42 / 436
第一章
40:ウォーリー、耐え忍ぶ日々
しおりを挟む
自らが勤務するメディットの食堂で、アイネスは苛立ちながら食事をしていた。
もちろん、苛立ちの原因はウォーリー・トワという問題児である。
ウォーリーの面倒を見るようにアイネスに頼んだのはオイゲンであるが、アイネスはオイゲンに苦情を言う気にもなれなかった。
ウォーリーのあまりの異端ぶりに呆れて、というのが理由の一つであるが、それだけではない。
ウォーリーの医療費こそECN社から支払われているものの、彼は現在ECN社の社員ではない。
これはECN社の医療費支払システムの問題であり、ウォーリーの意志とは関係が無い。
オイゲンに苦情を言わない理由はアイネスの性格にあった。
ウォーリーが現在ECN社の社員ではない以上、ECN社の責任者に責任を問うのは筋違いである、とアイネスは考えているのである。
一方、アイネスはウォーリーの担当医、と書いたが、現在の状況ではそれは必ずしも正しくない。
手術の執刀までは確かにアイネスがウォーリーを担当していたが、当初の予定では手術後は別の医師がウォーリーを担当する予定だった。
しかし、ウォーリーの突拍子もない行動に、この医師がノイローゼ気味になったため、アイネスが再びウォーリーの相手をすることになったのである。
アイネスとしては知己であるオイゲンに「よろしく頼みます」といわれた患者の治療を放棄することはできない。
実はECN社社長のオイゲン・イナのファーストネームである「オイゲン」はアイネスの父のファーストネームでもある。
ECN社の二代目社長カズト・イナは、若かりし頃に大事故に遭いその生命の危機を迎えたことがある。
このとき彼の命を救った医師こそ、オイゲン・アイネス、すなわちヴィリー・アイネスの父であった。
カズトは医師としてのオイゲン・アイネスの病や怪我に立ち向かう毅然とした態度に感じいった。
後年、カズトは生まれた自分の息子に、かつての命の恩人の名前をつけた。
これが現在のECN社社長であるオイゲン・イナだったのだ。
アイネスがオイゲンの話を聞くとき、彼の頭には同じファーストネームを持つ厳格な父の姿が頭に浮かんでしまうのである。
五〇歳近くになった今でも、彼にとって父の存在は絶対だったのだ。
このことがアイネスの頭を悩ませ、結局ウォーリーの担当から離れられないという結果を生んだのである。
また、オイゲンが人の好さそうな若者に (事実それに近いのであるが)見えるのも、アイネスが彼への責任追及をためらう要因である。
あくまでも、彼はアイネスに知り合いを助けるように依頼しただけの立場であるのだから、その期待には応えたい。
しかし、相手に責任を問うのは筋違いである。
その二つの思惑が葛藤となって、アイネスの精神を混乱させたのであった。
一方、そんなことはつゆ知らず、ウォーリーは点滴を終了した後、リハビリと称して病院内を歩き回っていた。
いまやメディット内で一番の有名人と化したウォーリーには、入院中の患者にも多くの知り合いがいる。
病室を回ってこうした知り合いと談笑するのもウォーリーの日課であった。
ウォーリー本人に聞けば、「これもリハビリのうち」と答えたかもしれない。
ウォーリーは彼なりに危機感を持っていた。リハビリを急ぐのもこの危機感のためである。
半年で病院を出る、と公言した以上、自分を慕ってくる者のためにもそれは守らなければならない。そういう面ではウォーリーは案外律儀である。
病院を出るからには、仕事ができる状態になっていないと意味がない。ウォーリーは休むことなど考えていなかった。
一日でも早くここを出て、自分を慕ってくる者のために行動したかった。
他にも理由がある。五月の半ばにICUから一般病棟へ移動してからは、電子新聞やニュース番組などを見ることで、社会の情報も入るようになってきた。
彼が勤務していたECN社がOP社と提携したことは予想がついていたが、五千名以上が犠牲となった「エクザローム防衛隊」の事件のことを知ったときはさすがに怒りを隠せなかった。
ハドリが自社の社員の犠牲を前提にビルの爆破を指示したことは、OP社の一部従業員以外に知られておらず、当然のごとくウォーリーもこの事実を知らない。
ただ、直感的に「あのハドリならあえて自社の従業員を犠牲にすることくらいはやりかねない」とは感じている。
OP社に請われて入社した幹部が最初の三ヶ月のうち、一ヶ月だけ目標の成果を上げられなかったという理由だけで解雇されたという話なども聞いており、ウォーリーが知るOP社は「人を使い捨てる」会社となっている。
自らが勤務していたECN社が実質的にOP社の傘下に入った状況では、ECN社を出てウォーリーのもとに馳せ参じる者も他に出てくるかもしれない。
その者達のことも考えなければならない。
しかし、事態は必ずしもウォーリーの望む方向に進んでいない。
アイネスの治療プログラムは慎重に進められている。
当初の予定よりは進行が早まっているとはいえ、今のペースでは年内に退院できるかどうか、といったところだ。
一方でウォーリーのタイムリミットは最悪で九月末である。少なくとも三ヶ月は今のプログラムを短縮しなければならない。
ウォーリーが入院期間を短縮する上での最大のネックは薬剤の投与に関することであった。
リハビリのプログラムはある程度先が読めるし、特に準備が必要ないのでウォーリーの意思で先行できる。
しかし、投与する薬品は担当医師であるアイネスが承知しない限り、出されることがない。
こればかりはウォーリーもお手上げなのだ。さすがに薬剤倉庫に侵入してまで薬剤を手に入れるのは彼の価値観に合わなかった。
このため、現時点でのウォーリーにとって最大の課題は薬剤の投与プログラムを短縮し、できるだけ早くすべての薬剤の投与を済ませることであった。
回復が早いことをアピールして、アイネスに薬剤の投与プログラムを短縮させるのも、ウォーリーの作戦の一つであった。
(それにしても、だ。俺がこうしているうちに、とんでもないことになっているな……)
ウォーリーは窓から外を見ながらそう感じていた。
半ば喧嘩別れのように飛び出してきたとはいえ、ECN社の動向は気になるのである。
ウォーリーにとって特に気になることが三つあった。
一つ目は残してきた部下の存在だった。
彼を慕って集まってきた部下である。
今どうにも対処ができない自分がもどかしい。通信で連絡を取ることができるようにはなったのだが、自らが現場に足を運んで指示をすることは不可能である。
二つ目はECN社の入社試験に不合格となって、彼を頼ってきた者たちの存在である。
ウォーリーは彼らをECN社時代の部下であるノリオ・ミヤハラに預けていた。
ミヤハラはウォーリーがECN社を辞する原因となった会議に向かう際、「短気を起こすな」と戒めた人物である。
ミヤハラからの報告では、当面、彼らをアルバイトとして雇用する、とされていた。
社員となると無理だが、アルバイトの雇用であればミヤハラの権限で可能だからだ。
ウォーリーが見るにミヤハラは少々腰が重すぎるのだが、面倒見は悪くない。
この前まで学生だった者の相手にはちょうどいいだろう。
最後にECN社そのものである。
仮にもウォーリー自身が所属していた組織である。
ハドリのOP社に屈するのはウォーリーとしても面白くない。
しかし、辞めてしまった以上、こちらから手を出すのもはばかられる。
事実上、ECN社はOP社の傘下に入ったような形となっている。
今のECN社に手を貸すのは、OP社、すなわちハドリに協力することだとウォーリーは考えていた。
それだけはウォーリーとしても耐えられない。ここに彼のジレンマがある。
ウォーリー自身はECN社もその社長であるオイゲンやその従業員を嫌っているわけではないのだ。
例外は経営企画室なのだが、その経営企画室のメンバーが大量離脱していることは既に仲間から聞いていた。
(俺が自分で決起するしかないか……)
ウォーリーはそう決意し、リハビリへと戻ったのであった。
彼は彼を待つ者たちのためにも立ち止まるわけには行かなかったのだ。
「『泥にまみれ 恐怖の縄絡んでも ただ前へ』、か」
ウォーリーはかつて、職業学校内で流行った歌の一節を口ずさんでいた。
根性論、精神論に偏ったと批判も少なくない歌詞だが、ウォーリー個人は気に入っていた。
(立ち止まるわけにはいかねぇ、な…… あと三ヶ月! 三ヶ月でここを出る!
出ると言ったら、それが現実になる!)
もちろん、苛立ちの原因はウォーリー・トワという問題児である。
ウォーリーの面倒を見るようにアイネスに頼んだのはオイゲンであるが、アイネスはオイゲンに苦情を言う気にもなれなかった。
ウォーリーのあまりの異端ぶりに呆れて、というのが理由の一つであるが、それだけではない。
ウォーリーの医療費こそECN社から支払われているものの、彼は現在ECN社の社員ではない。
これはECN社の医療費支払システムの問題であり、ウォーリーの意志とは関係が無い。
オイゲンに苦情を言わない理由はアイネスの性格にあった。
ウォーリーが現在ECN社の社員ではない以上、ECN社の責任者に責任を問うのは筋違いである、とアイネスは考えているのである。
一方、アイネスはウォーリーの担当医、と書いたが、現在の状況ではそれは必ずしも正しくない。
手術の執刀までは確かにアイネスがウォーリーを担当していたが、当初の予定では手術後は別の医師がウォーリーを担当する予定だった。
しかし、ウォーリーの突拍子もない行動に、この医師がノイローゼ気味になったため、アイネスが再びウォーリーの相手をすることになったのである。
アイネスとしては知己であるオイゲンに「よろしく頼みます」といわれた患者の治療を放棄することはできない。
実はECN社社長のオイゲン・イナのファーストネームである「オイゲン」はアイネスの父のファーストネームでもある。
ECN社の二代目社長カズト・イナは、若かりし頃に大事故に遭いその生命の危機を迎えたことがある。
このとき彼の命を救った医師こそ、オイゲン・アイネス、すなわちヴィリー・アイネスの父であった。
カズトは医師としてのオイゲン・アイネスの病や怪我に立ち向かう毅然とした態度に感じいった。
後年、カズトは生まれた自分の息子に、かつての命の恩人の名前をつけた。
これが現在のECN社社長であるオイゲン・イナだったのだ。
アイネスがオイゲンの話を聞くとき、彼の頭には同じファーストネームを持つ厳格な父の姿が頭に浮かんでしまうのである。
五〇歳近くになった今でも、彼にとって父の存在は絶対だったのだ。
このことがアイネスの頭を悩ませ、結局ウォーリーの担当から離れられないという結果を生んだのである。
また、オイゲンが人の好さそうな若者に (事実それに近いのであるが)見えるのも、アイネスが彼への責任追及をためらう要因である。
あくまでも、彼はアイネスに知り合いを助けるように依頼しただけの立場であるのだから、その期待には応えたい。
しかし、相手に責任を問うのは筋違いである。
その二つの思惑が葛藤となって、アイネスの精神を混乱させたのであった。
一方、そんなことはつゆ知らず、ウォーリーは点滴を終了した後、リハビリと称して病院内を歩き回っていた。
いまやメディット内で一番の有名人と化したウォーリーには、入院中の患者にも多くの知り合いがいる。
病室を回ってこうした知り合いと談笑するのもウォーリーの日課であった。
ウォーリー本人に聞けば、「これもリハビリのうち」と答えたかもしれない。
ウォーリーは彼なりに危機感を持っていた。リハビリを急ぐのもこの危機感のためである。
半年で病院を出る、と公言した以上、自分を慕ってくる者のためにもそれは守らなければならない。そういう面ではウォーリーは案外律儀である。
病院を出るからには、仕事ができる状態になっていないと意味がない。ウォーリーは休むことなど考えていなかった。
一日でも早くここを出て、自分を慕ってくる者のために行動したかった。
他にも理由がある。五月の半ばにICUから一般病棟へ移動してからは、電子新聞やニュース番組などを見ることで、社会の情報も入るようになってきた。
彼が勤務していたECN社がOP社と提携したことは予想がついていたが、五千名以上が犠牲となった「エクザローム防衛隊」の事件のことを知ったときはさすがに怒りを隠せなかった。
ハドリが自社の社員の犠牲を前提にビルの爆破を指示したことは、OP社の一部従業員以外に知られておらず、当然のごとくウォーリーもこの事実を知らない。
ただ、直感的に「あのハドリならあえて自社の従業員を犠牲にすることくらいはやりかねない」とは感じている。
OP社に請われて入社した幹部が最初の三ヶ月のうち、一ヶ月だけ目標の成果を上げられなかったという理由だけで解雇されたという話なども聞いており、ウォーリーが知るOP社は「人を使い捨てる」会社となっている。
自らが勤務していたECN社が実質的にOP社の傘下に入った状況では、ECN社を出てウォーリーのもとに馳せ参じる者も他に出てくるかもしれない。
その者達のことも考えなければならない。
しかし、事態は必ずしもウォーリーの望む方向に進んでいない。
アイネスの治療プログラムは慎重に進められている。
当初の予定よりは進行が早まっているとはいえ、今のペースでは年内に退院できるかどうか、といったところだ。
一方でウォーリーのタイムリミットは最悪で九月末である。少なくとも三ヶ月は今のプログラムを短縮しなければならない。
ウォーリーが入院期間を短縮する上での最大のネックは薬剤の投与に関することであった。
リハビリのプログラムはある程度先が読めるし、特に準備が必要ないのでウォーリーの意思で先行できる。
しかし、投与する薬品は担当医師であるアイネスが承知しない限り、出されることがない。
こればかりはウォーリーもお手上げなのだ。さすがに薬剤倉庫に侵入してまで薬剤を手に入れるのは彼の価値観に合わなかった。
このため、現時点でのウォーリーにとって最大の課題は薬剤の投与プログラムを短縮し、できるだけ早くすべての薬剤の投与を済ませることであった。
回復が早いことをアピールして、アイネスに薬剤の投与プログラムを短縮させるのも、ウォーリーの作戦の一つであった。
(それにしても、だ。俺がこうしているうちに、とんでもないことになっているな……)
ウォーリーは窓から外を見ながらそう感じていた。
半ば喧嘩別れのように飛び出してきたとはいえ、ECN社の動向は気になるのである。
ウォーリーにとって特に気になることが三つあった。
一つ目は残してきた部下の存在だった。
彼を慕って集まってきた部下である。
今どうにも対処ができない自分がもどかしい。通信で連絡を取ることができるようにはなったのだが、自らが現場に足を運んで指示をすることは不可能である。
二つ目はECN社の入社試験に不合格となって、彼を頼ってきた者たちの存在である。
ウォーリーは彼らをECN社時代の部下であるノリオ・ミヤハラに預けていた。
ミヤハラはウォーリーがECN社を辞する原因となった会議に向かう際、「短気を起こすな」と戒めた人物である。
ミヤハラからの報告では、当面、彼らをアルバイトとして雇用する、とされていた。
社員となると無理だが、アルバイトの雇用であればミヤハラの権限で可能だからだ。
ウォーリーが見るにミヤハラは少々腰が重すぎるのだが、面倒見は悪くない。
この前まで学生だった者の相手にはちょうどいいだろう。
最後にECN社そのものである。
仮にもウォーリー自身が所属していた組織である。
ハドリのOP社に屈するのはウォーリーとしても面白くない。
しかし、辞めてしまった以上、こちらから手を出すのもはばかられる。
事実上、ECN社はOP社の傘下に入ったような形となっている。
今のECN社に手を貸すのは、OP社、すなわちハドリに協力することだとウォーリーは考えていた。
それだけはウォーリーとしても耐えられない。ここに彼のジレンマがある。
ウォーリー自身はECN社もその社長であるオイゲンやその従業員を嫌っているわけではないのだ。
例外は経営企画室なのだが、その経営企画室のメンバーが大量離脱していることは既に仲間から聞いていた。
(俺が自分で決起するしかないか……)
ウォーリーはそう決意し、リハビリへと戻ったのであった。
彼は彼を待つ者たちのためにも立ち止まるわけには行かなかったのだ。
「『泥にまみれ 恐怖の縄絡んでも ただ前へ』、か」
ウォーリーはかつて、職業学校内で流行った歌の一節を口ずさんでいた。
根性論、精神論に偏ったと批判も少なくない歌詞だが、ウォーリー個人は気に入っていた。
(立ち止まるわけにはいかねぇ、な…… あと三ヶ月! 三ヶ月でここを出る!
出ると言ったら、それが現実になる!)
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる