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第17話 メイドよりも可愛くて
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株式会社ルアーのカワイイ総合研究所へ訪れた俺たちは、栗原専務という仕事できる系美人のお偉いさんに出迎えられる。
なんと彼女は同じクラスの栗原のお姉さん。
そんな専務から、俺はVtuberデビューするように勧められる。
菜乃のVtuberキャラ聖天使ナノンと確執を持つ、ナカムラ・カルロス・ケンタとしてのデビューを。
かなり迷ったが、美女3人に強く勧められた俺は、菜乃のバトル相手になるため、事務所と契約してVtuberになる覚悟を決めたのだった。
「あ、あの、僕に写真撮らせてください!」
秋葉原駅の電気街口改札を出て、待ち合わせ場所の広場に着くと、菜乃がカメラを構えた男性に声をかけられていた。
「え、ちょっと! 困ります!」
嫌がる菜乃に男性がカメラを構える。
俺は彼女の前に割って入って撮影を阻止した。
「この女性、俺の連れなんです!」
驚いた男性は恨みがましく俺を見た後、舌打ちをして去って行った。
「ありがとう、健太!」
「変わった奴がいるな」
「秋葉原ってナンパとかはないけど、撮影されることがあるのね」
菜乃、普通はそれあんまりないと思うよ。
それは美女特有の悩みだから。
改めて菜乃の姿を見る。
私服の彼女は、いつも以上に可愛かった。
制服より少し丈の長い白のワンピース、刺しゅうが多くてあちこち透けている。
上から薄い生地のベストを羽織っていた。
「どう? ちょっと幼かったかな?」
「いや、凄く素敵だよ」
「ホント? やったぁ」
お世辞じゃない、マジで素敵!
胸が大きいのに白のワンピースとか、ほぼ反則だ。
さっきの奴が写真撮りたいと思うの分かるよ。
俺だって写真撮って後で見たいもん。
そのくらい可愛い。
そうだ。
「ねえ、せっかくだから、そこの階段上がってUPXビルをバックに写真撮ろう」
「うん、いいね。撮ろう」
「はい、チーズ」
ふたりでスマホを構えて記念写真を撮る。
伝説の聖地UPXビルをバックに撮影。
今日はこんなに可愛い菜乃と秋葉原デートだ。
俺の休日、こんなに幸せでいいのか!
Vtuber事務所を訪れたあとの週末、俺は休みを利用して秋葉原へ来ていた。
Vtuberナカムラ・カルロス・ケンタとして活動するため、配信に必要なスペックのパソコンと周辺機器を買いに来ている。
詳しければネットで買うこともできるが、やはりプロの販売員に相談するのが間違いない。
栗原姉妹と事務所で別れた後、電車内でパソコンの必要スペック表を見ていたら、菜乃が購入に付き合うと言ってくれたのだ。
軍資金もちゃんとある。
ダメもとで親にパソコン費用をおねだりしたら、そこそこの額を渡してくれた。
受け身な俺が自分で何かを始めると聞いて、母さんも下宿している従妹も驚いていた。
実は物凄い美人の彼女もできたんだが、それは絶対内緒にしておこう。
親や従妹の真利に知られたらマジで大変だ。
パソコンを買う前にまず腹ごしらえをする。
せっかく菜乃と一緒なのだから、あの牛丼屋はなしだろう。
俺は高校生のくせに背伸びして、UPXビルでレストランを探す。
1階に雰囲気のいいイタリア料理屋があったので、ふたりでパスタランチを注文した。
「瑠理には本当に驚かされるな。まさか、事務所の看板Vだとは。お姉さんは会社の専務だしさ」
「……。うーん、健太が栗原さんを下の名前で呼び捨てするの、まだちょっと面白くないかな」
栗原専務と話していてルリアの話題になったとき、俺が姉妹同じ名字なので呼び方に困ると言った。
そしたら、栗原が下の名前で呼び捨てするように言ってきたので、呼び方を変えたのだ。
親しい女性は一律下の名前呼び捨ての方が、菜乃を呼ぶときに言い直さないですむので助かるのだが。
それが菜乃にはどうも気に入らないらしい。
「あ、菜乃が気に入らないならやめるよ」
「ごめん。ただの嫉妬。別に面白くないだけで、ダメとは言ってないよ」
「ほら、今まで通り栗原って呼べばいいし」
「ううん。これくらい平気になりたい。私も彼女を瑠理ちゃんって呼ぶわ。だから気にしないで」
瑠理の話をしたら、菜乃の機嫌が少し悪くなった。
俺が彼女と仲がいいからだろうか。
でもそれは前からだし、完全に友達としてだ。
瑠理は黙ってれば美少女だし、ちびっこくてそこも可愛らしいところではある。
でもゲームオタ属性がそうとうのマイナス補正だ。
あれさえなければ、陽キャのカレンたちを抑えてクラス一番の女子は彼女で間違いないだろう。
いやゲーム好き男子たちのなかではむしろ、瑠理こそが揺るぎないナンバーワンではあるが。
俺はもうこの話題に触れないようことにして、カルロスの話を振る。
「なんか俺、カルロスになっちゃったな」
すると菜乃が、ふふふと微笑んだ。
「私、嬉しいな。健太と一緒にVtuberできるんだよ? ちょっと幸せ過ぎだよね」
それは俺も同じ思いだよ。
「でも俺、菜乃に迷惑をかけられるんだよね?」
「うふふ。ねぇ、私に迷惑かけられるの、嫌?」
彼女は少し悪い笑みを浮かべると、楽しそうに俺をのぞき込んだ。
うわっ、ゾクッとした。
菜乃って、こんな小悪魔っぽい顔もできんだね。
俺の反応を楽しそうに笑った菜乃は、パスタに入っていたオリーブの実を口に入れる。
その仕草が妙に艶めかしくて、大人の色っぽさを感じた。
やべえ、俺、完全に菜乃を好きになってる。
最初はただ綺麗な人だなと思っただけ。
だけど今は、菜乃のことで頭がいっぱいだ。
昼食を済ませた俺らは、すぐ近くにあるゲーミングパソコンの店へ向かう。
近くの歩道でたくさんのメイドが客引きをしてる。
メイドと楽しそうに話していた男ふたりが、菜乃に驚いてメイドと見比べた後、俺を見て羨ましそうにした。
俺の彼女が可愛すぎてスマン。
あと、それはメイドに失礼だぞ!
でも、数日前までは俺もそっち側だったんだよ。
人生何が起きるか分からん。
急に可愛い女子に脅迫されるかもしれないからな。
その脅迫をしてきた菜乃を見てたら、彼女が近くのパソコン店を指さした。
中に入ると、店員がめずらしく女性。
ポニーテールで結構可愛らしいので、詳細を相談するのがためらわれた。
パソコンを選定するなら用途を伝えるべきだが「配信で使用する」と言うのが何だか恥ずかしい。
「パソコンをお探しです? ゲーム用途ですか?」
違う店にしようとしたが、先に話しかけられた。
「まあ、ゲームもするんですが……」
「どんなゲームをメインでしますか? アクションゲームとかもプレイされます?」
「ゲームの種類で何か違うんですか?」
「そうですねぇ……」
知らないことが多くて面白い。
心臓部分のプロセッサーよりも、映像を処理するグラフィックボードにお金をかけた方が、ゲームやイラスト用途に向いているらしい。
だがおススメされているのはゲームが前提の機種。
「あの、ゲーム以外にも……配信もしたくて」
「ゲーム配信されるんですか⁉ いいですね!」
急に女性店員のテンションが上がった。
秋葉原のパソコン店で働くくらいだから、ゲーム配信だって見るのかもしれない。
「いや、まだ事務所に所属したばかりで、始めるのはこれからなんだけど……」
「事務所!? 事務所から出るんですか!? うん、確かにカッコイイですもんね!」
彼女が前のめりになったところで、後ろから見ていた菜乃が俺の口をふさぐ。
「ダメよっ!」
危うく余計なことを言いそうになったが、菜乃が止めてくれて助かった。
彼女の手はすぐ俺の口から離れたけど、美少女に手で口を覆われるとドキドキする。
俺が黙ったので女性店員が少しつまらなそうな顔をしてから、目を細めて菜乃を横目で軽く見ると、なんと俺の手を両手で握ってきた。
「頑張ってくださいねっ! 応援のつもりでギリギリまで値引きしちゃいますから」
両手で包むように手を握られ、笑顔で目を見て話すので、好意的なのがよく伝わる。
俺は急なことで驚いて照れてしまい、手を握られたまま固まった。
強い視線を感じて横を見ると、女性店員に握られる俺の手を菜乃がじっと見ていた。
慌てて手を引っ込める。
恐る恐る彼女の顔色をうかがうと、栗原のことを瑠理と呼び捨てしたときよりも、さらに可愛らしく口を尖らせていた。
※あの牛丼屋は、今も携帯での通話や撮影が禁止です。
なんと彼女は同じクラスの栗原のお姉さん。
そんな専務から、俺はVtuberデビューするように勧められる。
菜乃のVtuberキャラ聖天使ナノンと確執を持つ、ナカムラ・カルロス・ケンタとしてのデビューを。
かなり迷ったが、美女3人に強く勧められた俺は、菜乃のバトル相手になるため、事務所と契約してVtuberになる覚悟を決めたのだった。
「あ、あの、僕に写真撮らせてください!」
秋葉原駅の電気街口改札を出て、待ち合わせ場所の広場に着くと、菜乃がカメラを構えた男性に声をかけられていた。
「え、ちょっと! 困ります!」
嫌がる菜乃に男性がカメラを構える。
俺は彼女の前に割って入って撮影を阻止した。
「この女性、俺の連れなんです!」
驚いた男性は恨みがましく俺を見た後、舌打ちをして去って行った。
「ありがとう、健太!」
「変わった奴がいるな」
「秋葉原ってナンパとかはないけど、撮影されることがあるのね」
菜乃、普通はそれあんまりないと思うよ。
それは美女特有の悩みだから。
改めて菜乃の姿を見る。
私服の彼女は、いつも以上に可愛かった。
制服より少し丈の長い白のワンピース、刺しゅうが多くてあちこち透けている。
上から薄い生地のベストを羽織っていた。
「どう? ちょっと幼かったかな?」
「いや、凄く素敵だよ」
「ホント? やったぁ」
お世辞じゃない、マジで素敵!
胸が大きいのに白のワンピースとか、ほぼ反則だ。
さっきの奴が写真撮りたいと思うの分かるよ。
俺だって写真撮って後で見たいもん。
そのくらい可愛い。
そうだ。
「ねえ、せっかくだから、そこの階段上がってUPXビルをバックに写真撮ろう」
「うん、いいね。撮ろう」
「はい、チーズ」
ふたりでスマホを構えて記念写真を撮る。
伝説の聖地UPXビルをバックに撮影。
今日はこんなに可愛い菜乃と秋葉原デートだ。
俺の休日、こんなに幸せでいいのか!
Vtuber事務所を訪れたあとの週末、俺は休みを利用して秋葉原へ来ていた。
Vtuberナカムラ・カルロス・ケンタとして活動するため、配信に必要なスペックのパソコンと周辺機器を買いに来ている。
詳しければネットで買うこともできるが、やはりプロの販売員に相談するのが間違いない。
栗原姉妹と事務所で別れた後、電車内でパソコンの必要スペック表を見ていたら、菜乃が購入に付き合うと言ってくれたのだ。
軍資金もちゃんとある。
ダメもとで親にパソコン費用をおねだりしたら、そこそこの額を渡してくれた。
受け身な俺が自分で何かを始めると聞いて、母さんも下宿している従妹も驚いていた。
実は物凄い美人の彼女もできたんだが、それは絶対内緒にしておこう。
親や従妹の真利に知られたらマジで大変だ。
パソコンを買う前にまず腹ごしらえをする。
せっかく菜乃と一緒なのだから、あの牛丼屋はなしだろう。
俺は高校生のくせに背伸びして、UPXビルでレストランを探す。
1階に雰囲気のいいイタリア料理屋があったので、ふたりでパスタランチを注文した。
「瑠理には本当に驚かされるな。まさか、事務所の看板Vだとは。お姉さんは会社の専務だしさ」
「……。うーん、健太が栗原さんを下の名前で呼び捨てするの、まだちょっと面白くないかな」
栗原専務と話していてルリアの話題になったとき、俺が姉妹同じ名字なので呼び方に困ると言った。
そしたら、栗原が下の名前で呼び捨てするように言ってきたので、呼び方を変えたのだ。
親しい女性は一律下の名前呼び捨ての方が、菜乃を呼ぶときに言い直さないですむので助かるのだが。
それが菜乃にはどうも気に入らないらしい。
「あ、菜乃が気に入らないならやめるよ」
「ごめん。ただの嫉妬。別に面白くないだけで、ダメとは言ってないよ」
「ほら、今まで通り栗原って呼べばいいし」
「ううん。これくらい平気になりたい。私も彼女を瑠理ちゃんって呼ぶわ。だから気にしないで」
瑠理の話をしたら、菜乃の機嫌が少し悪くなった。
俺が彼女と仲がいいからだろうか。
でもそれは前からだし、完全に友達としてだ。
瑠理は黙ってれば美少女だし、ちびっこくてそこも可愛らしいところではある。
でもゲームオタ属性がそうとうのマイナス補正だ。
あれさえなければ、陽キャのカレンたちを抑えてクラス一番の女子は彼女で間違いないだろう。
いやゲーム好き男子たちのなかではむしろ、瑠理こそが揺るぎないナンバーワンではあるが。
俺はもうこの話題に触れないようことにして、カルロスの話を振る。
「なんか俺、カルロスになっちゃったな」
すると菜乃が、ふふふと微笑んだ。
「私、嬉しいな。健太と一緒にVtuberできるんだよ? ちょっと幸せ過ぎだよね」
それは俺も同じ思いだよ。
「でも俺、菜乃に迷惑をかけられるんだよね?」
「うふふ。ねぇ、私に迷惑かけられるの、嫌?」
彼女は少し悪い笑みを浮かべると、楽しそうに俺をのぞき込んだ。
うわっ、ゾクッとした。
菜乃って、こんな小悪魔っぽい顔もできんだね。
俺の反応を楽しそうに笑った菜乃は、パスタに入っていたオリーブの実を口に入れる。
その仕草が妙に艶めかしくて、大人の色っぽさを感じた。
やべえ、俺、完全に菜乃を好きになってる。
最初はただ綺麗な人だなと思っただけ。
だけど今は、菜乃のことで頭がいっぱいだ。
昼食を済ませた俺らは、すぐ近くにあるゲーミングパソコンの店へ向かう。
近くの歩道でたくさんのメイドが客引きをしてる。
メイドと楽しそうに話していた男ふたりが、菜乃に驚いてメイドと見比べた後、俺を見て羨ましそうにした。
俺の彼女が可愛すぎてスマン。
あと、それはメイドに失礼だぞ!
でも、数日前までは俺もそっち側だったんだよ。
人生何が起きるか分からん。
急に可愛い女子に脅迫されるかもしれないからな。
その脅迫をしてきた菜乃を見てたら、彼女が近くのパソコン店を指さした。
中に入ると、店員がめずらしく女性。
ポニーテールで結構可愛らしいので、詳細を相談するのがためらわれた。
パソコンを選定するなら用途を伝えるべきだが「配信で使用する」と言うのが何だか恥ずかしい。
「パソコンをお探しです? ゲーム用途ですか?」
違う店にしようとしたが、先に話しかけられた。
「まあ、ゲームもするんですが……」
「どんなゲームをメインでしますか? アクションゲームとかもプレイされます?」
「ゲームの種類で何か違うんですか?」
「そうですねぇ……」
知らないことが多くて面白い。
心臓部分のプロセッサーよりも、映像を処理するグラフィックボードにお金をかけた方が、ゲームやイラスト用途に向いているらしい。
だがおススメされているのはゲームが前提の機種。
「あの、ゲーム以外にも……配信もしたくて」
「ゲーム配信されるんですか⁉ いいですね!」
急に女性店員のテンションが上がった。
秋葉原のパソコン店で働くくらいだから、ゲーム配信だって見るのかもしれない。
「いや、まだ事務所に所属したばかりで、始めるのはこれからなんだけど……」
「事務所!? 事務所から出るんですか!? うん、確かにカッコイイですもんね!」
彼女が前のめりになったところで、後ろから見ていた菜乃が俺の口をふさぐ。
「ダメよっ!」
危うく余計なことを言いそうになったが、菜乃が止めてくれて助かった。
彼女の手はすぐ俺の口から離れたけど、美少女に手で口を覆われるとドキドキする。
俺が黙ったので女性店員が少しつまらなそうな顔をしてから、目を細めて菜乃を横目で軽く見ると、なんと俺の手を両手で握ってきた。
「頑張ってくださいねっ! 応援のつもりでギリギリまで値引きしちゃいますから」
両手で包むように手を握られ、笑顔で目を見て話すので、好意的なのがよく伝わる。
俺は急なことで驚いて照れてしまい、手を握られたまま固まった。
強い視線を感じて横を見ると、女性店員に握られる俺の手を菜乃がじっと見ていた。
慌てて手を引っ込める。
恐る恐る彼女の顔色をうかがうと、栗原のことを瑠理と呼び捨てしたときよりも、さらに可愛らしく口を尖らせていた。
※あの牛丼屋は、今も携帯での通話や撮影が禁止です。
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