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おまけ
もし、イメージ映像を作るとしたら
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【第一パート】
第一章「37:戦果報告」より
本文:セスは車椅子の横で眠り込んでしまったようだ。
【映像】
・職業学校のサファイヤ・シーに近い庭で木々から木の葉が舞う。
・セスが車椅子の横で眠り込んでいる。
本文:一時間ほどして、モリタが急に身体を起こした。
「雨……かな。音が聞こえるな。まだ遠いと思うけど」
【映像】
・モリタが耳を澄ませて雨の音を聞く。
・ロビーがセスをゆすぶって起こす。
・ロビー、セス、モリタ、慌てて移動する。
第一章「38:兄へとつながるセスの道」より
本文:歴史を知ることが自分のルーツを知ることになり、そしてそれが兄へと繋がるのだと信じたかった。
【映像】
・セスがまだ見ぬ兄へ思いを馳せる。
・セス、不鮮明な写真と記憶ディスクを手にしてじっと見つめる。
・セス、目を閉じてじっと考え込む。
・ロビーとモリタがセスを見守る。
第一章「5:三人のミッション」より
本文:男がセスに気づき、近づいてセスの顔を睨みつける。
【映像】
・ハドリが向こうから近づいてきてセスの顔を睨む。
・その後、何か考えながら階段を上がっていく。
第八章「321:未来のため忌まわしき血を断つ決意」より
本文:ハドリの異父姉でウォーリーの母親でもある、フローレンス・トワは忌まわしい人物が無理矢理にハドリの母親に産ませた子だ。少なくともハドリ自身はそう確信している。
その血が残ることはすなわち、彼の母の生涯に汚点を残すことである。やはり、消し去らねばならないのだ。
【映像】
・ハドリ、忌まわしき血を討つ決意。ウォーリーと対峙するイメージ。
第八章「353:セスの懸念」より
本文:よく見るとセスは同じ椅子を何度も動かしたり、配線を何度も誤るなど落ち着きを完全に欠いた状態だ。
そこにカネサキがやってきて、セスの車椅子に手を置いた。
「カネサキ……さん?」
「落ち着かないのはわかるけど、今は会見の準備をきちんと済ませることよ、クルス君」
「しかしですね、OP社が今やってきたらひとたまりもないですよ! ここは病院です! 戦う技能のある人たちはほとんどいないのですよ!」
「カネサキの言う通りよ。今心配したところでできることなんてたかが知れているのだから、私たちは会見の準備さえしていればいいのよ。もっとも、カネサキの言い方は品がなさ過ぎるけどね」
セスとカネサキとのやりとりの間に、オオイダが割って入った。
【映像】
・セスが会見場の設営をしている。
・そこにカネサキとオオイダがやってきてセスに話しかける。
・セス、インデストへ思いを馳せる。
・カネサキ、オオイダ、セスと話す。
第七章「307:社長秘書の旅立ち」より
本文:そう思うと、胸の奥からたまらなく辛い、悲しい想いが湧きおこってきた。
自然と頬を涙が伝う。もともと血の気が薄く、白っぽい肌だが、このときばかりはやや赤みが差していた。
涙が落ちて彼女の手の甲に当たる。
【映像】
・メイ、オイゲンが去った部屋の中で涙を流す。
・メイ、すがりつくようにメモ書きを手に取る。
第五章「206:セス、一二年ぶりに「はじまりの丘」へ」より
本文:そこには、いつもの軽快な様子のセスの姿はなかった。
(育ての父は失った。でも、僕には兄がいる。そして、ここで兄が何者だか、知ることができる……)
セスの目は遠くの大空を見つめていた。
ロビーにはその様子が痛々しくさえ見える。
(もうすぐだぜ。何とか身体の方が持ってくれよ……)
ロビーも祈るような気分である。
【映像】
・セスとロビー、「はじまりの丘」にたたずむ。
・セス、ロビー遠くへ視線を向ける。
【第二パート】
第五章「195:降伏……ならず」より
本文: 持ち運んでいた鳥籠の中の二羽の小鳥も、この地で空へと放った。
【映像】
・セス「はじまりの丘」でフジミ・タウンの女性職員と一緒に小鳥を放す。
・小鳥、大空に向かって飛んでいく。
第九章「424:旅立ちのとき」より
本文:車椅子がゆっくりと、「はじまりの丘」への道を進んでいく。
ここへ来た直後はそれほど苦にならなかった道も、今は道が平らになっているところで休憩を取らないとてっぺんまで上りきれないようになっている。
【映像】
・セス、車椅子で「はじまりの丘」のスロープを上る。
・セス、ウォーリーの墓の前に達する。
本文:兄の墓と向き合い、兄と対話する━━
今のセスにはそれで十分であった。
(中略)
不意にセスの視線の先で何かが光ったように見えた。
(あのあたりにいるのだろうか……?)
それは幻であったかもしれない。
しかし、セスにはそれが間違いなくロビーたちの存在の証であるように思われた。
【映像】
・セス、ウォーリーの墓に話しかける。
・何かが光り、ドガン山脈の方に視線を向ける。
第九章「423:『ストランディング・ワールド』」より
本文:ロビーがテーブルを拳で叩いた。
その音に慌ててカネサキとオオイダが振り向く。
ロビーは、ほとんど真っ白な地図を広げた。
その隣には約三〇年前に「ルナ・ヘヴンス」から撮影された不鮮明な写真のコピーが並べられている。
【映像】
・真っ白な地図、ロビー熱弁を振るいテーブルを拳で叩く。
・カメラ、テント中から外へと向かう。
・コナカが心配そうに外を見ているところを通過。
・外に出た後はこれまでの足跡を追う。
本文:メイの黒い髪が風になびいている。
黒地にエメラルドグリーンを被せた色の瞳は、物憂げにオイゲンの腕時計を見つめている。
【映像】
・メイの髪が風でふわっと揺れる。
本文:「社長……
どうして、私をいつものように見守っていてくださらないのですか?
どうして、何も仰ってくださらないのですか?
どうして、私を……導いてくださらないのですか?
私が在ることは……許していただけないのですね……」
【映像】
・メイ、オイゲン (引き寄せた腕時計)に話しかける。
・メイ、オイゲンの腕時計を抱きしめる。
・メイ、再びオイゲンの腕時計を見つめる。
第九章「424:旅立ちのとき」より
本文:そしてパンの欠片を右手の掌にのせ、左肩の方に差し出す。
【映像】
・どこからか小鳥が飛んできてセスの左肩に止まる。
本文:肩に止まった小鳥は、警戒することなくパンの欠片をついばんだ。
【映像】
・セス、パンを差し出す。
・小鳥、パンをついばむ。
本文:目を凝らしたことで、少し疲れたようだ。
セスは再び目を閉じ、心地よい風に身を任せた。
その表情は、あらゆる苦しみや不安から解放されたかのように穏やかであった。
【映像】
・セス、車椅子の上で風に身を任せる。
・穏やかな表情のセス。
本文:不意にセスの彼の左肩に止まっていた小鳥が飛び立った。
上空にはもう一羽の小鳥がそれを待つかのように旋回していた。
旋回していた小鳥は飛び立った小鳥と上空で合流した。
そして二羽は何処かへと飛び去っていった。
セスは穏やかな表情で目を閉じている。
その頬は、うっすらと白く照らされている。暖かい光だ。
穏やかな風が近くの木の葉を舞い上げた。
舞い上げられた木の葉がセスの頬を撫でていった……
【映像】
・セスの左肩から鳥が飛び立つ。
・上空を旋回していた小鳥と合流。
・カメラ大きく引いてセスと「はじまりの丘」映す。
・セスと車椅子がシルエットになる。
第一章「37:戦果報告」より
本文:セスは車椅子の横で眠り込んでしまったようだ。
【映像】
・職業学校のサファイヤ・シーに近い庭で木々から木の葉が舞う。
・セスが車椅子の横で眠り込んでいる。
本文:一時間ほどして、モリタが急に身体を起こした。
「雨……かな。音が聞こえるな。まだ遠いと思うけど」
【映像】
・モリタが耳を澄ませて雨の音を聞く。
・ロビーがセスをゆすぶって起こす。
・ロビー、セス、モリタ、慌てて移動する。
第一章「38:兄へとつながるセスの道」より
本文:歴史を知ることが自分のルーツを知ることになり、そしてそれが兄へと繋がるのだと信じたかった。
【映像】
・セスがまだ見ぬ兄へ思いを馳せる。
・セス、不鮮明な写真と記憶ディスクを手にしてじっと見つめる。
・セス、目を閉じてじっと考え込む。
・ロビーとモリタがセスを見守る。
第一章「5:三人のミッション」より
本文:男がセスに気づき、近づいてセスの顔を睨みつける。
【映像】
・ハドリが向こうから近づいてきてセスの顔を睨む。
・その後、何か考えながら階段を上がっていく。
第八章「321:未来のため忌まわしき血を断つ決意」より
本文:ハドリの異父姉でウォーリーの母親でもある、フローレンス・トワは忌まわしい人物が無理矢理にハドリの母親に産ませた子だ。少なくともハドリ自身はそう確信している。
その血が残ることはすなわち、彼の母の生涯に汚点を残すことである。やはり、消し去らねばならないのだ。
【映像】
・ハドリ、忌まわしき血を討つ決意。ウォーリーと対峙するイメージ。
第八章「353:セスの懸念」より
本文:よく見るとセスは同じ椅子を何度も動かしたり、配線を何度も誤るなど落ち着きを完全に欠いた状態だ。
そこにカネサキがやってきて、セスの車椅子に手を置いた。
「カネサキ……さん?」
「落ち着かないのはわかるけど、今は会見の準備をきちんと済ませることよ、クルス君」
「しかしですね、OP社が今やってきたらひとたまりもないですよ! ここは病院です! 戦う技能のある人たちはほとんどいないのですよ!」
「カネサキの言う通りよ。今心配したところでできることなんてたかが知れているのだから、私たちは会見の準備さえしていればいいのよ。もっとも、カネサキの言い方は品がなさ過ぎるけどね」
セスとカネサキとのやりとりの間に、オオイダが割って入った。
【映像】
・セスが会見場の設営をしている。
・そこにカネサキとオオイダがやってきてセスに話しかける。
・セス、インデストへ思いを馳せる。
・カネサキ、オオイダ、セスと話す。
第七章「307:社長秘書の旅立ち」より
本文:そう思うと、胸の奥からたまらなく辛い、悲しい想いが湧きおこってきた。
自然と頬を涙が伝う。もともと血の気が薄く、白っぽい肌だが、このときばかりはやや赤みが差していた。
涙が落ちて彼女の手の甲に当たる。
【映像】
・メイ、オイゲンが去った部屋の中で涙を流す。
・メイ、すがりつくようにメモ書きを手に取る。
第五章「206:セス、一二年ぶりに「はじまりの丘」へ」より
本文:そこには、いつもの軽快な様子のセスの姿はなかった。
(育ての父は失った。でも、僕には兄がいる。そして、ここで兄が何者だか、知ることができる……)
セスの目は遠くの大空を見つめていた。
ロビーにはその様子が痛々しくさえ見える。
(もうすぐだぜ。何とか身体の方が持ってくれよ……)
ロビーも祈るような気分である。
【映像】
・セスとロビー、「はじまりの丘」にたたずむ。
・セス、ロビー遠くへ視線を向ける。
【第二パート】
第五章「195:降伏……ならず」より
本文: 持ち運んでいた鳥籠の中の二羽の小鳥も、この地で空へと放った。
【映像】
・セス「はじまりの丘」でフジミ・タウンの女性職員と一緒に小鳥を放す。
・小鳥、大空に向かって飛んでいく。
第九章「424:旅立ちのとき」より
本文:車椅子がゆっくりと、「はじまりの丘」への道を進んでいく。
ここへ来た直後はそれほど苦にならなかった道も、今は道が平らになっているところで休憩を取らないとてっぺんまで上りきれないようになっている。
【映像】
・セス、車椅子で「はじまりの丘」のスロープを上る。
・セス、ウォーリーの墓の前に達する。
本文:兄の墓と向き合い、兄と対話する━━
今のセスにはそれで十分であった。
(中略)
不意にセスの視線の先で何かが光ったように見えた。
(あのあたりにいるのだろうか……?)
それは幻であったかもしれない。
しかし、セスにはそれが間違いなくロビーたちの存在の証であるように思われた。
【映像】
・セス、ウォーリーの墓に話しかける。
・何かが光り、ドガン山脈の方に視線を向ける。
第九章「423:『ストランディング・ワールド』」より
本文:ロビーがテーブルを拳で叩いた。
その音に慌ててカネサキとオオイダが振り向く。
ロビーは、ほとんど真っ白な地図を広げた。
その隣には約三〇年前に「ルナ・ヘヴンス」から撮影された不鮮明な写真のコピーが並べられている。
【映像】
・真っ白な地図、ロビー熱弁を振るいテーブルを拳で叩く。
・カメラ、テント中から外へと向かう。
・コナカが心配そうに外を見ているところを通過。
・外に出た後はこれまでの足跡を追う。
本文:メイの黒い髪が風になびいている。
黒地にエメラルドグリーンを被せた色の瞳は、物憂げにオイゲンの腕時計を見つめている。
【映像】
・メイの髪が風でふわっと揺れる。
本文:「社長……
どうして、私をいつものように見守っていてくださらないのですか?
どうして、何も仰ってくださらないのですか?
どうして、私を……導いてくださらないのですか?
私が在ることは……許していただけないのですね……」
【映像】
・メイ、オイゲン (引き寄せた腕時計)に話しかける。
・メイ、オイゲンの腕時計を抱きしめる。
・メイ、再びオイゲンの腕時計を見つめる。
第九章「424:旅立ちのとき」より
本文:そしてパンの欠片を右手の掌にのせ、左肩の方に差し出す。
【映像】
・どこからか小鳥が飛んできてセスの左肩に止まる。
本文:肩に止まった小鳥は、警戒することなくパンの欠片をついばんだ。
【映像】
・セス、パンを差し出す。
・小鳥、パンをついばむ。
本文:目を凝らしたことで、少し疲れたようだ。
セスは再び目を閉じ、心地よい風に身を任せた。
その表情は、あらゆる苦しみや不安から解放されたかのように穏やかであった。
【映像】
・セス、車椅子の上で風に身を任せる。
・穏やかな表情のセス。
本文:不意にセスの彼の左肩に止まっていた小鳥が飛び立った。
上空にはもう一羽の小鳥がそれを待つかのように旋回していた。
旋回していた小鳥は飛び立った小鳥と上空で合流した。
そして二羽は何処かへと飛び去っていった。
セスは穏やかな表情で目を閉じている。
その頬は、うっすらと白く照らされている。暖かい光だ。
穏やかな風が近くの木の葉を舞い上げた。
舞い上げられた木の葉がセスの頬を撫でていった……
【映像】
・セスの左肩から鳥が飛び立つ。
・上空を旋回していた小鳥と合流。
・カメラ大きく引いてセスと「はじまりの丘」映す。
・セスと車椅子がシルエットになる。
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