41 / 436
第一章
39:困った患者
しおりを挟む
セスが「エクザロームの歴史を知る」と決意したのと同じ頃、ウォーリー・トワはメディットでリハビリを続ける毎日を過ごしていた。
メディットに運び込まれた後、数々の検査を行い、アイネスの執刀による手術を行ったのが五月一一日。
それから約一ヶ月半、本来ならまだ治療中の段階なのだが、彼は独自に得た知識から自分なりの退院までのプログラムを作り上げていた。
プログラムのほとんどは専門家の目から見ても理にかなったものであったが、ごく一部には問題のある内容も含まれていた。しかし、これを止めることができる者はメディットに存在しなかった。
担当医のヴィリー・アイネスはそのようなウォーリーの様子に辟易していたが、言ったところで聞き入れるウォーリーではない。
アイネスは「丁寧で正確な治療」をすることに定評のある医師ではあるが、一方で「慎重過ぎる」という評価もある。
そのようなアイネスにとって、ウォーリーのような患者はストレスの種でしかない。
本人は気付いていなかったが、最近メディットの医師や看護師、職員の間では次のような警句が発せられていた。
「副院長 (アイネスのこと)が食堂の麺類のコーナーに並んでいる時には絶対に近づくな」
アイネスは食堂で食事をするとき、昼は必ず「Bセット」、夜なら「バランス定食」を注文する。そして、窓側の隅に近い席でそれを食べることはメディットに勤務する者なら誰でも知っている。
ところが、ウォーリーが入院してからというもの、このルールが守られなくなってきたのだ。
ルールからの逸脱は常にウォーリーが何かのトラブルを起こしたときに限って発生していた。
このようなとき、アイネスは食堂で「いつもの」メニューを平らげた後、今度は麺類のコーナーへ行き、麺類の皿を持って「いつもの」席へ行ってそれを平らげるのだ。
ちなみにアイネスが注文する麺類のメニューは固定されていない。
これは食堂側が麺類については日ごとに出すメニューを変えているためで、麺類にも固定されたメニューがあるなら、アイネスはそれを注文するだろうと職員の間では噂されていた。
この日も食堂にはBセットを平らげた後、天ぷら蕎麦をすするアイネスの姿があった。
このとき、他の医師や看護師、職員などはアイネスを避けて離れた席に座っていた。
ことの経緯はこうだ。
ウォーリーがコンピュータ制御している薬剤投与装置のプログラムを改造して、本来のスピードの三倍の速度で投与を進めた。
このことに気付いた看護師は恐る恐る担当医のアイネスに報告し、「何とかならないものか」と訴えたのである。
アイネスがウォーリーの病室へ行って真意を確認すると、
「先生、薬が終わらないとリハビリの運動ができないんですわ」
と顔色一つ変えず答えたのである。
アイネスは苦虫を噛み潰したような表情で、
「トワさん、薬はあなたの症状を考慮した上で、最適と思われる速度で投与しているのです。勝手に速度を変えられては治療に影響が出ます!」
と注意した。
「そんなこと言われてもなぁ……仲間には半年で退院するって言っちゃったし、今更後には引けませんよ」
「いけません!」
「そこを何とか、いいでしょ? 先生」
「いけないものはいけないのです!」
アイネスは聞き分けのない子供を説得するような絶望的な気分になった。
いつものことではあるのだが、いろいろな意味でウォーリーという患者は性質が悪い。
知識はそれなりに持っているし、自分で決めたことは完全にやり切るだけの行動力もあるからだ。
問題はしばしば入り込む理にかなわない行動だ。
こうした行動は間違った知識に基づいて、というよりも本人の信念によって引き起こされているようにアイネスには感じられた。
信念に基づく行動を理屈で変えさせるのは困難であることをアイネスも理解している。
一方で、アイネスも自らの信念に基づいてウォーリーの説得を試みている。
異なる信念と信念とのぶつかり合いは、そう簡単に終わるものではない。
「でも、こっちも半年で出なきゃいけないんですよ」
ウォーリーが両手を広げて首を横に振った。アイネスの説得を受け入れる気はないようだ。
「……」
「もし、俺の方法でダメでも先生を訴えたりしませんから。ちゃんと紙に書いてサインしたものを出しますって」
そう言いながら、ウォーリーは近くにあるメモ用紙にペンで何かを書き、アイネスに手渡す。
メモ用紙には、
「貴院の治療方針に従わず、私、ウォーリー・トワの身に何が生じても、私またはその親族、その他の者は、一切貴院の責任を問わないものとします。
LH四八年六月二八日 ウォーリー・トワ」
と記されていた。
アイネスは律儀にも手渡された紙に目を通したのだが、
「このようなものは受け取れません」
とウォーリーに紙を突っ返そうとした。
「まあ、先生、いいから」
とウォーリーは無理矢理アイネスに紙を押し付ける。
結局、両者の話は平行線のまま、アイネスが説得をあきらめて病室を出た。
ウォーリーの説得に失敗したアイネスはその後、機器管理室からウォーリーの薬剤投与装置を制御しようと試みた。
患者に治療方針を遵守させるのは医師の義務であると考えていたからだ。
ウォーリーも頑固だが、アイネスも負けず劣らず頑固だ。
しかし、アイネスの試みは失敗に終わった。
コンピュータを扱うことでは、専門家であるウォーリーに分がある。
かつてウォーリーが所属していたECN社はエクザロームでもっとも技術力のあるIT企業でもある。
ウォーリーは (意外にも)技術者上がりであり、装置のコンピュータに自分専用のロックを仕掛けることなどお手のものだったのである。
自分の試みが失敗に終わったことを知ったアイネスはそのまま食堂へ向かった。その後のことは、今回の話の冒頭に書いたとおりである。
とんでもない問題児を持たされたと、アイネスはウォーリーを受け入れた己の決断を呪った。
メディットに運び込まれた後、数々の検査を行い、アイネスの執刀による手術を行ったのが五月一一日。
それから約一ヶ月半、本来ならまだ治療中の段階なのだが、彼は独自に得た知識から自分なりの退院までのプログラムを作り上げていた。
プログラムのほとんどは専門家の目から見ても理にかなったものであったが、ごく一部には問題のある内容も含まれていた。しかし、これを止めることができる者はメディットに存在しなかった。
担当医のヴィリー・アイネスはそのようなウォーリーの様子に辟易していたが、言ったところで聞き入れるウォーリーではない。
アイネスは「丁寧で正確な治療」をすることに定評のある医師ではあるが、一方で「慎重過ぎる」という評価もある。
そのようなアイネスにとって、ウォーリーのような患者はストレスの種でしかない。
本人は気付いていなかったが、最近メディットの医師や看護師、職員の間では次のような警句が発せられていた。
「副院長 (アイネスのこと)が食堂の麺類のコーナーに並んでいる時には絶対に近づくな」
アイネスは食堂で食事をするとき、昼は必ず「Bセット」、夜なら「バランス定食」を注文する。そして、窓側の隅に近い席でそれを食べることはメディットに勤務する者なら誰でも知っている。
ところが、ウォーリーが入院してからというもの、このルールが守られなくなってきたのだ。
ルールからの逸脱は常にウォーリーが何かのトラブルを起こしたときに限って発生していた。
このようなとき、アイネスは食堂で「いつもの」メニューを平らげた後、今度は麺類のコーナーへ行き、麺類の皿を持って「いつもの」席へ行ってそれを平らげるのだ。
ちなみにアイネスが注文する麺類のメニューは固定されていない。
これは食堂側が麺類については日ごとに出すメニューを変えているためで、麺類にも固定されたメニューがあるなら、アイネスはそれを注文するだろうと職員の間では噂されていた。
この日も食堂にはBセットを平らげた後、天ぷら蕎麦をすするアイネスの姿があった。
このとき、他の医師や看護師、職員などはアイネスを避けて離れた席に座っていた。
ことの経緯はこうだ。
ウォーリーがコンピュータ制御している薬剤投与装置のプログラムを改造して、本来のスピードの三倍の速度で投与を進めた。
このことに気付いた看護師は恐る恐る担当医のアイネスに報告し、「何とかならないものか」と訴えたのである。
アイネスがウォーリーの病室へ行って真意を確認すると、
「先生、薬が終わらないとリハビリの運動ができないんですわ」
と顔色一つ変えず答えたのである。
アイネスは苦虫を噛み潰したような表情で、
「トワさん、薬はあなたの症状を考慮した上で、最適と思われる速度で投与しているのです。勝手に速度を変えられては治療に影響が出ます!」
と注意した。
「そんなこと言われてもなぁ……仲間には半年で退院するって言っちゃったし、今更後には引けませんよ」
「いけません!」
「そこを何とか、いいでしょ? 先生」
「いけないものはいけないのです!」
アイネスは聞き分けのない子供を説得するような絶望的な気分になった。
いつものことではあるのだが、いろいろな意味でウォーリーという患者は性質が悪い。
知識はそれなりに持っているし、自分で決めたことは完全にやり切るだけの行動力もあるからだ。
問題はしばしば入り込む理にかなわない行動だ。
こうした行動は間違った知識に基づいて、というよりも本人の信念によって引き起こされているようにアイネスには感じられた。
信念に基づく行動を理屈で変えさせるのは困難であることをアイネスも理解している。
一方で、アイネスも自らの信念に基づいてウォーリーの説得を試みている。
異なる信念と信念とのぶつかり合いは、そう簡単に終わるものではない。
「でも、こっちも半年で出なきゃいけないんですよ」
ウォーリーが両手を広げて首を横に振った。アイネスの説得を受け入れる気はないようだ。
「……」
「もし、俺の方法でダメでも先生を訴えたりしませんから。ちゃんと紙に書いてサインしたものを出しますって」
そう言いながら、ウォーリーは近くにあるメモ用紙にペンで何かを書き、アイネスに手渡す。
メモ用紙には、
「貴院の治療方針に従わず、私、ウォーリー・トワの身に何が生じても、私またはその親族、その他の者は、一切貴院の責任を問わないものとします。
LH四八年六月二八日 ウォーリー・トワ」
と記されていた。
アイネスは律儀にも手渡された紙に目を通したのだが、
「このようなものは受け取れません」
とウォーリーに紙を突っ返そうとした。
「まあ、先生、いいから」
とウォーリーは無理矢理アイネスに紙を押し付ける。
結局、両者の話は平行線のまま、アイネスが説得をあきらめて病室を出た。
ウォーリーの説得に失敗したアイネスはその後、機器管理室からウォーリーの薬剤投与装置を制御しようと試みた。
患者に治療方針を遵守させるのは医師の義務であると考えていたからだ。
ウォーリーも頑固だが、アイネスも負けず劣らず頑固だ。
しかし、アイネスの試みは失敗に終わった。
コンピュータを扱うことでは、専門家であるウォーリーに分がある。
かつてウォーリーが所属していたECN社はエクザロームでもっとも技術力のあるIT企業でもある。
ウォーリーは (意外にも)技術者上がりであり、装置のコンピュータに自分専用のロックを仕掛けることなどお手のものだったのである。
自分の試みが失敗に終わったことを知ったアイネスはそのまま食堂へ向かった。その後のことは、今回の話の冒頭に書いたとおりである。
とんでもない問題児を持たされたと、アイネスはウォーリーを受け入れた己の決断を呪った。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる