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第4章
その作戦、ちよっと待った!
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そう、安堵したのも束の間。
「じゃあ、取っちゃうしかないね」
「……」
「……」
「……」
静先輩以外の3人が何も言葉を発しなかった。
ジロー先輩に至ってはポーカーフェイスだから何を考えているか分からない。
けど、間山さんは呆気にとられた顔をしていた。
私は「何それ⁉」と叫びたい気持ちを必死で抑える。
えーと。ちょっと待って? 落ち着いて、私。
「話、ちゃんと聞いてましたか? 静先輩」
とりあえず、質問してみる。
「うん? 聞いてたよ。なんで?」
質問を質問で返された!
言葉が出てこない私から、静先輩は間山さんに視線を移す。
「だって、間山さんの幼なじみで大事な親友である岩切さんは、間山さんの想い人である甘粕くんに告白してないんだよね? 今聞いた話だと、小さい頃からただずーっと想ってるだけって事だよね?」
「そ、そうですけど……」
「じゃあセーフだ。まだ付き合ってるわけでもなし。奪っちゃいなよ」
「静先輩! そんなのだめに決まってー……」
止めに入った私に、静先輩が小首を傾げる。
「どうして? 好きになったのが親友より後ってだけで自分の気持ちを押し殺すの、なんかおかしくない?」
「そ、それは」
理路整然と言われると、うまく反論できない。
恋に後とか先とかはないのは分かるけど、でも、もしそんな事しちゃったら。
仲の良い幼なじみ3人の関係が、親友である間山さんと岩切さんの絆が壊れちゃうよ!
「待ってください!」
あってはならない悲しい未来を想像した私は、静先輩を止めるべく詰め寄ったんだけどー……。
「ジローちゃん。作戦はBで行こう」
「わかった」
ジロー先輩が最後に何かを書き付けて、『依頼帳』を閉じた。
「そうと決まれば実行は明日から。善は急げって言うからね」
立ち上がった静先輩は伸びをして、こちらを振り向き私達に聞いた。
「ねぇ、ストレートの紅茶でよければおかわり淹れるけど。どう?」
「じゃあ、取っちゃうしかないね」
「……」
「……」
「……」
静先輩以外の3人が何も言葉を発しなかった。
ジロー先輩に至ってはポーカーフェイスだから何を考えているか分からない。
けど、間山さんは呆気にとられた顔をしていた。
私は「何それ⁉」と叫びたい気持ちを必死で抑える。
えーと。ちょっと待って? 落ち着いて、私。
「話、ちゃんと聞いてましたか? 静先輩」
とりあえず、質問してみる。
「うん? 聞いてたよ。なんで?」
質問を質問で返された!
言葉が出てこない私から、静先輩は間山さんに視線を移す。
「だって、間山さんの幼なじみで大事な親友である岩切さんは、間山さんの想い人である甘粕くんに告白してないんだよね? 今聞いた話だと、小さい頃からただずーっと想ってるだけって事だよね?」
「そ、そうですけど……」
「じゃあセーフだ。まだ付き合ってるわけでもなし。奪っちゃいなよ」
「静先輩! そんなのだめに決まってー……」
止めに入った私に、静先輩が小首を傾げる。
「どうして? 好きになったのが親友より後ってだけで自分の気持ちを押し殺すの、なんかおかしくない?」
「そ、それは」
理路整然と言われると、うまく反論できない。
恋に後とか先とかはないのは分かるけど、でも、もしそんな事しちゃったら。
仲の良い幼なじみ3人の関係が、親友である間山さんと岩切さんの絆が壊れちゃうよ!
「待ってください!」
あってはならない悲しい未来を想像した私は、静先輩を止めるべく詰め寄ったんだけどー……。
「ジローちゃん。作戦はBで行こう」
「わかった」
ジロー先輩が最後に何かを書き付けて、『依頼帳』を閉じた。
「そうと決まれば実行は明日から。善は急げって言うからね」
立ち上がった静先輩は伸びをして、こちらを振り向き私達に聞いた。
「ねぇ、ストレートの紅茶でよければおかわり淹れるけど。どう?」
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