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第四章
141:遭難寸前
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「……さすがに遠いですね」
エリック・モトムラは隣を歩くウォーリー・トワに話しかけた。
「……そうだな。だが、歩くしかないだろう」
ウォーリーの言葉にエリックがうなずいた。
その後ろを歩くノリオ・ミヤハラとアツシ・サクライは無言である。
潜伏していたジンを脱出して、今日で六日目になる。
計算上では、仲間の待つフルヤへは既に到着してもよいはずなのだが、一向にその気配は無い。
ウォーリーたち四人は職業学校の東側にある湖、サファイア・シーを北上し再び上陸した後、西にあるフルヤへと向かって歩を進めていた。
計算上では歩くルートは四〇キロメートルほどだった。
それを考えるといくら湿地帯で足場が悪いとはいえ、時間がかかりすぎている。
当初の予定では三日か四日でフルヤに到着しているはずだったのだ。
「三日か四日」というあたり、この計画がかなりアバウトなものであることがわかる。
それも無理はない。
このルートは通常人が通らないルートで、道はおろか地図すら整備されていないのだ。
ルート上に他の集落は無いし、このあたりは湿地帯が広がっているエリアとして知られている。人が通行する理由が無いといってよい。
彼らがあてにしていたのは、「サイ川の北側を西に向かって歩けば街道とぶつかる」ということだけである。
街道を基準にすればフルヤに到着できる。
ところが、いつまで経ってもその街道が見えてこないから不思議である。
街道を通り過ぎて更に西に進めば、すぐに海とぶつかる。
西へ行き過ぎてしまっても海が壁の役割を果たしてくれるので、大きく行き過ぎる可能性はゼロに等しい。
今のところ海にも街道にもぶつかっていない、ということは、まだ西へ行き足りないのであろう。
彼らの装備はそれほど本格的なものではなかったから、湿地帯でもできるだけ歩きやすいルートを選んでいた。
このため度々迂回を余儀なくされたから、かなりの距離ロスがあったはずである。
問題は迂回を繰り返したことで、頼りにしていたサイ川を見失ってしまったことであった。
また、このあたりは湿地帯ということもあり、あたりにはうっすらとしたもやがかかっている。視界が悪いのも、思うように進めない原因となっている。
「……しかし、これだけ遠いとやってられませんね」
サクライが音を上げた。不眠不休、というわけではなかったが、足場の悪いところを三日以上歩き続けているから当然である。
「それにしても変だな。北に向かう道路にぶつかるはずなのだが」
ミヤハラが首を傾げた。
ポータルの北部からは北に向かって街道が走っている。
街道といっても舗装された道路ではなく、砂利が敷き詰められているか、土が踏み固められているだけのものなのだが。
ウォーリーたちは西へ向かって進んでいたから、どこかで街道と交差するはずだ。
「他の連中が待っている。先を急ぐぞ」
ウォーリーも苛立ちを隠せない。
ミヤハラとエリックは無言でウォーリーについていこうとするが、サクライが動かない。
「何をやっている!」
ウォーリーが怒鳴ったが、サクライは動かない。
「マネージャー、闇雲に進むのもどうかと思いますね。食料だって、それほど余裕はないんですよ。フルヤにたどり着く前に飢え死にはご免です」
サクライはその場に座り込んでしまった。
幸い、今いるところは湿地と岩場の境目のようなところで、岩側に腰をかければ濡れることはない。
「いい加減にしろ! お前がブツブツ言うから進まないんだろうが! 飢え死にしたくなかったら早くついてこい!」
ウォーリーがキレた。到着が遅れて一番焦っているのは彼かもしれない。
「まあまあ二人とも落ち着いて。状況を整理するために、一度落ち着いてから移動することにしてはどうですか?」
ミヤハラが二人をなだめる。二人がぶつかったとき、彼がなだめ役になることは多い。
過去にこのような衝突があったときは、エリックが冗談とも嫌味ともつかない発言をし
て場を和ませることが多かった。
しかし、今回の脱出劇においては彼が計画の立案者であるためか、責任を感じて口数が少なくなっているようであった。
「うむ……少し休んで考えるか、少しだけだぞ」
ウォーリーがサクライに倣ってその場にしゃがみこんだ。
さすがに四人の中で最年長のミヤハラの言葉は重いようだ。
ミヤハラとエリックものろのろと腰を下ろした。
陽が傾き始めているが、夜まではもう少し時間があるようだ。
時計の針は一五時を示している。日没まではあと三時間ほどだろう。それまでには何らかの目処を立てたい。
「……どうでもいいですけど、ここのところ、少し寒くないですかね?」
サクライがそう言って、リュックから防寒着を取り出した。
「……言われてみればそうだな。エリック、通信関係は全然ダメなのか?」
ウォーリーが防寒着を取り出しながら尋ねた。
エリックは難しい顔をしながら携帯端末を操作しているのだが、端末には何も映し出されなかった。電波が届かないらしい。
「……すみません、ダメです。まだ街道は遠いようですね……」
エリックが力なく首を横に振った。それを見たサクライがエリックに防寒着を渡した。
サクライなりに気を遣っているのだ。彼はエリックとはかなり親しい。
「……それにしても寒いですね。少し風もあるようです」
エリックが防寒着を羽織った。
不意にミヤハラがのっそりと立ち上がった。
ウォーリーがどうしたと声をかけると、ミヤハラはこう答えた。
「……もやが晴れそうです。誰か双眼鏡か何か持っていないか?」
その言葉にサクライが立ち上がった。手には双眼鏡を持っている。
「自分が見ますよ。TMよりは視力はいいはずです」
ミヤハラは黙ってその場に座り込んだ。
「あ、あれは何だ?」
もやが晴れた方向を指差してサクライが声をあげた。
「どうした? 何かあったのか!」
ウォーリーが興奮気味に立ち上がる。
「マネージャー、これを見てください」
サクライが双眼鏡を手渡した。
ウォーリーが双眼鏡を覗くと、小高い丘のようなものが見えた。
丘のふもとには掘っ立て小屋がある。
「よし、いけるぞ! あそこまでなら日没までに歩いていける! 早速出発だ!」
ウォーリーは有無を言わさず他の三人を急かして再び歩を進めるのだった。
エリック・モトムラは隣を歩くウォーリー・トワに話しかけた。
「……そうだな。だが、歩くしかないだろう」
ウォーリーの言葉にエリックがうなずいた。
その後ろを歩くノリオ・ミヤハラとアツシ・サクライは無言である。
潜伏していたジンを脱出して、今日で六日目になる。
計算上では、仲間の待つフルヤへは既に到着してもよいはずなのだが、一向にその気配は無い。
ウォーリーたち四人は職業学校の東側にある湖、サファイア・シーを北上し再び上陸した後、西にあるフルヤへと向かって歩を進めていた。
計算上では歩くルートは四〇キロメートルほどだった。
それを考えるといくら湿地帯で足場が悪いとはいえ、時間がかかりすぎている。
当初の予定では三日か四日でフルヤに到着しているはずだったのだ。
「三日か四日」というあたり、この計画がかなりアバウトなものであることがわかる。
それも無理はない。
このルートは通常人が通らないルートで、道はおろか地図すら整備されていないのだ。
ルート上に他の集落は無いし、このあたりは湿地帯が広がっているエリアとして知られている。人が通行する理由が無いといってよい。
彼らがあてにしていたのは、「サイ川の北側を西に向かって歩けば街道とぶつかる」ということだけである。
街道を基準にすればフルヤに到着できる。
ところが、いつまで経ってもその街道が見えてこないから不思議である。
街道を通り過ぎて更に西に進めば、すぐに海とぶつかる。
西へ行き過ぎてしまっても海が壁の役割を果たしてくれるので、大きく行き過ぎる可能性はゼロに等しい。
今のところ海にも街道にもぶつかっていない、ということは、まだ西へ行き足りないのであろう。
彼らの装備はそれほど本格的なものではなかったから、湿地帯でもできるだけ歩きやすいルートを選んでいた。
このため度々迂回を余儀なくされたから、かなりの距離ロスがあったはずである。
問題は迂回を繰り返したことで、頼りにしていたサイ川を見失ってしまったことであった。
また、このあたりは湿地帯ということもあり、あたりにはうっすらとしたもやがかかっている。視界が悪いのも、思うように進めない原因となっている。
「……しかし、これだけ遠いとやってられませんね」
サクライが音を上げた。不眠不休、というわけではなかったが、足場の悪いところを三日以上歩き続けているから当然である。
「それにしても変だな。北に向かう道路にぶつかるはずなのだが」
ミヤハラが首を傾げた。
ポータルの北部からは北に向かって街道が走っている。
街道といっても舗装された道路ではなく、砂利が敷き詰められているか、土が踏み固められているだけのものなのだが。
ウォーリーたちは西へ向かって進んでいたから、どこかで街道と交差するはずだ。
「他の連中が待っている。先を急ぐぞ」
ウォーリーも苛立ちを隠せない。
ミヤハラとエリックは無言でウォーリーについていこうとするが、サクライが動かない。
「何をやっている!」
ウォーリーが怒鳴ったが、サクライは動かない。
「マネージャー、闇雲に進むのもどうかと思いますね。食料だって、それほど余裕はないんですよ。フルヤにたどり着く前に飢え死にはご免です」
サクライはその場に座り込んでしまった。
幸い、今いるところは湿地と岩場の境目のようなところで、岩側に腰をかければ濡れることはない。
「いい加減にしろ! お前がブツブツ言うから進まないんだろうが! 飢え死にしたくなかったら早くついてこい!」
ウォーリーがキレた。到着が遅れて一番焦っているのは彼かもしれない。
「まあまあ二人とも落ち着いて。状況を整理するために、一度落ち着いてから移動することにしてはどうですか?」
ミヤハラが二人をなだめる。二人がぶつかったとき、彼がなだめ役になることは多い。
過去にこのような衝突があったときは、エリックが冗談とも嫌味ともつかない発言をし
て場を和ませることが多かった。
しかし、今回の脱出劇においては彼が計画の立案者であるためか、責任を感じて口数が少なくなっているようであった。
「うむ……少し休んで考えるか、少しだけだぞ」
ウォーリーがサクライに倣ってその場にしゃがみこんだ。
さすがに四人の中で最年長のミヤハラの言葉は重いようだ。
ミヤハラとエリックものろのろと腰を下ろした。
陽が傾き始めているが、夜まではもう少し時間があるようだ。
時計の針は一五時を示している。日没まではあと三時間ほどだろう。それまでには何らかの目処を立てたい。
「……どうでもいいですけど、ここのところ、少し寒くないですかね?」
サクライがそう言って、リュックから防寒着を取り出した。
「……言われてみればそうだな。エリック、通信関係は全然ダメなのか?」
ウォーリーが防寒着を取り出しながら尋ねた。
エリックは難しい顔をしながら携帯端末を操作しているのだが、端末には何も映し出されなかった。電波が届かないらしい。
「……すみません、ダメです。まだ街道は遠いようですね……」
エリックが力なく首を横に振った。それを見たサクライがエリックに防寒着を渡した。
サクライなりに気を遣っているのだ。彼はエリックとはかなり親しい。
「……それにしても寒いですね。少し風もあるようです」
エリックが防寒着を羽織った。
不意にミヤハラがのっそりと立ち上がった。
ウォーリーがどうしたと声をかけると、ミヤハラはこう答えた。
「……もやが晴れそうです。誰か双眼鏡か何か持っていないか?」
その言葉にサクライが立ち上がった。手には双眼鏡を持っている。
「自分が見ますよ。TMよりは視力はいいはずです」
ミヤハラは黙ってその場に座り込んだ。
「あ、あれは何だ?」
もやが晴れた方向を指差してサクライが声をあげた。
「どうした? 何かあったのか!」
ウォーリーが興奮気味に立ち上がる。
「マネージャー、これを見てください」
サクライが双眼鏡を手渡した。
ウォーリーが双眼鏡を覗くと、小高い丘のようなものが見えた。
丘のふもとには掘っ立て小屋がある。
「よし、いけるぞ! あそこまでなら日没までに歩いていける! 早速出発だ!」
ウォーリーは有無を言わさず他の三人を急かして再び歩を進めるのだった。
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