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第一章
27:東へ……
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オイゲンが経営企画室から責任を問われるのではないかという懸念を抱いていることについて、メイはなかなか納得する様子を見せなかった。
オイゲンは説明を尽くしているのだが、規程を盾にとられてしまうとどうにもならない。オイゲンの説明は主に感情をベースにしているためだ。
「それはそうと、今回のことで会社を離れることになるかもしれないよ」
何気なしにオイゲンがそう言うと、さっとメイの表情が変わった。彼女にとって痛いところなのだ。
「それは困ります。社長がいるから私はこうして仕事をさせてもらえるのに……
社長が会社を離れたら、私はどうなってしまうのでしょうか……?」
「カワナさんは能力あるんだから、自分がいなくてもやっていけるよ。人と会うのが苦手なら生産管理とかの部署に回ればいいんじゃないかな。そのくらいは、自分が対応できると思うよ」
オイゲンの提案はメイのことを考えてのものであると思われたが、メイにとってはとんでもない内容だった。
「能力ある」と誉められるのもメイにとって気恥ずかしい部分があるのだが、それ以上の問題がある。
メイがオイゲンのところで仕事ができるのは、オイゲン以外の人間を相手にする必要がないから、という理由だけではなかった。
オイゲン以外に自分の存在を知らせる必要がない、というのも重要な要素なのである。
確かに生産管理の部署には直属の上司以外を相手にする必要が無い仕事もある。
しかし、社内に情報提供をするときなど、自分の名前を出さなければならない機会が発生する。
オイゲンのもとで社長秘書をしている限り、メイは自分の名前で社内に情報提供をする必要は無いのだからこれは大きな違いだ。これはこれで秘書としてはどうかという点もあるのだが。
メイは自分がよく知らない相手に自分の存在を知られることに大きな恐怖を感じている。
また、直属の上司となる人物にも不安を感じる。
彼女がオイゲンと会話が出来るのは「自分の存在を否定される心配をしなくてよい」と判断しているからだ。
メイがそう判断した相手は約二一年の人生の中でたった一人、すなわちオイゲンだけである。
敢えてもう一人挙げるならば、彼女が幼い頃の彼女の母であろう。
しかし、その母はメイが長じるにつれて、彼女に厳しく接するようになった。
学校の教師をしていたメイの母はメイの言動に危機感を募らせていた。
周囲を見てそのペースに行動を合わせることが出来ないのである。
社会では団体行動が出来ない者は、悪になる。
教師という職業柄、メイの母はこうしたことに人一倍敏感だった。
そのため、彼女は娘を叱責する機会を著しく増やしたのである。
母親に叱責されるたび、メイは自室の押入れに篭り、布団に包まりながら膝を抱えて泣き明かしたのである。
それでも家を出て、母親から逃れることは出来なかった。
自分の知らない外の世界が怖かったのだ。
その母親はメイが一六歳のとき、自ら命を絶った。
父はメイが幼いときに家から去っている。
つまり、今、メイが「自分の存在を否定される心配をしなくてよい」相手はオイゲンだけである。
(社長が会社からいなくなったら……私も会社に残れないだろうな……
でも、誰かに自分を踏みにじられるのなら、一人の方がいい
会社の中に自分がいて良い場所が無くなるのだから……)
メイはひそかにそう決意した。
「もし、社に残るのが問題ならば、ウォーリーのところに行ってみるのはどうかな?」
オイゲンの提案はメイには唐突に思われた。
(社長は何を考えているのだろう……?
既に会社を辞める決意をしているのでしょうか?
それとも……社長は私を置いておくのに疲れたのでしょうか?)
「……社長、社長の考える会社に、私がいてもよい場所は無くなったのですね……」
メイの台詞にオイゲンは、
(いかん、またカワナさんを飛躍モードに入れてしまった!)
と思い、慌ててフォローを試みる。
「飛躍モード」とは、メイの話がこちらの意図を飛び越してあさっての方向に向かうことを示すオイゲンの造語である。過去の会話の中でも同じようなことがたびたびあった。
「居場所が無いのはカワナさんじゃなくて自分だって。もともと社長とかトップとかには不向きな人間なのだから」
オイゲンのこの言葉は社長としては不適切なものであろうが、紛れもない本音であった。
彼には人を導くとか率いるという役割には著しく不適格な人間であるという自覚があった。
「……社長が私の扱いに困っているのなら正直に言ってください。電話も取れない秘書が役に立つ訳がないのですから」
オイゲンが必死に反論するが、メイは「飛躍モード」からなかなか抜け出すそぶりを見せない。
確かに彼はメイの取り扱いに苦慮しているのだが、
「……カワナさんがどうこう、という問題じゃない。正直な話、自分はこの会社のトップに立つのに疲れたよ。社長をやりたい人には申し訳ないけど、自分は望んでこの地位に就いたわけじゃない」
オイゲンはできるだけこの手の弱音を他者の前で吐かないように気を遣っているが、秘書の前では話が別であった。
「どういうことです?」
「自分自身とまわりの何人かが、のんびり暮らせればそれでいいんだけどね。今は立場上そうもいかない。社長を辞めて市井の一市民として暮らすのも悪くないと思う。
ただ、今のエクザロームはちょっと窮屈だね。今回のうちとOP社のやりとりを見てもわかるように、誰かの持っているものを自分のものにしようと争ってばかりだ」
「……」
メイは反論を止めてオイゲンの話を聞いている。
「東に行きたいと前に言ったのは、そういう争いから離れた場所にいたい、というのもあるんだよ。
これは自分が勝手に考えていることだけど……
他人の持っているものと同じものが自分の目の前に落ちていて、少し手を伸ばせばそれに届くならば……他人と争って他人の所有物を奪い取るより、目の前の同じものを拾うんじゃないかな」
「……」
メイはオイゲンの話に興味を持ったのか、ずいと身を乗り出してきた。
「正確なところはわからないけど、この島の東はまだ誰のものでもない。もしかしたら、土地や資源に恵まれた地かもしれない。人々が『欲しい』と思うよりも多くのモノがあれば、争うなんて気はなくなるんじゃないかな」
「社長は会社を辞めて東へ行くつもりなのですか?」
「残念ながら自分にはそのための行動力も知恵も無いと思うな。
こうした大きなことは、適性のあるリーダーが中心となるべきだと思う。自分の知る限りではウォーリーが適任じゃないかな」
「……それではトワさんの所へ行くと?」
「もう一つ言っておくと、これは自分の思い過ごしかもしれないけど、ウォーリーは少し人が好すぎるところがあるし、ちょっと無謀なところもある。そういうときに、ブレーキをかけられる参謀役が必要だ。
今でもミヤハラがいるけど、奴も意外と好戦的だからなぁ……」
「社長がその参謀役になるのですか?」
「自分にはそんな能力も知恵も無いよ。自分が知る限りでは……カワナさん、君以上の適任者はいないと思うんだけどね。自分はせいぜい一人のメンバーとしてウォーリーのあとにくっついていくだけさ。それすらも向こうが嫌がるかもね」
オイゲンの言葉にメイは、私が、と言いかけて口ごもった。
「そう、カワナさんだよ。まあ、こっちの勝手な意見だし、気に入らないならそうする必要は無いんだし」
そう言ってオイゲンは時計を見た。そろそろ経営企画室との話し合いが始まる時間だ。オイゲンは経営企画室と話し合ってくるよ、と伝え社長室を出た。
メイはオイゲンの言葉にも気づかない様子で、その場に立ち尽くしていた。
「トワさんのところで、東に向かう……?」
メイが茫然とつぶやいた。
オイゲンは説明を尽くしているのだが、規程を盾にとられてしまうとどうにもならない。オイゲンの説明は主に感情をベースにしているためだ。
「それはそうと、今回のことで会社を離れることになるかもしれないよ」
何気なしにオイゲンがそう言うと、さっとメイの表情が変わった。彼女にとって痛いところなのだ。
「それは困ります。社長がいるから私はこうして仕事をさせてもらえるのに……
社長が会社を離れたら、私はどうなってしまうのでしょうか……?」
「カワナさんは能力あるんだから、自分がいなくてもやっていけるよ。人と会うのが苦手なら生産管理とかの部署に回ればいいんじゃないかな。そのくらいは、自分が対応できると思うよ」
オイゲンの提案はメイのことを考えてのものであると思われたが、メイにとってはとんでもない内容だった。
「能力ある」と誉められるのもメイにとって気恥ずかしい部分があるのだが、それ以上の問題がある。
メイがオイゲンのところで仕事ができるのは、オイゲン以外の人間を相手にする必要がないから、という理由だけではなかった。
オイゲン以外に自分の存在を知らせる必要がない、というのも重要な要素なのである。
確かに生産管理の部署には直属の上司以外を相手にする必要が無い仕事もある。
しかし、社内に情報提供をするときなど、自分の名前を出さなければならない機会が発生する。
オイゲンのもとで社長秘書をしている限り、メイは自分の名前で社内に情報提供をする必要は無いのだからこれは大きな違いだ。これはこれで秘書としてはどうかという点もあるのだが。
メイは自分がよく知らない相手に自分の存在を知られることに大きな恐怖を感じている。
また、直属の上司となる人物にも不安を感じる。
彼女がオイゲンと会話が出来るのは「自分の存在を否定される心配をしなくてよい」と判断しているからだ。
メイがそう判断した相手は約二一年の人生の中でたった一人、すなわちオイゲンだけである。
敢えてもう一人挙げるならば、彼女が幼い頃の彼女の母であろう。
しかし、その母はメイが長じるにつれて、彼女に厳しく接するようになった。
学校の教師をしていたメイの母はメイの言動に危機感を募らせていた。
周囲を見てそのペースに行動を合わせることが出来ないのである。
社会では団体行動が出来ない者は、悪になる。
教師という職業柄、メイの母はこうしたことに人一倍敏感だった。
そのため、彼女は娘を叱責する機会を著しく増やしたのである。
母親に叱責されるたび、メイは自室の押入れに篭り、布団に包まりながら膝を抱えて泣き明かしたのである。
それでも家を出て、母親から逃れることは出来なかった。
自分の知らない外の世界が怖かったのだ。
その母親はメイが一六歳のとき、自ら命を絶った。
父はメイが幼いときに家から去っている。
つまり、今、メイが「自分の存在を否定される心配をしなくてよい」相手はオイゲンだけである。
(社長が会社からいなくなったら……私も会社に残れないだろうな……
でも、誰かに自分を踏みにじられるのなら、一人の方がいい
会社の中に自分がいて良い場所が無くなるのだから……)
メイはひそかにそう決意した。
「もし、社に残るのが問題ならば、ウォーリーのところに行ってみるのはどうかな?」
オイゲンの提案はメイには唐突に思われた。
(社長は何を考えているのだろう……?
既に会社を辞める決意をしているのでしょうか?
それとも……社長は私を置いておくのに疲れたのでしょうか?)
「……社長、社長の考える会社に、私がいてもよい場所は無くなったのですね……」
メイの台詞にオイゲンは、
(いかん、またカワナさんを飛躍モードに入れてしまった!)
と思い、慌ててフォローを試みる。
「飛躍モード」とは、メイの話がこちらの意図を飛び越してあさっての方向に向かうことを示すオイゲンの造語である。過去の会話の中でも同じようなことがたびたびあった。
「居場所が無いのはカワナさんじゃなくて自分だって。もともと社長とかトップとかには不向きな人間なのだから」
オイゲンのこの言葉は社長としては不適切なものであろうが、紛れもない本音であった。
彼には人を導くとか率いるという役割には著しく不適格な人間であるという自覚があった。
「……社長が私の扱いに困っているのなら正直に言ってください。電話も取れない秘書が役に立つ訳がないのですから」
オイゲンが必死に反論するが、メイは「飛躍モード」からなかなか抜け出すそぶりを見せない。
確かに彼はメイの取り扱いに苦慮しているのだが、
「……カワナさんがどうこう、という問題じゃない。正直な話、自分はこの会社のトップに立つのに疲れたよ。社長をやりたい人には申し訳ないけど、自分は望んでこの地位に就いたわけじゃない」
オイゲンはできるだけこの手の弱音を他者の前で吐かないように気を遣っているが、秘書の前では話が別であった。
「どういうことです?」
「自分自身とまわりの何人かが、のんびり暮らせればそれでいいんだけどね。今は立場上そうもいかない。社長を辞めて市井の一市民として暮らすのも悪くないと思う。
ただ、今のエクザロームはちょっと窮屈だね。今回のうちとOP社のやりとりを見てもわかるように、誰かの持っているものを自分のものにしようと争ってばかりだ」
「……」
メイは反論を止めてオイゲンの話を聞いている。
「東に行きたいと前に言ったのは、そういう争いから離れた場所にいたい、というのもあるんだよ。
これは自分が勝手に考えていることだけど……
他人の持っているものと同じものが自分の目の前に落ちていて、少し手を伸ばせばそれに届くならば……他人と争って他人の所有物を奪い取るより、目の前の同じものを拾うんじゃないかな」
「……」
メイはオイゲンの話に興味を持ったのか、ずいと身を乗り出してきた。
「正確なところはわからないけど、この島の東はまだ誰のものでもない。もしかしたら、土地や資源に恵まれた地かもしれない。人々が『欲しい』と思うよりも多くのモノがあれば、争うなんて気はなくなるんじゃないかな」
「社長は会社を辞めて東へ行くつもりなのですか?」
「残念ながら自分にはそのための行動力も知恵も無いと思うな。
こうした大きなことは、適性のあるリーダーが中心となるべきだと思う。自分の知る限りではウォーリーが適任じゃないかな」
「……それではトワさんの所へ行くと?」
「もう一つ言っておくと、これは自分の思い過ごしかもしれないけど、ウォーリーは少し人が好すぎるところがあるし、ちょっと無謀なところもある。そういうときに、ブレーキをかけられる参謀役が必要だ。
今でもミヤハラがいるけど、奴も意外と好戦的だからなぁ……」
「社長がその参謀役になるのですか?」
「自分にはそんな能力も知恵も無いよ。自分が知る限りでは……カワナさん、君以上の適任者はいないと思うんだけどね。自分はせいぜい一人のメンバーとしてウォーリーのあとにくっついていくだけさ。それすらも向こうが嫌がるかもね」
オイゲンの言葉にメイは、私が、と言いかけて口ごもった。
「そう、カワナさんだよ。まあ、こっちの勝手な意見だし、気に入らないならそうする必要は無いんだし」
そう言ってオイゲンは時計を見た。そろそろ経営企画室との話し合いが始まる時間だ。オイゲンは経営企画室と話し合ってくるよ、と伝え社長室を出た。
メイはオイゲンの言葉にも気づかない様子で、その場に立ち尽くしていた。
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