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転生しました

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どこだ!?ここは
ザブンッ
俺は目が覚めるとなぜか揺り籠にのせられ、川の中を流されていた。
めちゃくちゃピンチなんだが!?

この小さな手、赤ちゃんになっているのか!?
確か、仕事に追われて、倒れて、それで、『新たな生を授けよう』という声が聞こえて……ああ、そっか。死んだんだな。でも、なんで川!?転生させるならもっと良い場所にしてよ!!どんぶらこ、どんぶらこって童話だからいいの。なんで実際にこんな目に遭わないといけないのさ!!このまま流されたら、また死ぬよ、確実に。そんなの、そんなのイヤだっ!!

そのとき、
ヒュンッ
上から大きな影が現れた。
ま、まさかクマ!?
「こんなところに赤ん坊がおるとはな」
クマではなかった。大きなお爺さんだった。赤ちゃんだから余計に大きく感じるのだろう。
俺はお爺さんとともに気が付いたら川の外にいた。
助かった……。
「ふむ。この子は……よし、決めた。私の子として育てよう」
え!?まあ、なんでもいいや。助かるなら。こんな怖いところにこれ以上いたくないし。

そのお爺さんはジークといい、森にある小屋で生活していた。この世界には魔法が存在する。大きく分けて、土・風・水・火・植物の元素魔法と特殊魔法というものがある。そして、攻撃魔法、防御魔法、治癒魔法、生活魔法がある。見えないが周りにいるらしい精霊たちにお願いし、どのような魔法を使いたいかイメージすることで、魔法を行使出来るらしい。生活魔法のみ精霊の力を借りる必要はない。側にどのような精霊がいるかによって、行使出来る魔法は異なるようだ。ジークには魔法の扱い方を教えてもらった。初めて、魔法を見たときの感動といったら……はぁっ、最高だった!!初めはなんでこんなことにって思ったけど、ファンタジーの世界を体験できるなんてっ!!

それにしてもジークは強い。魔法の勝負を挑んでも1度も勝てたことがない。俺が弱いのかもしれないが、お爺さんにしては強い方なのではないかと思う。まだ認めてもらえたことはない。育ててもらったお礼のためにも冒険者となって強くなろうと思った。
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