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資料

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資料を見せてもらったジェラルドは溜息をついた。この資料通りなら10年以上危険な薬物の実験や密輸が行われてきたことになるからである。
その薬物の種類は多岐にわたる。人を惑わす薬や毒薬、かなり強力な睡眠薬などがある。あくまですでに分かっている範囲だが、それだけのものがある。もっと調べたら、まだまだ出てくるかもしれない。その薬物リストの中には人や動物を意のままに操る薬というものもあった。どうやら10年に渡って販売され続けている薬のようだ。飲ませたら暴走するケースも以前あったようだが、今では暴走はしなくなったらしい。どちらにせよ問題だ。

それより俺のただの杞憂なら良いのだが、リリーが事故にあった場所は普段動物は全く通らないらしい。もし、あれがただの事故ではなかったのだとしたら…。すぐに調べさせてみよう。確かめてみる必要がある。
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