159 / 436
第四章
154:次の仕事と懸念
しおりを挟む
オイゲンがセスの病室を訪れてから二週間後のLH五〇年四月二四日、約束どおりオイゲンはセスの見舞いにやってきた。
あまり感情が表に出ない人物なので意外に思う者も多いのだが、こう見えてオイゲンはかなり義理堅いのである。
病室に入るや否や、オイゲンが切り出した。
最初の提案としてオイゲンが個人的にセスの入院費を持つ、という。
「……社長さんよ、申し出はありがたいんだけど、金で全てカタがつく、って問題でもないのよ。そこはわかっているんだろうな?」
ロビーがそう反論したのだが、オイゲンは申し訳ないので入院費は私が面倒見ます、と答えた。
「……それと医師の方の許可が取れれば、一度弊社まで来ていただきたいと思うのですが……
お願いしたいことがあるのです」
オイゲンがそう申し出た。
「あなた、そんなこと頼める立場なの?」
カネサキが立ち上がってオイゲンに詰め寄ったが、これはレイカに止められる。
「……カネサキさん、イナ社長の話を聞いてからにしましょう」
カネサキは黙って引き下がった。職業学校での立場はレイカの方が上なのだ。
「イナ社長は何をお考えなのでしょうか?」
「……レイカ・メルツ先生、でしたね? テレビで何度か拝見したことがありますが、何故あなたがここにいらっしゃるのでしょうか?」
オイゲンがレイカの姿を見て首を傾げた。
「私達は仕事上のパートナーです」
レイカがきっぱりと言い切った。
「……そうでしたか。そうするとかえってご迷惑をかけてしまう可能性がありますね……」
不意にオイゲンは口ごもった。
「社長さんよ。とりあえず言ってみてくれないか? 内容は俺達が判断するからよ」
ロビーがオイゲンを促すと、オイゲンはわかりましたと答えて、話を再開した。
ECN社では最近になって倉庫から使用されていない情報端末が大量に発見された。
端末の中には社内のデータベースに登録されていない情報類が多々あると思われるが、社員を割いてその内容の調査をしている余裕がない。
そのため内容を調査し、その報告と社内データベースへの登録をする作業者を探しているのだが、その作業をしてもらえないか、ということであった。
この作業に従事していれば、社内のデータベースに接続する大義名分も立つという。
当初、オイゲンは情報の機密保持のため、社員にその業務をさせようとしたのだが、これにはOP社から待ったがかかったのだ。
そのような何も生まない作業に社員を割くのは非効率である、ということだった。OP社社長のエイチ・ハドリ直接の指示で、アルバイトを雇ってその業務に従事させることになったのだ。
オイゲンは社に戻ってOP社の許可を得た上で、今日の訪問に臨んだのだった。
一通り話を聞いたところで、セスはロビーとモリタを交互に見やった。
「予めお断りしておきますが、正直なところ端末に何の情報が登録されているかは私も把握していません。ですので、あなた方にとって有益な情報かどうかも判断できません。それでもよろしければ、ということですが……」
オイゲンは正直なところを語った。
「……受けてみたら?」
カネサキがセスに向かって言った。セスは無言だ。他の者の顔色をうかがっているように見える。
「モリタ、お前に反対とは言わせない。セス、受けてみようぜ」
ロビーが口を開こうとするモリタを制した。セスはロビーの言葉にうなずいた。
「これで決まりと言いたいが……」
ロビーが口ごもった。
問題はセスが病院を出て仕事ができるかである。
当面は何台か端末を病院に運び込んで対応することになりそうだ。
しかし、調査を必要とする端末の数が膨大であり、登録されている情報の内容によっては社外に持ち出さないほうがよい可能性もある。
いずれはECN社の本社で作業をしなければならなくなるだろう。
一方、セスが入院してから数十回も検査が行われていたが、詳しいことは何一つ判明していない。
医師の話では「時間をかけて、検査結果の推移を見ていかない限り、有効な治療方針を立てることが難しい」ということであった。
しかし、これらの事実はセスに正確に伝えられているわけではなかった。
セスの性格から、状況を知ってしまった場合に悪影響があると医師が判断したためである。
このため、セスの病状を一番詳しく知っているのはロビーである。
ロビーはほとんど親のようにセスに接している。
実際年は二つしか離れていないのだがセスが実年齢より外見、性格ともに年少さを感じさせるということもあり、このような役割分担が出来上がったといえるかもしれない。
(何とか病院と話をつけるしかないな……)
ロビーがそう考えていると、オイゲンが「医師の方と話をしてみます」と申し出た。
副院長が知り合いなので、話がしやすい、ということらしい。
オイゲンはその後セスに探している兄に関する質問をいくつかした。
セスは知っている限りのことを答えた。
「イナ社長。ECN社はエクザロームで一番歴史のある会社だとうかがっています。その歴史ある会社にご協力いただけることに感謝しています」
セスがそう礼を言うと、オイゲンはできる限りの協力をしたいと思います、と答えた。
セスがオイゲンの表情を見てから、更に続ける。
「……それと、できれば……二年前、僕やここにいるロビー、モリタを含めた発電関係の学生が何故、御社に不採用になったのか、その理由も知りたいのです」
オイゲンは目を閉じてうなずいた後、質問に答えだした。
当時はOP社との提携交渉段階にあり、提携を結ぶ上では、社内の発電関連の部門を縮小する必要があった。そのため、新規に発電関係の技術者の採用ができなくなった。
決定したのは自分であり、その責任を負うのは自分である。
今更謝罪したところでどうしようもないが、迷惑をかけたことについてはお詫びしたい、ということであった。
社長としては軽率な発言かもしれないが、これがオイゲンなりの誠意である。基本的に正直な男なのだ。
するとモリタがオイゲンにその話を自分の母親にしてくれないか、と申し出た。オイゲンは少し考えてから承諾した。
そして、連絡を取るためモリタとオイゲンが病室を後にした。
あまり感情が表に出ない人物なので意外に思う者も多いのだが、こう見えてオイゲンはかなり義理堅いのである。
病室に入るや否や、オイゲンが切り出した。
最初の提案としてオイゲンが個人的にセスの入院費を持つ、という。
「……社長さんよ、申し出はありがたいんだけど、金で全てカタがつく、って問題でもないのよ。そこはわかっているんだろうな?」
ロビーがそう反論したのだが、オイゲンは申し訳ないので入院費は私が面倒見ます、と答えた。
「……それと医師の方の許可が取れれば、一度弊社まで来ていただきたいと思うのですが……
お願いしたいことがあるのです」
オイゲンがそう申し出た。
「あなた、そんなこと頼める立場なの?」
カネサキが立ち上がってオイゲンに詰め寄ったが、これはレイカに止められる。
「……カネサキさん、イナ社長の話を聞いてからにしましょう」
カネサキは黙って引き下がった。職業学校での立場はレイカの方が上なのだ。
「イナ社長は何をお考えなのでしょうか?」
「……レイカ・メルツ先生、でしたね? テレビで何度か拝見したことがありますが、何故あなたがここにいらっしゃるのでしょうか?」
オイゲンがレイカの姿を見て首を傾げた。
「私達は仕事上のパートナーです」
レイカがきっぱりと言い切った。
「……そうでしたか。そうするとかえってご迷惑をかけてしまう可能性がありますね……」
不意にオイゲンは口ごもった。
「社長さんよ。とりあえず言ってみてくれないか? 内容は俺達が判断するからよ」
ロビーがオイゲンを促すと、オイゲンはわかりましたと答えて、話を再開した。
ECN社では最近になって倉庫から使用されていない情報端末が大量に発見された。
端末の中には社内のデータベースに登録されていない情報類が多々あると思われるが、社員を割いてその内容の調査をしている余裕がない。
そのため内容を調査し、その報告と社内データベースへの登録をする作業者を探しているのだが、その作業をしてもらえないか、ということであった。
この作業に従事していれば、社内のデータベースに接続する大義名分も立つという。
当初、オイゲンは情報の機密保持のため、社員にその業務をさせようとしたのだが、これにはOP社から待ったがかかったのだ。
そのような何も生まない作業に社員を割くのは非効率である、ということだった。OP社社長のエイチ・ハドリ直接の指示で、アルバイトを雇ってその業務に従事させることになったのだ。
オイゲンは社に戻ってOP社の許可を得た上で、今日の訪問に臨んだのだった。
一通り話を聞いたところで、セスはロビーとモリタを交互に見やった。
「予めお断りしておきますが、正直なところ端末に何の情報が登録されているかは私も把握していません。ですので、あなた方にとって有益な情報かどうかも判断できません。それでもよろしければ、ということですが……」
オイゲンは正直なところを語った。
「……受けてみたら?」
カネサキがセスに向かって言った。セスは無言だ。他の者の顔色をうかがっているように見える。
「モリタ、お前に反対とは言わせない。セス、受けてみようぜ」
ロビーが口を開こうとするモリタを制した。セスはロビーの言葉にうなずいた。
「これで決まりと言いたいが……」
ロビーが口ごもった。
問題はセスが病院を出て仕事ができるかである。
当面は何台か端末を病院に運び込んで対応することになりそうだ。
しかし、調査を必要とする端末の数が膨大であり、登録されている情報の内容によっては社外に持ち出さないほうがよい可能性もある。
いずれはECN社の本社で作業をしなければならなくなるだろう。
一方、セスが入院してから数十回も検査が行われていたが、詳しいことは何一つ判明していない。
医師の話では「時間をかけて、検査結果の推移を見ていかない限り、有効な治療方針を立てることが難しい」ということであった。
しかし、これらの事実はセスに正確に伝えられているわけではなかった。
セスの性格から、状況を知ってしまった場合に悪影響があると医師が判断したためである。
このため、セスの病状を一番詳しく知っているのはロビーである。
ロビーはほとんど親のようにセスに接している。
実際年は二つしか離れていないのだがセスが実年齢より外見、性格ともに年少さを感じさせるということもあり、このような役割分担が出来上がったといえるかもしれない。
(何とか病院と話をつけるしかないな……)
ロビーがそう考えていると、オイゲンが「医師の方と話をしてみます」と申し出た。
副院長が知り合いなので、話がしやすい、ということらしい。
オイゲンはその後セスに探している兄に関する質問をいくつかした。
セスは知っている限りのことを答えた。
「イナ社長。ECN社はエクザロームで一番歴史のある会社だとうかがっています。その歴史ある会社にご協力いただけることに感謝しています」
セスがそう礼を言うと、オイゲンはできる限りの協力をしたいと思います、と答えた。
セスがオイゲンの表情を見てから、更に続ける。
「……それと、できれば……二年前、僕やここにいるロビー、モリタを含めた発電関係の学生が何故、御社に不採用になったのか、その理由も知りたいのです」
オイゲンは目を閉じてうなずいた後、質問に答えだした。
当時はOP社との提携交渉段階にあり、提携を結ぶ上では、社内の発電関連の部門を縮小する必要があった。そのため、新規に発電関係の技術者の採用ができなくなった。
決定したのは自分であり、その責任を負うのは自分である。
今更謝罪したところでどうしようもないが、迷惑をかけたことについてはお詫びしたい、ということであった。
社長としては軽率な発言かもしれないが、これがオイゲンなりの誠意である。基本的に正直な男なのだ。
するとモリタがオイゲンにその話を自分の母親にしてくれないか、と申し出た。オイゲンは少し考えてから承諾した。
そして、連絡を取るためモリタとオイゲンが病室を後にした。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる