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第十一章 束の間の安寧と、そして――
レース後のメンテナンス
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――――
「……うーん、スラスターは幾つかダメになってるし、取り換えないとね。激しく動かしたのもあるけど、寿命ってのもあるかな。それに動力部が、結構傷んでいる感じね、これは少し時間がかかるかも。
だから、修理ロボットも貸してくれたのは、とても助かるね」
ミオはタブレット型のコントロール機器で、複数の修理ロボットを操作して、機体各部の修理を行う。
「えっと、僕は手伝ったりとか、大丈夫かな?」
「大丈夫! 修理はこの子に任せれば問題ないわ! 貸してくれるロボットの性能はいつも使っているものよりも良いし、数だって多く使えるもの。
修理だってかなり大がかりだし、人がやるよりも機械に任せた方がいいかな。それに――」
複数のロボットから情報を受けた先から、次々に指示を出しながらその操作を行う彼女、直接修理することはなくても、それでもやはり大変な部分はあった。
しかし、ミオはあまり、それを苦にはしてないようだ。
「確かに大変かもだけど、ラジコンを動かしているみたいで、楽しいから。直接修理をするのも機械いじりって感じで面白いけど、これはこれでね。……せっかくのこの服だって、汚したくないし」
そんな事をはにかみながら、彼女は口にする。
レースが終わった後、二人は近くのレストランで空腹を満たしてから、テイルウィンドの修理を行っていた。
G3レース、後半戦が控える中、機体のコンディションも万全にしておきたい。それはフウマ達に限らず、他のレーサーも同様だ。
「でもさ、ミオが頑張っているのに、やっぱり僕が何もしないってわけにはいかないさ」
「ふふっ、気持ちは嬉しいけど、フウマはフウマで、レースで頑張ったじゃない。まぁ、おかげで今回も、テイルウィンドはボロボロだけど」
「……ごめん」
つい謝るフウマに、ミオは首を振る。
「いいの。だって、フウマが全力でレースに取り組んでいる、証だって
ことでしょ? それをサポートするために、私はこうしているから。
……でも、そう言うなら最後にする予定だけど、機体システムの再調整は、手伝ってくれたら嬉しいかな。そっちの方が、フウマだって使い易いように調整しやすいでしょ?」
フウマはこれを聞くと、ぱあっと嬉しそうになる。
「うん、有難う! それなら僕に任せておくれよ!」
そんな自信満々の彼の様子に、ミオも微笑まし気だった。
「なら後で、任せちゃおうかな。……何だか助かっちゃったな」
「ピー!」
「……えっ?」
二人が和気あいあいとしている最中、いきなり聞こえた何かの鳴き声
。
声のした後ろに振り向くと、そこには白い毛玉のようなものを肩に乗せた、人影が立っていた。
「あらあらあら! いい感じの所、悪いわね。邪魔しちゃったかしら?」
「あなたは……マリンさん!」
人影の正体は、長い赤毛の女性、マリン・フローライトだった。
マリンはシロノに、にこっと笑う。
「前半戦ぶりね、フウマくん。レースではなかなか、やってくれたじゃない。ちゃんと褒めてあげるわ。それに――」
と、今度は彼女は、ミオの方を見た。
「確かさっきの話ではミオちゃん、って名前だったかしら? なかなか良いメンテナンスの腕じゃない、レースをしていて分かったけど、フウマくんがああも奮闘出来ているのも……きっと貴方のおかげね。
仲だって良いみたいだし、羨ましいかな」
マリンの場合は、レースも主なメンテも、一人でこなして来た。だからこそ、レースにおけるメンテの重要性もよく分かっていた。
「もしかして、さっきの話、聞いてたわけ?」
フウマの問いに、マリンはウィンクした。
「だって、隣で修理している最中、二人のイチャイチャしている様子が結構聞こえてもの。それはもう、嫌でも耳に入るわ。ねぇ? スノゥ?」
「ピー!」
すると彼女の肩に乗った白毛玉、スノウが、飛び跳ねて鳴いた。どうやらこの謎の生物は、マリンのペットらしい。
「ありがとう、マリンさん! そう言ってくれると、とても嬉しいかな」
自分の腕を誉められたミオは、嬉しそうにそう言った。
「うん、良い笑顔ね。でも一番の笑顔は、ちゃんと彼氏のために取っておきなさい!
だって二人は、恋人同士でもあるんでしょ? 私の目は誤魔化せないんだからね」
そう聞かれたフウマそしてミオは、互いに顔を見合わせる。
そして、二人はクスりと笑いあって、こう答えた。
「――まぁね! とても大好きな、僕にとって……最高の恋人さ」
「マリンさんの言う通り、優しくて頑張り屋さんな、私の可愛い、一番愛してる相手なんだ」
フウマ、ミオともに、互いに対する想いを――素直に告白する。
これに対して、マリンは軽く呆れたような、表情を見せる。
「てっきり……誤魔化すと思ったんだけど、まさかこうもハッキリ言っちゃうなんて、思ってなかったわね」
しかし、フッと、優しい笑みを見せた。
「けど、そんな正直な想い――とても気に入ったわ! 二人とも、素敵なカップルじゃない!」
フウマは少し、照れたように笑う。
「会ったばかりなのに、そう褒められるなんて、嬉しいね。ありがとう、マリンさん」
「ふっ、認めるべきところは、認めるのも私のモットーよ。恋愛に関しては負けを求めるし、さっきの勝負に関しても、ね。
………けど!」
途端、ビシッとポーズを決め、人差し指でフウマを指さす。
「あれはまだ前半戦って事、忘れてないわよね! 最後に勝つのはこの私、マリン・フローライトなんだから!」
そう宣言する彼女だが、フウマも譲らない。
「違うさ、G3レースで優勝するのは僕さ。譲らないのは、僕だって同じだよ」
「……言うわね。意外に私たち、似たもの同士かもね。
いいわ。だったら後半戦で――決着をつけようじゃない!」
すると、何か思い出したように、マリンは言った。
「ああ、そうだ。後、せっかくこうして会ったのも何かの縁、そんなフウマくんとミオちゃんに、ちょっとしたプレゼントがあるわ」
「プレゼント、って?」
「多分、フウマくんのファンなのかしら? 彼女と一緒に行ってほしいって、これを渡すように頼まれたのよね。……はい!」
マリンはそう言い、二人分のチケットを渡す。
「……これは、『オンセン』?」
どう言うものか知らないフウマは、チケットに対して不思議に思う。
「分かりやすく言えば、大きなお風呂、みたいなものね。私も何度か入ってみた事があるけど、とっても気持ちよくてリラックス出来る場所よ。
ちなみにもうすぐ晩餐会があるんだけど、フウマくんは、参加するのかしら? もしそうだったら……晩餐会の後に行った方がいいかもね」
G3レース、その晩餐会の話については、フウマも聞いていた。
かなり豪華な晩餐会、らしいのだが――。
「いや、僕は遠慮するよ。どうもああいったのは、形式ばってそうで、どうも苦手なんだ」
フウマの問いに、マリンは大笑いする。
「あははは! それには私も同感、本当は行きたくなんか、ないんだけどね。……だけど、会社の社長でスポンサーでもある私のお母さん、ミーシャ・フローライトが、晩餐会に出席しているしね。私も行かないわけには、いかないもの」
手にしたチケットを、フウマとミオは眺める。
「オンセンって、私はちょっと、気になるね。修理はあと少し残っているけど、行ってみたいかな。フウマはどう?」
フウマはフウマで、興味深々のようだった。
「うん、僕も気になってた所なんだ。 それなら、今から行ってみようよ」
ミオは頷く。
「なら決まりね。……マリンさん、チケットをありがとうございます! これからそのオンセンに、行って来ますね!」
「僕からもありがとう。とっても、楽しみだよ」
二人の喜ぶ様子を見ながら、マリンも嬉しそうに頷く。
「こんなに喜んでくれて、何よりよ。私はあと少し整備を続けてから、晩餐会に向かおうかしら。
それじゃ! 二人で楽しんできてね!」
去り行くフウマ達二人に、マリンは手を振る。
そして最後に、背中越しにこんな言葉を投げかけた。
「あっ、そうそう、どうやらその温泉、混浴らしいわ。熱いカップルの君たちには、お似合いかもね!」
と、そんな事を言い残したマリン。
「……『コンヨク』って、何だろう?」
再び聞きなれない言葉に、思わずフウマはミオに訊いた。
「私も、よく分からないな。行ってみたら分かるかも。フウマの言う通り、なんだか、楽しみだな!」
「だね! ワクワクするよ! 場所はチケットの裏に描いてあるね、えっと……市街地の、端辺りみたいかな」
二人はチケット裏の地図をもとに、温泉がある場所へ向かうことにした。
だが、そんなフウマとミオの様子を、物陰に隠れて監視する人物がいた。
「……」
見るからに怪しい人物、二人がテイルウィンドから離れた事を見届けると、その後を――気づかれないようにつけて行く。
「……うーん、スラスターは幾つかダメになってるし、取り換えないとね。激しく動かしたのもあるけど、寿命ってのもあるかな。それに動力部が、結構傷んでいる感じね、これは少し時間がかかるかも。
だから、修理ロボットも貸してくれたのは、とても助かるね」
ミオはタブレット型のコントロール機器で、複数の修理ロボットを操作して、機体各部の修理を行う。
「えっと、僕は手伝ったりとか、大丈夫かな?」
「大丈夫! 修理はこの子に任せれば問題ないわ! 貸してくれるロボットの性能はいつも使っているものよりも良いし、数だって多く使えるもの。
修理だってかなり大がかりだし、人がやるよりも機械に任せた方がいいかな。それに――」
複数のロボットから情報を受けた先から、次々に指示を出しながらその操作を行う彼女、直接修理することはなくても、それでもやはり大変な部分はあった。
しかし、ミオはあまり、それを苦にはしてないようだ。
「確かに大変かもだけど、ラジコンを動かしているみたいで、楽しいから。直接修理をするのも機械いじりって感じで面白いけど、これはこれでね。……せっかくのこの服だって、汚したくないし」
そんな事をはにかみながら、彼女は口にする。
レースが終わった後、二人は近くのレストランで空腹を満たしてから、テイルウィンドの修理を行っていた。
G3レース、後半戦が控える中、機体のコンディションも万全にしておきたい。それはフウマ達に限らず、他のレーサーも同様だ。
「でもさ、ミオが頑張っているのに、やっぱり僕が何もしないってわけにはいかないさ」
「ふふっ、気持ちは嬉しいけど、フウマはフウマで、レースで頑張ったじゃない。まぁ、おかげで今回も、テイルウィンドはボロボロだけど」
「……ごめん」
つい謝るフウマに、ミオは首を振る。
「いいの。だって、フウマが全力でレースに取り組んでいる、証だって
ことでしょ? それをサポートするために、私はこうしているから。
……でも、そう言うなら最後にする予定だけど、機体システムの再調整は、手伝ってくれたら嬉しいかな。そっちの方が、フウマだって使い易いように調整しやすいでしょ?」
フウマはこれを聞くと、ぱあっと嬉しそうになる。
「うん、有難う! それなら僕に任せておくれよ!」
そんな自信満々の彼の様子に、ミオも微笑まし気だった。
「なら後で、任せちゃおうかな。……何だか助かっちゃったな」
「ピー!」
「……えっ?」
二人が和気あいあいとしている最中、いきなり聞こえた何かの鳴き声
。
声のした後ろに振り向くと、そこには白い毛玉のようなものを肩に乗せた、人影が立っていた。
「あらあらあら! いい感じの所、悪いわね。邪魔しちゃったかしら?」
「あなたは……マリンさん!」
人影の正体は、長い赤毛の女性、マリン・フローライトだった。
マリンはシロノに、にこっと笑う。
「前半戦ぶりね、フウマくん。レースではなかなか、やってくれたじゃない。ちゃんと褒めてあげるわ。それに――」
と、今度は彼女は、ミオの方を見た。
「確かさっきの話ではミオちゃん、って名前だったかしら? なかなか良いメンテナンスの腕じゃない、レースをしていて分かったけど、フウマくんがああも奮闘出来ているのも……きっと貴方のおかげね。
仲だって良いみたいだし、羨ましいかな」
マリンの場合は、レースも主なメンテも、一人でこなして来た。だからこそ、レースにおけるメンテの重要性もよく分かっていた。
「もしかして、さっきの話、聞いてたわけ?」
フウマの問いに、マリンはウィンクした。
「だって、隣で修理している最中、二人のイチャイチャしている様子が結構聞こえてもの。それはもう、嫌でも耳に入るわ。ねぇ? スノゥ?」
「ピー!」
すると彼女の肩に乗った白毛玉、スノウが、飛び跳ねて鳴いた。どうやらこの謎の生物は、マリンのペットらしい。
「ありがとう、マリンさん! そう言ってくれると、とても嬉しいかな」
自分の腕を誉められたミオは、嬉しそうにそう言った。
「うん、良い笑顔ね。でも一番の笑顔は、ちゃんと彼氏のために取っておきなさい!
だって二人は、恋人同士でもあるんでしょ? 私の目は誤魔化せないんだからね」
そう聞かれたフウマそしてミオは、互いに顔を見合わせる。
そして、二人はクスりと笑いあって、こう答えた。
「――まぁね! とても大好きな、僕にとって……最高の恋人さ」
「マリンさんの言う通り、優しくて頑張り屋さんな、私の可愛い、一番愛してる相手なんだ」
フウマ、ミオともに、互いに対する想いを――素直に告白する。
これに対して、マリンは軽く呆れたような、表情を見せる。
「てっきり……誤魔化すと思ったんだけど、まさかこうもハッキリ言っちゃうなんて、思ってなかったわね」
しかし、フッと、優しい笑みを見せた。
「けど、そんな正直な想い――とても気に入ったわ! 二人とも、素敵なカップルじゃない!」
フウマは少し、照れたように笑う。
「会ったばかりなのに、そう褒められるなんて、嬉しいね。ありがとう、マリンさん」
「ふっ、認めるべきところは、認めるのも私のモットーよ。恋愛に関しては負けを求めるし、さっきの勝負に関しても、ね。
………けど!」
途端、ビシッとポーズを決め、人差し指でフウマを指さす。
「あれはまだ前半戦って事、忘れてないわよね! 最後に勝つのはこの私、マリン・フローライトなんだから!」
そう宣言する彼女だが、フウマも譲らない。
「違うさ、G3レースで優勝するのは僕さ。譲らないのは、僕だって同じだよ」
「……言うわね。意外に私たち、似たもの同士かもね。
いいわ。だったら後半戦で――決着をつけようじゃない!」
すると、何か思い出したように、マリンは言った。
「ああ、そうだ。後、せっかくこうして会ったのも何かの縁、そんなフウマくんとミオちゃんに、ちょっとしたプレゼントがあるわ」
「プレゼント、って?」
「多分、フウマくんのファンなのかしら? 彼女と一緒に行ってほしいって、これを渡すように頼まれたのよね。……はい!」
マリンはそう言い、二人分のチケットを渡す。
「……これは、『オンセン』?」
どう言うものか知らないフウマは、チケットに対して不思議に思う。
「分かりやすく言えば、大きなお風呂、みたいなものね。私も何度か入ってみた事があるけど、とっても気持ちよくてリラックス出来る場所よ。
ちなみにもうすぐ晩餐会があるんだけど、フウマくんは、参加するのかしら? もしそうだったら……晩餐会の後に行った方がいいかもね」
G3レース、その晩餐会の話については、フウマも聞いていた。
かなり豪華な晩餐会、らしいのだが――。
「いや、僕は遠慮するよ。どうもああいったのは、形式ばってそうで、どうも苦手なんだ」
フウマの問いに、マリンは大笑いする。
「あははは! それには私も同感、本当は行きたくなんか、ないんだけどね。……だけど、会社の社長でスポンサーでもある私のお母さん、ミーシャ・フローライトが、晩餐会に出席しているしね。私も行かないわけには、いかないもの」
手にしたチケットを、フウマとミオは眺める。
「オンセンって、私はちょっと、気になるね。修理はあと少し残っているけど、行ってみたいかな。フウマはどう?」
フウマはフウマで、興味深々のようだった。
「うん、僕も気になってた所なんだ。 それなら、今から行ってみようよ」
ミオは頷く。
「なら決まりね。……マリンさん、チケットをありがとうございます! これからそのオンセンに、行って来ますね!」
「僕からもありがとう。とっても、楽しみだよ」
二人の喜ぶ様子を見ながら、マリンも嬉しそうに頷く。
「こんなに喜んでくれて、何よりよ。私はあと少し整備を続けてから、晩餐会に向かおうかしら。
それじゃ! 二人で楽しんできてね!」
去り行くフウマ達二人に、マリンは手を振る。
そして最後に、背中越しにこんな言葉を投げかけた。
「あっ、そうそう、どうやらその温泉、混浴らしいわ。熱いカップルの君たちには、お似合いかもね!」
と、そんな事を言い残したマリン。
「……『コンヨク』って、何だろう?」
再び聞きなれない言葉に、思わずフウマはミオに訊いた。
「私も、よく分からないな。行ってみたら分かるかも。フウマの言う通り、なんだか、楽しみだな!」
「だね! ワクワクするよ! 場所はチケットの裏に描いてあるね、えっと……市街地の、端辺りみたいかな」
二人はチケット裏の地図をもとに、温泉がある場所へ向かうことにした。
だが、そんなフウマとミオの様子を、物陰に隠れて監視する人物がいた。
「……」
見るからに怪しい人物、二人がテイルウィンドから離れた事を見届けると、その後を――気づかれないようにつけて行く。
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