えないほど神秘的で、美しい輝きを放っていた。
コレットがゆっくりと両手を離す。
すっと互いの輝きが消えた。
「ひ、緋色でした! マリー様は緋色でした!」
「そうね、綺麗だわ。コレットはオレンジ色ね」
「私は火の特性だからオレンジです。でも、マリー様は緋色! 燃えるような赤なんです!」
「なら私も火の特性? 凄い炎が出せるとか⁉」
コレットはふるふると首を横に振って、床に置いていた古い本を拾うと急いでパラパラとめくる。
私もそれをのぞき込んだ。
どうやらこの本は、魔力の色に応じた魔法の特性と呪文について書かれているようだ。
魔力の色ごとに、挿絵と詳細な説明がびっしりと書かれている。
しかし、どのページを見ても緋色の魔力に関する記載はない。
とうとう三行しかない空白ばかりの最終ページになってしまったが、そこに『※緋色の魔力の伝承について』という補足を見つけることができた。
二行目には探していた緋色の特性が書かれている。
『緋色に輝く魔力、その特性は……時空』
最後に説明がある。
『時間の進むスピードを変える、と伝えられる』
ただ一行、そう書かれていた。
「ありがとう、コレット」
寮に帰った私たちは、さっさと部屋へ引きこもった。
コレットが急いで赤く腫れたところの手当てをしてくれる。冷やす効果のある野草をすり潰し、ガーゼにしみこませて患部に張ってくれた。
「あ、あれ? ええ⁉」
「?」
彼女が私の手首に包帯を巻いていてなぜか驚いた。
(コレットは何でいまさら驚いているのかしら。腫れた部分はさっき十分見たじゃない)
いまごろ、ほかのメイドは寮の食堂で夕食を食べているころだ。
でもさっきのことがあったから、私たちはやめておく。
私はいいにしても、コレットがジゼル様と顔を合わせるのはかわいそうだと思ったから。
料理はいつも多少残るので、遅れて行って残り物をもらってくればいい。
食事は豪華とは言えないが、美味しくて量も十分に食べることができる。
メイド寮とはいえ、住まうのはほぼ貴族令嬢たちだから、貧しい食事が少量だけ、ということはないのだ。
「マリー様、ごめんなさい」
コレットは私の手当てを終えると、十回目の謝罪を口にした。
「もう平気だって。週末までに治ればいいんだから」
「週末ですか? そうですね。ご家族が心配しますもんね」
私はウィルのことを気にして週末と言ったが、コレットが家族のことだと誤解した。
職場ではウィルのことを秘密にしている。
おかしなひがみを受けても困るからだ。
彼は私の婚約者ではないし、残念ながら別に好きな人もいるらしい。
だから毎週末に会えても、それは友達としてな訳で。
もし彼を振り向かせることができても、家柄の問題が立ちはだかる。
下位貴族出身の私とウィルでは、たぶん爵位に大きな差があるだろう。
もし万が一相愛になれても、将来を誓いあって一緒に暮らすことはできそうにない。
ウィルを想って発展の難しい関係を憂いていると、コレットが心配そうにのぞき込む。
「痛みます? 医者を呼びましょうか?」
「もう痛みはひいたわ。私って子供のころからケガをしても治りが早いの。医者も驚くくらいなのよ」
医者に驚かれたのは幼少のとき。
昼前ごろ、裁縫をしていて布と一緒に指先を切ったけど、昼過ぎに医者へ見せに行ったら、傷が閉じていたので驚かれたっけ。
あのときは私よりウィルが青い顔をして、とても心配してくれた。
「実は私もケガの治りが凄く早いんです。たぶん魔力のお陰です」
「そうなのね。じゃあ、ひょっとしたら私にも魔力があるかもしれないわね」
私はふざけたけど、コレットはさっきよりも真剣な表情になる。
「はい。マリー様は魔力があります」
「またあ。ふふ、コレットまで冗談言って!」
「いえ、冗談ではないです。さっき包帯を巻くとき、肌に触れて魔力を感じたんです。とっても驚きました!」
「え、本当なの⁉ 私にも魔力があるって、それってまさか……私も魔法が使えるようになるの?」
「素質を引き出せれば、たぶん」
「凄いわ! ねえ、コレット! 私の素質を引き出すこと、できる?」
彼女は私を真っすぐ見てうなずいた。
確か彼女は魔法使いの家系で魔法に詳しいらしい。幼いころにおじい様から素質を引き出してもらったらしく、それと同じことを私にもしてくれるそうだ。
「魔法陣の補助を作って、私の魔力で刺激します」
「魔法陣? それって、どうするの?」
コレットは部屋の床にブラシやハサミ、古い本なんかの小物をバラまいた。
いやバラまいたんじゃない。
真剣に床を見て位置を確認しながら、ひとつずつ置いている。
「真ん中に立って、私と両手を握ってください」
「こう? 私、できればコレットみたいに仕事に役立つ魔法がいいな」
置かれた小物の真ん中で私とコレットが向き合うと、互いに手つないで小さな輪を作った。
「発現する魔法特性は、その人の素質で決まるんです。そして素質は先祖の血筋が最も強く影響します。だから私にはどうすることも……」
「言ってみただけだから。その魔法をどう役立てるかは自分次第よね」
コレットは私の目を見てうなずく。
「では、魔力を流します」
「いいわ」
彼女の右手から私の左手へ、水の流れのようなものを感じた。
見えない何かが、左腕を伝ってくるのが分かる。
「平気ですか?」
「気持ち悪いけど、大丈夫」
見えない流れが胸まで来たとき、それが頭や足先へ流れたのが分かった。
その瞬間、急に自分の体が緋色に光った。
床には不思議な模様が浮かび上がり、青白い光を放っている。
今度は胸から右腕へ流れるが、感覚だけでなく緋色の光も流れに合わせて動く。
そのまま右手の先まで流れると、コレットの左手へ伝わって彼女に流れていく。
私は緋色に、コレットはオレンジ色に、床は青色に光り輝く。
自分たちの部屋は、この世とは思えないほど神秘的で、美しい輝きを放っていた。
コレットがゆっくりと両手を離す。
すっと互いの輝きが消えた。
「ひ、緋色でした! マリー様は緋色でした!」
「そうね、綺麗だわ。コレットはオレンジ色ね」
「私は火の特性だからオレンジです。でも、マリー様は緋色! 燃えるような赤なんです!」
「なら私も火の特性? 凄い炎が出せるとか⁉」
コレットはふるふると首を横に振って、床に置いていた古い本を拾うと急いでパラパラとめくる。
私もそれをのぞき込んだ。
どうやらこの本は、魔力の色に応じた魔法の特性と呪文について書かれているようだ。
魔力の色ごとに、挿絵と詳細な説明がびっしりと書かれている。
しかし、どのページを見ても緋色の魔力に関する記載はない。
とうとう三行しかない空白ばかりの最終ページになってしまったが、そこに『※緋色の魔力の伝承について』という補足を見つけることができた。
二行目には探していた緋色の特性が書かれている。
『緋色に輝く魔力、その特性は……時空』
最後に説明がある。
『時間の進むスピードを変える、と伝えられる』
ただ一行、そう書かれていた。
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