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再会
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今日は朝から何やら騒がしい。
「何かあったのですか?」
イザックにそう尋ねる。
「それがウィリアム王子が王妃様のことをお聞きになって来られていまして」
「ああ、それで」
その時、
「君は!! やっぱり レオンじゃないか‼︎」
「え!? 貴方はあのときの!!」
なんと以前出会ったウィリアムが出てきたのだ。
「よっ、お前がレオンか‼︎ 会えて良かったぜ」
知らない男性も出てきた。なぜか俺のことを知っているようだ。
「レオン!! 帰って来てたのね」
「リリアーナ、えっと…」
ウィリアムとこの男性が何者なのか分からず視線を漂わせていると
「僕はウィリアム・ディ・ルーベント。この国の第2王子をしているんだ」
「ええ!?」
「それで俺はライモンド。ウィル、ウィリアムの侍従長だ」
「話は聞いているよ。君がリリアーナと母上を助けてくれたんだろ。ありがとう」
「い、いえ…」
驚きを隠せずにいるとさらに衝撃的なことを言い始める。
「僕、君と別れた後、父上に許可を取って君に後を追いかけてたんだ。やっぱりお礼がしたっかったしね。でもどこに行っても君は物凄い印象だけ残して去った後だった。早く会いたかったよ。それにしても、リリーと母上からレオンっていう子供に助けてもらったって聞いてまさかとは思ったけどやっぱり君だったんだね」
ウィリアムが興奮しているのか捲し立ててくる。
っていうか、物凄い印象って何?
「えっと、そんなに凄いことした覚えないんですけど…」
「またまた~、君噂になってるよ。子供が盗賊を何人も倒しただとか。特に伝染病のことだね。神の子かもなんて言われてたよ~」
「ええ⁉︎」
思わず腰を抜かしそうになる。何でそうなってるの!?
「それにしても皆してレオンに助けられるなんて不思議な縁を感じるよ」
「あら、お兄様も助けられたの?」
「ああ、ビッグウルフに襲われたときにね」
「そうだ!! レオン、僕たちと一緒に暮らさない?」
「ええ!? な、何を言って……俺は平民ですよ!?」
「別に大丈夫だよ。命の恩人だからね、上手に説明しておくから。そうすれば、宿代も食事代も浮くし、良い提案だと思わない?」
「確かに俺としては良い提案なのですが、そちらにメリットありませんよね!?」
「いや、あるね」
「え?」
「僕は……僕は君の魔法が見たいんだ!!」
「えっと…」
「お兄様は昔から魔法が好きなのですわ。周りが見えなくなる程に」
「そうなんだよ。僕は昔から魔法が大好きだったんだ。だけど、僕自身には残念ながらそこまで魔法の才能がなかった。だけどせめて間近で君の魔法を見てみたいんだ」
そう言って詰め寄られる。魔法が好きな気持ちはよく分かる。
「分かりました。そういうことでしたら」
「やった~!! ありがとう、レオン。これからよろしく」
「はい、お世話になります」
「何かあったのですか?」
イザックにそう尋ねる。
「それがウィリアム王子が王妃様のことをお聞きになって来られていまして」
「ああ、それで」
その時、
「君は!! やっぱり レオンじゃないか‼︎」
「え!? 貴方はあのときの!!」
なんと以前出会ったウィリアムが出てきたのだ。
「よっ、お前がレオンか‼︎ 会えて良かったぜ」
知らない男性も出てきた。なぜか俺のことを知っているようだ。
「レオン!! 帰って来てたのね」
「リリアーナ、えっと…」
ウィリアムとこの男性が何者なのか分からず視線を漂わせていると
「僕はウィリアム・ディ・ルーベント。この国の第2王子をしているんだ」
「ええ!?」
「それで俺はライモンド。ウィル、ウィリアムの侍従長だ」
「話は聞いているよ。君がリリアーナと母上を助けてくれたんだろ。ありがとう」
「い、いえ…」
驚きを隠せずにいるとさらに衝撃的なことを言い始める。
「僕、君と別れた後、父上に許可を取って君に後を追いかけてたんだ。やっぱりお礼がしたっかったしね。でもどこに行っても君は物凄い印象だけ残して去った後だった。早く会いたかったよ。それにしても、リリーと母上からレオンっていう子供に助けてもらったって聞いてまさかとは思ったけどやっぱり君だったんだね」
ウィリアムが興奮しているのか捲し立ててくる。
っていうか、物凄い印象って何?
「えっと、そんなに凄いことした覚えないんですけど…」
「またまた~、君噂になってるよ。子供が盗賊を何人も倒しただとか。特に伝染病のことだね。神の子かもなんて言われてたよ~」
「ええ⁉︎」
思わず腰を抜かしそうになる。何でそうなってるの!?
「それにしても皆してレオンに助けられるなんて不思議な縁を感じるよ」
「あら、お兄様も助けられたの?」
「ああ、ビッグウルフに襲われたときにね」
「そうだ!! レオン、僕たちと一緒に暮らさない?」
「ええ!? な、何を言って……俺は平民ですよ!?」
「別に大丈夫だよ。命の恩人だからね、上手に説明しておくから。そうすれば、宿代も食事代も浮くし、良い提案だと思わない?」
「確かに俺としては良い提案なのですが、そちらにメリットありませんよね!?」
「いや、あるね」
「え?」
「僕は……僕は君の魔法が見たいんだ!!」
「えっと…」
「お兄様は昔から魔法が好きなのですわ。周りが見えなくなる程に」
「そうなんだよ。僕は昔から魔法が大好きだったんだ。だけど、僕自身には残念ながらそこまで魔法の才能がなかった。だけどせめて間近で君の魔法を見てみたいんだ」
そう言って詰め寄られる。魔法が好きな気持ちはよく分かる。
「分かりました。そういうことでしたら」
「やった~!! ありがとう、レオン。これからよろしく」
「はい、お世話になります」
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