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それから週に二回、紫紋は自分の休みを利用して零の元を訪れた。
くだらない話をしながら勉強をする。紫紋は零の知らない事をユーモアたっぷりに話し、零が話したそうな時はそれを上手く聞き出した。
そしてそんな紫紋との時間が、零にとって楽しみになるのに時間はかからなかった。
「零……お前、本当はもっと点数取れるだろ?」
問題集を見ながら紫紋が呆れたように零を見つめた。
ほとんどの答えが正解している。
「…………どうかな?あんまり本気でやったことないから……」
しかし零は肩を竦めてとぼけてみせた。
紫紋が零に教える様になってひと月が経ち、お互い名前を呼び捨てにし合う程打ち解けていた。
「全然理解してんじゃん。俺…必要ないだろ」
「そんな事ないよ。紫紋、教えるの上手いし……何より…気晴らしになってる」
零がイタズラっぽくニヤっと笑った。以前には見せることが無かった表情だ。
たった一ヶ月程で友達と過ごすより紫紋と過ごす時間の方が楽しくて有意義に思える程零は紫紋を信頼していた。
そして微かに芽生えている淡い感情……。
「なんでテスト真面目にやんないんだよ?点数は取っといた方が色々といいだろ?……優越感にも浸れるしさ」
「うわぁ……性格悪っっ!」
「ばーか!真面目にやらないお前のが性格悪いよ」
いつもの様にくだらない会話に二人で笑い合う。
「───期末考査、すぐだろ?……どうすんだよ?また適当にやるのか?」
不意に紫紋が真面目な顔で零を見つめた。
「お前の点数が上がらなきゃ…俺はバイトクビだな」
言葉は軽いが、その瞳は真っ直ぐに零を見つめている。
「…………真面目に……やるよ」
零が目を逸らしいつもの様に肩を竦めた。自分が『どんな感情』で紫紋をみているかバレそうで怖くなったからだ。
「……零?」
いつもと少しだけ違う紫紋の声に、零は再び視線を戻した。
「……俺は……お前との時間を無くしたくないんだけど……?」
その言葉と自分を見つめる紫紋の瞳に、鼓動が早くなる……。
そしてゆっくりと紫紋の手が零の頬に優しく触れ、紫紋の体温が入り込むようにそこから熱が広がっていく。
鼓動が紫紋に聞こえてしまうのではないかと思う程早く、大きくなっているのが分かる。
柔らかい指が撫でるように零の頬を摩り、当たり前のように重ねられた紫紋の唇を抵抗すること無く、零は受け入れた。
「……嫌だった?」
紫紋の言葉に俯き、零は一度だけ首を横に振り
「……もう一度しようか………?」
その言葉には俯いたまま小さく頷いた。
今度は触れた唇から紫紋の舌が零を探し、それを戸惑いながら受け入れ、零もゆっくりと絡ませた。
「──好きだよ。零」
唇を離すと紫紋が優しく囁き零を抱きしめ、その優しい声と体温に零も背中へ腕を回した。
そして初めて囁かれる言葉に零は、陶酔するように目を閉じた。
くだらない話をしながら勉強をする。紫紋は零の知らない事をユーモアたっぷりに話し、零が話したそうな時はそれを上手く聞き出した。
そしてそんな紫紋との時間が、零にとって楽しみになるのに時間はかからなかった。
「零……お前、本当はもっと点数取れるだろ?」
問題集を見ながら紫紋が呆れたように零を見つめた。
ほとんどの答えが正解している。
「…………どうかな?あんまり本気でやったことないから……」
しかし零は肩を竦めてとぼけてみせた。
紫紋が零に教える様になってひと月が経ち、お互い名前を呼び捨てにし合う程打ち解けていた。
「全然理解してんじゃん。俺…必要ないだろ」
「そんな事ないよ。紫紋、教えるの上手いし……何より…気晴らしになってる」
零がイタズラっぽくニヤっと笑った。以前には見せることが無かった表情だ。
たった一ヶ月程で友達と過ごすより紫紋と過ごす時間の方が楽しくて有意義に思える程零は紫紋を信頼していた。
そして微かに芽生えている淡い感情……。
「なんでテスト真面目にやんないんだよ?点数は取っといた方が色々といいだろ?……優越感にも浸れるしさ」
「うわぁ……性格悪っっ!」
「ばーか!真面目にやらないお前のが性格悪いよ」
いつもの様にくだらない会話に二人で笑い合う。
「───期末考査、すぐだろ?……どうすんだよ?また適当にやるのか?」
不意に紫紋が真面目な顔で零を見つめた。
「お前の点数が上がらなきゃ…俺はバイトクビだな」
言葉は軽いが、その瞳は真っ直ぐに零を見つめている。
「…………真面目に……やるよ」
零が目を逸らしいつもの様に肩を竦めた。自分が『どんな感情』で紫紋をみているかバレそうで怖くなったからだ。
「……零?」
いつもと少しだけ違う紫紋の声に、零は再び視線を戻した。
「……俺は……お前との時間を無くしたくないんだけど……?」
その言葉と自分を見つめる紫紋の瞳に、鼓動が早くなる……。
そしてゆっくりと紫紋の手が零の頬に優しく触れ、紫紋の体温が入り込むようにそこから熱が広がっていく。
鼓動が紫紋に聞こえてしまうのではないかと思う程早く、大きくなっているのが分かる。
柔らかい指が撫でるように零の頬を摩り、当たり前のように重ねられた紫紋の唇を抵抗すること無く、零は受け入れた。
「……嫌だった?」
紫紋の言葉に俯き、零は一度だけ首を横に振り
「……もう一度しようか………?」
その言葉には俯いたまま小さく頷いた。
今度は触れた唇から紫紋の舌が零を探し、それを戸惑いながら受け入れ、零もゆっくりと絡ませた。
「──好きだよ。零」
唇を離すと紫紋が優しく囁き零を抱きしめ、その優しい声と体温に零も背中へ腕を回した。
そして初めて囁かれる言葉に零は、陶酔するように目を閉じた。
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面白いてすね。
少しずつ読もう思ってたら、あっという間に読んでしまいました。続きが楽しみにしてます!
ありがとうございますm(_ _)m♡♡
あ💦他で完結しているお話なので少しづつ更新していきたいと思います💦
言って頂いて嬉しかったです♡
ありがとうございます‼️
すごく面白くて、先が気になりすぎて、夢中で読んでしまいました。
ページ捲ろうとしたら、もう、なかった。
続き楽しみにしていますね。
直斗くんはあのお話とはだいぶイメージが違うなと感じました。
やっぱり若さを感じます。
さくらありがとう〜❣️
続き大分あるんですけど……更新してなかったです( ´ㅁ` ;)
💦また更新します💦
でも途中でとまってます(T^T)💦