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提案
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次の週、怜と居酒屋であっていた時の事だ。
怜がレモンサワーに手を伸ばす。なんとなくそれにあわせるように、賢太郎もビールを飲む。
怜は、連続的にレモンサワーを喉に流し込んで、プハーと息を吐く。
「喉乾いてたん?」
怜が普段はそんな飲み方をしないので新鮮味がある。ちょっぴり、心配する気持ちもある。
「父から、とある提案をされたのですが」
怜はガタッとレモンサワーのジョッキを置く。
「提案?」
「はい。その、あの何と言いますか父が言い出したことなんですけど、、えっと、同棲とかしてみませんか?」
怜は顔を赤くして緊張した様子。賢太郎は一瞬フリーズ。
「僕は、構わんけど。 怜さんはどうなん?」
不安げな怜に問いかける。
「あたしは、何か貴方のことを思い出すきっかけになると思って、同棲には賛成です。ですが、不安です。あたしの中の貴方は、週に一回会う人という感じなんです。それ以上に特別な感情を抱いたりしているわけではなくて、その、同棲生活が成立するのか」
いざ、面と向かって言われるとグサッとくる。
「そうやんな。こんな事、今、言うんは変かもしれへんけど、僕は怜さんを心から尊敬してるし愛してる。やから、僕は、怜さんを全力で支えるつもりやし、怜さんに危険な目はもう遭わせへん。約束する!もう一回、僕を好きになってくれませんか?恋愛感情として」
怜は、賢太郎をキョトンとした目で見つめる。
沈黙。
賢太郎は無意識に自分が結構ヤバめのことをいったことに気づいて、顔を赤らめる。それから、ビールをゴクゴクと飲んで、照れ隠しやら、やっぱらいたいやら、とにかく、さっきの自分の言葉が頭の中をグルグル回っては、甦る。
僕は、何言ってんだ。
怜は、賢太郎がビールを置いてから話し出した。
「好きになれるか、わかりません。でも、私のことをそんな風に思ってくれる賢太郎さんとなら同棲もちょっと安心です」
「そ、そう?」
怜は、そう言うと目を細めてちょっと笑った。ずっと見ていなかったあの笑顔だ。賢太郎の気持ちは一気に華やぐ。
「今日、このあと時間ある?」
「え?」
「今、こっからちょっと行った大通りで、イルミネーションやってんねん、それ、見に行かへん?」
「良いですね。あたしも行ってみたいと思ってたんですけど、なかなか機会がなくて」
「昔、家族で行ってさめっちゃ、凄かったっていう記憶あって、ほら、大学の近くもやってたけど、あれ以上やから」
「大学はどこだったんですか?私と同じですか?」
「そうそう、怜さんと同じ大学、同じ学部、同じ学科、同じゼミ」
「そうだったんですか?!」
「うん」
怜は、瞬きを二回する。
「すみません、全然、知らなかったです」
「まぁ、実はね」
賢太郎は満面の笑みで答える。本当に僕に関する記憶だけが綺麗サッパリ無くなっている。正直、それは悲しいけれど、いまは、怜さんが何か僕に興味を持ってくれたような気がして嬉しかったんだ。
「じゃあ、もしかして、ゼミで東京の高裁の裁判とか見に行きましたか?」
「行ったで」
怜から何か話してくれて、ただ、そんな今までの当たり前が懐かしい気持ちとやっぱり怜さんと話すのが楽しい気持ちが入り交じる。
居酒屋を出ると、他愛もない会話をしながら大通りに向かう。仕事がどうとか、天気がどうとか、大学時代に何部だったのか、そんな中身は大したことのない、普通の会話だった。しかし、賢太郎にはそれが嬉しかったんだ。
「怜さん!」
曲がり角を曲がると、大通りに出る。直線の道に続く街路樹に取り付けられた、黄色と青の電飾は、ゆっくりと色を入れ換える。
勇元さんは、目をキラキラとさせて、少年みたいだ。
「凄く、綺麗…」
怜は思わず足を止める。
「やな」
車のヘッドライトとテールランプすらも、冬の世界を彩る輝きとなって、怜の目に溶け込んだ。
「怜さん、」
「はい」
「ここ、3回目やねんで、僕らで来るん」
「え?そうなんですか?」
「覚えてるわ、怜さん、初めてここ来たときも、凄く綺麗…って言って立ち止まったんやで」
「嘘?」
「ほんまやで、居酒屋行ったあとに、酔いざましで駅まで歩くのわざわざ遠回りして、ここ通ったときに」
「すみません、全然、何も覚えていなくて」
「ラッキーやん、二回目の初めてとか感動二回体験できんねんで」
そう言って、賢太郎は親指を立てた。
「確かに、勇元さんが言う通りかもしれませんね」
「勇元さん、なんて呼ばんといて、僕は賢太郎やねんで、下の名前で呼んでや、前みたいに」
「下の名前呼びは…」
少し、下の名前呼びを躊躇う怜。
少し、寂しそうな表情をした賢太郎。
「気にせんといて、勇元さんで全然OKやから」
「…賢太郎さん」
パーッと表情が明るくなった賢太郎。駆け出して、喜びを叫びたい気分になる。
「ありがと、ほんまに!」
怜は、そんな賢太郎の姿が面白くて、クスッと笑った。
イルミネーションの通りを抜けると駅につく。階段を下りて、地下鉄のホームにつく。電車がホームに入ってきて、ホームドアと電車の2重の扉をくぐり抜け、車内に入る。クリスマスが平日である今年にとって最もクリスマスに近い土曜の夜だ。イルミネーションもそうだったが、電車の中にもいかにも恋人同士という感じの人がいる。
僕らも、端から見ればそうなのだろうか。
僕は怜さんを横目にちらっと見る。
「ん?」
「あ、いや、何でも」
「そっか」
電車に揺られて、最寄り駅まで来てしまった。賢太郎と怜は席を立ち上がり、電車を降りて、階段をのぼって改札を出る。
「楽しかったです」
「そんなら、行った甲斐もあったな。ちょっと、遠出やったけど」
「はい」
「遅いし、家までおくんで」
賢太郎は、怜の最寄り駅とその次の駅の間ほどの場所に住んでいる。若干、方向は違うが、そんなにたいした距離ではない。
この次に怜は「いえ、大丈夫です」と一言、そして立ち去る。それがいつもの流れである。だが、今日はちょっと違った。怜は、3秒ほど停止する。そして、グッと拳を握る。
「ありがとうございます。では、」
怜は、自宅の方を指差した。
賢太郎はその言葉の意味を即座には理解できなかった。でも、今日が初めて一緒に帰れる日になったのだ。
「じゃ、行こっか」
怜はコクりと頷いた。駅から10分の道のり。これがずっと続けば良いのに。そんなことを賢太郎は思う。
「あの、同棲の話。私は、前向きに検討していきたいと思っています。もし、賢太郎さんが良かったら、話も詰めたいです。なので、もう少し会う頻度を増やしませんか?私は父の事務所で働いていて多少時間は融通が効きます」
「僕は、消防士やし結構、変則的で、でも、同棲については前向きに考えたいし、いつ会えるかあとでカレンダー送るわ」
「ありがとうございます。こんな、自分勝手な要望聞いてくださって」
「はは、そんな改まったりせんくていいのに」
「そう?」
怜はどこか照れくさそうに賢太郎を見る。
「そんな感じ!」
「あの、今日はありがとうござ、、ありがとう」
クリスマスなんて、嫌な思い出でがある日だったはずなのに、今日は、楽しかったな。顔にこそ、そこまで出ないが、怜はそう思っている。
「うん、またね」
怜の家についてしまった。怜に手を振って別れる。怜は何度か賢太郎に頭を下げる。賢太郎も怜が父と暮らす自宅にガチャッと入るシーンまでみて、歩き出した。
怜がレモンサワーに手を伸ばす。なんとなくそれにあわせるように、賢太郎もビールを飲む。
怜は、連続的にレモンサワーを喉に流し込んで、プハーと息を吐く。
「喉乾いてたん?」
怜が普段はそんな飲み方をしないので新鮮味がある。ちょっぴり、心配する気持ちもある。
「父から、とある提案をされたのですが」
怜はガタッとレモンサワーのジョッキを置く。
「提案?」
「はい。その、あの何と言いますか父が言い出したことなんですけど、、えっと、同棲とかしてみませんか?」
怜は顔を赤くして緊張した様子。賢太郎は一瞬フリーズ。
「僕は、構わんけど。 怜さんはどうなん?」
不安げな怜に問いかける。
「あたしは、何か貴方のことを思い出すきっかけになると思って、同棲には賛成です。ですが、不安です。あたしの中の貴方は、週に一回会う人という感じなんです。それ以上に特別な感情を抱いたりしているわけではなくて、その、同棲生活が成立するのか」
いざ、面と向かって言われるとグサッとくる。
「そうやんな。こんな事、今、言うんは変かもしれへんけど、僕は怜さんを心から尊敬してるし愛してる。やから、僕は、怜さんを全力で支えるつもりやし、怜さんに危険な目はもう遭わせへん。約束する!もう一回、僕を好きになってくれませんか?恋愛感情として」
怜は、賢太郎をキョトンとした目で見つめる。
沈黙。
賢太郎は無意識に自分が結構ヤバめのことをいったことに気づいて、顔を赤らめる。それから、ビールをゴクゴクと飲んで、照れ隠しやら、やっぱらいたいやら、とにかく、さっきの自分の言葉が頭の中をグルグル回っては、甦る。
僕は、何言ってんだ。
怜は、賢太郎がビールを置いてから話し出した。
「好きになれるか、わかりません。でも、私のことをそんな風に思ってくれる賢太郎さんとなら同棲もちょっと安心です」
「そ、そう?」
怜は、そう言うと目を細めてちょっと笑った。ずっと見ていなかったあの笑顔だ。賢太郎の気持ちは一気に華やぐ。
「今日、このあと時間ある?」
「え?」
「今、こっからちょっと行った大通りで、イルミネーションやってんねん、それ、見に行かへん?」
「良いですね。あたしも行ってみたいと思ってたんですけど、なかなか機会がなくて」
「昔、家族で行ってさめっちゃ、凄かったっていう記憶あって、ほら、大学の近くもやってたけど、あれ以上やから」
「大学はどこだったんですか?私と同じですか?」
「そうそう、怜さんと同じ大学、同じ学部、同じ学科、同じゼミ」
「そうだったんですか?!」
「うん」
怜は、瞬きを二回する。
「すみません、全然、知らなかったです」
「まぁ、実はね」
賢太郎は満面の笑みで答える。本当に僕に関する記憶だけが綺麗サッパリ無くなっている。正直、それは悲しいけれど、いまは、怜さんが何か僕に興味を持ってくれたような気がして嬉しかったんだ。
「じゃあ、もしかして、ゼミで東京の高裁の裁判とか見に行きましたか?」
「行ったで」
怜から何か話してくれて、ただ、そんな今までの当たり前が懐かしい気持ちとやっぱり怜さんと話すのが楽しい気持ちが入り交じる。
居酒屋を出ると、他愛もない会話をしながら大通りに向かう。仕事がどうとか、天気がどうとか、大学時代に何部だったのか、そんな中身は大したことのない、普通の会話だった。しかし、賢太郎にはそれが嬉しかったんだ。
「怜さん!」
曲がり角を曲がると、大通りに出る。直線の道に続く街路樹に取り付けられた、黄色と青の電飾は、ゆっくりと色を入れ換える。
勇元さんは、目をキラキラとさせて、少年みたいだ。
「凄く、綺麗…」
怜は思わず足を止める。
「やな」
車のヘッドライトとテールランプすらも、冬の世界を彩る輝きとなって、怜の目に溶け込んだ。
「怜さん、」
「はい」
「ここ、3回目やねんで、僕らで来るん」
「え?そうなんですか?」
「覚えてるわ、怜さん、初めてここ来たときも、凄く綺麗…って言って立ち止まったんやで」
「嘘?」
「ほんまやで、居酒屋行ったあとに、酔いざましで駅まで歩くのわざわざ遠回りして、ここ通ったときに」
「すみません、全然、何も覚えていなくて」
「ラッキーやん、二回目の初めてとか感動二回体験できんねんで」
そう言って、賢太郎は親指を立てた。
「確かに、勇元さんが言う通りかもしれませんね」
「勇元さん、なんて呼ばんといて、僕は賢太郎やねんで、下の名前で呼んでや、前みたいに」
「下の名前呼びは…」
少し、下の名前呼びを躊躇う怜。
少し、寂しそうな表情をした賢太郎。
「気にせんといて、勇元さんで全然OKやから」
「…賢太郎さん」
パーッと表情が明るくなった賢太郎。駆け出して、喜びを叫びたい気分になる。
「ありがと、ほんまに!」
怜は、そんな賢太郎の姿が面白くて、クスッと笑った。
イルミネーションの通りを抜けると駅につく。階段を下りて、地下鉄のホームにつく。電車がホームに入ってきて、ホームドアと電車の2重の扉をくぐり抜け、車内に入る。クリスマスが平日である今年にとって最もクリスマスに近い土曜の夜だ。イルミネーションもそうだったが、電車の中にもいかにも恋人同士という感じの人がいる。
僕らも、端から見ればそうなのだろうか。
僕は怜さんを横目にちらっと見る。
「ん?」
「あ、いや、何でも」
「そっか」
電車に揺られて、最寄り駅まで来てしまった。賢太郎と怜は席を立ち上がり、電車を降りて、階段をのぼって改札を出る。
「楽しかったです」
「そんなら、行った甲斐もあったな。ちょっと、遠出やったけど」
「はい」
「遅いし、家までおくんで」
賢太郎は、怜の最寄り駅とその次の駅の間ほどの場所に住んでいる。若干、方向は違うが、そんなにたいした距離ではない。
この次に怜は「いえ、大丈夫です」と一言、そして立ち去る。それがいつもの流れである。だが、今日はちょっと違った。怜は、3秒ほど停止する。そして、グッと拳を握る。
「ありがとうございます。では、」
怜は、自宅の方を指差した。
賢太郎はその言葉の意味を即座には理解できなかった。でも、今日が初めて一緒に帰れる日になったのだ。
「じゃ、行こっか」
怜はコクりと頷いた。駅から10分の道のり。これがずっと続けば良いのに。そんなことを賢太郎は思う。
「あの、同棲の話。私は、前向きに検討していきたいと思っています。もし、賢太郎さんが良かったら、話も詰めたいです。なので、もう少し会う頻度を増やしませんか?私は父の事務所で働いていて多少時間は融通が効きます」
「僕は、消防士やし結構、変則的で、でも、同棲については前向きに考えたいし、いつ会えるかあとでカレンダー送るわ」
「ありがとうございます。こんな、自分勝手な要望聞いてくださって」
「はは、そんな改まったりせんくていいのに」
「そう?」
怜はどこか照れくさそうに賢太郎を見る。
「そんな感じ!」
「あの、今日はありがとうござ、、ありがとう」
クリスマスなんて、嫌な思い出でがある日だったはずなのに、今日は、楽しかったな。顔にこそ、そこまで出ないが、怜はそう思っている。
「うん、またね」
怜の家についてしまった。怜に手を振って別れる。怜は何度か賢太郎に頭を下げる。賢太郎も怜が父と暮らす自宅にガチャッと入るシーンまでみて、歩き出した。
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